冬の北八ヶ岳 丸山 茶臼山 縞枯山

0縞枯れへの途中_7566
     Photo0 茶臼山・縞枯山のコル

記録
日程:2015,02,27~28 Nさん、安田

2/27日 天候 曇り 風強し
コースタイム:ピラタス頂上駅(10:30)→五辻のあずまや(11:15~11:45)→R299(12:15)→麦草峠(112:50)→H2210(13:25~13:40)→丸山(14:25)→高見石(14:50~14:55)→白駒池分岐 (15:25)→青苔荘(15:45)→ 行程8.9km 累積標高342m
2/28日 天候 晴れ
コースタイム:青苔荘(7:50)→麦草峠(8:40~8:50)→中子場(8:25)→茶臼山展望台(10:15~11:15)→縞枯山展望台(12:00~12:15)→縞枯山山頂((12:25)→雨池峠分岐(13:00)→ピラタス頂上駅 (13:20)→ 行程7.8km 累積標高477m
ルートマップは ここ です。

移りやすい天候の具合を見ながら北八ヶ岳茶臼山・縞枯山周回のスノーシューハイク。1月の八ヶ岳天狗岳に続いて今回シーズン2回目の雪山となるが前回はアイゼンだったので今度はスノーシューで遅ればせながら漸く雪上歩きの慣らしをした。

27日
前日は麓は雨、山は雪という天候だったので27日は晴れを予想していたが残念ながら曇りで風が強かったので稜線歩きを避けて巻き道を選んだ。平日と逢ってピラタスのロープウエーは乗客もまばら。
1ピラタスロープウエー_7507
     Photo1 ピラタス山麓駅 

頂上駅からスノーシューをつけて歩き出すが前日の雪でトレースは消えていたがしっかり踏み固められた上に積もっているので歩きやすい。
2頂上駅から出発_7512
     Photo2 頂上駅から歩き始めると 

その上目印の旗竿が要所ごとに立っており迷うことは無い。久々の小屋泊まりなので荷物は軽いし行程も短いので周囲をキョロキョロ・ノンビリ歩き、五辻を過ぎたところにある”あずまや”ではドリップコーヒーにビスケットでスノーシューツアーハイクなみのゆったり休憩。
3五辻東屋_7513
     Photo3 五辻のあずまや 

ここまでところどころで先行者の踏跡らしきものがあったが風で消されていたようだ。R299に出たところで先行パーティに出会ったがR299より先は雪が深くラッセルとなるため引き返してきたらしいので我々は新雪が風で飛ばされ、しっかり雪が締まったメルヘン街道(R299)を麦草峠まで進んだ。
4メルヘン街道_7546
     Photo4 メルヘン街道(R299)

国道とあって緩やかな登りであるが、広々としているので山道とは違った開放感がありこれはこれで楽しい。頭上に現れた麦草峠最高点の標識を過ぎるとまもなく雪原が広がり、右側の樹林越に麦草ヒュッテが見えだす。
5麦草ヒュッテ_7547
     Photo5 麦草ヒュッテ 

ヒュッテ入口で右折し雪原の中にある東屋で休憩をと思うが風が強いためそのまま丸山を目指し登りだし、途中傾斜が増してきたところでスノーシューのヒールリフトを立てて進み、ぽっかり上空が開けた樹林帯の中で休憩。
麦草ヒュッテからの登りではトレースを散見するもののどうやら今週は人が入っていない様子で枝に積もった雪の塊が落下し各所で道をふさいでいる道を目印を探しつつ進む。
6丸山_7522
     Photo6 丸山山頂付近 

丸山山頂で1人の登山者と出会い、ここから高見石まではトレースをたどり小屋の横から高見石へ登った。高見石の上も風が強く雪は飛ばされて岩が露出しているが眺めは最高で足元には樹林の中に白駒池、
7白駒池_7528
     Photo7 高見石からの白駒池 

右の稜線上には”ニュウ”が見えるが秩父・浅間方面までは見えず。高見石から引き返し白駒池までは小屋の物資輸送の轍の跡をたどって一気に降り、結氷した白駒池を対岸まで氷上歩きを楽しみ青苔荘に到着した。
8白駒池にて_7540
     Photo8 白駒池の氷上を進む


28日
薪を燃やした懐かしい煙の臭いに送られて青苔荘を出発。
9青苔荘_7544
     Photo9 青苔荘 煙突からは煙が・・・ 

R299に出て麦草峠で休憩、小屋を出るときの気温は-15℃であったが風が無いため暑くなってきたので上衣を脱ぎさって茶臼山を目指して登りだす。このルートも今週は人が入っていなかったようで目印のテープを探しながら登るが雪は深くないものの、落下堆積した樹氷を迂回、進路をふさぐ折れ曲がった樹木を潜ったり乗り越えたりしながら進む。

泊まった小屋主の話では今年は雪が多く、いつもなら乾雪なので樹木に堆積せず重みで倒されることは少ないが例年春先に降る湿雪が今年は早くから降ったため枝に積もってしまい、幼木が重みでかなり倒されている。どうも去年からの現象で、3月は暖かくなり4月になると逆に冷えこんで残雪が長く残りそう。今年は南八ヶ岳のアイスクライミングも状態が悪かったし、例年と雪の状態が違うので雪稜クライミングも今までの経験で登ると危ないとのことであった。

昨晩の話に納得しながら登り詰めてゆくと茶臼山山頂直下で降ってきたスキーをつけた登山者に出会い、漸く目印を探しながらの登山から開放された。
茶臼山展望台も風がなく晴れ渡っていたので展望がすばらしく、貸切状態だったのでここで大休止。
10樹氷_7551
     Photo10 茶臼山展望台の樹氷 

写真を撮ったりコーヒーを入れておやつを楽しみ、
11南八ヶ岳_7558
     Photo11 南八ヶ岳の展望 

本日一番のロープウエーで登ってきた登山者が続々登ってきたところで出発。登山者のトレースをたどって縞枯山を目指すが、縞枯山展望台直下でトレースは左に曲がり展望台方面には漸くわかる薄い踏跡のみ。展望台に登ってみると休憩していたのは1人だったが、秩父や西上州、浅間方面の山座同定をしながら話を聞くとどうやらこれまで登ってきた登山者は皆ルートを外れて歩いていたとのこと。ここまで来るうちとレースは濃いものの目印のテープを見かけなかったところがあったのでおかしいと思っていたがどうやら我々が出会ったスキーをつけた登山者が本日始めて新雪にトレースをつけたみたいでその後から来たものはスキーの跡をたどって登ってきてしまい、縞枯山の展望台直下の道標を通過することなく茶臼山に向ってしまったらしい。
縞枯山展望台から山頂に向うと直ぐにトレースは目印テープとは違った方向に向かい山頂手前の諏訪方面への展望が開けたところで多数の登山者が休憩中。話を聞けばここが展望台と思っていたとのこと。まぁそう思えなくもないが・・・・

しっかりした目印があるにもかかわらず、スキーで付けられたトレースをたどってしまうと次々にそこを登ってきてトレースが濃くなる。北八ヶ岳ではスキーでしか下りられないような急斜面に出くわすことはないと思うが先行者のトレースのみを追って歩くことの危険を感じた。全くの目印についていないバリエーションならいざ知らず、しっかり目印の付けられた道ではやはり目印に従うのがもっとも安全。

縞枯山山頂から降って
12縞枯山山頂_7571
     Photo12 縞枯山山頂 

雨池峠へ通じる登山道に出るとすれ違うのが大変なほど人が増えてきた。やはり好天の週末である。ここから左折して縞枯山荘を過ぎ、スキー客やこれから出発するスノーシューツアーの団体で賑わうピラタスの丘山上駅に到着。上り満員、下りガラガラのロープウエーでピラタスの丘山麓駅に戻り山行を終えた。
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