男鹿山塊 日留賀岳

0頂稜南端が見えてきた_8227
     Photo0 男鹿山塊 日留賀岳 
記録
日程:2018,03,26

メンバー:安田
03/26 天候 快晴 :
コースタイム:小山さん宅登山口(6:17)→林道出合(6:43)→林道終点(7:12)→コル(7:30)→登山道屈曲点(8:05~8:20)→P1514(9:18)→H1500(9:49~9:59)→頂稜南端(11:01)→日留賀岳山頂(11:08~11:37)→H1800(11:43~11:54)→H1510(12:46) →登山道屈曲点(13:10~13:24)→林道終点(13:59)→林道出合(14:21)→登山口(14:43)
行程15.6km 累積標高1589m     ルートマップは ここ です。

雪山に登ろうと思うと最初の難関が登山口までたどり着けるかどうか。スキー場や駐車場が除雪されていれば良いが林道に登山口があると車がそこまで入れるかどうかで可否が決まってしまう。
大概の林道には日陰に遅くまで雪が残るしどこか確実に登山口までたどり着けるところを探した結果、日留賀岳登山口が人家横なのでこれなら確実に雪が無いと思い出かけた。

東北自動車道西那須野塩原ICで降りて会津方面に進み塩原温泉郷に入り、伊藤園ホテル前を過ぎたら"木の葉化石園”の看板に従って右折し橋を渡ると左側に日留賀岳の案内板が出てきたら左折、そのまま道なりに進めば日留賀岳登山口のある小山さん宅に突き当たった。小山さん宅の庭を横切り一番奥の駐車スペースに車を停めさせていただいた。
1小山さん宅_8244
     Photo1 日留賀岳登山口の小山さん宅

早朝にも関わらず小山さんは野良仕事中だったので挨拶をして山情報を伺い、自宅前の登山者名簿に記入して建物左側から登山開始。
家の裏手にある鳥居を潜って登山道を登って行くとやがて作業道に出た。左折し更に進み送電鉄塔下を過ぎるとすぐに林道に出た。あちこちに落石がある林道を比津羅山を巻くようにしばらく進み林道終点に到着。
2林道終点_8216
     Photo2 林道終点 左奥から登山道を進む

終点広場左隅の錆びた看板に従って登山道に入ると雪が出てきた。ここまで雪は無かったが比津羅山の北面を巻き始めると残雪で登山道がわかり難い。幸いにも古いトレースがあったのでそれに従うが残っていたり消えたりで、地形図を見ながら歩き易そうなところを進むとやがて木にペイントマーカーが多数つけられたコルに出た。
3コル_8218
     Photo3 ペイントマークーがあるコル

ここからは尾根に乗るまで唐松林の中を登るが枯れて落ちた小枝と時折現われる融けかかった残雪で歩きにくい。やがて登山道屈曲点で尾根に乗ったところで休憩。尾根上には今までに増して登山道上に残雪があるのでそのたびに雪を避けつつ急登を登ると高度1300m を過ぎる辺りから完全な雪道となった。P1510、
4 P1510_8219
     Photo4 P1510

P1514を過ぎると雪庇帯が出てきた。
5雪庇帯_8223
     Photo5 大きな雪庇が続く雪庇帯

雪庇の付け根を慎重に通過しコルに降ると漸く日留賀岳頂稜南端まで続く雪廊下が見えてきた。
途中勾配が緩むところもあるがコルから頂稜南端までおよそ350mの登り。途中特に急勾配のところは夏には木の根の道となり”胸突き八丁”と呼ばれるらしいが今の季節は残雪で歩きやすいもののやはり"胸突き八丁”。

太陽はだいぶ高くまで昇ってきたがまだ雪は閉まっているのでアイゼンは着けずキックステップで喘ぎながら登った。
頂稜南端まで来ると南に聳える高原山の展望が素晴らしいが麓の塩原温泉郷は山影で見えず。
6高原山_8230
     Photo6 高原山

両側急斜面の頂稜を木に掴まりながら進むと日留賀岳山頂に到着、
7日留賀岳山頂_8228
     Photo7 日留賀岳山頂

日光の山々から尾瀬周辺、
8日光方面_8231
     Photo8 日光方面の山々 チョコッと見える白い山は日光白根山

南会津、会越国境、飯豊、磐梯山と南西から北へ大展望が広がった。
9燧ケ岳会津駒方面_8232
     Photo9 尾瀬周辺の山々と会津駒ケ岳

風も殆ど無く想定時間内で登ったので明るいうちに下山できると考え山頂でのんびり休憩。これからは降りになるのでアイゼンを着け降り始めると、
10日留賀岳頂稜_8240
     Photo10 日留賀岳頂稜を振り返る

頂稜南端で登ってくる登山者を発見。すれ違い時に歓談、素晴らしいスピードで登ってきたようだ。
コルを経て林道を歩いている途中で先ほど擦れ違った登山者に追いつかれてしまった。まぁ20歳以上年齢差があるようなので・・・対抗せずに年齢相応に行きましょう。
一日中天候が良く気温も上がったので途中で脱皮を繰り返し、下山時には上半身下着になっていても暑いくらいだった。
朝は小山さんの畑に霜が降りていたのに・・・・これからの季節気温変化が大きいので衣類の選択は難しい。




テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

神成山 九連峰

0ハイキングコース東側方面_8196
     Photo0コースの途中から登ってきた富岡方面を振り返る
記録
日程:2018,03,23

メンバー:安田
03/23 天候 晴れ :
コースタイム:宮崎公園駐車場(8:01)→見晴台・姫天狗(8:16~8:19)→龍王山(8:33~8:37)→旧宇芸神社跡(8:51~8:56)→オキナグサ自生地 (9:18~9:23)→吾妻山(9:25~9:28)→新堀神社(9:34)→古代蓮の里(9:44~9:48)→宮崎公園駐車場(10:18)
行程6.3km 累積標高347m     ルートマップは ここ です。

春彼岸の入りにお寺に出向いて墓掃除して中日を迎えたら春の嵐到来で季節代わりの挨拶のような置き土産をどっさり残していった。自宅周辺から見える山も薄っすら白くなったが漸く週後半で再び春が勢力を増してきて、これから夏に備えて畑の準備を開始と意気込んでみたものの土は水分たっぷり含んで如何ともしがたし。土の水分が抜けるまでの間、西上州の山の様子見を兼ねて以前からチャンスがあればとリストアップしておいた里山の神成山ハイキングコースに出かけた。

上信越自動車道を富岡ICで降りてR254に出て貫前神社前から宮崎公園を目指し公園の駐車場に車を停めた。駐車場にはトイレもあり神成山ハイキングコースの基点にもなっている。ハイキングコースのもう一方の基点、新堀神社前にも駐車場がありどちら側からでも取り付きやすい。

駐車場の案内板を見てコース全体を頭に入れ、道標に従って歩き出すと富岡市立西中学校のグランド横にハイキングコースの登山口が現われ入山。
1西中学校登山口_8170
     Photo1 西中学校横の神成山ハイキングコース登山口

校舎北側に沿って進んで行くと雑木林の中の緩やかな上りとなり不動尊を右に見て登って行くと見晴台(姫天狗)に出た。富岡方面や正面には予想通り置き土産の雪が残っている稲含山の展望が広がった。
2稲含山_8174
     Photo2 稲含山 置き土産の残雪あり

ハイキングコースを周回しても然程時間が掛からないので今日はのんびりブラブラ歩きで各所で休憩。

見晴台で喉を潤し先に進むと神成城址に到着。ここにはランが自生しているらしくロープが張られていたが今の季節ではそれらしきものは見当たらず。
神成城址から少し南に進むと宮崎公園の案内板に書かれていた神成山九連峰のP1だが雑木林のピークで踏跡も薄かったのでパス。濃い踏跡に従って階段のある急登を登ると龍王山(両山、神成山)山頂に到着。
3龍王山山頂_8181
     Photo3 龍王山山頂 登山者名簿の入った葉穂があります

ベンチもあり箱の中に登山者名簿が用意されていたので開いて見ると毎日のように歩いている人もいる。上田の太郎山、沼田の戸神山と同じように地元の人にとっては散歩コースとして愛されているようだ。

龍王山から降って登り返しP3を過ぎると旧宇芸神社跡のP4に出た。
4宇芸神社跡山頂ミニ自然博物館_8186
     Photo4 旧宇芸神社跡山頂

P4山頂には”ミニ自然博物館”と書かれたガラス戸の木棚があり、中にはいろいろ展示されていたが綺麗に管理され素晴らしい。

P4から先に進むと明るい雑木林の中に咲くミツバツツジを発見。いよいよこれから山にも花の季節が訪れる。
5ミツバツツジ_8189
     Photo5 登山道横の雑木林のなかのミツバツツジ

歩いていると電車の走行音が聞こえてきたので麓を見ると田園の中をおもちゃのような上信電鉄の電車が走っていた。
6麓を走る電車_8195
Photo6 麓の田園の中を走る上信電鉄

陽射しポカポカ、のどかな電車の眺めとハイキングコースの条件最高。"日本一きれいなハイキングコース"との看板に偽りなし。

石祠のあるP5,石塔のあるP6、見逃してしまいそうなP7を過ぎると露岩のあるP8に出た。P8の露岩の上からはすぐ隣の鍬柄岳の岩峰や下仁田の奥にある4つのピークを持つ四ツ又山、2本の角のよう見える鹿岳が見渡せた。
7四ッ又山鹿岳鍬柄岳_8204
     Photo7 四ツ又山 鹿岳鍬 柄岳

P8から降りコルから登りに差し掛かるとニホンオキナグサの看板。登山道の中ほどに保護するように竹串で囲まれたところや南斜面のロープで囲われた部分が自生地のようであるが葉が出ているのは数株、花は2,3輪しかなかった。
8オキナグサ_8199
     Photo8 ニホンオキナグサ

コルから登り返すとハイキングコース最高峰の石祠のある吾妻山山頂、ここから一気に降るとは新堀神社前の登山口に降り立った。
9新堀神社_8206
     Photo9 新堀神社

コンクリート舗道を降って突き当たりでキョロキョロすると、二階の屋根の高さを越える大サボテンを発見。”大サボテンの家”というらしい。
10大サボテンの家_8208
     Photo10 大サボテンの家

左折して山際に沿った道を進み、歩き出した宮崎公園を目指すが途中には白木蓮やオレンジのボケなどが咲き誇っていた。
途中”古代蓮の里”のベンチで一休み、宮崎公園に戻ってから”旧茂木家住宅”を覗き見して周回ハイキングを終えた。


Appendix
文中にあるオキナグサは正しくは“ニホンオキナグサ(日本翁草)”。自生ではなく絶滅危惧種のニホンオキナグサを保護するために移植されたもののようです。
神成山のニホンオキナグサは数が少ないですが麓の上信電鉄南蛇井駅構内にはたくさん咲いているようです。
駅構内なら無人駅とは言ってもそれなりに人目があるので盗掘されにくい。野山に自生できれば良いのですが数が増えるまでの間の保護地としては最適かも。
赤城山の船ヶ鼻山にもニホンオキナグサが移植されているようです。


テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

足尾 備前楯山 有越山 金龍山周回

0黒岩備後縦山備前楯山_8154
     Photo0 P990からの眺め 右から黒岩・備後楯山・備前楯山
記録
日程:2018,03,13

メンバー:安田
03/13 天候 快晴 :
コースタイム:足尾歴史館駐車場(7:02)→南有越山(8:02~8:12)→三吉転峠(9:13)→有越山コース金龍山コース分岐(9:53)→備前楯山(10:03~10:34)→分岐(10:44)→大田峠(11:20)→石垣山(11:35~11:46)→P990(12:30~12:38)→背戸山(12:54) →連慶寺前踏み切り(13:44)→歴史館駐車場(13:50)
行程8.7km 累積標高1211m     ルートマップは ここ です。

那須方面はまだ雪が残っていて残雪期の山を楽しめたが氷子が低い足尾山塊は雪が消えたかどうか確認に出かけた。昨年登った備前楯山は舟石峠からの一般道のほかにいろいろなバリエーションルートがあるので、今回はチョットレベルを上げて有越山から備前楯山に至り(有越山コース)、金龍山経由で下降する(金龍山コース)周回ルートを歩いた。取り付きが市街地なので雪が無いのも一つの理由。

大間々から渡良瀬川沿いにR122を足尾方面に進み、足尾に入ってすぐの遠下でR122から別れて通洞駅を目指し途中の足尾歴史館の駐車場に車を停めた。
1駐車場億の稲荷神社_8108
     Photo1 足尾歴史館駐車場 赤い鳥居手前から急斜面に取り付く

歴史館駐車場の奥にある稲荷神社の赤鳥居横から左トラバース気味に急登を上にある道路目指してよじ登り左に回りこんで尾根末端を目指した。道標、目印、踏跡が全く無いので谷筋から尾根に上がろうと良く滑る松の落ち葉が敷き詰められた急登を登り始めたが、歩き出しとあって脛の筋肉が悲鳴をあげる。
目印が無いので下から眺めて登りやすそうなルート取りをしながら急登を詰めると1時間かかって漸く南有越山山頂に出た。
2南有越山山頂_8111
     Photo2 南有越山山頂

歩き出しは肌寒かったが既に汗びっしょりなので脱皮して休憩。ここで漸く今日歩く周回コースの山々が見渡せ、眼下には足尾鉱山の残滓ダム簀子橋堆積場が見えてきた。

南有越山から稜線を進むと北有越山手前で鉄筋コンクリート製の鉄索跡が現われ、北有越山は展望が開けているがここにもコンクリート製の産業遺跡があった。
北有越山から降ってゆくと次々に遺棄された鉄塔や機械類が現われ、さながらミュージアムの様相。
3産業機械_8120
     Photo3 いろいろな機械や設備が取り残されたススキ平周辺

ススキの繁る広場の横には捨てられたプレハブ小屋、その奥にはナンバープレートを外された車も放置されていたので鉱山稼動時にはここまで道路が通じていたと思われるが・・・・それらしきものは不明。
4ブルドーザー_8121
     Photo4 形は古そうだが今も動きそうなブルドーザー

ススキ平から奥水山に登り返し、
5ススキ平_8124
     Photo5 ススキ平からの登り返し

大水山への北面の尾根を降ると残雪があったが歩くのには支障なし。なだらかな大水山山頂を過ぎ、崖のような急斜面になりコルから登り返すと小水山山頂、ここから降ると三吉転峠に出た。

三吉転峠の鉄索跡(通洞から文象沢を降り小滝に至る鉄索の要所、三吉ころがし停車場)を右から巻き上がり、陽射しを受けながら岩場の斜面を登ると黒岩に到着。
6産業遺産_8131
     Photo6 三吉転峠の鉄索跡

雑木林の稜線歩きとなり、備後楯山山頂手前で帰路に歩く金龍コースとの分岐の赤テープを見出した。
7金龍山コース分岐_8147
     Photo7 金龍山コースへの分岐 ここだけ明瞭な赤テープあり

備後縦山を越え舟石峠からの一般道に合流し間もなく備前楯山山頂に出た。
8備前楯山山頂_8134
     Photo8 備前楯山山頂

今回歩いたルートには2.3箇所目印テープがあったが、有越コースと金龍山コースの分岐以外はっきりそれと解る目印は無かった。一般コースとバリルートとの合流点にも目印はなかった。
一般道の舟石峠への帰路は途中から右折して尾根を降るがバリルートは直進なので、備後楯山あたりから現われた比較的濃い踏跡はルートミスに気がついて引き返した登山者が多いのであろう。

備前楯山山頂で陽射しを浴びながらシャツを脱いで汗を乾かし、
9中倉山孤高のブナ_8136
     Photo9 備前楯山山頂から中倉山の“孤高のブナ”も見えた

展望を楽しんで下山開始。
10社山阿世潟峠中禅寺山半月山奥に男体山__8138
     Photo10 日光方面の山々 社山 阿世潟峠 中禅寺山・半月山 奥に男体山

備後楯山まで戻り赤テープに従って金龍山コースへと入り、松の落ち葉の堆積した急斜面を木に掴まりながら下降。
次第に潅木が増しやがてヤブに突入すると視界が遮られてきたので尾根筋を見極めながら降ると、
11潅木のヤブ_8144
     Photo11 大田峠まで激ヤブコギ

鉱山の煙害で植物が枯れ岩肌がむき出しになった北面がガレた急斜面の尾根になった。
谷底へ落ち込むガレと潅木ヤブの境界を注意深く降り、コルの大田峠から石垣山への登りは激ヤブコギ。
12大田峠向こうには石垣山_8152
     Photo12 大峠から石垣山への尾根 ヤブとガレの境界を進む

石垣山からの降りの尾根を見極めようと周囲を見回し漸く進路が確認できたところで一休み。
13石垣山_8155
     Photo13 石垣山山頂

潅木や松に掴まりながら降ってゆくとやがて前方の視界が開け、脆そうな岩のヤセ尾根の先には小ピークが連なっていた。

コルまで降りズルズル滑る風化した岩の破片が堆積した尾根を進み、手を掛けるとすぐに剥がれる岩を相手に悪戦苦闘しながらP990に登り返して一休み。
14 P990_8159
     Photo14 P990への登り コルはズリズリ 登りの岩はグラグラ

やがて背戸山に差し掛かると今までの尾根が全くウソだったように歩きやすくなり、背戸山山頂は平坦でのどかだった。
15背戸山山頂_8162
     Photo15 雰囲気一転のどかな背戸山山頂

右手に毒々しい緑と赤い水を湛えた簀子橋堆積場を見ながら降ると
16簀子橋堆積場と有越山_8156
     Photo16 正面は南有越山 毒々しい色の水を湛える簀子橋堆積場

平和すぎて緊張感から開放され金龍山を通り過ぎてしまった。やがて送電鉄塔の建つ広場に出たので道を探すが明瞭な踏跡なし。やがて左下にわたらせ渓谷鉄道の線路が見えてくると漸く道跡に出た。
尾根末端で神社跡の平地を横切りコンクリートの坂道を降ると、金龍山連慶寺の参道に合流、
17連慶寺門前_8167
     Photo17 連慶寺の右側 コンクリート道から下山 すぐに踏切

わたらせ渓谷鉄道の踏切を渡って右折し、通洞駅前を通って鉄道敷を歩き駐車場へと戻った。

歩き出しの急登、岩斜面、踏跡不明の尾根道、潅木激ヤブ、ガレ場、風化したズリズリ斜面に脆い岩登り、更には目印なしと山歩きの要素満載で距離は短くてもひじょうに面白い山歩きであった。

陽射しでポカポカの南斜面を降っているとき岩の上に蠢く赤いタカラダニを発見。タカラダニは吸血しないが吸血するマダニは要注意。備前楯山周辺は吸血するマダニの生息地なので活動するこれからの季節はそれなりの防御を!



  

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

男鹿山塊 百村山(ももむらやま)

0鴫内山黒滝山_8107
     Photo0 高林から見た男鹿山塊鴫内山(しぎうちやま) 黒滝山 
記録
日程:2018,03,07

メンバー:安田
03/07 天候 快晴 :
コースタイム:巻川林道駐車スペース(6:54)→木の俣巻川林道分岐(7:15)→鴫内山登山口(7:31)→林道終点(7:40)→大巻川橋(8:09)→黒滝山登山口(8:45)→百村山(9:22~9:39)→黒滝山登山口(10:00)→木の俣巻川林道分岐(10:43)→巻川林道駐車スペース(11:00)
行程10.4km 累積標高709m     ルートマップは ここ です。

先日登った三本槍岳から見た男鹿山塊の山々は未だ足を踏み入れたことが無く、今週後半天候が崩れるとの予報なのでその前にと思い様子見に出かけた。
男鹿山塊の山には鹿又山、日留賀山、大佐飛山、黒滝山などがあるが積雪のあるときにしか登ることが出来ない(登山道が無い)は特に興味を惹かれる。
今回はネット情報を参考にあわよくば大佐飛山、難しければせめて取り付きだけでもと思ったのだが・・・・

大佐飛山へは黒滝山を経由するので黒滝山登山口を目指し東北道黒磯板室ICで降りナビに従って巻川林道に入るが光徳寺からの入口がわかり難く時間も早いので付近で道を聞くことも出来ず右往左往。漸く林道に入り植林の中の薄暗い道を進んだが道路には杉の小枝が散乱、圧雪された路面で車の尻を振りながら進み大巻川を渡ったところに駐車できそうな広場を見つけ、車を停めてその先の道路状況を確認。
1林道ここから雪道_8085
     Photo1 巻川林道駐車スペース先 ここから轍無し

広場の先には轍が無く切り替えして戻った跡があったのでこれ以上は無理と判断し、広場の一部の雪が解けて地面があらわれているところに駐車した。
黒滝山登山口まではまだかなりの距離があり、巻川林道と木の俣巻川林道分岐までも達していない場所だった。

林道の雪路面を歩き出ししばらく進むとところどころにアスファルトが露出していたが、道路脇の側溝は雪に隠れており無理して車を走らせると車輪を落として脱出できそうに無い。やがて巻川林道と木の俣巻川林道の分岐に出たが、木の俣巻川林道は冬期通行止め。
上ってきた巻川林道は通行止めになっていなかった(雪で登れなかったが)が、巻川林道が通行可能になっても木の俣巻川林道は雪が消えるまでしばらく通行止めらしい。

木の俣巻川林道の中ほどにある黒滝山登山口から黒滝山を経て大佐飛山までは往復10時間ほどの行程となるので車を停めた広場からだと登山口までの往復の林道歩きを含めると12時間強の行程となり明るいうちの下山は無理。
ザックにいつもヘッデン、ツエルト、ストーブ類は入っているので緊急時の対応は可能だが登山開始以前から暗闇下山を予定に入れるのは無謀なので大佐飛山、黒滝山は断念。登山口確認と周辺の状況確認に留めることにした。

林道分岐に鴫内山登山口の案内板があったので巻川林道を直進。
2木の俣巻川林道分岐_8086
     Photo2 巻川林道と木の俣巻川林道分岐

往復がピストンとなる鴫内山への登山口を過ぎると林道は行き止まりになった。
3鴫内山登山口_8087
     Photo3 鴫内山登山口

分岐まで戻って木の俣巻川林道に入り黒滝山登山口を探すか、戻らずに斜面を降って木の俣巻川林道に降り立つか悩んだが黒滝山を断念して時間の余裕があったので斜面のバリルートに突入。
小尾根を降るうちに林道の擁壁上に出てしまう可能性もあると思い、凹地と尾根の中間の急斜面木に掴まりながら降ると予想通り林道の擁壁上に出てしまった。擁壁最上部ではなく道路からの高さ5m程度だったので潅木に掴まりながら路面に降り立つことが出来た。
4大巻川橋_8088
     Photo4 木の俣巻川林道の大巻川橋のところの擁壁 途中から橋の畔に降りてきました

大巻川橋を渡り山襞を縫うように徐々に高度を上げてゆく木の俣巻川林道を進むと全く踏跡は無かった。時々現われるアスファルト路面にはところどころ人頭ほどの落石や堆積があったので最初に来るまで入る人は難儀しそう。

幾つかの尾根端を回りこむと漸くアルミ梯子の掛かった黒滝山登山口に到着。
5黒滝山登山口_8089
     Photo5 黒滝山登山口

南面の尾根なので雪は消えているが落ち葉でわかりにくい登山道を登って行くと雪が出てきて登山道は不明になった。
6尾根への登り_8090
     Photo6 植林の急登を登る

高みを目指して直登すると黒滝山へ繋がる稜線に出た。黒滝山、大佐飛山方面へは左折であるが百村山目指して右折。稜線上は雑木林であるが雪は締まっていて歩き易い。木の幹周りの雪解けを見ると積雪50cmぐらいか?
すぐ百村山山頂に出たが雑木林で周囲の山々の展望は無いが南東方面に一部木が伐採され展望が得られたのでここで休憩。
7百村山山頂_8092
     Photo7 百村山山頂

今は春霞が掛かって麓の展望は今ひとつだが空気が澄む秋には良い場所だと思われる。
良く観ると山頂周囲に張られたロープが露出、スノーシュー、ワカン、足跡もあったのでその先を探すと尾根を降っていので"山と高原地図”に記載がある麓の光徳寺からのルートで尾根を登ってきたと思われる。
8百村山登山口への尾根_8097
     Photo8 山頂から光徳寺の百村山登山口への尾根

積雪期に林道が通行止め(ゲートは無かったが)ならば長距離の林道を歩くより麓の光徳寺から尾根を登ったほうが良いかも。ネット情報で大佐飛山へは林道を車で上がり黒滝山登山口からというのが殆どだが、林道を車で上ることが出来る時期になると稜線上の残雪も少なくなり踏み抜きが発生して歩きにくくなりその適期も短い。稜線の長い行程を歩くには残雪が多く、締って快適に歩ける時期に林道を使わず麓から尾根を登るのが適期も長く正解。

帰路は黒滝山登山口まで戻り、長い林道歩きで車まで戻った。
下山時に道路歩きが長いといつもウンザリするが今日も同様。未知の山域しかもマイナーなルートに足を踏み入れるときはネット情報も大切だがやはり偵察が大切だと再認識した。
   



テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

那須 三本槍岳

0三本槍岳_8073
     Photo0 三本槍岳 
記録
日程:2018,03,04

メンバー:安田
03/04 天候 快晴 :
コースタイム:ゴンドラ終点(8:48)→展望台(8:59~9:02)→北温泉分岐(9:04)→H1598(9:36~9:45)→H1845(10:32~10:44)→三本槍岳山頂(11:19~12:01)→P1880(12:24)→P1475(13:22~13:35)→ゴンドラ終点(13:53)
行程8.7km 累積標高649m     ルートマップは ここ です。

3月になり厳冬期も終わって春山になってしまったが相変わらず上空は前線の行列が並んでいる。前線が通り過ぎるわずかの間、高気圧が覆ったので天気良しということで那須の三本槍岳に出掛けた。中の大倉尾根から三本槍岳を目指すとマウントジーンズスキー場のゴンドラで尾根に上がることが出来、後はトレース盗みの楽チン雪山狙い。

東北道を走りマウントジーンズスキー場の駐車場に到着してみると車載の温度計は5℃、車を降りると確かに暖かくチョットと戸惑いを感じた。
1駐車場_8066
     Photo1 マウントジーンズスキー場の駐車場

普段の山行だと早出早着ガ基本なので登山口に到着するとすぐに歩き出すが、ゴンドラ始発が8:30なので車の中で時間を過ごしゴンドラ乗り場に向かい、専用の登山届けに記入して往復1410円の乗車券を購入。ゴンドラ乗車中に下を見たら雪面をチョロチョロ動き回るリスを発見。ワッセワッセの雪山登りと違ってのどかな雰囲気に満ちていた。

折角持参したアイゼン、ワカンを着けるか着けないか悩んだ末、ゴンドラ山頂駅でアイゼンを着けて歩き出した。
2圧雪路_8067
     Photo2 展望台まで圧雪された道を歩きます

圧雪された道を進むと使われていないリフトの終点が現われすぐに展望台に到着。ここからトレースを追おうとしたが昨日は天気が良かったに見かかわらず登山者が少なかったようで踏跡が解らず右往左往。
尾根上を進めばやがて踏跡ガ現われると思い樹林に突入すると程なく北温泉への分岐道標が出てきた。北温泉からのトレースは無かったが三本槍方面への薄いトレースが現われ、その後はトレースを追った。
トレースから外れても雪は脛丈、傾斜も緩いのでアイゼンは必要なかったが外すのも面倒なのでそのまま歩いてゆくとやがて樹林の間からかつて登った 朝日岳・茶臼岳 が見えてきた。。
3茶臼岳朝日岳_8070
     Photo3 茶臼岳(右)と朝日岳(左)

やがて樹林を抜けスダレ山への雪原斜面の途中で休憩。更に登ってシダレ山道標の直前の雪が消えている風陰で小岩に腰掛けて休憩。
気温が高く雪が緩んでいるので水分を気にせずに腰を下ろせるのはありがたい。

スダレ山の道標が出ていたものの山らしい盛り上がりが無いのでスダレ山とはどの山を指すのか不明。少し登ったP1880がスダレ山か?
4スダレ山_8071
     Photo4 スダレ山

P1880を巻くように伸びているトラースを追うと朝日岳やP1900清水平が見渡せるようになりやがてレースが降り始めると三本槍岳が姿を現した。
5三本槍岳_8074
     Photo5 三本槍岳へ次々と登山者が登って行く

山名に槍と名が付くと尖った山容を想像するが山頂はなだらかで三本槍岳とは会津藩・白川藩・黒羽藩の国境で領地確認のためそれぞれの藩の槍が立てられたことに由来するとか。なるほどでしかも那須岳主峰の茶臼岳より標高が高い。

休憩中に追い越された登山者が次々に登ってゆく様子を見ながらコルに降り登り返すと山頂に到着。
3三本槍岳山頂_8076
     Photo6 三本槍岳山頂

流石山・大倉山へと西に伸びる尾根、
7流石山大蔵山方面_8079
     Photo7 大峠から流石山・大倉山方面へ続く山々

須立山・旭岳へと北に延びる尾根を
8旭岳_8078
     Photo8 須立山・旭岳と続く甲子方面の山

展望しながら山座同定。
9大佐飛山方面_8081
     Photo9 大佐飛山を最高峰とする男鹿山塊 遠くには日光の山も

何れも雪が少なく潅木が目につくが旭岳だけは真っ白。
何処へも三本槍岳から先に伸びているトレースは無かった。
山頂から少し降ったコルは休憩している登山者がそこかしこ。中には大きく踏み抜いてその中に入り、周囲の雪を椅子代わりにして食事する姿も。

折角持参したワカンをそのまま荷物で持ち帰るのは惜しいと思い休憩中にアイゼンに代えワカンを装着。コルまで降ったところでトレースを外れP1880を目指した。所々にハイマツや石楠花、潅木が出ていて踏み抜きを繰り返しながらP1880に立ったが何も標識は無かったので夏はヤブで登る人もいないと思われる。
10 P1880からの降り_8084
     Photo10 背景はP1880 夏はハイマツ 積雪時だけ歩けます

再びトレースに合流し、勾配が緩んだH1720付近でワカンを外して往路を戻った。登るときは南からの微風があったが下山時には無風となり正面に見えた茨城の八溝山方面は春霞で姿を消していた。

帰路は日曜日にも関わらず時間が早かったので東北道の渋滞に遭うことなく帰宅。東北道方面の山は久々であった往復に意外に時間が掛からず楽しめることを再認識した。





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ジャンル : 趣味・実用

高反山南稜 道の駅から周回

0高反山_8062
     Photo0 R299から見上げた高反山 
記録
日程:2018,02,28

メンバー:安田
02/28 天候 晴れ :
コースタイム:道の駅上野駐車場(7:44)→檜峠口(8:20)→送電鉄塔下(8:48)→林道出合(8:59)→高反山山頂(9:48)→展望露岩(9:50~10:11)→林道終点(10:31)→道の駅上野駐車場(11:28)
行程8.6km 累積標高764m     ルートマップは ここ です。

春の嵐が近づいているのでその前に西上州の山の様子を見ようと半日で登れる山を探したところ、良く通るR299の道の駅上野の正面にある高反山を思い出し、道の駅を起点に周回すれば駐車場探しの手間が省けると思い出かけた。

車で山に出掛けると駐車場探しが第一の核心、次いで取り付き探し、これを上手くこなせば山行の半分は終了だ。高反山の情報を集めてみると取り付きが情報によってまちまちなので今日の核心は上手く取り付を見出せるかどうかだ。往々にして里山は人家に近いので山への取り付き道が複雑で、庭先だったり家の裏に込んだりと難しい。

秩父から小鹿野を越えて神流町に入り神流川の橋を渡って右折、R299を十石峠方面に進むとすぐに上野村に入り周囲が開けてくると道の駅上野が現われる。
道路脇の道の駅の駐車場に車を停め高反山への取り付きを探すが駐車場横の大きな上野村地図には高反山のイラストは描かれているが登山道は描かれていない。道路を越えた正面には高反山が見えるのだが・・・・。

高反山へと伸びる尾根に上がれば登山道があると、思い道の駅の向かい側にあるトイレ横から森林科学館に登ってみると右奥に勝山遊歩道の案内板があり、それに従って石段を登ると民家の門のような立派な獣害対策のゲートがあった。
1動物防御ゲート_8032
     Photo1 勝山遊歩道入口の獣害対策ゲート

扉を開けて勝山遊歩道に入り尾根を目指して九十九折れを登って行くと分岐が出てくるが道標が無いので高反山にはどちらに進めばよいのかわからない。
兎に角尾根に乗ろうと高みを目指して進むと遊歩道は目指す方向とは逆に尾根を巻くように進むがやがて尾根端で曲がり尾根に乗ると快適な遊歩道となった。
2勝山遊歩道_8036
     Photo2 勝山遊歩道

P634を越えてなだらかに降って行くと左から上がってきた遊歩道と合流、更に進んで水道施設を回りこむと檜峠に出た。
3檜峠_8038
     Photo3 檜峠 勝山遊歩道はここまで ここから破線ルートです

檜峠はかつて勝山集落と乙母集落を隔てる尾根を越える峠だったのであろう。遊歩道はここまで伸びており、途中分岐した遊歩道でも檜峠に出られたようだ。

檜峠からは登山道になり、侵食され落ち葉が吹き溜まって川のようになった道を登って行くとやがて周囲が開けた送電鉄塔下に出た。
4送電鉄塔_8039
     Photo4 送電鉄塔 麓からも良く見えます

送電鉄塔からは涸れた夏草を掻き分けて進むと雑木林の尾根歩きとなり、コンクリート舗装の林道に出たので林道を進むとやがて尾根筋から離れだした。
ここからは林道を離れ踏跡が消えた尾根を登るとやがて正面に岩場が現われ、直登出来そうであったが無理せず右に回りこんでみると古いトラロープがあったのでそれを使って岩場の上に出て尾根に復帰。
5岩場トラロープ_8044
     Photo5 岩場は落ち葉に埋もれ 足の置き場探しで大変

林道から離れて以降、地面の土が霜柱のフリーズドライ効果でホカホカにされたためか踏跡は消え失せていた。
離れていても色が鮮やかなら進むべき目標となる目印テープも、褪色しているので遠目だと全く見つけることが出来ない。登山ルートはこのあたりと見当を付けて登って行くと目の前の木に巻きつけられた古いテープが現われ間違っていないこと確認しつつ進んだが、岩場下では目印テープを巻きつけた小枝が落ちていたので右に巻くか左にするかで悩んだ。

樹間から周囲の山々を遠望しながら尾根を進むと漸く高反山山頂に到着。
6高反山山頂_8046
     Photo6 高反山山頂

山頂から少し南に下った小尾根先端の露岩上で麓の勝山集落を俯瞰しながら休憩し
7勝山集落_8047
     Photo7 麓を俯瞰 上辺のギザギザは埼群県境の山々

再び山頂に戻り下山に移った。

山頂から古くて太いロープの設けられた急斜面を降るとロープ末端から下部には残雪が現われ、雪の下の地面も凍っていて夏なら取り立てて苦労するような斜面ではないが一苦労。
尾根のコルに降り立ち登り返すと雪が残っているものの歩きやすくなり、
8尾根道_8056
     Photo8 北面には残雪 尾根道は歩きやすくなった

やがて雪が消えると高反山への道標が現われ林道へ降り立った。
9林道終点_8057
     Photo9 林道終点 ここからは長い林道歩き

ここから長い林道歩きの途中で何箇所か分岐が現われたが要所には道標があり、それに従うと曲がりくねった林道はやがて勝山集落へと降った。
R299に出ると程なく道の駅に戻り周回を終えた。

山と高原地図記載の東稜ルートを地形図で検討したが良く解らないし、南稜ルートと東稜ルートを一気に歩いて周回するとR299歩きが長いので周回は気が進まない。東稜ルートは別途チャンスを見つけて登ることにしよう。






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