西上州 木々岩峠 ゴシュウ山(仏岩山)周回

Photo0 ゴシュウ山と物語山
記録
日程:2017,12,21
メンバー:安田
12/21 天候 晴れ :
コースタイム:馬居沢集落駐車スペース(8:27)→林道終点(9:01)→二股(9:11~9:22)→尾根乗上げ点(10:05~10:15)→木々岩峠(10:22)→尾根先端(10:42~10:05)→展望ポイント(10:56~11:03)→尾根乗上げ点(11:25) →林道切通通過(11:30~11:45)→H810(11:53~12:03)→ゴシュウ山(12:30~12:53)→下降点(13:34)→林道終点(13:41)→不動明王(14:20)→水道施設(14:34)→馬居沢集落駐車スペース(14:43)
行程10.5km 累積標高994m ルートマップは ここ です。
地形図を見ていると西上州の鹿岳(かなたけ)の西、ゴシュウ山との間に"木々岩峠"というのがあり、かつては南牧と西牧を繋ぐ道が在ったと思うのだが、各種情報を集めてみると南牧側には"木々岩峠登山口”があるが下仁田の西牧地区には見当たらない。今ではそこに至る道が記載されていないので木々岩峠はどうなっているのかと出かけてみた。
下仁田からR254を佐久方面に向かい御堂山(ジジ岩ババ岩)の登山口のある西牧関所跡の手前、左側にある”おかた茶屋”を過ぎてすぐに鏑川のかかる橋を渡り馬居沢集落を目指した。
馬居沢集落に入ると分岐が出てきたので右側の馬居沢沿いの道(地形図にある道)に入り集落の中ほどにスペースを見つけ車を停めた。分岐の左側の道は地形図に無いがやがて両者は集落の最後のあたりで合流するのでバイパス的な道路になっている。
駐車スペースから橋を渡り上記の左側の道に出て少し降り、尾根末端を回って沢沿いの林道に入るとすぐに民家は無くなり舗装も切れるが直進すると林道分岐に出た。

Photo1 分岐を左側の道に進む
轍が濃い左側の道を進み、次の分岐は尾根末端に当たるがここも左折して木々岩峠に向かいそうな林道を進むと沢の右岸で林道終点となり、沢床に降り立って涸沢を詰めてゆくと二俣が現われ、沢筋の合流点の岩陰には赤いプラ標識を発見。

Photo2 二俣を右沢へ進む
ここで一休みして右沢を進むと程なくして右岸支沢からのデブリが出てきた。

Photo3 デブリを左へ
ここで左折しデブリの元になった支沢を詰めてゆくと正面に切り立った壁が見えてきたので左側の尾根に乗り土砂の急登を木の根を掴んで登り稜線に乗上げた。

Photo4 稜線乗上げ点
ここでも休憩し左折して稜線上を進むと小ピークを越えたところで立ち木に木々岩峠と書かれたテープが巻きつけられていた。

Photo5 木々岩峠
ここから南牧側に下る薄い道形を辿ると小尾根を越えたところで道形は植林の中に入っていったので

Photo6 高原に下る作業道 忘れ去られた道の南半分?
おそらくこれが地形図の黒破線と思い、ここまま進むと下ってしまうので小尾根で左折し稜線を目指すと大岩が出てきたので獣道を進んで大岩を巻き稜線に出た。
東(鹿岳)に進み小ピークを1つ巻くとやがて切れ落ちた尾根端に出た。潅木に囲まれた尾根端の先は切れ落ちているのかどうか確認できなかったが正面には間近に迫った鹿岳と高原下降点下部の伐採跡が見えた。

Photo7 鹿岳(かなたけ)
鹿岳、高原集落それに一本岩の展望が良いので一休みして折り返し、

Photo8 高原の一本岩
今度は稜線上を辿って先ほどの乗上げ点まで戻った。途中の巻いた小ピークは妙義や浅間山方面の好展望ポイントで先日歩いた ジャンクション岩峰や千駄木山 も良く見えた。

Photo9 晴の日が続き真っ白だった浅間山南面が黒くなり始めている
乗上げ点まで戻り西に向かうとすぐに林道切通で尾根が寸断されていた。南面を降って林道に降り、南牧側に進んでコンクリート擁壁に設けられたハシゴ段で擁壁の上に出てそこから急斜面を登って稜線に復帰したが切通し通過に思わぬ時間が掛かってしまった。

Photo10 林道切通
稜線を進み南斜面が滑り台のようなヤセ尾根を通過して

Photo11 南面が滑り台のようなヤセ尾根
ゴシュウ山への登りに差し掛かったところで斜面を見上げて一休み。
乾燥して土砂斜面ズリズリ、疎林なので掴まる木の根を探しながら緊張感いっぱいで登り岩場が出てきたところで岩斜面に移って一安心、更に登り詰めて潅木に逃げ込むと漸くゴシュウ山(仏岩山)山頂に出た。

Photo12 ゴシュウ山(仏岩山とも言う)山頂
石祠のある山頂は展望が良く陽射しを浴びて休憩。
ゴシュウ山から降り稜線を進むとすっぱり切れ落ちた岩の上に出たので少し戻って北側から岩を巻いて稜線に復帰した。

Photo13 岩基部を巻く
更に稜線上を降ってゆくと再び切れ落ちて行き止まり。今度は南斜面を降るとすぐに鞍部に降り、地形図には現われないような小ピークを越えると下降点の石標476がある最低鞍部に出た。

Photo14 ここから下降、目印の石標476
ここで右折し植林帯目指して北斜面を降ったが小ピークの前後で同じような地形でしかもどちらにも石標がり混乱しやすい。
北斜面に幾つかの小尾根があり沢の源頭地形で何処を降っても皆馬居沢に落ちこむので、下降点から左寄りの小尾根を降るとすぐに林道終点の広場に出た。

Photo15 林道?堰堤工事用道路?終点の広場
ここからすぐ下部には堰堤があったのでおそらく工事用道路跡と思われるがかなり荒れていて落石や崩落箇所もあったがやがて道幅が広くなり路面も整備された歩きやすい道となった。
しばらく進むと秋葉山登山口の目印になっているブロック囲いの不動明王が現われた。

Photo16 ブロックに囲まれて扉が施錠された不動明王の祠
秋葉山へはここから馬居沢を渡渉して対岸を登るようだが今日はパスして更に降るとやがて舗装路になり左側の水道施設を過ぎると道は二俣分岐になり沢に沿った左側の道を降ると駐車スペースに出た。
木々岩峠は確認できたが尾根端から戻るときに稜線上の小ピーク北側の巻き道を通ったとき、小ピークから北に下る尾根にジグザクに降る道形があった。丁度南牧側から稜線に出て少し稜線上を歩いてから西牧へと下るような位置関係で、おそらく登りのときに沢筋から離れたデブリと二俣の間の尾根筋を下る忘れ去られた道の跡かも知れない。(茶色は線で書き入れてみた)
下山に使った林道(堰堤工事道路跡)も地図上には描かれておらず情報も殆ど無いので下降点のコル直近まで延びることが歩いてみてわかった。
西上州の山は険しさとは裏腹に標高が低く人家も近いので沢山の林道やその支線が入り込んでいて分岐も多い。獣道同様惑わされ易いので気が抜けない。
鹿岳とゴシュウ山の稜線を寸断して林道が通されているが、南牧側から稜線を越えたところで 止まっているとのこと。西牧側の何処に出てくるのか?あるいは止まったままなのかは地元の人も知らなかった。
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