足尾 神子内川 黒沢 右俣→左俣下降

0_10mナメを登るDSCF0600
     Photo0 核心のゴルジェ 出口の10mナメ滝を登る
記録
日程:2016,06,12
メンバー:Nさん 安田

6/12日 天候 曇り
コースタイム:黒沢ゲート(8:07)→黒沢2号橋(8:15)→二俣(9:16)→ミニゴルジェ5m滝(9:30)→10mトイ状滝(10:11~10:24)→H1165(11:15~11:30)→H1310(12:00~12:15)→半月山駐車場(13:12~13:32)→左俣下降点(14:05)→17m滝上(15:00)→石橋?遺構(16:30)→二俣(16:54)→黒沢ゲート(17:37)      行程 12.2km 累積標高 978m
ルートマップは ここ です。

入渓者が少ないのでのんびり歩いていても後ろから煽られることが無く登れる滝があり、しかもやぶこぎが無い初心者には最適という情報を得て渡良瀬川の支流神子内川の黒沢に出かけてきた。

ナビで入力すると日光経由の道が出てくるが私の家からだと桐生を経て渡良瀬川に沿って進んだほうが距離も短く早いんじゃないかなと思いつつも何はともあれナビにしたがって出発。
日光から日足トンネルを通って目標の黒沢入口に近くなると、道路の両脇は縦列駐車の列。目的地の黒沢入口のゲート前に着けば既に車が停まっている。
1林道ゲート_2346
     Photo1 黒沢入口の林道ゲート

なんだか情報とは違うみたいと思っていると、後からやってきた車の人に話を聞いて今日が神子内川の釣り解禁日であることを知った。なるほど納得。

沢装備をつけて林道を登って行き林道が左に分岐し黒沢を渡る”黒沢2号橋”を渡らずに直進。直ぐに現れた沢へと下降する踏み跡をたどって沢床に降りた。
”濡れたくない心”と”一度濡れれば大胆になって何のその”との葛藤をしながらもここは一気にとばかり水に入り気合を入れて水流の中を進む。
やがて釜を持ったナメ滝を2つ越えるとネットで見たことのある大堰堤に到着。
2大堰堤_2350
     Photo2 大堰堤

真ん中を抜けて進むと行く手を遮るように大岩が出現。
3大岩_2351
     Photo3 大岩

もちろん直登できないので巻き道がありそうだが探してみると大岩の右の岩陰の奥が滝になっているようなので潜り込んでみると何のことは無く岩の間を登ることが出来た。・・・・が水を浴びて胸までびっしょり。

やがて釜を持った10m滝が現れる。
4_10m滝_2353
     Photo4 10m滝

登れるルートを思案検討し淵を進んで水流右の濡れて滑る岩を登り、抜け口では全身に水しぶきを浴びながら貧弱なハンドホールドをオープンでスメアを利かせて登り滝上に出た。やがて二俣に到着し
5二俣_2396
     Photo5 二俣・・・・・遡行は右俣へ 下降は左俣から

進路を右俣にとり、一度濡れた体は水に躊躇することなく小滝やナメを越えて行くと5m滝。
6前衛5m_2356
     Photo6 5m滝

直登できそうなので水中を進んで岩壁に触ってみるがヌルヌルしこれは私の技量ではNG。戻って右から小さく巻き5m滝上に出た。
ここからは3m2段滝を越えナメ、次いでトイ状の滝を登るとみどりの水を湛えた釜を持った10mS字滝。
7_10mS字_2361
     Photo7 10mS字滝

ここは左から乾いた岩(といっても新しいコケが成長中でよく滑る)の露岩部分を選んで登り小滝を越えると10mトイ状の滝。
8_10m樋_2366
     Photo8 10mトイ状滝

水流両側は綺麗に磨かれたツルツルの露岩でさてどうしたものかと思案の結果、流路が細く速い水流の真ん中を進むことにする。
外からは解らなかったが沢床は狭く、フットジャムが良く利くので両岸に伸ばした手は体のバランス取り程度で快調に登ることが出来た。
上部の屈曲点には水中に両足で立てるスタンスがあり、ここに立ちこんでチョックストーンと岩壁の間に左手を差し込んでスメアで体を上げ、
チョックストーンを抱えるように右手を伸ばして水流の中にある小さなチョックストーンの上から手を伸ばせばしっかり岩角に指がかかり一気に体を引き上げ滝上に出た。
次いで直ぐに現れたのが水流が割れた10m滝。
9_10mナメ_2368
     Photo9 10mナメ滝

真ん中の水流が無いところが登れそうであるが上に行くと水流が合わさりいかにも滑っていそうなのでここでも思案。左側の水流左を登った。
10mナメを越えると小滝が幾つか出てきたが滝らしい滝は無くなり水流の中あるいは際を進んだが休憩適地も無く、飽き飽きしてきたところで休憩。

元気を取り戻してしばらく進むとH1300付近から沢が幾つかに分岐。地形図を確認して半月山道路に抜けやすそうな一番水量が多い沢を詰めて行くとやがて水流は消え、沢形も消えかかってきたので左の尾根に逃げた。
尾根の反対の沢も水流が無くかなり荒れているので尾根を登り詰めるとやがて駐車場を示すPの交通標識が見えてきた。
ガードレールを跨いで舗装路に出て左折すると直ぐに半月山駐車場。
10半月山駐車場_2376
     Photo10 半月山駐車場

休憩後半月山駐車場からP1452へと延びる尾根を確認し、駐車場のフェンスを乗り越えると笹の中にしっかりした踏み跡が尾根上についていた。
踏み跡を進み途中から右に逸れて笹の斜面を降って行くと半月山と足尾を結ぶ登山道に出た。
登山道を足尾方面に降り崩壊地を過ぎるとP1504 とのコル。黒沢左俣への下降点であるが斜面かかなり急勾配なので更に進みP1504とP1511のコルから降り始めた。
11右俣への下降点_2380
     Photo11 左俣下降点の目印 石積の登山道

P1504を巻いた登山道の下に石積が現れるので下降点の目印になるだろう。
小さな尾根を降り末端で左の沢に下り、更に降って行くとやがて水音が聞こえ始め、H1280の右から支沢が合流するところでは行く手を遮るようにトラロープが張られていたが・・・。
トラロープを跨いで更に下降すると石積堰堤が現れた
12石積堰堤_2385
     Photo12 石積堰堤

ここは左から巻き降り、沢筋に戻って高度を下げるとやがて17m3段滝の落ち口に出た。
13_17m滝_2389
     Photo13 17m3段滝

左側のバンドを15mほど進み末端の立ち木を利用して懸垂下降。途中空中懸垂となるが30mロープで左岸の落ち葉の詰まったルンゼ下部に降り立ち沢床に戻った。
やがて現れた右岸の柱状節理の岩壁を過ぎ、更に降ると10m2段滝。
14_10m滝2段_2393
     Photo14 10m2段滝

ここは左から巻き、トラバースしながらの急斜面の降りとなるが濡れ落ち葉で滑りやすそうなので無理せずロープ使用。
次に石橋?の残骸(といっても橋の上流側が石積で塞がれている使用目的不明な遺構)の上に出た。
15石橋?残骸_2394
     Photo15 石橋?の残骸遺構

ここもロープを出して左から巻き降ると徐々に沢幅が広くなってやがて朝通過した右俣との合流点である二俣に着いた。
さらに下流には水しぶきを浴びながら直登した10m滝が待ち受けているが今度は右から巻き降る。
落ち口手前の右尾根を登って行くと残置のトラロープが垂れておりそれを掴んで急斜面を降り沢床に降り立った。
16_10m滝右岸から巻き降る_2397
     Photo16 残置ロープを掴んで降る

ここまでで主なる滝は終了し、大堰堤を通過したところで朝左岸上方に見えたガードレール目指してチクチクする杉の幼木混じりのヤブをよじ登り作業道らしき痕跡をたどってトラバース。道が消えかかったところで更に一段上がって林道に出た。
雨水で深く抉られた林道を降るとやがて入渓ポイントの”黒沢2号橋”の畔に出て駐車スペースまで戻った。

車のナビの示す帰路はなぜか往路と違って渡良瀬川沿いに降り桐生を通る一般道。時間を気にせずに済むのでナビにしたがってみると、到着してみれば往路との所要時間差20分。
なるほど!日曜日で混む高速道路を避けて案内してくれたということは値段なりの性能発揮ということで“素晴らしい!”。













関連記事

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

                

トラックバック

     


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメントの投稿

Secret

カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

安田 和弘

Author:安田 和弘
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
メールフォーム

お名前:
あなたのメールアドレス:
件名:
本文:

リンク
訪問者数(from20141110)
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる