赤城山 鍬柄山鈴ヶ岳周回

Photo0 駐車場から見たウバコ山・鋤柄山 鈴ヶ岳はさらに奥
記録
日程:2018,02,05
メンバー:安田
02/05 天候 晴れ :
コースタイム:新坂平駐車場(7:52)→鈴ヶ岳登山口(7:56)→鋤柄山(8:45)→大ダワ(9:14)→鈴ヶ岳(9:48~10:22)→大ダワ(10:39)→ふれあいの道分岐(11:21)→沼尾川の橋(11:34~11:43)→出張峠(13:01~13:11)→青木旅館横(13:41)→見晴山(14:48~14:57)→見晴山登山口(15:08)→新坂平駐車場(15:20)
行程9.7km 累積標高908m ルートマップは ここ です。
毎日テレビでは日本海側の大雪ニュースを流しているので雪山に出掛けるのを躊躇っていたがアメダスで調べてみると新潟方面の雪は平年並み。
以前越後湯沢に出かけたときに積雪が多く除雪した雪が堆くてコンビニの入口も解らず。登ろうとした山の取り付きは雪壁で取り付けず夜発、翌朝帰りの山行をしたことがあった。これがトラウマになっていてなかなか国境のトンネルの向こうまでは行く気になれない。
テレビからの情報の先入観とトラウマから開放されようと思いこのところの積雪量がどうなっているか小手調べに赤城山に出掛けた。
高速を走っていると何時もならこの季節土樽から先がチェーン規制、雪雲が頑張って上越国境を越えてもせいぜい下牧Pから先なのにどうしたわけかずっと手前の赤城山麓の赤城高原SAから規制になっていた。ということは赤城山も大雪?久々山行モードで早起きして出掛け、乗ってしまった高速なのでとりあえず行けるところまでと思い赤城山を目指した。
前橋から上毛パノラマ街道を登って行くと路面に雪が現われたのが荒山高原登山口のある姫百合駐車場の少し手前。ここから圧雪された道を登って行くが周囲の景色、積雪量ともに平年並みで鈴ヶ岳登山口に近い新坂平駐車場にあっさり着いてしまった。
駐車場奥には地蔵岳への登山口もあるが月曜日とあって車の轍は無かった。(帰りには私を含めて2台分の轍だけだった)
雪山装備で鈴ヶ岳登山口に向かうとガードレールに積まれた雪を乗り越えた足跡はかなり古く、ここ2、3日は登山者がいないようだった。
白樺牧場の有刺鉄線の柵に沿って登り尾根に出ると何人かのスノーシューと足跡があったのでトレースを追い、樹林が途切れた展望箇所に寄り道して更に尾根上を進みウバコ山を目指した。
標識が雪に埋もれているのかそれとも無いのかウバコ山が確認できないまま通過し鍬柄峠に降ってしまった。鍬柄峠から登って降り更に登り返すと鍬柄山山頂に出たが

Photo1 鋤柄山山頂
周囲を展望しただけで通過。

Photo2 黒檜山(左)駒ケ岳(右)と大沼

Photo3 荒山(左)と鍋割山(右)
次第にトレースも無くなり、膝丈の雪を踏みながら下降し大ダワに到着。キャンプ場への指導標が立っているが鈴ヶ岳方面以外には分岐している踏跡は無かった。

Photo4 大ダワ 分岐するトレースは無かった
大ダワから鈴ヶ岳を目指して進むと

Photo5 緩勾配の尾根を登って
やがて勾配が増しロープの架かった岩場が出てきた。
かろうじて出ているロープを横目に岩を登りきると岩陰に足跡が残っていたがこのあたりになると雪でトレース消されルートが分からなくなったので登りやすそうなところを適当に登った。
やがて勾配が緩むと潅木に囲まれた山頂に出たが潅木の更に外周には木立が立ち塞がって殆ど展望は無い。上空には青空が広がり陽光が降り注いで気持ち良い。おそらく気温は-10度以下が寒さも感じない。

Photo6 鈴ヶ岳山頂 真っ青な空が広がっていた 踏跡は私のものだけ
踏跡の無い山頂で休憩を取りアイゼンを着けて大ダオまで降って今度は目印のピンクテープを頼りにふれあいの道分岐までラッセル下降。
時たま雪で隠された足跡と思われる窪みが現われるが・・・・人間のものか獣のものか?北斜面とあって積雪が膝丈から股下程度あったがふれあいの道に出れば良く踏まれたトレースで楽チンできると思いラッセルしたが分岐の指導標に出てもトレースは無かった。

Photo7 ふれあいの道分岐 ここもトレース無し
気を取り直してふれあいの道を大沼目指して登り返したが脛丈ところによっては膝上の一人ラッセルは厳しかった。
途中出てくるのは獣の足跡のみ、新しいものは爪跡が残っているので解りやすいが古いものは上に雪が乗って人の踏跡と区別がつかない。ましてや集団で移動した跡はあたかも人が歩いたように溝状になる。そのうえに雪が積もっているので人のトレースと間違いやすい。

Photo8 登山道には動物の足跡だけ
足跡の伸びている方向で人間のものか動物のものか判断しながら、その上雪で隠された木段にてこずりつつの一人ラッセルで漸く出張峠に到着。

Photo9 出張峠 漸く長い登りのラッセルから開放された
出張峠から結氷した白い大沼が見えるかと思っていたが間の尾根と樹林に遮られて全く見えなかった。出張峠から出張山へは古いトレースがあったが大沼方面からのトレースは雪に消されていた。出張峠からはほぼ水平の道になりラッセルがだいぶ楽になった。とはいってもまだ膝丈ではあったが。
やがて建物が見えてくると遊歩道の終わりを告げるふれあいの道地図が出てきた。雪に隠されたガードレール越えて除雪された道に出るとやがて大沼の湖岸に出た。
赤城最高峰の黒檜山と駒ケ岳を左に見て湖岸道路を反時計回りに進み青木旅館のところで右折。見晴山を目指して小さなスキー場跡らしき雪原を登って行くと上からスノボの軌跡が数本出てきた途端に踏抜いて腰まで雪に潜ってしまい、ここから足元を固めながらの本格的ラッセルの重労働が始まった。
前に倒れるように膝で雪を固め更に足で雪を集めて固めて漸く一歩前進を繰り返してどうにか尾根に乗るとクマザサの葉も現われはじめ雪は次第に浅くなり膝丈になってきた。

Photo10 ラッセル地獄から漸く抜け出せた尾根 トレース無し 膝丈ラッセル
やがて白樺牧場の木の柵が現われると見晴山山頂に出た。潅木に囲まれてはいるが黒檜山・地蔵岳や大沼北西の山々も見えて見晴山の名前に偽り無し。

Photo11 正面はアンテナ群のある地蔵岳 ここから新しいトレースがついていた
山頂から木柵沿いに降るとすぐに東屋?展望台?が現われ白樺牧場や車を停めた新坂平方面の景色が広がった。東屋横の”上毛カルタ”説明板によると荒山と今朝登った鈴ヶ岳への尾根の間に富士山が見えるようだ。東屋から降るとすぐに上毛パノラマ街道に飛び出した。
道路反対側には地蔵岳への登山口があるが思わぬラッセル三昧で疲労感大。素直に道路を歩いて駐車場へと戻った。