足尾 神子内川 手焼沢遡行→長手沢下降

Photo0 深い釜を持った3m滝と奥には6m滝
記録
日程:2016,06,26
メンバー:Nさん 安田
6/26日 天候 曇り
コースタイム:駐車スペース(8:03)→二俣(8:13) →H1070(9:42~10:00)→H1135二俣(10:18)→H1190二俣(11:01)→登山道(12:19)→半月峠指道標下降点(12:25~12:43)→長手沢本流合流(13:47)→H1280(13:54~14:11)→H1195(14:30~14:40)→2段6m滝(15:30)→二俣(16:23)→駐車スペース(16:33) 行程 10.2km 累積標高 933m
ルートマップは ここ です。
手焼沢遡行
梅雨の季節、わずかな晴れ間を見計らって再び足尾の沢に出かけてきた。前回の黒沢では沢を詰めた半月山の駐車場から中禅寺湖は見えなかったが今回は見えるということで期待大。
前日までの雨で沢の水量が心配されたが然程難しい沢ではないということで自宅を出発。大間々からR122に入り渋滞も無く快適に走るが前後はオープンカーだとかバイクが目立つ。
今日は終日雨予報が出ていないし日曜日ということもありドライブを楽しむ人が多いのであろうか。
足尾を過ぎ日足トンネル手前の駐車スペースに車を停め、

Photo1 日足トンネル足尾側入口 白く見えるのは管理施設
トンネル入口にある管理施設の横を抜けて鉄パイプの階段を登り地蔵滝を横目に遊歩道をトラバース。

Photo2 地蔵滝
更に堰堤を越えるとすぐに今回遡行する手焼沢(左)と下降する長手沢(右)の出合いの二俣に到着。

Photo3二俣 手焼沢(左)と長手沢(右)の出合い
ここから左の手焼沢に進路をとり遡行開始。
すぐに頭上に両岸を結ぶワイヤとそれに下がった朽ち果てたゴンドラが目に入った。今では堰堤のおかげで沢床が上昇して両岸を行き来するのも容易いが堰堤が出来る前は深いゴルジェとなっていて渡るのに大変な苦労した往時の遺物の残骸と思われる。
ゴンドラを過ぎると石積堰堤が現れここは左から登って通過。両岸が立ち上がっていないので明るい陽射しの差し込む沢を小滝を越えながら進むとやがてミニゴルジェになった。幸い前日までの雨にもかかわらず岩が乾いていたので左をへつり滝上へと出る。

Photo4 ミニゴルジェの釜をへつる
次いでここもやはり大きな釜を持った7m滝。釜をへつって左から登れそうであったが上部で水流を右へのトラバースする場所があり、どうしても水流に足を入れなければならない。途中まで登ってみたものの水の流れは速く岩はヌルヌルでよく滑る。ここは戻って右から巻いた。

Photo5 7m滝 左から登り上部で水流とラバースを目指すが・・・
次々に出てくる小滝はいずれも釜を持ち、木の葉の影を映した緑かかった水色の表面をキラキラさせている。釜が多いのはこの沢の特徴か?
次が3m滝とその奥に7m滝。

Photo6 3m滝 奥には2条7m滝
事前情報で見た写真では奥の7m滝は2条と書かれていたがかろうじて水流の真ん中に島状の岩影が見えるのみ。やはり今日は水量が多いみたいだ。
2条7m滝を過ぎるとやがて二俣(H1135)。ここから水量の多い右の沢へと進むとすぐに5mと6mの滝が現れた。5m滝は左を登り、

Photo7 二俣を過ぎると5m滝
落ち口を過ぎ滝上に出たところで6m滝を検討。

Photo8 水流の広がった6m滝
広がった水流の真ん中を登ってみたかったが全身濡れそうなので水流左から登りお楽しみ程度に飛沫を浴びて満足。幾つか小滝を越えると右岸に石積のある3m滝。

Photo9 右岸に石積のある3m滝
難なく越えるとまたもや二俣(H1190が現れここも水量の多い右へと進む。
左岸から合わさる幾筋かの涸沢、ナメ滝を過ぎると6m滝。

Photo10 6m滝 水流左に沿って登り傾斜が落ちたところは水中歩き
水流左を登り傾斜が落ちてきた上部では左側から岩が迫ってくるので水流の中を登った。ここを過ぎると伏流気味になって水量も減り時々現れる小滝を越えるとやがて涸れてきた。
いつしか両岸は背丈の低い笹斜面となり稜線の上に空が見られるようになってきたところで沢筋から離れ右岸を登るとすぐに茶ノ木平と半月峠を結ぶ登山道に出た。
登山道を右に進み茶ノ木平を目指すと樹林越しに中禅寺湖の水面が見えたが、木の葉に遮られてそれ以上の展望は得られなかった。

Photo11 木々の間から中禅寺湖が見えたが・・・
手焼沢と長手沢を隔てる尾根の分岐で登山道が大きく曲り、手沢への下降点の目印となっている半月峠への方向を示す指道標が出てきた。

Photo12 長手沢への下降点の目印
ここで暫しの休憩を取り、薄い踏み跡にしたがって下降開始。
長手沢下降
下降始めは低い笹の急斜面だが幾分傾斜が緩い小尾根を選んで下り、沢筋に降り立つとやがて伏流の水流が流れ出してきた。
幾筋かの沢形を集めるうちに滝の落ち口に出たので上から見下すとクライムダウンは無理そうなので巻き降り、下から見上げると登るにはさしたる苦労も無そう。

Photo13 4m滝 上から一見すると無理。そう下か見ると・・・
こうした滝を幾つか降るが遡行図を見てもハッキリせず。時々水平移動の獣道らしきものがあるものの踏み跡は無いので適当に降ると左から水量の多い沢が合わさり、合流した沢が本流であることを知る。

Photo14 長手沢本流と合流
合流点から少し降ると左岸の上方に樹木の無い台地らしきものが見えたので泥斜面を登ってみると開けた笹原が広がっていた。かつては畑か何かあったのであろうか?放牧地にしては狭い。
ここで休憩後再び沢床に戻り、降りながら振り返ると小滝が連続し”癒しの風景”となっていた。

Photo15 小滝の連瀑
やがて左岸にピンクテープが現れ、廃ドラム缶が横たわる河原に出た。高度計と地形図から位置を確認すると左岸上についている道の終点辺りなのでピンクテープは釣り師の目印か?
更に降ると7m滝の落ち口に出た。

Photo16 7m滝
登るには容易そうだが降るには???。ここは左から巻き降った。
ドラム缶とピンクテープのあった地点から下流は踏み跡もありそれを辿れば数回の渡渉程度で今朝遡行した手焼き沢との合流点である二俣に戻れそうであったが容易そうな所は水流横を下って釜をへつったりあるいは巻いたりを繰り返し滝と戯れながら通過した。

Photo17 2段6m滝
二俣からは往路を戻り朝は横目で通り過ぎた地蔵滝をじっくり見学して駐車スペースへと戻った。
二俣から本流との合流までは難しい滝も無く、小滝の連続で美しいところもあるので短時間での避暑お手軽沢登りに良いと思われる。
長手沢をピンクテープのところまで遡行しそこからは20m程度泥斜面を登れば林道を使って戻ることも出来る。
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