榛名 鬢櫛山 居鞍岳 周回

0烏帽子岩_7177
     Photo0 鬢櫛山尾根の烏帽子岩
記録
日程:2017,11,27

メンバー:安田
11/27日 天候 晴れ :
コースタイム:市営駐車場(7:35)→硯岩(7:56)→沼峠切り通し(8:10)→鬢櫛山(8:43)→H1200(9:24~9:38)→烏帽子岩(9:55~10:24)→榛名自然観察教育林(10:48)→居鞍岳登山口(11:15)→居鞍岳(12:04~12:15)→掃部ヶ岳(13:07~13:29)→湖畔の宿公園(13:58)→市営駐車場(14:02)
行程11.2km 累積標高1180m     ルートマップは ここ です。

群馬県の北西部吾妻方面の山に出かけた際、R145を走っていると榛名山北麓にコブのような山が目につく。調べてみると居鞍岳。夕暮れ時に榛名山を見ると外輪山のそれぞれの山の判別は難しいが、なだらかな稜線のシルエットの中にポンと出っ張った居鞍岳は直ぐわかる。

居鞍岳へのルートは東吾妻町側からの登山ルートと掃部ヶ岳から降ってくるルートが在るがいずれもピストンになってしまう。そこでいろいろ思案した結果、外輪山の鬢櫛山からの尾根を烏帽子岩まで降りそこから林道を歩いて居鞍岳登山口へ移動、居鞍岳に登って更に掃部ヶ岳経て周回するルートを思い立った。
鬢櫛山から烏帽子岩を通って居鞍岳登山口まではバリエーションルートであるが、標高が1350mから950mの範囲の広葉樹林帯なので地形の見通しが利く落葉した季節が最適。 

途中高根展望台に立ち寄り、榛名湖を半周して高崎市営駐車場に着くと停まっている車は1台のみ。紅葉が終わりしかも月曜日なのに他車が停まっていたことに驚く。

駐車場からすぐの高崎市の榛名林間学校"榛名湖荘"の横から登山道に入り掃部ヶ岳と硯岩分岐で右折し硯岩を目指した。
硯岩山頂からは昇ったばかりの太陽が榛名湖面に反射して眩しい。榛名富士を始め見渡せる山々は全て黒いシルエット。
1榛名富士_7128
     Photo1 榛名湖と榛名富士

硯岩から鬢櫛山へはいったん戻って途中から鬢櫛山への登山道に入り県道28の沼峠の切り通しに出て鬢櫛山へ登り返すようだが、途中にある県道28の沼峠の切り通しまでは迷うような地形でもないのでショートカットして切り通しに出た。
2沼峠切り通し_7131
     Photo2 県道28 沼峠の切り通し 陽の当たっている斜面奥から取り付く 気温-1℃

切り通しの擁壁北端には鬢櫛山への取り付きが見つからなかったので榛名湖側に移動すると目印や踏跡は無かったがガードレールの奥に目印と思われるテープを発見。
棘の有る潅木を掻き分けて笹の中を進むすぐに踏跡が出てきたので登って行くと尾根に出た。このルート今では"山と高原地図"に記載されていないが切り通しが出来る前は尾根通しで硯岩から鬢櫛山まで歩けたようだ。
鬢櫛山への尾根を登って行くとやがて疎林に囲まれて展望が無い鬢櫛山山頂に出た。
3鬢櫛山山頂_7133
     Photo3 鬢櫛山山頂

山頂を直進しすぐに樹林の中に北へ延びる尾根を見出したので登山道から外れ膝下丈の笹に覆われた疎林に入った。ここから多少の登り返しはあるものの烏帽子岩まで尾根降りとなる。

冬枯れの枝越しに隣の尾根が見えるが踏み跡は無く、緩やかな降り勾配その上尾根が広いので自分の位置が把握しづらい。次々に現われる支尾根に誘導されないように注意しながら進んだが登りと違い体力は使わないが降りは神経を使う。
4尾根道_7137
     Photo4 烏帽子岩への尾根 うるさくない程度の潅木あり

途中陽だまり休憩を取り更に進むとだbbだbb稲は狭くなり岩が立ち塞がった。一度登って先を窺い戻って右から巻いて稜線に登り返し雑木林に覆われたコブを越えると突然目の前に大岩が現れた。
5烏帽子岩_7143
     Photo5 目の前に現われた烏帽子岩 スラブの岩で上下に走るクラックあり

基部まで進むと崩れた石祠がありその先から大岩に登れそうであった。
一段大岩基部まで戻ってザックを降ろし大岩の登路を検討してウロウロ。
大岩表面はスラブでホールドは無く、大きなクラックの中には潅木が生えていたが登られている様子は無い。大岩の左右側面はクラックも無く切れ落ちていてここも手掛かりなし。
一段目は2mほどでクラックを使えば登れそうなので登ってみるとここにも石祠があり、山名板には”烏帽子岩”と書かれていた。
6中段の石祠_7146
     Photo6 一段上がったところにある石祠 更にもう一段上のピークにもあり 背景は居鞍岳

一段上がってバンドを右に進むと潅木の生えたクラックがあったがバンド直下は切れ落ちていてクラック途中から落ちると怪我では済みそうに無い。岩のピークにも石祠が見えるのでかつては登られていたようであるが・・・・・
ピークの潅木は今の季節では生きているのか枯れているのか解らない。支点を取れるような岩があるかどうかも不明、人工的なものは見当たらなかった。いつだったjか支点を取ろうとしたクラックの中の潅木が根こそぎ抜けたことがあったので今回はあっさり烏帽子岩は諦めた。
7谷川岳_7150
     Photo7 バンド先端から見た谷川連峰

30mロープとハーネス、多少のガチャは用意してきたが・・・・・お守りと思えばなんのその。

烏帽子岩基部から木の幹を手掛かりに急斜面を降りすぐに緩やかな尾根に降りたった。地図には現われない沢の源頭部のような凹地形が幾筋も現われ何処を降ってもすぐに深沢川と合流するが、深沢川の渡渉が嫌なので地形を読みながら忠実に尾根を降るとやがて樹林越しに林道のガードレールが目に入った。
深沢川近くまで降ると榛名自然観察教育林の東屋や案内板が見えだし、
8榛名自然観察教育林_7151
     Photo8 榛名自然観察教育林 東屋やベンチ対岸の林道脇にはトイレ駐車場あり

潅木に隠れた簡易鉄橋を渡って対岸の林道に出た。

ここまでが本日の核心部。降ってきた尾根は膝丈の笹に覆われ背の高い疎林が茂り多少潅木がうるさいところもあったが藪といえるほどではなかった。しかし目印なし、踏跡も無かった。時々イノシシの掘り起こした跡があったのでそこが踏跡だったのかもしれない。

林道に出て少し左に進み沢形で途切れた擁壁の横から斜面を直登。やがて廃林道に出て右折し枯れ草の林道を歩いてゆくと榛名湖と東吾妻舞を結ぶ県道28に出た。
9居鞍岳登山口_7159
     Photo9 左側黄色い看板の手前の垂れ下がったテープが登山口の目印

県道26を東吾妻方面に少し降ると左側に崩れた木段があり目印テープが下がっていた。
居鞍岳登山口かどうか解らないので道路に沿って榛名湖方面に上る木段を登って行くと尾根直登コースと鉄塔巡視路の分岐が現われた。ここまで居鞍岳への指導標は全くなく分岐の板には巡視路を勧めるように書かれていた。

今度は登りで尾根も単純一直線なので所要時間の短い直登ルートを歩いたが、分岐のところで書かれていた通り全く整備されていなくて細い倒木が登山道と思われるところにも散乱。わずかに踏跡が残っているが一般道とは言いがたい。何度か肩のようなところを通過しそのたびに山頂と思いガッカリ。やがて2基の石祠が見えてくると漸く山頂で、少し進むと木に掛けられた山名板と三角点があった。
10居鞍岳石祠_7162
     Photo10 居鞍岳山頂の石祠 背中合わせで2基 尾根の左右の集落を向いているのか?

居鞍岳からはいったん降り登り返すと掃部ヶ岳山頂。
11掃部ヶ岳山頂_7166
     Photo11 掃除部ヶ岳山頂指導標の裏から出てきました。注意書きがあったが文字読めず

居鞍岳からは目印テープや⇒印が時々現われたが、膝丈の笹の中の登山道は登山者が少ないのか笹原の中に筋状跡が見えるようなハッキリした道ではなかった。掃部ヶ岳山頂直前笹が途切れ露地に出たが山頂からは見えない位置なのでどうやらお花畑?笹原の中を迂回した。

掃部ヶ岳山頂からは榛名湖も見えず展望があまり良くないが腰を下ろすのに最適な路岩があるので休憩を取っていると陽射しが翳り始めた。本日始めて登山者と出会い山談義、その後、"湖畔の宿記念公園"を目指して下山。落ち葉に足をとられないように足元を見ながら歩いていてふと横を見たら森の中に黒い裸婦像。
12湖畔の宿公園_7171
     Photo12 突然現われた榛名湖を見つめる裸婦像 山の淋しい湖にひとり来たのも・・・・

驚いて前方を見ればすぐそこが"湖畔の宿公園"であった。
公園からは遊歩道を歩いて駐車場へと戻り周回を終えた。

ご他聞に漏れず榛名山も者ハイカーが良く歩くところとそうでないところがはっきり別れ、登山道の傷みが酷い所がある一方自然に帰りつつある道も多いようだ。榛名最高峰ということで展望を期待して登るハイカーが多いが、登ってみれば期待に反して榛名湖の展望は無く見えるのは榛名神社方面の山と谷だけ。休憩して用を足してここから戻ってしまう人が多いらしい。10年前に比べると登山道の笹も刈り払われず、立ち木も背が伸びて展望は悪化。時代とともに山も変わるとのこと。






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Re: 楽しい山

コメントありがとうございます。寒くなってきて空気が澄んできたので山の上からの眺めがいいですよ。ぜひお出かけくださいな。

Re: ”烏帽子岩”と谷川連峰♪


コメントありがとうございます。榛名山、どうも地元では登山道の手入れをしていないみたいで残念です。直接利益にならないからかな?裸婦像作るときには熱意があったと思うのですがその後メンテナンスされていなくて雑草の中に孤立、これも残念です。

”烏帽子岩”と谷川連峰♪

安田さん。こんにちは。お元気で山行きをされてて、何よりです。

”烏帽子岩”大きいですね。実物はもっと巨大で迫力があるんでしょうね。
安全を優先し登るのを諦めた「勇気」に拍手を送ります。

谷川連峰のお写真、しばし魅せられました。素晴らしいですね。

それにつけても、自然を突然破る裸婦像、不要ですね。

これから寒くなります。ご自愛を。
『野の花日記』のマリコです。ではまた(^^)/。

楽しい山

いつも楽しい山行きの絵を見せて戴き、ありがとうございます。
ワタクシも金澤にいたころは、石川・富山の県境にある藪山を一生懸命に歩いていたのでした。
その頃を懐かしく思い出しております。
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