ふじみ野市 六道の辻

Photo0 “六道の辻”にある六道地蔵
記録
日程:2019,02,20
メンバー:安田
02/20天候 晴れ:
行程12.4km 歩いたルートマップは こちら 参考にした100年前の古い地図は こちら です。
記載した川越市の市道番号は 小江戸川越マップの道路台帳 を参考にしました。
久々に気温が上がり春めいてきたので高階市民センターがある台地から隣の台地・上福岡を歩いてみることにした。
上福岡の台地上には”六道の辻”と呼ばれるところがあり、今では解りにくくなっているがかつては麦畑の中を通る古道が交わっていた。
東上線西側部分に昭和30年代初めに住宅公団により霞ヶ丘団地を造成され始め、34年に完成して入居が始まるとあたりの景色も一変し、高階市民センターのある台地の南端、今の藤原町や稲荷町の坂上からは建設中の白く聳える公団住宅が遠望できた。
高階市民センターと上福岡の台地はともに武蔵野台地末端部なのでその間にある低地は縄文時代には海の入り江だった。崖線部には住居跡や土器などが見つかっている。
上福岡の台地北西端は霞ヶ丘団地の影響もあって民間業者による開発が進み、昭和30年代後半になり台地の間の低地が区画整理されて熊野町・清水町・稲荷町の4町が生まれたが既に宅地化された部分は区画整理から取り残されてしまった。
現在、市道5455と市道5458にはさまれた北斜面の地域は台地の上から低地に向かって櫛の歯のように道が並び、坂道の途中が石段になっていたり行き止まりになっているところがある。台地の崖線下には着色した水や汚水が流れる江川が流れていたが今は地下を流れる江川都市下水路となっている。
いつものように高階市民センターから歩き出し市道5325から市道5425に入り藤原町を通過して坂を下りしばらく進んで市道5455とのT字路で右折。少し進んで曲がりくねった市道5457に入った。

Photo1 川越市道54575 左右の地面の高さ違いから崖線下と解る(振り返って撮影)
市道5457は直ぐにR254に出てしまうが、道の左側はコンクリートや石積みの擁壁になっておりかつての崖線の様子を色濃く残している。
R254に出て左折してすぐの藤間歩道橋のところから

Photo2 藤間歩道橋
六道の1つ”まちや道”に入った。住宅街の中の一方通行の道を進み正面に地蔵が見え出すと“六道の辻”に出た。

Photo3 “六道の辻“ 右上に進むと上福岡駅方面
仏教で言う六道とは天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道という輪廻転生する6種の世界だが、
ここでいう六道とは①福岡・引又道(引又とは志木市にあった新河岸川の引又河岸のこと)、②亀久保・江戸道(江戸道とは旧川越街道のこと。川越街道と呼ばれるのは明治以降で江戸時代は江戸道)、③鶴岡道、④藤間・町屋道(町屋とは川越城下のことか?)、⑤寺尾・新河岸道、⑥古市場道という交差している6古道をいう。
“六道の辻“でV字ターンをして”つるおか道”に入り暫く進むとR254に出た。
交通量の多いR254を避けて手前のR254と並行する路地を進み県道56に出たところで左折、暫く県道56を進んだ後上福岡駅を目指して左折、住宅街の中を歩いてわずかに”ひきまた道”の痕跡を残す駅前に出た。ここから再び“六道の辻”を目指して進み、“六道の辻”で再びV字ターンして”えど道”をしばらく歩いて上福岡青果市場のところから再び県道56に出た。

Photo4 上福岡青果市場 県道を進むと東上線踏切方面
上福岡青果市場は一般客相手の小売市場ではなく、川越南部やふじみ野市など周辺の農家から出荷される野菜類の集積市場で丁度箱詰めにされたホウレン草が運び込まれていた。
上福岡青果市場から県道56を少し進んで右折し、県道56に合流する狭い裏道を北東に進み、東上線踏切の少し手前で県道56に合流して東上線を越え直ぐに左折。

Photo5 東上線で分断された”ひきまた道” ホームを越えた先が”六道の辻“
東上線に分断された”ひきまた道”に出たところで右折し県道56を横断して直進した。
県道56を越えたところから”ひきまた道”は商店が連る中央通りと名を変え、七夕のときには垂れ下がった七夕飾りと人出で進むのが困難なほどの賑わいをみせたが、今ではシャッター通りの様相を呈しマンションや駐車場、空き地が目につく。
図書館前の交差点で再びV字ターンで折り返し、上野台団地が再開発でコンフォール上野台と名前を変え、その一角にある中央公園横の道路を上福岡駅方面に戻った。
上野台団地以前にあった火工廠ができる昭和初期までは地図上に赤線で示した古道(新河岸と引又河岸を結ぶ陸路)があった。
上福岡駅入口交差点で右折し、

Photo6 寺尾街道(川越市に入ると市道44)
直ぐに左折して古道の跡を少し歩いて再び左折して上福岡駅東口前に出た。ここから東上線に沿ってマーケットの間を通り抜けた先の突当りが”ふるいちば道”で左手は線路で行き止まり(A地点)、

Photo7分断された”ふるいちば道” 線路の先は”六道の辻“へ繋がっていた
右に暫く進んで左から鋭角で合流する道へV字ターンし、西に向かって暫く進むと再び東上線の線路で行き止まり(B地点)。

Photo8 川越市とふじみ野市境の藤間歩道橋まで伸びていた古道跡
少し戻って線路と並行する道を北上し、川越市とふじみ野市境の道を東に進んで市道44に出て左折、坂を降る途中で左折し市道5403に入った。
市道5403は”六道の辻”から延びる”しんがし道”の一端で台地から降って寺尾街道(市道44)に合流する。

Photo9 東上線と寺尾街道(市道44)の間に残る“しんがし道”
さらに寺尾街道を北西に進み、藤間諏訪神社の東側の分岐を右に進む(市道5341)と新河岸に出る。
市道5403も東上線に突き当たり(C地点)、左に折れて線路に沿って狭い坂道を上がってゆくと市境の市道5458に出た。

Photo10東上線を跨ぐ藤間北野歩道橋(線路の先が上福岡駅)
藤間北野歩道橋で東上線を越え、さらに市道5458を進んで旧霞ヶ丘団地の末端まで来たところで左折、B地点からの古道で右折しR254の藤間歩道橋の下に戻った。
藤間歩道橋からR254を少し歩いてR254と川越街道旧道(市道64)の間にある市道6406市道6404市道6400を経てR254を渡り出発点の高階市民センターへ戻った。
幸いにも”六道の辻”は霞ヶ丘団地に取り込まれずに残ったが”六道の辻”を通過していた古道は東上線建設で分断され、霞ヶ丘団地部分は消滅した。
”しんがし道”部分が残っているようにも見えるが霞ヶ丘団地時代に拡幅直線化され古道であったことが窺い知れる物は無い。
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