鳥甲山 周回

0鳥甲山_6673
Photo0 鳥甲山
記録
日程:2017,10,18
メンバー:安田

10/18日 天候 曇り :
コースタイム:ムジナ平登山口(6:12)→H1640(7:44~7:55)→白嵓ノ頭(8:42)→カミソリ岩(9:12)→山頂分岐(9:53)→鳥甲山山頂(9:59~10:21)→山頂分岐(10:26)→崩壊地(10:45)→赤嵓ノ頭(10:58)→赤嵓ノ肩(11:33)→H1510(11:51~12:01)→下降点(12:08)→上の堰堤(12:550)→屋敷登山口(13:14)→ムジナ平登山口(14:31)
行程14.5km 累積標高1598m     ルートマップは ここ です。

このところ雨続きでその合間の一日を見つけて秋になったら行きたいと思っていた鳥甲山へ出かけてきた。
関越を越後湯沢ICで降り、一般道を新潟長野県境を越えて栄村の秋山郷までひた走り。この山域に足を踏み入れるのは初めてであるがとにかく長い。
津南を過ぎ県境直前で20時~翌朝5時まで道路工事で通行止めになっており解除を待って通過、6時少し前に鳥甲山和山道の登山口であるムジナ平に着いた。途中道路が濡れているところもあったが、駐車場は雨が降った気配はないものの鳥甲山を含め周囲はガスで周辺の山は全く見えず。
先着の車が2台停まっていたがまだ登山に出発した気配は無く空模様を確認しながら悩んでいる様子であったが、昨夕の天気予報では昼前後は雲が切れそうなので躊躇することなく登山準備に取り掛かった。

鳥甲山にはムジナ平から山頂を目指す和山道と屋敷からの屋敷道の2つのルートがある。2つの登山口は一本の道路で結ばれているので三角形に繋いで周回コースを歩く予定で出発。

ムジナ平駐車場の片隅から伸びる登山道を歩き出すと
1ムジナ平登山口_6697
Photo1 鳥甲山ムジナ平登山口

これまでの雨で湿った土とその上に積もった濡れ落ち葉でとにかく滑る。注意深く足を置きながら紅葉した樹林帯を抜ければ堆積した落葉も少なくなると思いとにかく上へ上へと進んだが、ペースが上がらずこの分ではコースタイムはいかほどかと思いつつ尾根に出た。
一旦尾根に乗ると落ち葉は少なくなり多少歩きやすくなったが相変わらず周囲はガスで展望は無い。風が無かったのでガスは流れず、取り囲まれたままなので自分の前後しか視界に入らず位置も良くわからない。
前方に薄っすらとピークが見えるが登ってみると尾根の肩。
2和山道の小ピーク_6662
     Photo2 前方に薄っすらとピークが  登ってみると尾根の肩

何度か繰り返すとやがて鉄梯子とクサリが懸かった岩場が現われた。
3鉄梯後+クサリ場_6663
     Photo3 鉄梯子とクサリの掛かった万仏岩の岩場

取り付こうとすると岩は濡れていて、クサリの表面には水滴がビッシリ。どうにかこうにか岩場を越えるが周囲の展望が無いのが幸い、尾根の両側はかなりの急勾配のようだ。岩場を越えしばらく歩いた潅木の尾根で休憩を取り、さらに進むとやがて登山道の両脇は潅木からネマガリタケの笹薮になった。
登山道は刈り払われているのでコースを失うことは無いが大量に水分を含んだ黒土はよく滑る。やがて登り詰めた白嵓ノ頭で登山道は大きく右に曲がりやがて下降するが、この辺りから泥濘地帯となり避ける場所も無いので浅そうなところを探してウロウロしながら進んだ。
最低鞍部を過ぎカミソリ岩目指して登り返すとやがてと斜面のラバース道でクサリが現われた。
4カミソリ岩_6669
     Photo4 カミソリ岩斜面のトラバース

ガスで下は見えないが切れ落ちているようなので慎重に通過し、ヤセ尾根を過ぎると登山道は岩峰の基部を巻き進み残置ロープを伝って急降下。しやがて水平移動になったところでカミソリ岩の岩峰巻いて通過した。
5ヤセ尾根_6670
     Photo5 カミソリ岩 ヤセ尾根

すぐにネット状にワイヤーが張られた泥のヤセ尾根が現われ、
6崩壊地_6672
     Photo6 ネット状にワイヤーが張られた泥のヤセ尾根

ここを通過すると道は落ち着き、登って行くと周囲のガスは一瞬で消え去り左前方に鳥甲山の山頂が姿を現した。山頂目指して急登を登るとやがて山頂分岐に出て左折少しの登りで山頂に出た。
7鳥甲山山頂_6676
     Photo7 鳥甲山山頂

分岐からは雲海の中に浮かぶ苗場山が姿バッチリ。
8苗場山_6685
     Photo8 山頂が平らな苗場山

登ってきた白嵓ノ頭も良く見えた。山頂は笹の中の広場で周囲には木立もあり多少展望には難があるが正面の雲海の中に浮かんでいる黒姫山妙高山見える。
9黒姫妙高山_6677
     Photo9 雲海に浮かぶ左が黒姫山 右が妙高山

反時計周りに周囲を展望すると後立山は木立で見えず。槍穂高は小さなシルエットに、八間山から左へ続く濃いシルエットは奥志賀方面の山並み。
先日登った 白砂山 とそのとなりには佐武流山も見えるが全て雲海が山裾を覆っている。
10佐武流白砂山_6681
     Photo10 左が佐武流山と右が白砂山

鳥甲山山頂で展望堪能後再び分岐まで戻り
11カミソリ岩白嵓ノ頭_6687
     Photo11 登ってきた和山道 カミソリ岩と白嵓ノ頭

今度は屋敷道を降った。尾根上の伸びる屋敷道を
12屋敷道_6682
     Photo12 屋敷道の尾根

小ピークを越えながら徐々に下降するとやがて分岐から見えていた崩壊地の上を通過したがここには空中に設けられたクサリが
13_空中クサリの崩壊地6688
     Photo13 崩壊地の空中クサリ

注意深く崩落地の上縁を進み、やがて赤嵓ノ頭へ差し掛かったところで振り返ってみれば既に鳥甲山との間にはガスが湧き、山頂はガスの中でどうにか確認できるレベルになっていた。
14赤嵓ノ頭から鳥甲山を振り返る_6689
Photo14赤嵓ノ頭から振り返ると鳥甲山はガスの中

尾根の小ピークを登ったりくだったり徐々に高度を下げるが前回休憩からしばらく経ったので登山道横で休憩。
道が樹林の中に入るとここもまた登りのときと同じで良く滑る。この高度だとすっかり落葉し、登山道に濡れて堆積いているのでその下が土か岩か木の根か全くわからない。注意深く足の置き場を選び、周囲に木があるところではそれを掴んで降りスリップはしなかったが予想ほか時間が掛かってしまった。
尾根下降点からしばらく降り、一旦樹林から抜け出したと思ったら谷を塞ぐような堰堤らしきものが現われた。
15上の堰堤_6693
Photo15普通の堰堤とはチョット違う堰堤? 実は雪崩防止堰堤

しかしその両脇と斜面の間は空間が広がり見慣れた谷を堰き止める形ではないので堰堤かどうかは?堰堤ではなく上からの大きな岩の落下を受け止める防御壁ものようなものか?とにかく不思議な構造物であった。
堰堤下を横切り歩きやすくなった道を降るとさらに下に古い同形の構造物があった。その下には工事用道路跡と思われる道が伸びていたがロープで塞がれ進入禁止。地形図にある破線と思われる。
再び登山道となりスリップに気を付けながら降ると屋敷登山口に出た。
16屋敷登山口_6695
      Photo16屋敷登山口 登山道に積もった落ち葉がすごい

左折して車が走り抜ける舗装道路を少し進むとトンネルがあり、それ抜けると屋敷集落からの道と合流した。車に注意しながら1時間少しの道路歩きでムジナ平登山口の駐車場へと戻った。




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Re: 栃木からも秋山郷は遠かったです。

コメントありがとうございます。山歩きは良いのですが一番つらかったのは下山してからの道路歩き。逆に回ると晴れていても下山時のスリップが大変かも。さてどちらをとるか?苗場山は山頂付近に白いもの見えました。もう薄化粧かも?

栃木からも秋山郷は遠かったです。

安田さん、こんばんは。突然の訪問失礼いたします。
10月8日、鳥甲山に行く予定でしたが、雨の翌日ビビりな我々は
予定変更、小赤沢三合目から苗場山に登りました。
とても参考になる記録、次回はチャレンジしたいと思います。
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