男鹿山塊 大佐飛山

Photo0 大長山から見た大佐飛山
記録
日程:2018,04,01
メンバー:安田
04/01 天候 晴 :
コースタイム:黒滝山新登山口登山口(5:15)→尾根分岐(5:37)→三石山(6:06) →サル山(6:46)→山藤山(7:28~7:42)→黒滝山(8:20~8:28)→西村山(8:48)→大長山(9:34~9:43)→大佐飛山(10:33~11:14)→H1800(11:43~11:49)→大長山(12:11)→西村山(12:48~13:02)→黒滝山(13:22)→山藤山(13:49)→H1470(14:01~14:12)→サル山(14:27)→三石山(14:46~14:52) →尾根分岐(15:17)→登山口(15:32)
行程18.8km 累積標高1963m ルートマップは ここ です。
先日積雪のあるときにしか登れない男鹿山塊の大佐飛山を目指したが林道が積雪で通れず断念したが、彼岸が過ぎて雪が消えたとの情報で 大佐飛山にリベンジ した。
先日雪で車が進めなかった巻川林道から木の俣巻川林道に入り黒滝山新登山口近くの路肩に車を停めた。深夜に到着したが土曜日とあって既に数台の車があったが翌日には暗いうちから更に数台到着。登山中に知ったがすでに駐車していた車の人滝は山中テント泊だったようだ。
登山者が1名ヘッデンをつけて出かけて行ったが私は周囲が明るくなるのを見計らって出発。登山口のアルミ梯子を登り急登を一気に尾根の分岐まで登った。分岐で左折し三石山目指して尾根を進むと時折登山道に雪が出てきたが滑り止め無しで三石山山頂に到着。
ここからは雪庇の残骸が残っていて雪上のトレースを追うと突然ネマガリタケが現われ進路が阻まれたり、露出した夏道を進むと突然雪壁が現われたりととにかく歩きにくく、往路と復路でしばしば違う道となった。

Photo1 三石山を過ぎると雪庇の残骸が。基部を注意深く進む
やがてサル山に差し掛かる頃には雪が連続し始めたのでサル山から一旦降って登り返した山藤山山頂で休憩を取りながらアイゼン装着。山藤山から降って急登を登り返しダラダラ続く尾根を進むと黒滝山山頂に到着。

Photo2 黒滝山山頂 ここから樹林帯へ入る
黒滝山山頂は雪が消えていたが鴫内山から連なる尾根方面の雪庇上には濃いトレースがあった。先行者が確認したところ途中で消えていたらしく行って戻ってのコースミスの跡か。大佐飛山へのルートはここで北西に曲がるが暗い森林帯に入るので油断すると明るい雪庇上のトレースに引き込まれ間違いやすい。
大佐飛山から戻るとき確認したら黒滝山山頂を巻くように鴫内山方面に進むトレースがあったので、黒滝山新登山口や百村山方面からばかりでなく鴫内山から尾根伝いに来る登山者もかなりいるらしい。
黒滝山から降って登り返すと西村山に到着。この辺りから雪庇が現われだし、時折右手に見える那須の山々を見ながら緩やかなアップダウンを繰り返すと大長山山頂に到着。

Photo3 展望の無い大長山山頂
大長山山頂は樹林に覆われ展望が無いが少し先に進むと漸く雪の回廊(天空の回廊)が見え出すとともに大佐飛山が姿を現し、

Photo4 雪の回廊(天空の回廊)
直射日光を受けて噴出す汗をぬぐいながら緩やかな斜面を降り登り返すと

Photo5 右に那須の山々 朝日岳は褐色のガレ場が出ていた
大佐飛山山頂に出た。
大佐飛山頂もこれまで通過して来た山同様樹林で覆われ展望は無いが、

Photo6 大佐飛山山頂 傍らにはテントが
積雪期にはテント適地になっていてテントが一張りあった。ここまでも緩やかな尾根途中にテント泊跡が散見されたので朝日に染まる雪の回廊を見るために泊まった人も多いいようだ。
山頂で休憩していると更に先へ進んで少し降ると展望箇所があるとのことだったので

Photo7 大佐飛山山頂を越えたと南面が開けた展望箇所
移動するが見えるのは高原山方面のみ。

Photo8 霞んでいる高原山
先日登った日留賀岳や男鹿山塊の盟主男鹿岳はやはり樹林に遮られて見ることが出来なかった。
大佐飛山からは往路を戻り、

Photo9 大長山への登り返し 雪の回廊が続く
黒滝山山頂手前で少し逸れて鴫内山方面に進んでみるがすぐに黒滝山山頂に戻った。往路では適度に締まっていた黒滝山から降るころには雪も緩みだし、

Photo10 黒滝山から登山口への尾根を見下ろす
先行者の踏み抜き跡も見られるようになってきた。サル山への登り返し途中アイゼンをはずし、露出している夏道を拾いながら三石山を経て登山口へと戻った。
今日は日曜日だったので沢山の登山者に出会ったが女性は1名のみ。やはり長距離長時間の山行となるので女性は少ないのか。
今週末は天候に恵まれ夜半の満月に近い月齢13日の月明かりに照らされた雪の回廊は素晴らしかったとか。一度体験してみたいものである。