厳冬の美ヶ原を歩く

0美しの塔_0950
     Photo0 美しの塔

記録
日程:2016,02,04 安田

2/04 天候 晴れ
コースタイム:山本小屋ふる里館(7:02)→王ヶ頭(7:58)→王ヶ鼻(8:31~8:58)→王ヶ頭(9:24~10:05)→美しの塔(10:43~10:47)→牛伏山(11:11~11:18)→山本小屋ふる里館(11:32)     行程9.5km 累積標高317m
ルートマップは ここ です。

先日の季節違いの雨が樹木に着いて凍った雨氷の重さで倒木が多数発生し、美ヶ原周辺の道路が通行止めとなっていたが現地に確認した結果、上田方面からなら可能になったということだったので太郎山下山後に道路状況確認をかねて美ヶ原を訪れた。
道路周辺に倒木は片付けられ、上空には雨氷の重さで撓んだ枝があるものの美ヶ原へ登ることができた。
王ヶ頭にはガスがかかり天空の城のような幻想的な世界が広がっていたが
1ガスに覆われた王ヶ頭_0946
     Photo1 ガスがかかった王ヶ頭

歩き回るには時間が遅かったため、状況確認にとどめ翌朝再来することにした。

日の出を目指して美ヶ原の山本小屋前に着いたものの不覚にも太陽の昇る位置を前もって調べていなかったため、出る位置が山陰となってしまい日の出を逃してしまったが茜色に染まる南八ヶ岳と富士山を見ることは出来た。
2南八ヶ岳と富士山A_0952
     Photo2 南八ヶ岳のシルエットと富士山

太陽が山陰から昇ってくる様子を見ようと山本小屋ホテルから
3日の出前の山本小屋_0955
     Photo3 山本小屋ホテル

王ヶ頭方面に歩き出すと昨日とは打って変わって王ヶ頭もくっきり、
4王ヶ頭_0959
     Photo4 王ヶ頭

背後には北アルプスも輝いていた。
5常念とおくに槍ヶ岳_0960
     Photo5 北アルプス 正面に常念岳 奥に槍ヶ岳

やがて北アルプスの上空にうっすらと雲がかかりだしたので王ヶ頭まで一気に進み、
途中で飯縄から戸隠方面を見ると途中の塩田平は雲海の下。
6戸隠・飯縄方面A_0967
     Photo6 塩田平は雲の下

王ヶ頭を越えて
7王ヶ頭_0969
     Photo7 王ヶ頭

その先の王ヶ鼻では
8王ヶ鼻_0973
     Photo8 王ヶ鼻

一気に展望が広がり眼下に広がる松本の街と屏風のように並ぶ北アルプス、表銀座、後立山の展望にため息。
9松本の街と北アルプス_0974
     Photo9 松本平の向こうには北アルプス

北アルプスの目印の槍ヶ岳は常念岳の奥にひっそりしており、時折雲の間から姿を見せるものの以外に小さい。穂高も然り。
山頂に雪を戴いた乗鞍、白い噴煙が見える御岳は黒い山裾の上に白くなっているので見分けがつくが屏風のように連なった北アルプス以北の山々は前後の山が重なり合い特徴が見出しづらいので同定が難しい。
あんなに小さかったかと思いつつ、王ヶ頭まで戻ってくるとホテル前には宿泊客が景色を楽しんでいたのでホテルに入ってみると飲み物は用意できるとのこと。早々にコーヒーを注文して待つと
10コーヒールーム_0997
     Photo10 ホテルでコーヒーを待つ

ホテル名物のガラス窓に着いた氷紋が目に飛び込んできた。
11氷紋の見える部屋_0991
     Photo11 窓ガラスに付いた氷紋

ガラスに着いた氷の結晶に偏光板が当てられておりすばらしい模様が浮かんでいる。
12_0988.jpg
     Photo12 氷紋Aをアップにすると

20A_0990.jpg
     Photo12B 氷紋

19A_0989.jpg
     Photo12C 氷紋

部屋の外には”雪上車”が駐車しておりその向こうには浅間山の姿も見える。
13電波塔と雪上車_0994
     Photo13 玄関前の雪上車 向こうには浅間山が

暫しの休憩の後、帰路は牧場の柵に沿ってパノラマコースを進み”塩くれ場”から”美しの塔”を目指す。美しの塔の内部の温度計を見ると気温は-18℃。
14美しの塔気温_1000
     Photo14 美しの塔の気温・湿度

空気が乾燥(48%)し無風なので然程寒さを感じない。美しの塔で鐘を鳴らし、今度は雪原を横切って牛伏山を目指した。15牛伏山_1004
     Photo15 牛伏山

大型の動物はいないようで兎が走り回った跡が幾筋かあるが、周囲を見回しても登山者は2,3名。ホテルの宿泊客で雪面を歩きまわる人たちはいないようなので、今日は多分動物の方が多いであろう。
牛伏山からは上田の街から根子岳・四阿山、
16根子岳と四阿山_1008
     Photo16 上田の街の向こうには根子岳と四阿山

浅間山の姿が良く見えた。
17小諸方面と浅間山_1007
     Photo17 小諸の向こうには浅間山

目を凝らすとその特徴的な姿から荒船山も同定でき、牛伏山山頂からは遊歩道の柵に沿って降り、山本小屋ふる里館前に止めた車へと戻った。
駐車していた車は4台。午後になるとガスがかかるので今日も美ヶ原は数名のみということになろうか。

山の天気を前もって見極めるのは難しいが、今日みたいな天候に恵まれると美ヶ原を少し歩き回るだけで360°の大展望が得られる。
経験した結果と出会った登山者の話をまとめると、薄明に山本小屋を出て王ヶ頭で日の出を迎え、太陽が昇り始めたら直ぐに王ヶ鼻へ向かうと北アルプスのモルゲンロートを見ることが出来るらしい。
運がよければ松本平を雲海が覆い、雲海の上に北アルプスが見えるとのことであった。
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初めまして 失礼します
氷紋がすごく綺麗で感動したので
コメント残させて頂きました
素敵な写真ありがとうございました!
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