妙義 金鶏山縦走2017 Ⅰ金鶏山

Photo0 筆頭岩から見た金鶏山の稜線
記録
日程:2017,04,13
メンバー:安田、Nさん、Sさん
4/13日 天候 晴れ
コースタイム:見晴し駐車場(7:00)→金鶏山取り付き(7:04) →奥の院(8:03~8:10)→見晴 (8:17~8:19)→クサリのコル(8:31) →《離山北側のルンゼ》→矢印のコル(9:03)→《スラブトラバース》→北側踏跡のコル(10:01)→松ノ木ピーク(10:27~10:39)→岩壁のコル(10:57)→《岩壁乗越し》→筆頭岩懸垂着地点(11:21)→筆頭岩の広場(11:30)
行程3.6Km 累積標高746m ルートマップは ここ です。
今まで2回ほど出かけているが完全縦走をしことが出来なかった妙義の金鶏山に出かけてきた。地図にも無いルートで指導標の類は皆無。古いテープの目印も幾つかあったが稜線上は急勾配の上り下りの連続で踏跡も殆ど無い。
今までの失敗の原因は落葉した季節であったが狭い範囲の登り降りに巻きが複雑での地図でルートファインディングが地図が出来ないような地形だったことによる。
今回は前回の記憶を頼りに完全縦走を狙ったが・・・・よく似た地形が何回も現われるので立ち止まって???の連続。どうにか今回はきっちり縦走することが出来た。
登山口から筆頭岩基部までと筆頭岩登攀以降の2編に分けて書くことにする。
見晴し駐車場に車を停め、道路を中之嶽神社方面に進み右コーナーの擁壁にある階段から取り付いた。
まだ落ち葉が堆積している泥の急斜面を登り詰めると頭部の無い石造が現われた。更に登り岩が現われだしたところで左側のルンゼから登って行くとやがて雨水に浸食された樋状のルンゼとなる。

Photo1 樋状ルンゼを登る
始めは少し濡れた樋の中を登り途中から横壁を使って高度を上げ、樋状ルンゼが終わるとカンテの登りとなった。

Photo2 草付を登り詰める
次第に泥混じりの斜面となり周囲の潅木を掴んで登りきり、勾配が緩むと石碑と錆びた鉄板の鳥居がある奥の院。少し進むと三金鶏山三角点があった。潅木の稜上を進むと展望が開けた見晴しに到着。

Photo3 見晴しにて休憩 金銅山を背景に

Photo4 星穴岳を背景にパチリ
一見先に進めない様に見える見晴しの先端から木と岩に掴まって下降。

Photo5 見晴しからコルに向って下降
少しリッジを進むと古いクサリが掛かったコルに到着。

Photo6 コルから対岸に登り返し
コルの対岸には古いロープが垂れ下がっているのでこれを目印にクラックを登り返し稜線が離山の岩壁に突き当たったところで右側(北側)のルンゼに下降。
ロープがフィックスされているが湿った泥斜面で滑りやすい。一旦ルンゼの底に降り立ち登り返して稜線に戻り離山を巻いた。
緩勾配の稜線を降って行くと広いコルに到着。コルの先は稜線通しで登れるが中央の立ち木に薄っすらと書かれている赤ペイントの矢印に従って左折して少し降り右の岩壁が低くなって乗り越えられそうなところで岩壁を乗越すとスラブが現われた。
ペイント矢印を見落としてコルを直進し登り返すと潅木に囲まれた気持の良い稜線歩きとなるがやがて絶壁になり行き止まり。
ここは丁度スラブの上の尾根で前回は無視して進んで失敗。引き返してからスラブを通過。(前々回は矢印に従って降ったが降りすぎた)
今まで2回はロープを出さずにスラブを通過したが今回は慎重にロープで確保し通過。

Photo7 ロープをフィックスしてスラブをトラバース
小尾根を乗越して急斜面を巻き上げコルに出た。
コルから北に降っている踏跡があるが途中で消えてしまう(前々回経験済み)ので稜線通りに薄い踏跡を辿って登って行くと雑木に覆われた松の木ピーク(昔は目印になる松の大木が生えていたらしい)。
松の木ピークからの降りは泥と軽石の礫の混ざったズリズリの急斜面を木に掴まって降るが登山者は自分歩きやすいところを降るので踏跡は有りそうで無さそうで・・・・・。
勾配が緩んで歩きやすい稜線歩きとなりコルに至ると今度は前方に岩壁が現れた。
松の木ピークと筆頭岩の間にある岩峰から伸びている岩壁で前回は岩壁の乗越しがわからず、コルから南に向ってルンゼの中を降ってしまった。
今回は岩壁に沿って少し降り、壁の高さが低くなったところを登ると前方に古いハーケンやフィックスされた古いロープ、ワイヤーが現われたのでルートを確信して岩壁を乗越した。

Photo8 衝立のような岩壁を乗越す
新しそうなステンレス線も張られていたが・・・・・・頼りすぎるのはちょっと怖い。岩壁の反対側を下る時にはお助けロープを出した。
岩壁を乗越して稜線に復帰すると直ぐにカニのハサミ状の岩峰が出現。前回筆頭岩の上から見たときにはピナクルに見えたのは大きな爪のほうだったようである。

Photo9 カニのハサミのような岩峰
少し進んだ筆頭岩の懸垂着地点にはクライマーの邪魔をする大きな杉の木も健在。着地点からは筆頭岩基部に沿って下降し、取り付きの広場に出た。
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