四阿山 (積雪期)

0四阿山_8019
     Photo0 四阿山 
記録
日程:2018,02,23

メンバー:Nさん、安田
02/23 天候 晴れ :
コースタイム:あずまや高原ホテル駐車場(8:21)→登山口(8:25)→牧場入口(8:49)→H1655(9:09~9:21)→牧場終点(9:42)→中四阿分岐(9:59)→八合目(10:40)→H2150(10:50~11:03)→石祠(11:08)→根子岳分岐(11:27)→四阿山山頂(11:50~12:00)→H2275(12:13~12:26)→バリルート突入(12:34)→トレース合流(13:16)→牧場終点(13:41)→H1630(13:58~14:07)→牧場入口(14:14)←登山口(14:36)→駐車場(14:38)
行程11.4km 累積標高1130m     ルートマップは ここ です。

天気図を見ていると高気圧、低気圧、前線と次から次へと現われ、高気圧がやってきそうだと思っていると2つに分かれたりとどうもこのところの天気は先が読めない。プロの予報士も大変なようで明後日の天気が明日になると変わる。素人の私が先を読めなくても当然か!
今週末は天気が荒れそうな雰囲気であるがその前に1日だけ山登りが可能そうな風速の日があったので四阿山に出掛けた。天気予報は晴れ、しかし山頂付近は10m前後の風予想なので風が強ければ途中撤退は折込済み。

上信越道から見た浅間山は数日前より更に雪が減り、黒い山肌に白い筋が見え(白い山肌に黒い筋ではない)、いつもの2月の真っ白な山容とは大違い。東部湯の丸ICで降りて菅平方面に向かい、菅平口から長野街道に入って”あづまや高原ホテル”の無料駐車場に車を停めたが途中の道には雪が無く、駐車場手前の一部にのみ圧雪があった。道路周辺の山肌、道路横にも雪なし。例年なら少なくとも除雪された雪が道路横に積まれているのに今年は影さえない。

駐車場から来た道路を直進するとすぐに登山口あり良く踏まれた雪道になった。雪が深くなればスノーシューの出番と思い片手に下げていたが”どうもこの先出番は無さそう”と思ったが車に引き返すのは時間の無駄。ゲートまで来たところでトレース盗みでは無くスノーシューハイキングを楽しもうと思い(手が疲れた?)スノーシューを装着。
以後下山するまでスノーシューで歩き回ったが、一応四阿山山頂までは周囲の状況がわからないのでレースを大きく外れることなく未踏の雪の上を歩いた。

やがて樹林を抜けると菅平牧場の雪原が広がり
1牧場_8010
     Photo1 菅平牧場の雪原 振り返ると篭ノ塔、湯の丸山が見える

トレースは夏道を無視して牧場を斜めに横切り上部の牧場境界を目指して伸びていた。目標を定め雪原を一直線に進んだつもりであるが、上から見るとやはりクネクネ。
陽光と心地よい微風を受けながら休憩し、
2浅間連峰_8011
     Photo2 浅間連峰 左端に噴煙を上げる浅間山が見える

牧場を抜けて白樺岳樺の林に突入したが勾配も緩く新雪の中を進んでも足首程度なので心地よく足が出る。

中四阿への分岐道標があったがトレースは無く登山者は”あづまや高原ホテル”からのピストンだけらしい。八合目の岩が現われる頃には植生がシラビソに変わり更に進むと雪原の中に黒々した石祠が現れた。
3シラビソ_8015
     Photo3 シラビソの中を進む

笹も見えたのでこのあたりの積雪は50cm強といったところか。
根子岳への分岐道標を過ぎシラビソの樹林の中を登って行くと漸く尾根の先に四阿山が見え出した。
4_根子岳への分岐8018
     Photo4 根子岳への分岐

2300m辺りから勾配が増したがスノーシューで十分対抗可能。雪庇のない細尾根を登りきると山頂に到着。
5四阿山_8022
     Photo5 祠のある四阿山山頂

吹きさらしの頂稜端まで行ってすぐに引き返し祠の側面で一休み。

登山中に徐々に上空を流れる雲が増してきて雲の陰に入ると寒いが雲が立ち去るとポカポカ気持ちよい。休憩しているうちに風が出てきたので下山に移ったが、ほんの数分で尾根の雪が風に飛ばされ舞い始めた。
6四阿山_8023
     Photo6 休憩している間に天候一変 天気予報どおり山頂は10m前後の風

急いで降り2300m辺りまで来ると風が和らいできたが相変わらず山頂付近は雪煙が舞っていた。
7根子岳_8028
     Photo7 尾根途中から見た根子岳(右奥)

シラビソの根元で風を避けながら休憩し、トレースに沿って降り始めたが勾配が緩いので新雪の斜面でも滑り降ることが出来ない。
四阿山は何処を降っても山麓の牧場に出れば駐車場へと戻ることが出来るので、思い切ってトレースを外れシラビソ林に突入。さすがに誰も足を踏み入れないのでスノーシューでも膝丈もぐるようになった。
降りなのでズンズン進むと腰までズッポリ。もがいて抜け出してみると積雪が少なく私の体重を支えきらなかったようで雪の下の笹薮に嵌ってしまった。
8雪原_8029
     Photo8 シラビロ帯を抜け白樺林へ まっさらの雪面が広がる

中四阿への夏道があるはずだが積雪期は入る人がいないらしくトレースが出てこないのでラッセルしながら再び登山時のトレースに戻った。
トレースを追った登りの時には動物の足跡を見かけなかったが未踏の森林帯はウサギが縦横無尽に走り回ったらしく足跡だらけだった。
戻りながら斜面を降っても下には牧場が見え、行き止まりになるような岩場も無く、登山道より勾配があるのでラッセル降りで一歩一歩が大きく進み雪遊びには最適かも知れない。
9牧場_8030
     Photo9 牧場 上から見ると登山道横の帯状の雑木林が下山の目印になる

もっとも、後からトレースを追う人にとってはラッセルが続くので迷惑かも知れないが。

やがて樹林を抜け出すと目の前に牧場が広がった。境界の有刺鉄線が顔を出していたので雪に埋もれた夏道を降ったが途中で飽きてきたので黒い露岩を見つけて休憩。
雪のある登山口までスノーシューのまま来た道を戻り、そこからはスノーシュー抱えて雪解けの道路を駐車場へと戻った。

今後の積雪でどう状況が変わるか解らないが踏まれたトレースを外さないように歩けば滑り止め(アイゼン、スノーシュー、ワカン等)が無くても四阿山登山は可能と思われるが雪遊びは・・・・?




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合間を縫ってドンピシャでしたね。

安田様

美しい雪山!天気の合間を縫って勝負に勝ちましたね。
毎回安田様のブログ拝見していて、写真等細かく記載があり
几帳面にされていることを感心します。

自分はずぼらで、なかなか写真を撮りません。
昔は一眼レフをもって山に上がったのですが、今では携帯ですら撮らないことが多いです。
いつもメモに通過時間と感想を書く程度になってしまってw

今後も貴重な資料としてお邪魔させていただきます!

Re: No title

コメントありがとうございます。
天候が安定する残雪期が近づくと樹氷が落ちちゃう。今年は雪が少ないのでお早めに!

No title

良い景色ですね!
でも相変わらずここは風が強い~(>_<)
3月には根子岳に行こうと考えてます!
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