しれいた山・落沢岳

0落沢岳_4578
     Photo0 しれいた山から見た落沢岳

記録
日程:2017,03,23
メンバー:安田

3/23日 天候 曇り時々晴れ 
コースタイム:駐車スペース(7:30)→下郷尾根取付き(7:36)→崩壊社(7:54)→しれいた山(8:37~8:53)→看板跡鉄枠(9:18)→しれいた山分岐(9:45)→落沢岳(10:11~10:24)→下降点小ピーク(11:18~11:23)→林道終点(11:53)→工事地点(12:02~12:08)→駐車スペース(12:27)
行程7.7km 累積標高921m     ルートマップは ここ です。

春分の日も過ぎていろいろな行事も済ませたし、良い天候が続きそうなので西上州の山へ様子見に出かけた。
下仁田ICで高速を降りて町を通り抜け、西上州やまびこ街道を南牧川に沿って進み、右折して川を渡り左岸沿いの道から下郷で右折して支沢沿いに進み四ツ又山登山口を過ぎて下郷集落最奥で駐車スペースに車を停めてここから歩き出した。

駐車スペースから来た道を戻り、南牧川左岸の道との交点のコンクリート擁壁にある階段から登山開始。
1擁壁階段_4619
     Photo1 しれいた山南尾根取り付き 擁壁の階段

しれいた山から南に伸びる尾根の末端に取り付き道跡があるのか無いのか解らないような急坂を登って行くと古い墓地や祠、更に登ると崩壊した神社の社跡が残る平坦地に出た。 
2倒壊した社_4562
     Photo2 南尾根の崩壊した社

ここからは勾配が緩んだ快適な尾根歩きとなりやがて南面に「白板」と呼ばれる岩壁をもったしれいた山が見え出した。
3しれいた山_4563
     Photo3 樹林越しのしれいた山 キレットが見える

やがて勾配が増してくるが登れるところまで直進。ここまでにもトラバースするように獣道が幾筋か散見されたがもうそろそろと思い左折して獣道を進むと直ぐに落沢岳からしれいた山への稜線が見えてきたのでそれを目指して少し高度を上げて稜線に出た。

稜線上で右折し枯れて倒れた巨木に掴まって登り藪岩のナイフリッジを進むと 
4しれいた山から戻る岩尾根_4581
     Photo4 藪岩のナイフリッジ

視界が開け四ツ又山、鹿岳が間近に見え出した。
リッジを進んだ先はキレットがあり残置ロープもあるので一旦降って登り返すと
5キレット_4570
     Photo5 キレットのフィックスロープ


しれいた山山頂に出た。
6しれいた山山頂_4572
     Photo6 しれいた山山頂 山名標名はない

地図にも登山道が載っていない山なので、山名標等山の名前がわかるようなものは無かった。
バリエーションルートの山によくある”KUMO"さんの布と色あせたテープがさがっているくらいだった。
しれいた山山頂で一休みの後、来た道を戻って
7南面の岩壁_4583
     Photo7 振り返って見たしれいた山南面の絶壁「白板」

稜線上を進み落沢岳を目指した。
踏跡はあったがテープなど目印になるようなものは無く、最低鞍部から登りに差し掛かったところで看板跡の鉄枠が立っていたが人工物といえばこれくらい。
8看板跡鉄枠_4585
     Photo8 看板跡鉄枠

鉄枠を過ぎると勾配が増し、やがてⅡ級程度の藪岩壁が現れ立ち木を手掛かりに登るが岩は脆くぐずぐずで、簡単にスポット抜け落ちた。
9Ⅱ級の岩登り_4586
     Photo9 岩グスグスの岩登り Ⅱ級 立ち木を手掛かりに!

注意深く手探りで確認しながら20mくらい登ると黄色い残置支点のロープが現れた。ここを降った人が残してくれたようだ。
やがて岩場を過ぎると雑木林の尾根となり小平坦地に出た。
ここにはテープがあったが西牧と南牧の分水尾根との交点なのでその目印と思われる。
10しれいた山_4587
     Photo10 振り返ってみたしれいた山 キレットも見える

小平坦地で左折し落沢岳を目指すが藪岩壁を登ったり降ったりして小ピークを越えると漸く4つめで落沢岳山頂に出た。
11沢岳山頂_4596
     Photo11 落沢岳山頂

途中立ち木に赤ペイントで矢印がかかれていたり、岩場の降りで赤テープが下がっていたが、目印が少ないので稜線上を進めば問題なし。
潅木に覆われた落沢岳山頂にも山名標の類は無い。尾根状の山頂を西に少し進むと展望が開け、しれいた山その向こうには稲含山が見えた。
浅間山の雪はかなり少なくなっていたが、落沢岳の南に位置する赤久縄山方面の北斜面には多少白いものが見えた。先日の稲含山のときから白い部分は減少しており確実に雪解けが進んでいる。

落沢岳から殆どの場合戻るようであるが、今回は西に見える鹿岳を目指して稜線を進み、稜線上にあるピークでは派生している尾根に巻き込まれないように地図を確認しながら徐々に高度を下げた。
下郷への下降点を探りつつ進んで予定していた下降点に到着したが、植林で見通しが悪いため少し進んで葉が落ちて見通しの利く雑木の小ピークで位置を確認。
少し戻って植林と雑木林の境界を南を目指して下るとやがて沢地形となり、かつての生活の跡か石積みが現れると程なく水流が現れた。

二又を過ぎ小滝を右岸から巻き
12小滝_4610
     Photo12 小滝 右岸から巻き降った

滝下で左岸に移るとやがて現われた道跡を降ると伐採跡の林道に出た。
夏は草に覆われて歩けなくなるような道を降ると、進入禁止を示すように道の真ん中にケルンが現われここから少し広くなった林道を降ると
13林道広場とケルン_4613
     Photo13 林道の真ん中にケルン 奥から下りてきた

林道の工事現場で出た。
これから砂防堰堤の工事が始まるとのこと。
聞けばこれまで歩いてきた林道は昭和63年に作られ、その後伐採が行われた以降車は入っていないとのことであった。林道を降るとやがて歩き出した駐車スペースに戻り周回を終えた。

地図に登山道は無く、しかも目印の類も殆ど無し。途中にところどころ現われた道跡らしきものも、殆どとラバースしていたので多分獣道。麓付近では2匹のイノシシの姿もあったし沢筋では薬莢が落ちていた。
稜線上から降るような道跡があったがおそらく往時の下郷と落沢の集落を結ぶ道であったかあるいは植林の作業道であろう。
時間、距離ともに短かったが登山道に出会うことなく、岩登りあり沢降りありの緊張感いっぱいの山歩きであった。



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Re: No title

コメントありがとうございます。ちょっと離れたところを見るから怖い高所恐怖症。足元見れば怖くありませんよ。自分の足が地面についているところですから。

Re: No title

先日の雪で今年の春山の花見は置けれそうですね。ぜひ山にお出かけくださいな。

No title

読ませていただきながら
「ナイフリッジ」ってなんだーと
ネットで調べる面白さがあります。

高所恐怖症なんですが、見るのは大好きです。

No title

おはようございます。
山道良いですね。
私も登山久々にやりたくなりますよ(^_^)
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