那須 三本槍岳

Photo0 三本槍岳
記録
日程:2018,03,04
メンバー:安田
03/04 天候 快晴 :
コースタイム:ゴンドラ終点(8:48)→展望台(8:59~9:02)→北温泉分岐(9:04)→H1598(9:36~9:45)→H1845(10:32~10:44)→三本槍岳山頂(11:19~12:01)→P1880(12:24)→P1475(13:22~13:35)→ゴンドラ終点(13:53)
行程8.7km 累積標高649m ルートマップは ここ です。
3月になり厳冬期も終わって春山になってしまったが相変わらず上空は前線の行列が並んでいる。前線が通り過ぎるわずかの間、高気圧が覆ったので天気良しということで那須の三本槍岳に出掛けた。中の大倉尾根から三本槍岳を目指すとマウントジーンズスキー場のゴンドラで尾根に上がることが出来、後はトレース盗みの楽チン雪山狙い。
東北道を走りマウントジーンズスキー場の駐車場に到着してみると車載の温度計は5℃、車を降りると確かに暖かくチョットと戸惑いを感じた。

Photo1 マウントジーンズスキー場の駐車場
普段の山行だと早出早着ガ基本なので登山口に到着するとすぐに歩き出すが、ゴンドラ始発が8:30なので車の中で時間を過ごしゴンドラ乗り場に向かい、専用の登山届けに記入して往復1410円の乗車券を購入。ゴンドラ乗車中に下を見たら雪面をチョロチョロ動き回るリスを発見。ワッセワッセの雪山登りと違ってのどかな雰囲気に満ちていた。
折角持参したアイゼン、ワカンを着けるか着けないか悩んだ末、ゴンドラ山頂駅でアイゼンを着けて歩き出した。

Photo2 展望台まで圧雪された道を歩きます
圧雪された道を進むと使われていないリフトの終点が現われすぐに展望台に到着。ここからトレースを追おうとしたが昨日は天気が良かったに見かかわらず登山者が少なかったようで踏跡が解らず右往左往。
尾根上を進めばやがて踏跡ガ現われると思い樹林に突入すると程なく北温泉への分岐道標が出てきた。北温泉からのトレースは無かったが三本槍方面への薄いトレースが現われ、その後はトレースを追った。
トレースから外れても雪は脛丈、傾斜も緩いのでアイゼンは必要なかったが外すのも面倒なのでそのまま歩いてゆくとやがて樹林の間からかつて登った 朝日岳・茶臼岳 が見えてきた。。

Photo3 茶臼岳(右)と朝日岳(左)
やがて樹林を抜けスダレ山への雪原斜面の途中で休憩。更に登ってシダレ山道標の直前の雪が消えている風陰で小岩に腰掛けて休憩。
気温が高く雪が緩んでいるので水分を気にせずに腰を下ろせるのはありがたい。
スダレ山の道標が出ていたものの山らしい盛り上がりが無いのでスダレ山とはどの山を指すのか不明。少し登ったP1880がスダレ山か?

Photo4 スダレ山
P1880を巻くように伸びているトラースを追うと朝日岳やP1900清水平が見渡せるようになりやがてレースが降り始めると三本槍岳が姿を現した。

Photo5 三本槍岳へ次々と登山者が登って行く
山名に槍と名が付くと尖った山容を想像するが山頂はなだらかで三本槍岳とは会津藩・白川藩・黒羽藩の国境で領地確認のためそれぞれの藩の槍が立てられたことに由来するとか。なるほどでしかも那須岳主峰の茶臼岳より標高が高い。
休憩中に追い越された登山者が次々に登ってゆく様子を見ながらコルに降り登り返すと山頂に到着。

Photo6 三本槍岳山頂
流石山・大倉山へと西に伸びる尾根、

Photo7 大峠から流石山・大倉山方面へ続く山々
須立山・旭岳へと北に延びる尾根を

Photo8 須立山・旭岳と続く甲子方面の山
展望しながら山座同定。

Photo9 大佐飛山を最高峰とする男鹿山塊 遠くには日光の山も
何れも雪が少なく潅木が目につくが旭岳だけは真っ白。
何処へも三本槍岳から先に伸びているトレースは無かった。
山頂から少し降ったコルは休憩している登山者がそこかしこ。中には大きく踏み抜いてその中に入り、周囲の雪を椅子代わりにして食事する姿も。
折角持参したワカンをそのまま荷物で持ち帰るのは惜しいと思い休憩中にアイゼンに代えワカンを装着。コルまで降ったところでトレースを外れP1880を目指した。所々にハイマツや石楠花、潅木が出ていて踏み抜きを繰り返しながらP1880に立ったが何も標識は無かったので夏はヤブで登る人もいないと思われる。

Photo10 背景はP1880 夏はハイマツ 積雪時だけ歩けます
再びトレースに合流し、勾配が緩んだH1720付近でワカンを外して往路を戻った。登るときは南からの微風があったが下山時には無風となり正面に見えた茨城の八溝山方面は春霞で姿を消していた。
帰路は日曜日にも関わらず時間が早かったので東北道の渋滞に遭うことなく帰宅。東北道方面の山は久々であった往復に意外に時間が掛からず楽しめることを再認識した。