鳥海山 (影鳥海 初冠雪)

0鳥海湖_0082
     Photo0 鳥海湖と外輪山、その向こうには初冠雪の新山

記録
日程:2015,09,30 安田

9/30日 天候 晴れ
コースタイム:鉾立駐車場(13:45)→賽ノ河原(15:13~15:22)→御浜小屋(16:00)

10/1日 天候 晴れ
コースタイム:御浜小屋(4:45) →御田ヶ原分岐(5:15)→七五三掛(5:33)→文殊岳(6:33)→ケルン(8:24)→七高山(7:51~8:17) →伏拝岳分岐(8:55)→引き返し点(9:01)→七五三掛(10:03~10:16)→御田ヶ原分岐(10:34)→鳥海湖(10:58~11:11)→御浜小屋(11:37~11:56) →鉾立駐車場(13:37)                    
行程21.4km 累積標高1935m                    
ルートマップは ここ です。

山の紅葉のニュースが伝わってきたので新しくなった車の慣らしもかねて長距離を走ってみようということで鳥海山に出かけた。自宅を早朝に出発し、500km以上も走って昼過ぎに鉾立に到着。普通なら車中泊あるいは中腹の宿に泊まって翌朝から登山ということになるのであろうが今回は既に今年の営業が終わり、いまは避難小屋として開放されている御浜小屋まで登り、小屋で一泊して翌日山頂を目指すことにした。
鉾立についてみると救急車の消防の車、警察の車が停まっており話を聞くとどうやら遭難事故があったらしい。救助隊の準備を横目に登りだすが、
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     Photo1 鉾立山荘が下に見え出した

鳥海山頂はガスの中で姿を見せず、途中の尾根が紅葉に染まっているが曇り空とあって色は然程綺麗ではない。明日の天候に期待して石畳の登山道を登り、2時間ちょっとで御浜小屋に着いた。
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     Photo2 御浜小屋

時間が早いし、いまどき小屋泊まりの人などいないだろうと思って小屋に入ると先着者あり。中を見渡せば小屋半分が工事関係者の宿となっているらしい。
長い運転の疲れもあり早々に寝場所を確保し、夕食準備に取り掛かるとやがて工事関係者3名が小屋に戻ってきたので話しを伺うと昨晩山頂手前のハシゴ場で行動不能になりビバークして低体温症になった登山者が救助されたとのことであった。
昨日から今朝にかけて今年一番の冷え込みとなり、山頂では初冠雪あったとのこと。運転中も歩き出してからも山頂はガスで覆われ今日は山頂を見ることが出来なかったが、今夜から明日昼ごろまでは天候が回復その後後強風で荒れるとの情報を貰って明日を期待し風音を子守唄にシュラフに潜り込む。
翌朝目覚めるとほぼ無風、空は満天の星、眼下には遊佐の町、象潟の町の明かりが光っていた。朝食も早々に小屋を出て、歩き出すが風邪が無いので体感温度は昨日登ってくるときよりも暖かい。
3鳥海山_0048
     Photo3 これから登る日の出前の鳥海山

昨日教えていただいた”明日は日の出のときに朝日を受けた鳥海山の三角形の陰が西の日本海に見える”ということで海は見える地点までヘッデンをつけて急ぐが、手前の黒い山陰にさえぎられてなかなか海らしきものは見えず。小屋から小1時間強歩いて七五三掛を過ぎ、文殊岳への途中から西の黒い山陰の上に三角形の影鳥海が見え出した。
4影鳥海_0049
     Photo4 黒い山陰の上に三角形の影鳥海、その上は茜色の雲が

時間の経過とともに二等辺三角形の頂点は低くなり、やがて頂点が二つに割れてまもなく影鳥海は消えた。およそ35分程度のシルエットショー。観察していると割れた頂点はそれぞれ七高山と新山のシルエットだったようだ。日の出のときに東の空に雲が無いと日本海側に鳥海山のシルエットが三角形に見える影鳥海は気象条件が整ったときにしか見えないらしい。
時々背後を振り返りつつ山頂を目指すとやがて昨日の初冠雪の雪が現れ始め稜線上でも消えずに残っていたので昨晩聞いた”膝下くらいまで積もった"というのは本当らしい。
5ケルン_0065
     Photo5 外輪山ケルン付近の初雪

殆ど無風の外輪山コースを進み七高山で休憩。
6七高山山頂_0067
     Photo6 七高山山頂

当初岐路は御室小屋から千蛇谷を通って七五三掛で往路に合流というルートを考えていたが雪の上に踏跡がなく、冠雪直後でもあるので無理せず往路を戻ることにする。
往路では気がつかなかったが伏拝岳の分岐付近より眼下に心字雪渓が見え出したので
7心字雪渓_0071
     Photo7 心字雪渓

分岐から湯ノ谷口ルートを少し降りてみると残雪の雪渓が3箇所残っていた。登り返して外輪山コースに復帰し、注意して心字雪渓を見ると外輪山コースからは途中のコブに邪魔されて時折しか見ることが出来ないので往路では雪に気をとられていたので発見できなかったようである。七五三掛まで戻ってくると既に行きは消えており暖かい陽の光を受けながら休憩し、天候が崩れる始める昼までにはまだ時間の余裕があるので鳥海湖を周回するルートで御浜小屋まで戻ることにする。
御田ヶ原分岐で左折し草紅葉の中に伸びた木道を進み、振り返ると草紅葉の丘の向こうには冠雪した新山の姿が。
8草紅葉_0080
     Photo8 草紅葉の丘とその向こうには新山、西風で線条にたなびく雲

左手にはなだらかに降っている草紅葉。
9檜ノ沢両岸_0079
     Photo9 灘らなに続く草紅葉

やがて万助小屋からの登山道と合流して登り返し、鳥海湖を見下ろしながら休憩。その度御浜小屋までさらに登り返して暫し休憩を取った後、昨日登ってきた道を鉾立に降った。
10紅葉の下山道_0084
     Photo10 登山道も紅葉

今回の山行は天候の合間を上手くかいくぐったおかげで期待していた草紅葉だけでなく初冠雪、影鳥海を見ることができ、幸運に恵まれた山行であった。
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テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

                

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