雁坂道・黒岩尾根周回

Photo0 笹の中を進む雁坂道 秩父と甲州を結ぶ昔道
記録
日程:2017,07,18
メンバー:安田
7/18日 天候 曇り :
コースタイム:出会いの丘駐車場(8:00)→黒文字橋(8:06~8:10)→林道終点(8:23)→雁道場(9:09~9:14)→突出峠(9:53)→樺避難小屋(10:23~10:39)→だるま坂(11:05)→地蔵岩(11:17~11:28)→昇竜の滝(12:04)→雁坂小屋(12:26)→雁坂峠(12:40~13:05)→雁坂小屋(13:15~13:20)→黒岩展望台(13:46~13:54)→豆焼橋5.9km(14:25~14:38)→あせみ峠(15:31~15:41)→林道終点(16:13) →豆焼橋(16:33)→出会いの丘駐車場(16:40)
行程22.3km累積標高1940m ルートマップは ここ です。
”木立に覆われた微風の尾根道は涼しそう”という思いで奥秩父の雁坂道から雁坂峠まで登り、黒岩尾根を下降した。
秋が深くなれば山々の紅葉が美しいのではと漠然と地図を見ていたら、東大の演習林が在り植林帯がかなりの高度まで達しているので直射日光にあたらず尾根を吹き抜ける微風の涼しさに魅力を感じた。
秩父からR140(彩甲斐街道)を走り山梨との県境の雁坂トンネル手前にある”思い出の丘”駐車場に車を止め、自転車で2.8kmほど手前の黒文字橋まで戻り、林道ゲートに自転車をデポしてスタート。

Photo1 黒文字橋の林道ゲート
林道ゲート横を通ってコンクリート舗装された道を登って行くとやがて終点に到着。登山道を探すと終点手前50m右側に踏跡があったので登山道を示す標識は無いがここから入山。

Photo2 林道終点50m手前の登山道入口
ツヅラ折れの踏跡を辿ってゆくと前方に昔懐かしい白い百葉箱が現れた。更に登って行くと二俣となり右へ登って行く踏跡と少し広い直進している道跡が現われた。左の直進方向は枝打ちされ朽ちた杉の枝に覆われていたが情報では尾根に巻き上がる道とあったので直進。
緩やかに高度を上げてゆくとやがて尾根上に出て雁道場で川俣からの雁坂道に合流。

Photo3 雁道場(岩道場)
尾根上に伸びる雁坂道は周囲の植林が木陰を作りしかも背丈が高いので微風が吹きぬけ涼しい。なだらかな道を登ってやがてブナの大木の横を通過すると広場がある突出(つんだし)峠に到着。

Photo4 突出峠 広場の片隅には白い百葉箱
次に現われる樺避難小屋で休憩しようと思い突出峠は通過、道が登りから降り始めると樺避難小屋が見えてきた。

Photo5 樺避難小屋
小屋前のベンチで休憩を取り、中を覗きこむと薪ストーブがあり床上は綺麗に維持され、
ガラス窓の窓枠内側にはローソクランタンも置かれていた。水場も近いので快適に泊まれそうだ。樺避難小屋からは徐々に勾配が増してくるがやがて”だるま坂”の案内板のところまで登るとこれ以降雁坂小屋までは小さなアップダウンと書かれており一安心。

Photo6 だるま坂
”だるま坂”から少し進むと地蔵岩分岐に出た。雁坂道から右折して地蔵岩に登り休憩。雁坂道で唯一展望が得られるところで雁坂嶺・東西の破風山・甲武信ヶ岳・三宝山・武信白岩山を見渡すことが出来る。甲武信ヶ岳の手前の木賊山らしき姿が見えないので地形図を開いたら地蔵岩からだと丁度西破風山の陰になっているようだ。

Photo7 地蔵岩と雁坂嶺への稜線
休憩していると雲が切れて陽射しが出てきたので地蔵岩から撤退。雁坂道に戻って小さなアップダウンを繰り返しながら進みクサリの設置されたガレ場を何箇所かとラバース。やがて水音が聞こえだすと雁坂小屋の水源にもなっている豆焼沢源頭の昇竜の滝に到着。

Photo8 豆焼沢源頭の昇竜の滝
ホースが設けられ水が飲みやすくなっているので喉を潤して、道を進み飽き飽きするほど歩くと漸く雁坂小屋に到着。

Photo9 雁坂小屋
ここまで何箇所か涸れた沢を越えるころがあったが、冬期には表面に薄氷が張りその上に雪が積もるので横断は危険そう。今年の 冬の滑落死亡事故 も今は涸れている沢で発生したらしい。
雁坂小屋を通り越し一気に雁坂峠に上って休憩。雲のおかげで直射日光は受けず、峠越えの風が気持ちよいのでベンチ上で横になりついウトウト。

Photo10 雁坂峠 乾徳山と眼下は甲州側登り口の三富
流れる雲の切れ間からの直射日光で目が覚めた。雁坂峠から雁坂小屋に戻り、水場で水を補給しトイレの中を通って黒岩尾根ルートで下山開始。

Photo11 トイレの中を通る登山道 国道140 誰かが名づけた便所国道
雁坂トンネルが開通する以前の昭和28年に二級国道と指定され、R140がこのトイレの中を通っていたようだ。人呼んで “便所国道“ もちろん車が走り抜けていたわけではなく雁坂トンネルが開通するまで”開かずの国道”だったわけですが。
雁坂小屋のテント場横を抜けて緩やかに降り、桟道を2箇所ほど通過すると黒岩展望台分岐が現れた。ここで左折し急登を登った先が雁坂峠方面から栃本集落まで見渡せる黒岩尾根コース唯一の展望箇所。

Photo12 黒岩展望台
展望台から再びコースに復帰し暖勾配の道を進み何箇所かの桟道を渡り、小尾根を越えて豆焼橋5.9kmの標識で休憩。
休憩後は次々に指導票が現われるが展望が無いので只管進むと徐々に高度が落ちてくるのとともに気温が上がってくるのが解る。
これまでは東を目指して道は下降していたが、P1828を巻くと北向きに進路を変えやがて椅子とテーブルのある”あせみ峠に到着した。

Photo13 あせみ峠 あせみとは馬酔木のこと
ここからは急な道となるらしいので休憩後、気を引き締めて降りだす。何箇所かスイッチバックを経て一気に高度を下げやがて勾配が緩むと林道終点の広場に飛び出した。

Photo14 林道終点の登山道入口
広場からは林道歩きとなりゲートを通過すると左側に雁坂トンネルの電気設備の建物が現われ、やがてR140の豆焼橋の袂に出た。

Photo15 R140の豆焼橋 向こうに見えるのは出会いの丘と休憩施設の白い建物
立派な国道とはいえ交通量の少ない豆焼橋を渡って対岸で左折、登って行くと”出会いの丘”駐車場に到着。
梅雨明け直前にもかかわらず幸い雨にあうことなく周回山行を終えた。渡った豆焼橋の路面温度表示は24℃であった。
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