スカリ山 (奥武蔵)

Photo0 スカリ山から見た武甲山
記録
日程:2014, 3,05
メンバー:安田
天候:晴れ
コースタイム:鎌北湖(10:30)→ヤセオネ峠(10:15)→北向地蔵(11:35~11:45)→スカリ山(12:00)→エビガ坂(12:15)→十二曲(12:30~12:45)→一本杉峠(12:50)→カイ立場(13:20)→獅子ヶ滝(13:45) →顔振峠登山口(13:50)→鎌北湖(14:30)
私の記憶の中にも無かった今年の大雪。里では漸く消えたので奥武蔵野ハイキング道もそろそろ消えたどろうと思って出かけてみた。
子供のころ何回か訪れた鎌北湖に何十年ぶりかで車を止めて歩き出すがさすがに周囲の景色から昔の記憶をたどることだ出来ない。

Photo1 鎌北湖
駐車場から登り始めるとまもなく雪が出てきた。

Photo2 宿谷ノ滝へのハイキング道
そのまま進むとハイキング道には雪で倒れた倒木がここかしこに。
やがて舗装された林道に出るが陽の当たらないところには残雪がしっかり残っており巨木も倒れていてまだ人手が入っていない。

Photo3 北側斜面の残雪と倒木
陽のあたる斜面では雪は消えているが、ここまでの道のりの途中の残雪のおかげで時たま見かける雪上の踏み跡も1、2名分のみ。
林道を何回か横断して物見山山頂に出ると季節どおりの心地よい風を感じる。
いつもならハイカーでにぎわっているであろうハイキング道を進む。

Photo4 尾根の上には快適なハイキング道が
ほとんど人に会うこともなく、北向地蔵で休憩しているときに漸くハイカーのグループに出会う。

Photo5 北向地蔵
しばらくは林道と平行して進み林道から離れると小ピークが現れた。

Photo6 林道とその隣を行くハイキング道
登って降ってを何回か繰り返しスカリ山の山頂に立つ。

Photo7 スカリ山山頂
ここまで道は樹林の中でありほとんど展望が得られなかったが漸く見通しが開け
麓の毛呂、越生から関東平野が霞んで見渡せる。反対側は奥武蔵から秩父に至る峰
々が連なっているが武甲山を除いては特徴がつかみにくく山座同定がかなり難しい。まぁ、あちこち歩き回ればそのうちに出来るようになるであろうが。
スカリ山から少し降ると再びハイキング道と林道はつかず離れずのところにある。
時には林道を時にはハイキング道を進み十二曲を過ぎ、エビガ坂のあたりになると鎌北湖への道標が現れだすが、

Photo8 鎌北湖への道標
これに従わずになおも進み一本杉峠に至る。

Photo9 一本杉峠
一本杉峠からは林道を離れ残雪の尾根歩きとなる。このあたりでの雪上歩きは多分二度とは体験できそうにも無いと思いつつ歩いているとアイゼンの片方を発見し驚く。大雪のハイキング道を歩いていてザックにでもぶらさげていたのを落としたのか?・・・・・
多分持ち主も大雪の奥武蔵を二度とは体験できないと思いアイゼンまで用意してきたのであろう。
雪による倒木や、ところによっては吹き溜まりの残雪を踏み抜きながらカイ立場まで来るとさすがに尾根の雪は消え山名標を目にするころが出来た。

Photo10 カイ立場
ここから阿諏訪の獅子ヶ滝までは沢筋の下降となりしばらく前に歩いたと思われる先行者1名の踏み跡があるがさすがにスリップ跡、踏み抜き多数でだいぶ梃子摺った模様が伝わってくる。時間にしては然程ではないが普段雪など想定できないところで膝までの残雪にあうとやはりあわてる(所謂、想定外の出来ごと!)。
林道の終点まで出るとあとは雪も無く舗装された未知を“のんびり歩き”と心身ともに山モードから普段モードに自然に切り替わってしまったが、これから想定外第2幕の始まり始まり。
阿諏訪の獅子がヶ滝から鎌北湖へはちょっとした峠越えらしき道となるが自動車も通れることから雪が無いものと安心しきっていたが、北側斜面の道には膝上の残雪があり
さらには踏み跡もまったく無い。しかも路面と雪の間には水が流れているようでかすかに音が聞こえる。スリップしてもガードレールからは飛び出さないように注意しつつ進み、普段なら10分程度で通過するところを倍以上に時間がかかってしまった。

Photo11 阿諏訪から鎌北への道も倒木と残雪
やがて雪が消え鎌北の集落が見えると道の左右には梅が咲き出し春の到来を感じさせる景色となってきた。
今年の2回の大雪のおかげで奥武蔵で多分2度とは経験できないであろう残雪経験という貴重な体験が出来た山行であった。
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