茂来山

Photo0 森の巨人たち100選の“コブ太郎”
記録
日程:2017,02,21
メンバー:Sさん、安田
2/21日 天候 晴れ 朝のうち小雪
コースタイム:駐車スペース(9:09)→駐車場(9:18)→霧久保沢コース登山口(9:33)→”コブ太郎“ (10:18~10:28)→水源(10:38)→大王トチノキ(10:48)→霧久保沢コース分岐(12:09)→茂来山山頂(12:28~13:00)→霧久保沢コース分岐(13:08)→大王トチノキ(13:30)→水源(13:33)→”コブ太郎“(13:39)→霧久保沢コース登山口(14)00)→駐車場(14:16)→駐車スペース(14:25)
行程8.1km 累積標高7845m ルートマップは ここ です。
冬と春が土俵際でせめぎ合いの日が続きどうやら21日は攻守入れ替えで戦いも休みになりそうなのでここはチャンスとばかりに佐久の茂来山に出かけてきた。
昨晩のにわか雨で道路が濡れているかと思っていたが乾いていたので高速代節約で下仁田からR254で内山峠を越え、佐久に入ったところで千曲川に沿って走り今度はR299を秩父方面に戻り茂来山への標識に従って右折。林道に入った途端に雪道となった。
内山峠のトンネル少し手前から小雪が舞い始めていたが天気予報では佐久地方は日中晴れ予報なので、新雪で隠された轍らしき跡をたどって山道を進むと目的地の茂来山霧久保コース登山口手前の駐車場より少し手前であったが駐車スペースがあったので車を停めた。
準備を整え歩きだすがクラストした林道の上に4、5cm積もった雪でよく滑る。やがてコース案内や登山届けの提出ポストのある広場に出た。

Photo1 茂来山霧久保沢コース駐車場
ここが本来の駐車場であるが古い轍でデコボコ、車の底を擦りそうな高さに氷化した雪が積みあがりその上に新雪がのっているので手前のスペースに停めたのは正解であった。
林道のゲート横をすり抜けて林道を進み右コーナーの所で霧久保橋を渡って坂道を上ってゆくと樹林帯を通して眼下に駐車場が見えた。
更に進むと林道が分岐する広場に出てここから霧久保沢コースの登山道となった。

Photo2 霧久保沢コース登山口
緩傾斜を霧久保沢に沿って周囲一面雪に覆われた登山道らしきところを進む途中板橋があったり渡渉もあった。

Photo3 渡渉
やがて右前方に”コブ太郎”の巨木、根元には雪に覆われたテラスが現れた。

Photo4 ”コブ太郎“
ここで休憩しているうちに青空が見え始めた。
”コブ太郎”から斜面をトラバースするように進み今度は沢が近づいてくると水源の標識がさがっていた。

Photo5 水源
ここから沢筋をはなれルンゼを登って行くと今度は”大王トチノキ”。こちらのほうが”コブ太郎より幹周りが大きいがなぜか案内板は無かった。

Photo6 大王トチノキ (根元に立つ人と比べてくださいな)
途中上部が枯れて新しい木が育ちつつあるトチノキ古木が何本かあったがいずれも幹周りはコブ太郎より大きい。
やがて傾斜が増し、雪も膝辺りの深さになってきた。登山道を示すテープが要所に下がっていてそれに従えばつづら折れに登って行くようであるが登山道らしきものは雪で隠され見当たらず。
最初テープを追って登っていたが横に逸れても雪の深さが変わらなかったのでのぼり易そうなルートを適当に登った。
傾斜が増してくるとラッセルもだんだんきつくなりついにはストックを2本合わせて両手で持ち、前に倒れこみながら体を確保してラッセル。
途中、氷化した雪庇が崩落したのであろうか氷のデブリを越えて高度を稼ぐと漸く尾根が見えてきて指導標識が認識できた。

Photo7 尾根の分岐
尾根に上がって左折し樹林の尾根を進むが雪はクラストし新雪は風に飛ばされ殆ど無かった。
やがて前方が開け一段登ると360°の大展望が広がる茂来山山頂に出た。

Photo8 茂来山山頂
この頃になると上空は快晴、八ヶ岳との間には雲が浮かんでいたが、

Photo9 八ヶ岳
野辺山の今は雪に覆われた野菜畑や金峰山・瑞牆山、

Photo10 金峰山・瑞牆山・小川山
浅間山の噴煙や眼下に広がる佐久平、西上州のほうに目を移すと荒船山や特徴的な鹿岳、立岩、その先には高崎の市街も見えた。

Photo11 西上州の山々
霧氷が着いた木の間からは両神山も見えた。
茂来山山頂からは赤城山麓、千曲川に沿った街々、野辺山の高原から小海線沿いまで見えるので夜景はさぞやすばらしいと思われる。
山頂では微風、陽光燦燦で大休止し、来た道を戻ったが往路では大王トチノキから山頂まで所要時間1:40に対し0:30で降ることができた。

Photo12 登りのときの激闘の跡をスイスイと降る
雪が無い季節であれば程よいハイキングコースであろうが積雪があるとかなり手ごわいコースに変身していた。
山頂からの展望はすばらしく、昨夜来の雪と風で付いたのであろうか霧氷もすばらしいものであった。
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