上州 三峰山

Photo0 三峰山山頂からの谷川連峰 オキ・トマの両耳も見える
記録
日程:2018,11,24
メンバー:安田
11/21天候 晴れ:
コースタイム:市営駐車場(6:43)→河内神社(6:58)→三峰沼北分岐(7:26)→三峰山山頂(8:24~8:49)→三峰山北分岐(9:30)→師への分岐・三峰沼(9:40)→パラグライダー離陸場(9:56~10:00)→川内神社(10:03)→市営駐車場(10:15)
行程11.1km 累積標高688m ルートマップは ここ です。
北から冷たい空気が遣ってきて頭の上には高気圧。そろそろ上越国境の山に雪が付き真っ白な冬衣装を纏った頃だと思い、谷川連峰が良く見える上州三国山に出掛けた。
関越を月夜野ICで降り三国山への登山ベースとなる河内神社への道はナビ任せ。望郷ラインに入り三峰山トンネルを通過して直ぐに右折し三峰山をトラバースするように舗装路を進むと河内神社参道入り口の市営駐車場に着いた。
市営駐車場からコンクリート舗装された参道を登って行くと正面に社、左側に山で良く見かけるモノレールが現われた。舗装はここで終わり落ち葉の山道を登って行くとやがて道は左に曲がり正面に石段が現われ、登りつめて鳥居をくぐると河内神社に到着。

Photo1 朝日を受けた河内神社
境内左隅社務所前の道標に従って三峰山を目指した。
道の左側赤城山方面を見れば漸く太陽が登り始め、これから進む斜面には落葉した樹木の根元に落ち葉が積もって輝いていた。直ぐにパラグライダー離陸場への分岐が現われたが帰路に立ち寄ることにして先へ進み一気に三峰山山頂を目指した。
なだらかな起伏を進み追母峰P949.4は気付かずにいつの間にか通過。
小ピークというより丘のような起伏の間は廊下のような尾根で結ばれ、

Photo2 落葉した樹林の中の快適な登山道
時折現れる登山道横の大木の側面にはまだ太陽高度が低いので私の影が。

Photo3 木に移った人影
三峰沼も帰路に立ち寄ることにして小さなアップダウンを進むとやがて右側に薄っすらと白い砂糖を降りかけられ様な上州武尊山が落葉した樹林の向こうに見え隠れするようになってきた。
歩き易い三峰山の頂稜を進むと北端が山頂。

Photo4 三峰山山頂 谷川連峰方面の展望が開ける
ここまでずっと落葉樹林の中を歩いてきたが三峰山山頂は谷川連峰方面だけ伐採されているようで視界が開け、
国境の山々が真っ白、間もなく冬本番。風も無く晴れているので谷川岳のトマノ耳オキモ耳も良く見えた。麓は晴れていても谷川岳山頂付近にはガスがかかっていることが多いが、天候を見計らって出かけてきた甲斐があった。
上州武尊は薄っすら雪がつきはじめ、人工降雪かもしれないが玉原や川場のスキーゲレンデは真っ白。

Photo5 薄っすらと雪がついた上州武尊山
山頂で休憩後、来た道を戻り三峰沼北分岐で右折して三峰沼に向かった。なだらかな坂道を下ってゆくと直ぐに沼の水面が見え出し、沼の西側に付けられた道を進み堰堤のところまで来ると河内神社と麓の師へ下る道との分岐に出た。

Photo6 三峰沼
左折して堰堤上を道なりに進むと往路で通った頂稜の道に合流し、河内神社方面に進んでパラグライダー離陸場へ向かって右折。
直ぐに離陸場の上に出ると、前方には榛名山・子持山・小野子山の展望が広がり眼下には沼田の街並みが見渡せた。
離陸場の片隅には参道途中で見かけた林業用モノレールがあった。

Photo7 パラグライダー離陸場 子持山の展望が素晴らしい
どうやら河内神社参道の舗装終点からここまでパラグライダーの荷揚げ用に使っているようだ。

Photo8 河内神社参道舗装終点 パラグライダー離陸場までのモノレール
離陸場で展望を楽しみ河内神社まで戻ると太陽高度が上がって赤城山北面は青空の底辺に黒いシルエット。

Photo9 赤城山 山麓には沼田の町並みが広がる
眼下には戸神山の姿も

Photo10 戸神山
途中何人かの登山者と擦れ違いながら駐車場まで戻ると地元群馬だけでなく相模や川崎ナンバーの車も混じり10数台に増えていた。
三峰山の展望箇所は南端のパラグライダー離陸場と北端の山頂。間をつなぐ頂稜の登山道もアップダウンが少なく早朝ハイキングには最適であった。
大平山 七跳山

Photo0 七跳山山頂からの奥多摩の山々 見えにくいが冠雪した富士山も
記録
日程:2018,11,16
メンバー:安田
11/16天候 晴れ:
コースタイム:浦山大日堂駐車場(6:56)→大ネド尾根取付き(7:18)→H840(800~8:07)→P1469(9:34~9:44)→大平山(10:22)→大クビレ(10:33)→七跳山(11:04~11:20) →大クビレ(11:41)→P1469(12:20)→独標(12:385) →大ドッケ(12:46~12:57)→送電鉄塔No61(14:00)→地蔵峠(14:15)→浦山大日堂駐車場(14:38)
行程14.7km 累積標高1488m ルートマップは ここ です。
山の上の広葉樹が落葉し、周辺の山々が見通せるようになってきたので久々に秩父の山に出掛けた。埼玉側から東京の山を訪れるのは登山口までの交通が不便だが今回は何回も訪れたことのある秩父浦山から長沢背稜の縦走路が山頂を通っていない(不遇の山)七跳山を目指した。
R140で秩父市街を抜け浦山口で左折、浦山ダムさくら湖岸を通過して浦山を目指し、最奥にあるバス折り返し点にある浦山大日堂駐車場に車を停めた。
駐車場から少し戻り浦山川に掛かる天目山林道の橋を渡って細久保地区を進むと林道は大ネド尾根末端を巻くようになり低い擁壁が途切れると植林の中を登る薄い踏跡が現われた。

Photo1 大ネド尾根取り付き
ここから尾根に取り付きジグザグの踏跡を辿ってゆくといつしか踏跡が消えてしまったがそのまま登高するとやがて植林帯から抜け出し隣の尾根も樹林越しに見え出し大ネド尾根に乗ったことが確認できた。
左手に見え出した蕎麦粒山を見ながら

Photo2 左手には蕎麦粒山が見え出した
落ち葉が堆積し踏跡も全く確認できない大ネド尾根を途中一回の休憩を挟んで只管登るとやがて千方に空が現われ縦走尾根上のP1469に出た。

Photo3 P1469
以前、大ネド尾根を降ったときには下降点を示すうなものはまったく無かったが、最近下降点を暗黙に示す「1469」の標高板が取り付けられたようだ。
P1469から大平山方面に少し降ったコルで休憩し、倒木と落下した小枝や落ち葉で踏跡が全く消えた稜線を忠実に辿るとやがて廃林道に出てしまったが直ぐ稜線に復帰。現われた獣道を辿るうちにピークを巻きそうになったので獣道からはなれ少し登ると大平山山頂に出た。

Photo4 大平山山頂
大平山山頂から小さな倒木と潅木を避けながら降ると天目山林道が稜線を越える大クビレの広場に出た。

Photo5 大クビレ
大クビレから七跳山へ道標は無く踏跡も見いたせず。削り摂られた広場の七跳山方面の法面の右隅から取り付き、急勾配を登って小ピークに出ると更に稜線が延びているので高見を目指して進むと使われた跡も真新しいイノシシのヌタ場が現われた。
やがて二重稜線のような地形となり最高点の七跳山山頂に到着。

Photo6 七跳山山頂
雑木林の中の七跳山山頂からは奥多摩の山々や薄っすらと冠雪した富士山も見えたが、長沢背稜縦走登山道はピークを巻いているため踏跡も無く、小さな山名標と都県境を示す石標だけだった。
七跳山から大クビレまで戻り、大平山をトラバースするように付けられた廃林道に入った。倒木落石の道を進み往路で通った地点を過ぎ、林道が右へ大きく曲がり下降し始めた地点で林道から離れて左へ登り稜線に復帰した。

Photo7 巻き道林道からの離脱点
直ぐに往路での休憩地点に出て少し登るとP1469。ここから直進して稜線を降ると徐々に稜線は細くなり木の根が露出し始めた。落ち葉に隠された木の根や石でスリップしないように注意深く進み、幾つか小ピークを越えると独標に到着。

Photo8 独標
本ルートでは殆ど目印テープを見かけなかったのにP1469と独標の間の小ピークで何本かテープが掛かっていたが、これはおそらく福寿草群生地への下降点の目印と思われる。
独標から少し進むと大ドッケに到着。

Photo9 大ドッケ
ここで休憩を取り右折して稜線から離れ峰ノ尾根を降った。相変わらず落ち葉で踏跡不明、木の根と石が隠され神経を使う。登るときは体力任せだが降りはとにかく歩きにくい。
早く植林帯へ逃げ込もうと降ると広葉樹林帯との境目辺りで真っ赤に紅葉したカエデが現れ始めた。

Photo10 落葉した樹林の中で華やかな色彩を放つカエデ
陽のあたる南斜面は杉の植林帯だが陽射しの無い北斜面は落葉した樹林の中に最後まで残っているカエデが鮮やかな色彩を放ち、標高が降るに従い赤からオレンジ黄緑へと変化していた。
一旦植林帯が途切れ南斜面に動物防御ネットが現われた。ネットに沿って降りネットが尾根から離れるあたりで尾根が二つに分かれた。
思わず北東へ向かう尾根に引き込まれそうになったが、地図を確認し東へ降る尾根を降るとやがて新秩父千の送電鉄塔No61が現われた。尾根分岐のところからは送電鉄塔が見えるのでついそちらへ下りたくなるが見える鉄塔は北東への尾根上にあるNo62、細久保集落へ下るにはNo61のところへ降るNo61の鉄塔はここからは見えない。
送電鉄塔No61からは巡視路案内標柱に沿って降るとやがて地蔵峠に出た。

Photo11 地蔵峠
古い案内標に従って九十九折れの道を降るとやがて道幅が広くなり浦山川の橋の少し手前で天目山林道に出て橋を渡り、浦山大日堂駐車場へ戻った。
高手山 西峰 剣ヶ峰山

Photo0 ガスに囲まれ全く展望が無い剣ヶ峰山山頂
記録
日程:2018,11,10
メンバー:安田
11/10天候 曇り周囲はガス:
コースタイム:高手山登山口(6:43)→武尊高原川場キャンプ場(6:53)→高手山(7:23)→H1730(8:36~8;45)→西峰(19:20~9:30)→剣ヶ峰山(10:11~10:23) →ゲレンデトップ上(10:44) →西峰(10:59)→高手山(12:23) →武尊高原川場キャンプ場(12:45)→高手山登山口(12:55)
行程12.0km 累積標高1622m ルートマップは ここ です。
麓では紅葉真っ盛り、晩秋の気配が漂い始めた。先日訪れた谷川岳もロープウェーの左右が紅葉していたので標高が1500mを越えれば広葉樹は既に落葉して木の枝越しに展望が楽しめると思い武尊の高手山・西峰・剣ヶ峰山に出かけた。
目指したのは高手山から剣ヶ峰山に伸びる尾根からの鬼岩と獅子ヶ鼻山の展望、両者ともに地図上に「がけ」の印があるが積雪期には雪に覆われていて岩が見えないので樹木の葉に遮られないこの時期が狙い目か。
関越を沼田ICで降り川場スキー場を目指して真っ赤に実った林檎畑を見ながら進むとやがてスキー場手前右側に舗装された大きな駐車場(スキー場混雑時の臨時駐車場)がある。

Photo1 高手山登山口駐車場 (スキー場臨時駐車場)
左側には武尊高原川場キャンプ場への舗装路が分岐しているので目印になるが舗装路入口のゲートはこの時期閉鎖されている。ここは高手山への登山口でもあり計画書ポストもある。

Photo2 ゲートがあるキャンプ場への道路入口
駐車場に車を停め、ゲートをすり抜けてコンクリート舗装路を登って行くとやがて武尊高原川場キャンプ場に出た。

Photo3 武尊高原川場キャンプ場
大きな案内板の横にある道標に従って高手山目指して入山するとやがて緩やかな九十九折れ道はとなり尾根に乗って暫く進むと古い石祠がある高手山山頂に出た。ここからは展望なし。

Photo4 高手山山頂
高手山から直進してコルに降りアップダウンの少ない道を進むとやがて右側の樹林が無くなりリフトの鉄塔が現われスキー場のゲレンデが間近に迫り、笹原を挟んでスキー場との縁を進むようになった。

Photo5 高木がなくなり展望が開けると赤城山が後方に
ここまで何箇所か展望が良さそうなところには崩れかかったベンチがあったが歩き出して2時間弱、H1700m付近のベンチで休憩した。
登りだしたときは雲の下にオレンジの光があったが登るにつれ周囲はガスで光は失われ展望は全く無くなった。登山道も夜来の雨で時たま泥濘が現われ始めた。
徐々に植生が変わり唐松からオオシラビソに変わるとアップダウンのコルのあたりでオオシラビソの巨木の倒木が次々現われ道を塞ぐようになった。

Photo6 登山道を塞ぐ倒木
裂目を見るとまだ新しく中には根ごと倒されたものもあった。何れも緑の葉が茂ったままだったのでおそらく先日の風台風の爪跡と思われる。
倒木の周囲は水滴がついた笹の茂った斜面で滑りやすく踏跡も無かったので倒木の枝を掻き分け幹を乗り越えて通過した。
西峰山頂にもベンチがあり晴れていれば好展望のはずであったが生憎にも周囲はガスで全く展望なし。

Photo7 西峰山頂 晴れていれば鬼岩が見えるはず
流れるガスで体が濡れないのがせめてもの幸いと休憩を取り、潅木と笹の中を先に進めば左下方にスキーゲレンデトップの建物がガスの中に一瞬見えたが・・・
やがて前方に剣ヶ峰の肩がガスの中に現れ、

Photo8 ガスの中に現れた剣ヶ峰山
濡れて滑りやすい崩れかかった丸太階段を喘ぎながら登るとやがて頂上台地の一角に出た。
ベンチもあり周囲は笹原なのでここも晴れていれば好展望の地であるが・・・・
歩き易い道を辿るとすぐに剣ヶ峰山山頂に到着。全く展望が無いので少し引き返して休憩後下山に移った。
晴れていれば沖武尊から家ノ串・前武尊に連なる山々、獅子ヶ鼻山、西峰・鬼岩が至近に見えるはずであるが・・・残念。
濡れた丸太階段を注意深く降りゲレンデトップの建物が薄っすらと見える地点まで降った。其の間注意深く探したにもかかわらず積雪期に歩かれるゲレンデトップから剣ヶ峰山への踏跡は見出せなかった。

Photo9 ゲレンデトップの建物 積雪期にはここから剣ヶ峰山上州武尊山を目指す
リフトも運行していないようだし夏道は無いのかも知れない。
今回歩いたルートは高手山新道と呼ばれスカイビュートレイルのコースの一部にもなっているため倒木を除いては歩き易いルートだった。
気になったことが一つ。
休憩したベンチや剣ヶ峰山山頂で丸々太った石楠花の蕾を見かけた。明らかに葉を出す細い尖った新芽とは異なる花芽。
今年の安定しない気候が原因で早々と雪の前に蕾が膨らんでしまった異常か?それとも雪の前に蕾が膨らんで長い冬を越すのが正常なのか?
ちなみに我が家の庭の石楠花、来年用の小さな芽があるもののまだ花か葉か判別できず。