男鹿山塊 百村山(ももむらやま)

Photo0 高林から見た男鹿山塊鴫内山(しぎうちやま) 黒滝山
記録
日程:2018,03,07
メンバー:安田
03/07 天候 快晴 :
コースタイム:巻川林道駐車スペース(6:54)→木の俣巻川林道分岐(7:15)→鴫内山登山口(7:31)→林道終点(7:40)→大巻川橋(8:09)→黒滝山登山口(8:45)→百村山(9:22~9:39)→黒滝山登山口(10:00)→木の俣巻川林道分岐(10:43)→巻川林道駐車スペース(11:00)
行程10.4km 累積標高709m ルートマップは ここ です。
先日登った三本槍岳から見た男鹿山塊の山々は未だ足を踏み入れたことが無く、今週後半天候が崩れるとの予報なのでその前にと思い様子見に出かけた。
男鹿山塊の山には鹿又山、日留賀山、大佐飛山、黒滝山などがあるが積雪のあるときにしか登ることが出来ない(登山道が無い)は特に興味を惹かれる。
今回はネット情報を参考にあわよくば大佐飛山、難しければせめて取り付きだけでもと思ったのだが・・・・
大佐飛山へは黒滝山を経由するので黒滝山登山口を目指し東北道黒磯板室ICで降りナビに従って巻川林道に入るが光徳寺からの入口がわかり難く時間も早いので付近で道を聞くことも出来ず右往左往。漸く林道に入り植林の中の薄暗い道を進んだが道路には杉の小枝が散乱、圧雪された路面で車の尻を振りながら進み大巻川を渡ったところに駐車できそうな広場を見つけ、車を停めてその先の道路状況を確認。

Photo1 巻川林道駐車スペース先 ここから轍無し
広場の先には轍が無く切り替えして戻った跡があったのでこれ以上は無理と判断し、広場の一部の雪が解けて地面があらわれているところに駐車した。
黒滝山登山口まではまだかなりの距離があり、巻川林道と木の俣巻川林道分岐までも達していない場所だった。
林道の雪路面を歩き出ししばらく進むとところどころにアスファルトが露出していたが、道路脇の側溝は雪に隠れており無理して車を走らせると車輪を落として脱出できそうに無い。やがて巻川林道と木の俣巻川林道の分岐に出たが、木の俣巻川林道は冬期通行止め。
上ってきた巻川林道は通行止めになっていなかった(雪で登れなかったが)が、巻川林道が通行可能になっても木の俣巻川林道は雪が消えるまでしばらく通行止めらしい。
木の俣巻川林道の中ほどにある黒滝山登山口から黒滝山を経て大佐飛山までは往復10時間ほどの行程となるので車を停めた広場からだと登山口までの往復の林道歩きを含めると12時間強の行程となり明るいうちの下山は無理。
ザックにいつもヘッデン、ツエルト、ストーブ類は入っているので緊急時の対応は可能だが登山開始以前から暗闇下山を予定に入れるのは無謀なので大佐飛山、黒滝山は断念。登山口確認と周辺の状況確認に留めることにした。
林道分岐に鴫内山登山口の案内板があったので巻川林道を直進。

Photo2 巻川林道と木の俣巻川林道分岐
往復がピストンとなる鴫内山への登山口を過ぎると林道は行き止まりになった。

Photo3 鴫内山登山口
分岐まで戻って木の俣巻川林道に入り黒滝山登山口を探すか、戻らずに斜面を降って木の俣巻川林道に降り立つか悩んだが黒滝山を断念して時間の余裕があったので斜面のバリルートに突入。
小尾根を降るうちに林道の擁壁上に出てしまう可能性もあると思い、凹地と尾根の中間の急斜面木に掴まりながら降ると予想通り林道の擁壁上に出てしまった。擁壁最上部ではなく道路からの高さ5m程度だったので潅木に掴まりながら路面に降り立つことが出来た。

Photo4 木の俣巻川林道の大巻川橋のところの擁壁 途中から橋の畔に降りてきました
大巻川橋を渡り山襞を縫うように徐々に高度を上げてゆく木の俣巻川林道を進むと全く踏跡は無かった。時々現われるアスファルト路面にはところどころ人頭ほどの落石や堆積があったので最初に来るまで入る人は難儀しそう。
幾つかの尾根端を回りこむと漸くアルミ梯子の掛かった黒滝山登山口に到着。

Photo5 黒滝山登山口
南面の尾根なので雪は消えているが落ち葉でわかりにくい登山道を登って行くと雪が出てきて登山道は不明になった。

Photo6 植林の急登を登る
高みを目指して直登すると黒滝山へ繋がる稜線に出た。黒滝山、大佐飛山方面へは左折であるが百村山目指して右折。稜線上は雑木林であるが雪は締まっていて歩き易い。木の幹周りの雪解けを見ると積雪50cmぐらいか?
すぐ百村山山頂に出たが雑木林で周囲の山々の展望は無いが南東方面に一部木が伐採され展望が得られたのでここで休憩。

Photo7 百村山山頂
今は春霞が掛かって麓の展望は今ひとつだが空気が澄む秋には良い場所だと思われる。
良く観ると山頂周囲に張られたロープが露出、スノーシュー、ワカン、足跡もあったのでその先を探すと尾根を降っていので"山と高原地図”に記載がある麓の光徳寺からのルートで尾根を登ってきたと思われる。

Photo8 山頂から光徳寺の百村山登山口への尾根
積雪期に林道が通行止め(ゲートは無かったが)ならば長距離の林道を歩くより麓の光徳寺から尾根を登ったほうが良いかも。ネット情報で大佐飛山へは林道を車で上がり黒滝山登山口からというのが殆どだが、林道を車で上ることが出来る時期になると稜線上の残雪も少なくなり踏み抜きが発生して歩きにくくなりその適期も短い。稜線の長い行程を歩くには残雪が多く、締って快適に歩ける時期に林道を使わず麓から尾根を登るのが適期も長く正解。
帰路は黒滝山登山口まで戻り、長い林道歩きで車まで戻った。
下山時に道路歩きが長いといつもウンザリするが今日も同様。未知の山域しかもマイナーなルートに足を踏み入れるときはネット情報も大切だがやはり偵察が大切だと再認識した。