稲子岳南壁 左カンテ (八ヶ岳)

Photo0 樹林越の稲子岳南壁 左カンテ
記録
日程:2016,10,13
メンバー: Nさん、Sさん、安田
10/13日 天候 曇り
コースタイム:みどり池入口(6:16)→しらびそ小屋(7:39~7:46)→南壁基部(8:57~9:15) →左カンテ基部(9:53)→登攀終了点(12:35)→稲子岳(12:51)→稜線登山道横(12:56~13:17) →一般道合流(13:42)→しらびそ小屋(14:29~14:51)→みどり池入口(15:54) 行程13.1km 累積標高11488m
ルートマップは ここ です。
漸く吹き始めた秋風日誘われて八ヶ岳のクライミングに出かけた。いままで何回か予定はしたもののその都度中止になっていたが今回漸く実現。
前夜八峰の湯で車中泊し漸く明るくなり始めた頃に中山峠への登山口のみどり池入口に到着。久々にクライミングの道具類の詰まったザックを背負い歩きだすがなかなか体があたたまらない。
しらびそ小屋で休憩し、出発した宿泊客の後ろ姿を追うように稲子岳南壁を目指して歩き出した。

Photo1 みどり池の向こうにこれから向う稲子岳南壁
南岩壁に向う一般登山道は無いのでどこで一般登山道と別れて南壁に向かう道を探しながらキョロキョロしつ進み、踏跡らしきものを発見したので一般道と別れ薄い踏跡に突入するも進むうちに???
白樺が落葉したとは言え、シラビソが茂りでなかなか位置確認できないうちに再度踏跡が濃い一般道へと飛び出してしまった。

Photo2 帰路に発見した南壁にいたる一般道からの進入ポイント
そこから引き返すと再び踏跡らしき見つかったので今度はそれにしたがって進むと雨で流された土砂の堆積した広場のようなところに出た。左隅から更に踏跡が延びているので進むとやがて目印もピンクテープも現れ始め、目的の左カンテ末端の尾根基部に到着ヤレヤレ。

Photo3 カンテ末端の岩
よく見ると完璧に取り次いでいるパーティが既に取り付いているではないか。
カンテ基部で登攀装備をつけて左カンテルート末端のテラスで先行パーティが出発するのを待ち、ルート末端位置まで移動する。あせることも無いので先行パーィの姿が見えなくなったところで漸くに取り付いた。
1Pを登り始めると先行パーティに追いついてしまい通常より下でピッチ切る。

Photo4 1Pを登る
ここから少し登った通常の1P終了点でピッチを切ったのでこれ以降ルート図より1ピッチほど多くなってしまった。ここまでカンテ~浅い凹角35mⅢ。

Photo5 2P浅い凹角登り
3P目は凹角30mⅢでここも難なく抜け、

Photo6 3Pの凹角

Photo7 3P終了点
次の4ピッチは少しグレードが上がって階段状チムニー35mⅢ+。チムニーの中をザックをズリズリしながら登り左に出てカンテを少し登ると4ピッチ終了。

Photo8 4Pチムニーの中を登る

Photo9 4P終了点
ここで次の5ピッチはどのルートを登るか検討しトップは右の階段状を上がりカンテに出てガレ場を過ぎ南壁左ルートの核心部ともいえるやや被った岩をクラックに沿って登る。

Photo10 5P最後のやや被った岩を登る
セカンド以降は左のガレを登りカンテに出てガレ場を通過、被った岩を登って岩上のテラスに出たところで5ピッチのガラ場~リッジの薄被り40mⅢ+を終了。

Photo11 5Pセカンドも続いて被った岩を登る

Photo12 漸く登り終えて東天狗を背景に
終了点のあるテラスの奥のリッジからクラックを持ったフェースが立ち上がっているが今回はパスし岩を巻いて稲子岳稜線状の登山道に出たところでクライミング終了。
稲子岳が始めての私は休憩中に足を伸ばして山頂まで往復。樹林に覆われた山頂は展望も無く、ニューへと続く登山道が山頂を掠めて通過しているのみであった。
休憩後下山に移り高度を落とすがやがて中山峠下のガレ場に差し掛かると踏跡も不鮮明になってきたがトラバースするとすぐに一般登山道に出た。登山道横にグリーンのロープが張られたところとか、道の脇に進入禁止を示す横木がおいてあるところとか南壁への進路を示すようなものが散見されたがいずれも南壁を目指しているかどうかは不明。やがて明らかに人工物と思われる枯れた木に枝をロープで結んで横に吊り下げた横に吊り下げたに張り出されたものを発見。Photo2.。
帰宅してGPSのログを見ると、往路で一度登山道に出てしまった地点のすぐそばであった。帰宅してGPSのログを見ると、往路で一度登山道に出てしまった地点のすぐそばであった。
帰路は足取りもはやく、すぐにしらびそ小屋に到着。

Photo13 美味しいコーヒーを戴いたしらびそ小屋
美味しいコーヒーを頂いて雑談が一区切りしたところでみどり池の入口を目指して歩き出し、駐車場に戻って稲子岳南壁のクライミングの山行を終えた。
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