西上州 サス尾根

0サスの尾根_4997
     Photo0 栂の頭から見たサス尾根

記録
日程:2017,04,29
メンバー:安田

4/29日 天候 晴れ 
コースタイム:駐車スペース(7:19)→サスの峰取り付き(7:25)→サスの峰(8:02)→P8(8:38~8:55)→P14(9:50~10:01)→栗原山(10:58~11:09)→持倉越(11:21)→大栂尾根(11:561)→栂の頭(12:04~12:17)→廃林道(12:39)→桜井沢林道着地(13:08) →駐車スペース(13:28)
行程8.5km 累積標高1015m     ルートマップは ここ です。

大型連休これといって遠くの山に出掛ける予定も無いので前々から歩いてみたいと思っていたサス尾根、
西上州のバリエーションルートは青葉で見通しが遮られると難しくなってしまうのでその前にと思い今年のアカヤシオの見納めも兼ねて出かけた。

関越の本庄児玉ICからR462を群馬長野県境の十石峠方面に進むと神流町の中心部辺りでこいのぼりが見えた。まだ早朝、無風なのでこいのぼりは櫛にぶら下がったまま。陽射しを浴びて泳ぐ姿を帰りに見物と考えながら通過し、魚尾(よのお)の中山神社の手前で右折し大福峠を目指した。
大福峠からは林道桜井沢線となるが道なりに進むと左側に林道支線の入口、右側には駐車スペースが現われた。
1支林道入口_4907
     Photo1 林道支線の入口 サスの峰への小さな標識

ここに車を停め林道支線入口にあるサスの峰への小さな標識に従って進み、尾根末端の右コーナーを曲がると直ぐに現われたサスの峰への取り付きから入山。2サス尾根取り付き_4908
     Photo2 サスの峰への取り付き

直ぐ尾根筋に上がり急登を進むとやがて勾配が緩み真ん中に窪地のある二重山稜となった。左側の稜線を進み再び勾配が増してくると前方に岩が立ちふさがり、ここで左折し岩を巻き上げるように進んで隣の尾根に乗り換えて登ると直ぐにサスの峰に到着。
3サスノ峰_4912
     Photo3 サスの峰山頂

サスの峰のピークは三角点がある広場で周囲は潅木に囲まれその中にはアカヤシオの花も。
踏跡に従って進むとロープが現われ、それを掴んで下降。ここから尾根上には栗原山までの間に18のピークがあるということで地図には載っていないバリエーションルートとなる。

稜線上にある小ピーク(コブ?)を次々に越えてゆくと次第に潅木のヤセ尾根となり西上州や奥秩父の山々・八ヶ岳が見えるようになってきた。潅木の中にはアカヤシオの花もチラホラ。
P5を過ぎると岩場が増えてきて手足総動員で登る箇所も出てきた。
P7を降ってギャップを越えるといよいよサス尾根の本性が現われだし、P8への泥急斜面では古い残置ロープが現われた。
4 P8への登り残置ロープ_4930
     Photo4 P8への急斜面の古いロープ

信用できないので使わずに登って行くとロープはアカヤシオの株の根元にフィックスされていた。急登を登り稜線を進み振り返るとアカヤシオの花の彼方にはギザギザの両神山赤岩尾根尖がった大ナゲシの姿も。
5赤岩尾根両神山_4933
     Photo5 両神山 赤岩尾根 尖がった大ナゲシ

P8で休憩を取り一息ついたところで次は80°くらいのヤブ泥壁下降となった。ロープを出すかどうか思案したがヤブの中にしっかりした目印と踏跡があったので潅木に掴まりながら下降。
6 P8降り急斜面_4935
     Photo6 P8からの降り斜面 潅木に掴まりながら下降

P8からの下降ではいろいろ踏跡があったが、ピークで進行方向左前方の黄色いテープに従うと踏跡、目印テープともにしっかりしていた。

ヤセ尾根を先に進むとⅢ級くらいの岩場が現われだし、P9を越えP10のヤセ岩稜を進むと先端が切れ落ちた断崖。少し戻って右側に降ってから巻き降った。
7 P10からの降り_4945
     Photo7 降りの急斜面 ヤセ尾根の反対側の立ち木には支点ロープあり

下降点の反対側には残置支点のロープがあったので無理して3mほどの泥斜面を根っこを掴みながら降るよりはロープを出したほうが安心安全。
8 P10の岩を振り返る_4946
     Photo8 P10行き詰まり尾根を下から見上げる

P11は直登して展望が利く尾根を進み、
9 P11への登り_4948
     Photo9 P11へは稜線上を直登

P13は右側から泥の急斜面を巻き上がって稜線に復帰。
10 P13への登り_4957
     Photo10 右へ巻き上げた後泥斜面直登

前回の休憩からほぼ1時間経過しているのでP14で腹ごしらえ。

P15を越えP16に差し掛かると前方に立ち塞がる岩の基部を右に巻き上がり行き詰まったところから手掛かりが乏しい泥の急斜面を登った。
11 P16への登り_4970
     Photo11 P16へは右へ巻き上げ白い岩手前から泥斜面登り

下は奈落の底なので掴める根を落ち葉を払って探しながらステップを小刻みに刻んで通過。
12 P16_4972
     Photo12 稜線上はのどかにアカヤシオ満開

稜線に出れば連続した倒木が行く手を阻み、大木ではないので潜ったり手で掻き分けて進んだ。

P17を過ぎるとP18の岩屋のある岩壁が出現。
13 P18の岩場基部_4976
     Photo13 P18の岩壁基部 右へバンドを進んで反転し上のバンドを左上

基部が歩きやすそうな左の岩屋方面に進むか右のバンドを巻き上げるか思案したが青テープがあったので右へ進んだ。バンドの行き止まりまで進むと今度は反転して左上するバンドを伝って行き詰まったところから潅木を握って潅木を掴みながら泥斜面を直登。
稜線に出て振り返ると奥秩父の山々が一望。しかし登ってきたサス尾根は途中のピークに妨げられて一望ならず。

P18を過ぎると平穏な尾根歩きとなり山頂直前で急勾配はあったものの登りきると展望の無い栗原山山頂に出た。
14栗原山山頂_4984
     Photo14 栗原山山頂

栗原山からは踏跡が濃く歩き易い尾根を下降して南小太郎山との鞍部、持倉越に出た。
15持倉越_4986
     Photo15 持倉越 右折して薄い踏跡を大栂尾根目指してトラバース

持倉越で右折し落ち葉に覆われて不鮮明な踏跡を辿って大栂尾根目指してトラバースに移ったが直ぐに踏跡を失った。やがてザレた急斜面となり涸沢を渡って尾根を1つ乗越し、更に涸沢を2つ越えたところで対岸は岩壁になった。

適当な高度で大栂尾根をトラバースし、稜線の高度が下がり近づいてきたところで尾根に乗った。尾根筋を降るとやがて二重稜線となったので左から右の稜線に移り、登ってきたサス尾根が一望できる栂の頭に出た。
16栂の頭_4998
     Photo16 栂の頭 サス尾根が一望

休憩後大栂尾根の稜線に戻り降ってゆくとやがてアセビのヤブに突入。まもなく廃林道に出た。
廃林道を右折し進むとやがて崩落箇所に出たので高巻きして通過。廃林道が沢で流失したところを2箇所通過するとやがて林道終点と思われる広場に出た。ここから下を見ると林道桜井沢線が近くに見えたので尾根を伝って下降し舗装された林道に降り立ち林道歩きで駐車スペースへと戻った。
17林道着地点_5012
     Photo17 桜井林道への着地点

岩登り、泥の急斜面降り、ザレ場トラバースと変化に富んだルートであったが結局ロープを出さなかった。栗原山までのサス尾根はそれなりに目印があったが、ピークを巻くか登るかといった地形図に出ていないような細かな部分ではルートの見極めが難しかった。まだ青葉に覆われていないので枝越しに展望が利き位置確認が容易であったが・・・・もう少し経ってみどりに覆われるようになるとルート取りが更に難しくなると思う。
降りに使った大栂尾根では目印は殆ど無し。途中で黄色いテープが出てきたがそれに従うと持倉集落のほうに下山してしまうかもしれない。

帰路に立ち寄った神流の町のこいのぼり。神流川の両岸を結んだロープにつるされ綺麗に泳いでいました。
18鯉幟_5024
     Photo18 神流川の上を泳ぐ鯉のぼり





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Re: No title

地図にあるピークは写真を撮りまくってあとから整理しました。
従って正解かどうかは?????
いろいろな人の記事を見ると最後のほうがバラバラですが
山頂にピークナンバーがところどころにありましたが
確認できた最後のピークナンバー意向がかなり怪しいです。
まぁ、登ってしまえばどうでも良いことでしょうが・・・・・・

     安田

No title

こんにちは!
こちらからはお初になります


一日後に同じ山域に行きました
尾根の上からサス方向を見て
行ってみたい衝動に駆られましたが
この記録を見て確信に変わりました

今度、真似させてください
冬枯れの時期にトライしてみようと思います
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