表妙義 筆頭岩

Photo0 筆頭岩
記録
日程:2014,11,24
メンバー: Nさん、安田
11/24日 天候 曇のち晴れ
コースタイム:筆頭岩南稜取り付き(11:10)→P3テラス(11:15~11:45)→筆頭岩山頂(13:05~13:45)→筆頭岩基部(14:10~14:20)→筆頭岩登山口(14:35)→金鶏山登山口(15:05)
筆頭岩は”さくらの里”から見晴駐車場方面に少し進んだ道路左側の階段から入山し筆頭岩単独で登られている記録が多いが今回は金鶏山縦走のフィナーレを飾るイベントとして登った。金鶏山縦走についてはブログを参照。
金鶏山主稜縦走後筆頭岩直前の岩壁から下降しトラバースして筆頭岩南稜取り付きから山頂を目指した。

Photo1 取り付きからP4の岩場を見上げる
南稜取り付きから正面の岩場(P4)を登り大きなテラスに出たところ(P3テラス)で左側に回りこみ岩壁下の広場で昼食兼装備着装休憩を取り、クライミングシューズに履き替え、つるべで登攀開始(ここでは便宜的に登攀ルート上のピークを山頂から下に向ってP1、P2、P3、P4とする)
P3テラスから途中で立ち木に支点を取りP3を越えてP2テラスまでNさんリードで登り、

Photo2 P3目指して登る
ここからはリードを交代し両脇がスッパリ切れ落ちたP2のリッジを登る。

Photo3 P2を下から見ると
P2には真新しいハーケンが縦に連打たれており最近メンテナンスされたようだ。P2でピッチを切りフォローが先に進んでいったん降ってさらに幅の狭くなったナイフリッジを進みP1テラスでピッチを切る。

Photo4 ナイフリッジを渡って

Photo5 P2を振り返ると
P2からP1テラスまでの凹状のナイフリッジには残置ロープが張られておりクライミングには興ざめの感がある。
P1の登りは垂壁に近く(核心部)ホールドが多いが少し離れているのと岩角が丸く風化しているのでちょっと神経を使う(ネット情報によるとカム使用の例がある)。しかし上から古いクサリが下がっているのでこれを手がかりにしてもよい。今回はクサリにヌンチャクをかけて支点として利用。P1から山頂までは緩やかな岩尾根歩きとなるがここも一応ロープで確保した。

Photo6 もうすぐ山頂
山頂は細長く数名程度が休めるスペースがありケルンも積まれている。

Photo7 山頂のケルン
他の登山者も無く晴れて陽当たりポカポカ無風とあってゆったり休憩し景色を堪能。
下降点は山頂を反対側に進んだ先にあり立ち木に残置スリングとカラビナ、少し手前の岩には一箇所バックアップのペツルがあるのでこれらを使って懸垂するが降りる方向がわからないので、セルフビレーをとって懸垂方向を見極める。立ち木の支点の先にある枯れ木の切り株に古い残置がありとても使えそうに思えないが、立ち木からこの方向に下りればすぐ下にテラス(上のテラス)に10m弱の懸垂で降りられた。

Photo8 山頂の懸垂支点
上のテラスからも次の着地点が見えずどの方向に降りればよいか解らないので東側のテラス先端から懸垂し途中まで降りたところで着地するテラス(下のテラス)が確認できた。漸く足が岩に届く程度の懸垂20m弱で下のテラスに降りたった。上のテラスからの下のテラスへは長く伸びた上のテラスの先端方向に降りるが正解。

Photo9 上のテラスの懸垂支点
下のテラスは狭いが岩壁に支点が設けられているのでここからは直下に見える杉の木を目指して下降。途中空中懸垂となるが20mほどで岩の基部に着く。

Photo10 下のテラスの懸垂下降
山頂からは50mで一気に下降できそうであるが途中に枝や岩溝が多数あるのでピッチを切って降りたほうが無難にロープ回収が出来ると思われる。
降り立った基部から岩壁を見上げると錆びきったリングボルトが多数打たれておりかつてはアブミを使った人工登攀のゲレンデだった様子がうかがえる。

Photo11 基部から見上げると
岩の基部に沿って巻くように落ち葉の積もった斜面を下るとすぐに南稜取り付きに戻った。ここからさらに直下の道路への落石に注意を払いつつ降るとやがて尾根道となり左側に階段が現れるのでそこを降りて道路に出た(筆頭岩登山口)。ここからは車に注意を払いながら車道を進み金鶏山登山口へと戻った。
金鶏山縦走へ戻る
- 関連記事
-
- 湯河原 幕岩(141203)
- 広沢寺弁天岩
- 表妙義 筆頭岩
- 古賀志山
- 瑞牆山 大ヤスリ岩