石楠花満開の白毛門 笠ヶ岳

Photo0 石楠花の向こうに見える谷川岳と一ノ倉岳
記録
日程:2018,05,21
メンバー:安田
05/21天候 晴れ :
コースタイム:白毛門登山口駐車場(6:42)→松ノ木沢ノ頭(8:29~8:47)→白毛門山頂(9:29~9:42)→笠ヶ岳山頂(10:39~11:11)→白毛門山頂(11:56)→松ノ木沢ノ頭(12:37~12:48)→白毛門登山口駐車場(14:23)
行程10.0km 累積標高1532m ルートマップは ここ です。
尼ヶ禿山に登ったときに上越国境の山々にまだ残雪があるのは認識出来たが、木々の間からの眺めでしっかりとその姿を捉えることが出来なかった。週末はシーズン最後の足掻きの寒気が南下して天候が荒れそうだったので寒気が立ち戻るのを狙って残雪の山を観に谷川連方が一望できる白毛門に出かけた。(一昨日は雪が降り、ササも白くなったとか。当日は雪は姿を消し元の春山になっていました)
水上ICで関越を降り白毛門を目指して谷川岳方面に進み土合橋の白毛門登山口駐車場に車を停めて、駐車場奥の登山口から東黒沢の橋を渡って尾根に取り付いた。

Photo1 白毛門登山口 奥に見えるのは東黒沢の橋
新緑に囲まれた道を木の根に掴まりながら急登を登って尾根に乗り、展望が無いまましばらく登ると右隣の赤沢山が見え出すと左側には雪が消えたロープウエー終点の天神平も時折見え隠れする。周囲の木の樹高がだんだん低くなり、陽光が眩しくなってくると時折足元にピンクの花の残骸が散っていた。
アカヤシオやヤマツツジと違い石楠花の花は木に付いたまま茶色に褪色して萎んで落ちるのでどうやら風に煽られて褪色する前に落ちてしまったたようだ。
濃い緑の葉だけでもう石楠花の花は終わったかと思いつつ登るうちに白いタムシバの花が目に入るようになってきた。

Photo2 満開のタムシバ
谷川岳を背景に石楠花の写真を撮ろうと思い一気に松ノ木沢ノ頭まで登ってきたが期待していた石楠花は既に時遅し、茶色く縮れた無残な姿になっていた。

Photo3 松ノ木沢ノ頭から白毛門を望む
休憩後白毛門への最後の登りは雪が消えていたので潅木越しの景色を楽しみながら進み、ジジ岩ババ岩が横に並んで見える位置まで来ると西側の岩の上にはかすかにピンクの石楠花の花が見えた。

Photo4 ジジ岩とババ岩 ジジ岩の上に石楠花が(帰路撮影)
ババ岩チョット色気づいて簪でも挿したかと思ったがジジ岩とババ岩、どっちがどっちだったか記憶が曖昧なので帰路に上のほうからもう一度観察してみることにして先に進むと、白毛門山頂手前辺りから登山道横にも石楠花の花が現われ始めた。白毛門山頂からは360°の素晴らしい展望が広がり暫し休憩。

Photo5 白毛門山頂
以前、積雪期に土合橋の駐車場から赤沢山に登り尾根を伝って途中で泊まり、白毛門を経て周回したときに雪洞を掘ったのはどのあたりだったか探してみたが雪山とはすっかり景色が違っていて良くわからない。そのとき周回した尾根は今はササに覆われ積雪期しか歩けない。
逆ルートでも歩いたがそのときは4月だったので雪がたっぷり。白毛門直下のクレバスのところでTシャツ姿で休憩した。
白毛門からは残雪の谷川馬蹄形を見渡せたが朝日岳が見えないので更に先に進んで笠ヶ岳まで足を伸ばすことした。
笠ヶ岳までの一旦下り登り返しとなり、何回か雪田を通過したが滑り止めは全く必要なかった。

Photo6 笠ヶ岳への途中の雪田
途中の小ピークへの登りでは登山道に雪田の雪解け水が流れていたが両脇の滑りやすい土手を登るより泥が洗われた水流の中のほうがむしろ歩き易かった。
水流源頭の雪田を越えると道の両側には満開の石楠花、左に見える谷川岳正面に見える

Photo7 谷川岳 一ノ倉岳 武能岳
笠ヶ岳ともに石楠花越しになった。

Photo8 笠ヶ岳と右奥大烏帽子 朝日岳は大烏帽子の陰
石楠花はせいぜい人間の背丈以下なので見渡しながら歩くことができ、まさに花街道。
足元にはイワウチワ、ショウジョウバカマも咲き始めそろそろ高山植物の花の季節の到来をうかがわせた。黄色・紫・白。ブルーといろいろな小さな花が咲いていたが・・・名前がわからないというか思い出せない。

Photo9 咲き始めたショウジョウバカマ(猩猩袴)
笠ヶ岳山頂からは馬蹄形全体が見渡すことができ、朝日岳の先から分岐したところどころ雪が残る稜線の先には巻機山の姿も見えた。
苗場山、大源太山、平ヶ岳、燧ケ岳、至仏山、尾瀬の笠ヶ岳、日光白根山、赤城山、子持山、榛名山、浅間山、吾妻耶山・・・特徴的な山容の山は解ってもそのほかの山々は地図から大きくはみ出しているので山名が良く解らん。

Photo10 笠ヶ岳山頂からの谷川岳 一ノ倉岳 武能岳
この季節にしては空気が澄んでいて微風も気持ちよいので山頂で大休止の後来た道を戻って下山した。

Photo11 笠ヶ岳から白毛門への稜線 遠くに赤城山と子持山が霞んでいる
雨水で侵食され露出した木の根登りの登山道は登るより降るほうが大変だった。
駐車場中ほどにある赤沢山からの冷たい湧き水で喉を潤し上半身裸になって汗をぬぐって帰路に就いた。
帰宅後ジジ岩ババ岩を調べてみたら東側の大きな岩がババ岩、西側の小さいほうがジジ岩だったのでどうやら簪を挿していたのはジジ岩だったようだ。
群馬県にはもう一箇所御堂山にジジ岩とババ岩があります。こちらも大きいほうをババ岩小さいほうをジジ岩というらしいが・・・・