御場山

Photo0 小平集落付近から見た御場山(おんばやま)
記録
日程:2018,02,20
メンバー:安田
02/20 天候 晴れ :
コースタイム:御場山林道入口(7:12)→林道支線分岐(8:19)→御場山登山口(8:21)→御場山山頂(8:43)→頂稜北端(8:53~9:11)→御場山登山口(9:34)→御場山林道入口(10:28)
行程8.7km 累積標高594m ルートマップは ここ です。
日本の南方太平洋上に前線が居座っているおかげでやって来る高気圧は小者ばかりで関東地方は暖かいが関東を取り囲む山々の向こう側では雪あるいは曇り。大きな高気圧が上空に来てくれれば雪山にでかけたいのだが・・・・と嘆いたところでどうにもならない。天気予報によると平地は晴れで風も平穏だが山の上は10m以上らしいのでさっさと頭を切り替え風の影響を受けにくい西上州の御場山に出掛けた。
下仁田からR254を佐久方面に向かい西野牧で右折、軽井沢に行く県道43に入り和美峠手前の初鳥屋を過ぎたところで左折して御場山林道入口の萱倉橋の橋畔にある駐車スペースに車を停めた。廃道にも興味をそそられたが氷と雪が中途半端にある時期なので新しいルートから登ることにした。
駐車スペースから萱倉橋を渡って神津牧場へ通じる御場山林道を進むと山の北面では轍が凍ってツルツル。

Photo1 御場山林道は轍が凍ってツルツル
轍の様子から多くの登山者が入った跡かと思ったが、林道途中の待避所や登山者用駐車スペースと思われるところには轍が無かったので作業用の車が通ったのであろう。
日陰はツルツル、陽射しの当るところは乾いた砂利道なのでチェーンアイゼンを着けるかどうするか思案しながらダラダラと林道を登るうちに一般車通行止めの林道支線分岐が現われた。

Photo2 林道支線の分岐 御場山への目印の⇒あり
林道支線に右折する辺りからトレースが現われ始めたがもちろん新しいものは無く通過した人数も少ない。
林道支線に入り坂を登って行くと沢の堰堤が見えたが見事に氷結していて、足跡もあったのでアイスクライミングに使用されたのか見知れない。
程なく尾根のコルが近づいてくると御場山登山口の標識が現われ、コルに向かって右折し雪が消えた尾根上の明瞭な踏跡を追って北に進むが踏跡はすぐに消えてザレた急登になった。

Photo3 尾根のコル 明瞭な登山道
既に雪は無く解けた水分で霜柱が出来ては消えを繰り返し丁度フリーズドライを繰り返したようで表面の土はサラサラになっていて登りにくかった。
踏跡不明の斜面を立ち木に掴まって登りわずかに残っている残雪を通渇すると雑木林の御場山山頂に出た。

Photo4 御場山山頂
山頂は落葉しているので周囲の山々が見えるが葉が繁れば全く展望無しと思われる。
山頂から北に向かう残雪の尾根を進むと木間から浅間山が見えたが先日とは違いすで部分的に雪が消えた跡を示す幾筋かの黒い帯が下に延びていた。
妙義方面(北東)が切れ落ち展望が開けた頂稜端に出て陽射しを浴びて休憩を取りながら、

Photo5 頂稜北端 周囲は切れ落ちている
上信越道の大山トンネルがある大山、

Photo6 大山の山腹に残る妙義荒船林道跡 左中段に見えるのは上信越道和美沢橋
妙義方面には先日登った千駄木山やジャンクションピーク、表妙義の山々の展望楽しむが裏妙義は谷急山の陰になっていて見えない。

Photo7 妙義方面の展望
上信越道の開通以前からあった妙義荒船林道(今は廃道)は山腹に沿ってウネウネと跡を残しているが、上信越道は山腹を貫きわずかに現われるトンネルの間を結ぶ橋梁でしかその存在が解らない。
天気予報どおり上信国境の山々から東側は晴れて陽光がたっぷり降り注いでいるが、西側からの風は冷たい。浅間山も姿を現しているが下部と国境の山々の山頂付近の高度に雲がかかり、時折漏れ出した雲が流れてくる。なるほど雪山は強風、関東平野は晴れで天気予報どおりと納得。
天気予報の天候は人々の生活圏の予報なので山の天気を予報するものではないの。麓の町の晴れ予報で山に出掛けると思わぬ天候に遭遇することになる。
頂稜端での休憩後はピストンで下山したが山頂から登山口までは登ったときの踏跡が残っていないので解りにくい。途中テープも見かけたが古く殆ど残骸というレベルだった。落葉した時期だったから良いものの葉が繁っていると目標を見失いそうだ。
下山後は某有名クライマーが登ったという高立の一本岩を見学。さらに帰路途中で夫婦岩に立ち寄って早々と帰宅した。