西上州 夜叉の瓔珞 (やしゃのようらく)

0夜叉山アカヤシオ_8381
     Photo0 夜叉山の瓔珞(アカヤシオ) 
記録
日程:2018,04,09

メンバー:安田
04/09 天候 晴 :
コースタイム:瓔珞橋(8:44)→お天狗様(9:04)→第3展望台(9:21~9:33)→第5展望台(9:59)→持倉越(10:31)→境沢ノ頭(10:43~10:52)→南小太郎山(11:18)→白髪山(11:50~12:02)→杖植峠(12:27)→萱の平分岐(13:01)→H1140(13:26~13:34)→南小太郎山登山口萱の平口(13:40)→お天狗様(13:52)→夜叉山(14:00~14:17)→瓔珞橋(14:39)
行程13.1km 累積標高1277m     ルートマップは ここ です。

昨年の春 サス尾根 を歩いたとき、稜線上のみならず谷間の斜面にもアカヤシオが咲いていた。帰宅後調べてみると隣の尾根の夜叉尾根にも登山ルートがあることがわかり、アカヤシオが咲き乱れることを知ったので一年越しで訪れた。

夜叉の瓔珞の”夜叉”は南小太郎山の夜叉尾根あるいは尾根末端にある夜叉山のこと。一方アカヤシオのことを神流町では”瓔珞(ようらく)”、隣の南牧村では”ヒトツバナ”と呼ぶらしい。従って"夜叉の瓔珞"とは夜叉山あるいは尾根一帯に咲くアカヤシオのことを言います。

R299で秩父から志賀坂峠を越え神流川の古鉄橋を渡るとすぐにT字路でR462と合わさる。上野村方面に左折し中里合同庁舎前を通ってすぐの東福寺川を渡ったところで右折し七久保橋倉林道に入った。舗装された林道を道なりにしばらく進んで高度を上げ、尾根を回り込んで降りに差し掛かると境沢川の瓔珞橋に到着。橋の畔の小スペースに車を停めた。
1瓔珞橋_8320
     Photo1 七久保橋倉林道 瓔珞橋

瓔珞橋を渡り左側の荒れた林道に入り、枝打ちされた杉の枝や小岩の散乱する九十九折れの道を登って行くと”お天狗様"に到着。
2お天狗様_8322
     Photo2 お天狗様"の社 木製の天狗面がある

更に少し進むと左に南小太郎山・持倉越方面の道標にある分岐に出た。ここから山道に入るとすぐに南小太郎山と持倉越の分岐。
周回してここに戻る予定であるが先ずは直進して持倉越方面に進んだ。
薄暗い植林の斜面をトラバースする薄い踏跡を辿ると枝尾根先端の第3展望台に到着。芽吹き前の樹林の中にアカヤシオ(瓔珞)が咲いていたが目を見張るほどでもなかった。境沢川の谷の対岸の斜面にも咲いているのがわかるが小枝と伸び始まった冬芽の表皮の色が山全体を支配しその中に花の色が埋もれている。

休憩後枝尾根基部に戻り更に薄い踏跡を進むと第4展望台でここも第3展望台同様。先に進むうちに踏跡は更に薄くなり遂には消えてしまったが斜面をトラバースして進むと水流のある沢に出た。
3二俣_8331
     Photo3 二俣の沢

水量がないので沢の二俣の出合を渡渉すると行く手に岩と泥の急斜面の枝尾根が立ちはだかった。
トラバースが困難なので枝尾根行け根の斜面を登って枝尾根上に出ると第5展望台だった。踏跡が解らなかったので直登してしまったがかつてはもっと楽な登路があったのであろう。

第5展望台からすぐに幅の狭い崩落地が現われた。木に掴まって対岸に上がると薄い踏跡が出てきたので辿ると多数の凹地形出合に出た。枝尾根凹地ともにザレているので右に回りこんで上部に空が見える凹地を探して登りつめると持倉越に出た。
4持倉越_8338
     Photo4 持倉越

持倉越は栗原山と境沢ノ頭の稜線上のコルで、サス尾根を歩いたときの見覚えがあるがそのときに歩いた大栂尾根への巻道は昨年より更に解りづらくなっていた。

持倉越で左折し南小太郎山目指して尾根を進むとすぐに境沢ノ頭の岩場に出た。
5境沢ノ頭岩場_8339
     Photo5 境沢ノ頭への岩場 福数人ならロープがあったほうが良さそう

岩壁を登り境沢ノ頭に出ると潅木があるものの眼下の展望が開け、周辺はアカヤシオが5分咲き。風で花が揺れるので写真は難しいが陽射しポカポかで休憩には最適。岩場を通過しなければならないので訪れる人が少ないらしく足跡も見当たらなかった。
6境沢ノ頭山頂_8340
     Photo6 境沢ノ頭 周囲はアカヤシオ

境沢ノ頭から南小太郎山目指して膝丈のササの中を進むと耶ガレ勾配が増して急登となり、少し右に回り込んで登りきると大栂尾根に出た。
大栂尾根に乗って左折し、登り詰めると樹林で展望が無い南小太郎山山頂。
7南小太郎山山頂_8345
     Photo7 展望が無い南小太郎山山頂

白髪山目指して進むと南子太郎山から薄い踏跡が現われ、神流トレイルランのコースがある萱の平分岐以降は歩きやすい道となり、南小太郎山分岐、杖植峠(てたてとうげ)分岐を経て白髪山山頂に到着。
8白髪山山頂_8350
     Photo8 ここも展望が無い白髪山山頂

休憩後、予定には無かったが更に進んで御荷鉾スーパー林道を見てみようと思い立ち林道に出てみると路肩に残雪があった。林道は現在冬期通行止めで開通するのは4月20日らしい。
林道に飛び出した地点は藤岡市、杖植峠方面に進むとすぐに下仁田町、チョット歩くと神流町に入ったので、御荷鉾スパー林道が稜線を縫うように進んでいることが道路の境界標識から解った。途中下仁田の町が眼下に見えたにはビックリ。

白髪山の北を巻くように御荷鉾スーパー林道を進み、杖植峠(つえたてとうげ)手前の南側の擁壁が切れところで左折して林道支線に入るとすぐに行き止まり広場となった。
9杖植峠作業道分岐_8357
     Photo9 杖植峠 南側の擁壁画途切れたところから林道視線に入る

杖植峠分岐で杖植峠への道があったことを思い出し、広場奥から薄い踏跡に突入するとすぐに崩落地が現われたがその先にも踏跡があったので、崩落地をトラバースしてササの中を進むとすぐに踏跡は消えてしまった。先の進むと道跡が現われたり消えたりしたがこのまま進めば分岐に出ると思い小沢を横切り、白髪山の岩壁の基部を進むうちに前方に稜線のコルが見えてきた。
コル寸前で踏まれた跡は無いがハッキリした道跡に出たのでそのまま進むと往路で通過した杖植峠分岐に出た。

ここまでのルート上のトレイルランコース以外の重要ポイントでその地点を示す小さな看板が出てきたが、その間の道は土砂や植物で消えていたので殆ど歩かれていないようだ。しかし地図を頼りに歩けば崩落地を除いて危険なところは無い。

杖植峠分岐からトレイルランコースを辿り南小太郎山分岐で右折、落ち葉が敷き詰められたなだらかな斜面の中の道を
10トレイルランコース_8365
     Photo10夜叉尾根のトレイルランコース

途中で休憩を取って南小太郎山登山口萱の平口まで降った。
11南小太郎山登山口萱の平口_8368
     Photo11 南小太郎山登山口 萱の平口

トレイルランコースは林道を降って行くが登山口萱の平口から2.30m進んで再び山道に突入。今ではかなり荒れているが林道が出来るまでは登山道だったと思われる凹状の道を降ると、往路で通過した南小太郎山と持倉越の分岐に出て周回は終わった。

来た道を”お天狗様”まで戻り、今度はお天狗様の向かいにある大岩から夜叉山に向かって右折。
12夜叉山取り付き分岐_8372
     Photo12 お天狗様の向かいにある夜叉や目への取り付きの大岩

大岩を登って越えるのかどうか解らなかったので右側にあった夜叉山林道の看板にしたがって薄い踏跡を辿って岩の基部を進み尾根のコルに近づいたところで尾根上に上がり、さらに進んで再び現われた岩を松の根を使って越えると岩のヤセ尾根に出た。
ヤセ尾根の両側はピンクのアカヤシオ満開、素晴らしい!
13夜叉山アカヤシオ_8375
     Photo13 夜叉山の瓔珞(アカヤシオ)

アカヤシオの花を堪能しコルまで戻ると大岩を巻き降る踏跡を発見、辿ると”お天狗様”前に戻らず、瓔珞橋への下山路の途中に出たのでそのまま降り瓔珞橋へと戻った。




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