御座山 (おぐらさん)

Photo0 御座山山頂
記録
日程:2015,03,23~24 Sさん、安田
3/23日 天候 晴れ
コースタイム:栗生登山口(11:50)→不動の滝(12:35~13:25)→クサリ場上(14:20~14:40)→避難小屋(15:20)→御座山山頂((15:30~15:50)→避難小屋テント場(15:55)
3/24日 天候 晴れのち曇り
コースタイム:避難小屋テント場(8:45)→不動の滝(10:00~10:25)→栗生登山口(10:55) 行程7.5km 累積標高-1030m
ルートマップは ここ です。
道路の雪が消え登山口までのアプローチが容易でなおかつ山頂からの展望がすばらしいということで御座山に出かけた。既に登山道の雪も大部分が消えているが、さすがに2000mあたりでは踏み抜くと膝辺りまでもぐってしまう残雪があったが山頂の岩峰には雪は無く、風も穏やかで眺めはすばらしかった。
御座山登山は一日の行程で十分であるが、今回も麓の夜景を楽しみたいと思い一泊で出かけた。したがって出発もいたってノンビリでかろうじてお昼前に南相木村の栗生の登山口に到着。案内板に従い登山口へと通じる林道に入って残雪の気配はない。やがて林道終点の広場につくと我々以外の車は無くどうやら他の登山者はいないようだ。

Photo1 駐車場の向こう側の登山口
登山口からなだらかな唐松の樹林帯を登ってゆくと明るい陽光が降り注ぎ、芽吹き春を前に木々は惰眠をむさぼっているように見える。徐々に傾斜を増してくるとやがて水音が聞こえだし、目の前に白くキラキラと光る不動の滝の氷瀑が出現。ここでポカポカの陽光を受け、滝の水音を聞きながら大休止。

Photo2 不動の滝、今は氷瀑の残りの氷柱
不動の滝からの登山道は滝の下を横切って右岸から左岸に移り今までとは違って急斜面の連続となりツヅラ折れの道を登ってゆくと残雪の名残の凍った路面が時々現れだす。落ち葉の下の氷にスリップしないように注意しながら進み目の前に大岩が現れたところで右折し岩の基部を右に回り込んで進む。

Photo3 正面の大岩の基部を進む
しばらく進むとクサリ場となる。
挿

Photo4 残雪のあるクサリ場基部
踏み固められた残雪と雪が解けて再び凍った氷が行く手を阻むがクサリと露出した樹の根を手がかりに通過し、クサリ場が終ったところで残雪も無く視界が開けた岩場の上で一息つく。南方に横たわる奥秩父の国師ヶ岳から金峰山、小川山、ミズガキ山へと続く稜線も既に樹から雪が落ち黒く見えるが金峰山の山頂部分だけが残雪で白くなっている。

Photo5 国師ヶ岳・山頂が白い金峰山・ちょっと解りづらい瑞牆山
なだらかな稜線上を進むとやがて祠の祀られたピークに達し

Photo6 祠のある小ピーク
少し降ると漸く目の前に御座山頂の絶壁を見ることが出来る。

Photo7 御座山山頂の絶壁
ここを過ぎ踏み抜くと膝辺りまでもぐってしまう残雪の急傾斜のリッジを降ると鞍部で北相木からの登山道と合流するが北相木からのトレースはない。

Photo8 北相木からの登山道と合流する鞍部
鞍部からわずかに残るトレースにしたがって登り返すと御座山山頂に程近い樹林の中に避難小屋が現れる。避難小屋に登ってくる北相木からの登山道もあるが、やはりここもトレースが無くどうやら積雪期には雪が深いため北相木からの登山道は使われないようだ。
樹林の中にある避難小屋脇にザックを降ろし木々の間に見え隠れする岩稜を目指すと直ぐに御座山山頂。眼下に千曲川の流域が広がり、左から奥秩父の山々、その向こうには南アルプス、

Photo9 南アルプスの展望 真っ白な北岳が見える。
正面には南北八ヶ岳、

Photo10 権現岳・赤岳・横岳・硫黄岳・天狗岳と続く南八ヶ岳
右に視線を移すと佐久平方面から浅間山へとすばらしい展望が広がる。山頂付近が這松帯あるいは岩稜となっている金峰山や北岳、あるいは甲斐駒、南八ヶ岳の山々は黒々とした稜線の中に残雪で白く輝いている。
山頂で暫し展望を楽しんだ後、避難小屋脇へ戻りテント設営。木々の間にはちらちらと見える麓の夜景、頭上にはあふれんばかりの星の瞬きを眺めて一日が終わる。翌朝はテントの明るい光に包まれて起床。再度岩峰に登り展望を楽しんで下山開始。昨夜の冷え込みで残雪はしっかり固まっているがやはりクサリ場は注意深く下降。やがて不動の滝の水音が聞こえてくると漸く難所も終わり緊張が解け、不動の滝のキラキラ光る氷と水滴を眺めながら休憩後明るい陽光の唐松林の中を降って登山口に戻った。
- 関連記事
-
- 丁須の頭 赤岩 烏帽子岩 (裏妙義)
- 表妙義 白雲山 金洞山 縦走
- 御座山 (おぐらさん)
- 三角山 二子山(横瀬)
- 有間山 バラ尾根(奥武蔵)