乾徳山 旗立岩中央岩稜 頂上岩壁第一岩稜

Photo0 旗立岩中央岩稜3Pを登る
記録
日程:2016,04,20メンバー:Nさん Yさん 安田
4/20日 天候 晴れ
コースタイム:大平牧場(7:21)→扇平(8:46~8:53)→旗立岩下降点(9:23~10:11)→旗立岩基部(10:57~11:50)→終了点(13:27)→登山道脇横樹林(13:36~13:53)→第一岩稜取り付きテラス(14:00~14:37)→終了点(14:51~)→乾徳山山頂(14:51~15:10)→扇平(15:49) →大平牧場(16:43) 行程 8.2km 累積標高 1102m
ルートマップは ここ です。
数年前、山歩きを始めたときに乾徳山から黒金山へ縦走したことがあるが、そのときの記憶では鎖場があり山頂は岩稜だったことぐらいしか覚えていない。
時間が経ち岩に親しむようになってから乾徳山にも岩場があることを知り今回チャンスが巡ってきたのでクライミングに出掛けた。
前回は徳和から登ったが今回は時間節約ということで大平牧場まで車で入り、其処から乾徳山を目指した。
牧場の中ほどにあった乾徳山への道標に従うと林道を横断したところで薄い踏み跡が四散。どの踏み跡を辿ればよいのか悩みつつ、稜線に上がれば登山道に出るので落ち葉の斜面を直登し登山道に出た。
登山道を進み傾斜が緩くなってくると枯れススキの扇平で一休み。

Photo1 扇平の手洗石
扇平を過ぎると再び勾配が増しやがて岩が現れ髭剃岩、カミナリ岩、雨乞岩、胎内と名板を確認しながら進み、岩場がとぎれると樹間の山道となりやがて左側が開けたところで目指す旗立岩中央稜(北方カンテ)の取り付きへの下降点の目印のケルンが現れた。

Photo2 中央岩稜取り付き点への下降目印のケルン
旗立岩中央岩稜(北方カンテ)

Photo3 頂上岩壁第一岩稜から見た旗岳岩中央岩稜
ケルンから右に進んで広場が谷間へ落ち込んでいるところを覗き込むと右奥に懸垂支点発見。ここで一休みし懸垂準備をし、狭いチムニーの中を25m下降。

Photo4 チムニー内を懸垂下降
やがてガレたルンゼに出ると再び懸垂支点がありここでピッチを切ってガレたルンゼを25m下降。さらに潅木に掴まりながら30m下降して左にトラバース。右上空に大小2つの岩峰が見える ルンゼを越えて、

Photo5 ルンゼから見上げた中央岩稜のピーク(左の小さい尖峰)
小さく見えた左の岩峰から延びている尾根の末端を回り込むと岩累々のガレたルンゼになった。

Photo6 ガレたルンゼの左側が中央岩稜のカンテ
潅木に葉が茂る季節はルートファインディングがかなり難しそう。見れば取り付きはいろいろあるようで古いハーケンが散見されたが、易しそうなところを選びルンゼを5mほど登り尾根の北面を取り付きとした。
1P (Ⅳ+ 45m)
尾根下部は幅広の逆層カンテとなっており、ガレた岩を踏み台に適当なところから取り付く。カンテを直上しハング下のかぶり気味のフェースのところで右へトラバース。
右側のスッパリ切れた岩壁のエッジを掴んでハングした岩の溝を登りハングの上に出た。

Photo7 ハングを越える
ここからはリッジを登り、切れ目のコルで1ピッチ終了。トポだとその先まで進むようだがここにリング付きのハーケンと残置スリングがあった (40m) .
リッジの右下のバンドにも1P終了点と思われるはハーケンの連打あり。
2P (Ⅲ 45m)
痩せたリッジを進むと尾根は広くなりフェース手前のコルでピッチを切る。(45m)

Photo8 2Pをリードで登る

Photo9 2Pを登る

Photo10 2P終了点から下を見る
3P (Ⅲ 30m)
下から見上げた尖塔が3P終了点。尖塔目指してリッジを登りきると平坦な岩稜となり更に進むと登山道に出た(30m)。

Photo11 3P途中
終了点が明確なのは3Pのみ。1、2Pは適当にプロテクションを取って自作。ハーケンは古いものが多く数も多いのでルートもいろいろあるみたいだ。したがってピン追っての登りは出来ないので”登れるところ””登り帯ところ”を登るということになるだろう。
登山道から樹林に入り暫しの休憩の後、山頂に向って進むと直ぐに鳳岩の鎖場と迂回路の分岐が現れた。

Photo12 頂上岩壁第一岩稜への取り付き点への下降目印 鳳岩
鳳岩手前の左についた踏み跡を辿って岩根に沿って潅木を頼りに泥ルンゼを降り第一岩稜基部のテラスに着いた。

Photo13 左下に見えるのが取り付きのテラス
頂上岩壁第一岩稜(Ⅲ~Ⅳ 25m)

Photo14 テラスカラ見上げた第一岩稜
通常1ピッチで登られているようであるが2ピッチに分けて登った。
1P
ここもまた打たれているハーケンを見るといろいろなルートが取れそうであるが、テラス正面の凹に取り付き途中から右上しリッジに乗ったところで左上。リッジが途切れたテラスでピッチを切る。

Photo15 第一岩稜を登る
テラス左は草付きのバンド。岩陰から体を出してみるとハイカーさんが手を振っていた。
2P
リッジに階段状に入った横クラックをハイステップで登り詰めると鳳岩の鎖の上端に出た。このルートは終了点が無いので鎖を登ってくる登山者がいなければ鎖の支柱を利用することも可能。
第一岩稜を登り終わって乾徳山山頂に移動。

Photo16 乾徳山山頂
装備を解き道具の整理を終えて下山。登らなかった(第一岩稜を登り迂回してしまった)ので鳳岩(杖棄岩)を鎖を使って降ったたが・・・・・
踏まれすぎて表面ツルツル岩、

Photo17 鳳岩の鎖場を降る
鎖が重いので体を岩面に直角に出来ないので怖~~~。まぁ、降りに使う人は少ないと思いますが。
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No title
初めまして。居酒屋与太郎と申します。
一昨年、両神山に登ったのことがあるので、関東の急峻な山に興味をもって拝見しております。
それにしても、岩稜登りやアイスクライミングもされているようで、トレッキング中心の私とは気合が違います。
一昨年、両神山に登ったのことがあるので、関東の急峻な山に興味をもって拝見しております。
それにしても、岩稜登りやアイスクライミングもされているようで、トレッキング中心の私とは気合が違います。
岩山
結構きつそうな岩山が有るんですねー。
落っこちそう!
DEN
落っこちそう!
DEN