足尾 備前楯山 有越山 金龍山周回

0黒岩備後縦山備前楯山_8154
     Photo0 P990からの眺め 右から黒岩・備後楯山・備前楯山
記録
日程:2018,03,13

メンバー:安田
03/13 天候 快晴 :
コースタイム:足尾歴史館駐車場(7:02)→南有越山(8:02~8:12)→三吉転峠(9:13)→有越山コース金龍山コース分岐(9:53)→備前楯山(10:03~10:34)→分岐(10:44)→大田峠(11:20)→石垣山(11:35~11:46)→P990(12:30~12:38)→背戸山(12:54) →連慶寺前踏み切り(13:44)→歴史館駐車場(13:50)
行程8.7km 累積標高1211m     ルートマップは ここ です。

那須方面はまだ雪が残っていて残雪期の山を楽しめたが氷子が低い足尾山塊は雪が消えたかどうか確認に出かけた。昨年登った備前楯山は舟石峠からの一般道のほかにいろいろなバリエーションルートがあるので、今回はチョットレベルを上げて有越山から備前楯山に至り(有越山コース)、金龍山経由で下降する(金龍山コース)周回ルートを歩いた。取り付きが市街地なので雪が無いのも一つの理由。

大間々から渡良瀬川沿いにR122を足尾方面に進み、足尾に入ってすぐの遠下でR122から別れて通洞駅を目指し途中の足尾歴史館の駐車場に車を停めた。
1駐車場億の稲荷神社_8108
     Photo1 足尾歴史館駐車場 赤い鳥居手前から急斜面に取り付く

歴史館駐車場の奥にある稲荷神社の赤鳥居横から左トラバース気味に急登を上にある道路目指してよじ登り左に回りこんで尾根末端を目指した。道標、目印、踏跡が全く無いので谷筋から尾根に上がろうと良く滑る松の落ち葉が敷き詰められた急登を登り始めたが、歩き出しとあって脛の筋肉が悲鳴をあげる。
目印が無いので下から眺めて登りやすそうなルート取りをしながら急登を詰めると1時間かかって漸く南有越山山頂に出た。
2南有越山山頂_8111
     Photo2 南有越山山頂

歩き出しは肌寒かったが既に汗びっしょりなので脱皮して休憩。ここで漸く今日歩く周回コースの山々が見渡せ、眼下には足尾鉱山の残滓ダム簀子橋堆積場が見えてきた。

南有越山から稜線を進むと北有越山手前で鉄筋コンクリート製の鉄索跡が現われ、北有越山は展望が開けているがここにもコンクリート製の産業遺跡があった。
北有越山から降ってゆくと次々に遺棄された鉄塔や機械類が現われ、さながらミュージアムの様相。
3産業機械_8120
     Photo3 いろいろな機械や設備が取り残されたススキ平周辺

ススキの繁る広場の横には捨てられたプレハブ小屋、その奥にはナンバープレートを外された車も放置されていたので鉱山稼動時にはここまで道路が通じていたと思われるが・・・・それらしきものは不明。
4ブルドーザー_8121
     Photo4 形は古そうだが今も動きそうなブルドーザー

ススキ平から奥水山に登り返し、
5ススキ平_8124
     Photo5 ススキ平からの登り返し

大水山への北面の尾根を降ると残雪があったが歩くのには支障なし。なだらかな大水山山頂を過ぎ、崖のような急斜面になりコルから登り返すと小水山山頂、ここから降ると三吉転峠に出た。

三吉転峠の鉄索跡(通洞から文象沢を降り小滝に至る鉄索の要所、三吉ころがし停車場)を右から巻き上がり、陽射しを受けながら岩場の斜面を登ると黒岩に到着。
6産業遺産_8131
     Photo6 三吉転峠の鉄索跡

雑木林の稜線歩きとなり、備後楯山山頂手前で帰路に歩く金龍コースとの分岐の赤テープを見出した。
7金龍山コース分岐_8147
     Photo7 金龍山コースへの分岐 ここだけ明瞭な赤テープあり

備後縦山を越え舟石峠からの一般道に合流し間もなく備前楯山山頂に出た。
8備前楯山山頂_8134
     Photo8 備前楯山山頂

今回歩いたルートには2.3箇所目印テープがあったが、有越コースと金龍山コースの分岐以外はっきりそれと解る目印は無かった。一般コースとバリルートとの合流点にも目印はなかった。
一般道の舟石峠への帰路は途中から右折して尾根を降るがバリルートは直進なので、備後楯山あたりから現われた比較的濃い踏跡はルートミスに気がついて引き返した登山者が多いのであろう。

備前楯山山頂で陽射しを浴びながらシャツを脱いで汗を乾かし、
9中倉山孤高のブナ_8136
     Photo9 備前楯山山頂から中倉山の“孤高のブナ”も見えた

展望を楽しんで下山開始。
10社山阿世潟峠中禅寺山半月山奥に男体山__8138
     Photo10 日光方面の山々 社山 阿世潟峠 中禅寺山・半月山 奥に男体山

備後楯山まで戻り赤テープに従って金龍山コースへと入り、松の落ち葉の堆積した急斜面を木に掴まりながら下降。
次第に潅木が増しやがてヤブに突入すると視界が遮られてきたので尾根筋を見極めながら降ると、
11潅木のヤブ_8144
     Photo11 大田峠まで激ヤブコギ

鉱山の煙害で植物が枯れ岩肌がむき出しになった北面がガレた急斜面の尾根になった。
谷底へ落ち込むガレと潅木ヤブの境界を注意深く降り、コルの大田峠から石垣山への登りは激ヤブコギ。
12大田峠向こうには石垣山_8152
     Photo12 大峠から石垣山への尾根 ヤブとガレの境界を進む

石垣山からの降りの尾根を見極めようと周囲を見回し漸く進路が確認できたところで一休み。
13石垣山_8155
     Photo13 石垣山山頂

潅木や松に掴まりながら降ってゆくとやがて前方の視界が開け、脆そうな岩のヤセ尾根の先には小ピークが連なっていた。

コルまで降りズルズル滑る風化した岩の破片が堆積した尾根を進み、手を掛けるとすぐに剥がれる岩を相手に悪戦苦闘しながらP990に登り返して一休み。
14 P990_8159
     Photo14 P990への登り コルはズリズリ 登りの岩はグラグラ

やがて背戸山に差し掛かると今までの尾根が全くウソだったように歩きやすくなり、背戸山山頂は平坦でのどかだった。
15背戸山山頂_8162
     Photo15 雰囲気一転のどかな背戸山山頂

右手に毒々しい緑と赤い水を湛えた簀子橋堆積場を見ながら降ると
16簀子橋堆積場と有越山_8156
     Photo16 正面は南有越山 毒々しい色の水を湛える簀子橋堆積場

平和すぎて緊張感から開放され金龍山を通り過ぎてしまった。やがて送電鉄塔の建つ広場に出たので道を探すが明瞭な踏跡なし。やがて左下にわたらせ渓谷鉄道の線路が見えてくると漸く道跡に出た。
尾根末端で神社跡の平地を横切りコンクリートの坂道を降ると、金龍山連慶寺の参道に合流、
17連慶寺門前_8167
     Photo17 連慶寺の右側 コンクリート道から下山 すぐに踏切

わたらせ渓谷鉄道の踏切を渡って右折し、通洞駅前を通って鉄道敷を歩き駐車場へと戻った。

歩き出しの急登、岩斜面、踏跡不明の尾根道、潅木激ヤブ、ガレ場、風化したズリズリ斜面に脆い岩登り、更には目印なしと山歩きの要素満載で距離は短くてもひじょうに面白い山歩きであった。

陽射しでポカポカの南斜面を降っているとき岩の上に蠢く赤いタカラダニを発見。タカラダニは吸血しないが吸血するマダニは要注意。備前楯山周辺は吸血するマダニの生息地なので活動するこれからの季節はそれなりの防御を!



  
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