2018年02月の全記事一覧
- 02/24 四阿山 (積雪期)
- 02/21 高立一本岩 夫婦岩
- 02/20 御場山
- 02/17 福寿草と梅
- 02/15 鹿俣山 獅子ヶ鼻山
- 02/10 日光 外山沢の氷瀑と庵滝
- 02/06 赤城山 鍬柄山鈴ヶ岳周回
四阿山 (積雪期)

Photo0 四阿山
記録
日程:2018,02,23
メンバー:Nさん、安田
02/23 天候 晴れ :
コースタイム:あずまや高原ホテル駐車場(8:21)→登山口(8:25)→牧場入口(8:49)→H1655(9:09~9:21)→牧場終点(9:42)→中四阿分岐(9:59)→八合目(10:40)→H2150(10:50~11:03)→石祠(11:08)→根子岳分岐(11:27)→四阿山山頂(11:50~12:00)→H2275(12:13~12:26)→バリルート突入(12:34)→トレース合流(13:16)→牧場終点(13:41)→H1630(13:58~14:07)→牧場入口(14:14)←登山口(14:36)→駐車場(14:38)
行程11.4km 累積標高1130m ルートマップは ここ です。
天気図を見ていると高気圧、低気圧、前線と次から次へと現われ、高気圧がやってきそうだと思っていると2つに分かれたりとどうもこのところの天気は先が読めない。プロの予報士も大変なようで明後日の天気が明日になると変わる。素人の私が先を読めなくても当然か!
今週末は天気が荒れそうな雰囲気であるがその前に1日だけ山登りが可能そうな風速の日があったので四阿山に出掛けた。天気予報は晴れ、しかし山頂付近は10m前後の風予想なので風が強ければ途中撤退は折込済み。
上信越道から見た浅間山は数日前より更に雪が減り、黒い山肌に白い筋が見え(白い山肌に黒い筋ではない)、いつもの2月の真っ白な山容とは大違い。東部湯の丸ICで降りて菅平方面に向かい、菅平口から長野街道に入って”あづまや高原ホテル”の無料駐車場に車を停めたが途中の道には雪が無く、駐車場手前の一部にのみ圧雪があった。道路周辺の山肌、道路横にも雪なし。例年なら少なくとも除雪された雪が道路横に積まれているのに今年は影さえない。
駐車場から来た道路を直進するとすぐに登山口あり良く踏まれた雪道になった。雪が深くなればスノーシューの出番と思い片手に下げていたが”どうもこの先出番は無さそう”と思ったが車に引き返すのは時間の無駄。ゲートまで来たところでトレース盗みでは無くスノーシューハイキングを楽しもうと思い(手が疲れた?)スノーシューを装着。
以後下山するまでスノーシューで歩き回ったが、一応四阿山山頂までは周囲の状況がわからないのでレースを大きく外れることなく未踏の雪の上を歩いた。
やがて樹林を抜けると菅平牧場の雪原が広がり

Photo1 菅平牧場の雪原 振り返ると篭ノ塔、湯の丸山が見える
トレースは夏道を無視して牧場を斜めに横切り上部の牧場境界を目指して伸びていた。目標を定め雪原を一直線に進んだつもりであるが、上から見るとやはりクネクネ。
陽光と心地よい微風を受けながら休憩し、

Photo2 浅間連峰 左端に噴煙を上げる浅間山が見える
牧場を抜けて白樺岳樺の林に突入したが勾配も緩く新雪の中を進んでも足首程度なので心地よく足が出る。
中四阿への分岐道標があったがトレースは無く登山者は”あづまや高原ホテル”からのピストンだけらしい。八合目の岩が現われる頃には植生がシラビソに変わり更に進むと雪原の中に黒々した石祠が現れた。

Photo3 シラビソの中を進む
笹も見えたのでこのあたりの積雪は50cm強といったところか。
根子岳への分岐道標を過ぎシラビソの樹林の中を登って行くと漸く尾根の先に四阿山が見え出した。

Photo4 根子岳への分岐
2300m辺りから勾配が増したがスノーシューで十分対抗可能。雪庇のない細尾根を登りきると山頂に到着。

Photo5 祠のある四阿山山頂
吹きさらしの頂稜端まで行ってすぐに引き返し祠の側面で一休み。
登山中に徐々に上空を流れる雲が増してきて雲の陰に入ると寒いが雲が立ち去るとポカポカ気持ちよい。休憩しているうちに風が出てきたので下山に移ったが、ほんの数分で尾根の雪が風に飛ばされ舞い始めた。

Photo6 休憩している間に天候一変 天気予報どおり山頂は10m前後の風
急いで降り2300m辺りまで来ると風が和らいできたが相変わらず山頂付近は雪煙が舞っていた。

Photo7 尾根途中から見た根子岳(右奥)
シラビソの根元で風を避けながら休憩し、トレースに沿って降り始めたが勾配が緩いので新雪の斜面でも滑り降ることが出来ない。
四阿山は何処を降っても山麓の牧場に出れば駐車場へと戻ることが出来るので、思い切ってトレースを外れシラビソ林に突入。さすがに誰も足を踏み入れないのでスノーシューでも膝丈もぐるようになった。
降りなのでズンズン進むと腰までズッポリ。もがいて抜け出してみると積雪が少なく私の体重を支えきらなかったようで雪の下の笹薮に嵌ってしまった。

Photo8 シラビロ帯を抜け白樺林へ まっさらの雪面が広がる
中四阿への夏道があるはずだが積雪期は入る人がいないらしくトレースが出てこないのでラッセルしながら再び登山時のトレースに戻った。
トレースを追った登りの時には動物の足跡を見かけなかったが未踏の森林帯はウサギが縦横無尽に走り回ったらしく足跡だらけだった。
戻りながら斜面を降っても下には牧場が見え、行き止まりになるような岩場も無く、登山道より勾配があるのでラッセル降りで一歩一歩が大きく進み雪遊びには最適かも知れない。

Photo9 牧場 上から見ると登山道横の帯状の雑木林が下山の目印になる
もっとも、後からトレースを追う人にとってはラッセルが続くので迷惑かも知れないが。
やがて樹林を抜け出すと目の前に牧場が広がった。境界の有刺鉄線が顔を出していたので雪に埋もれた夏道を降ったが途中で飽きてきたので黒い露岩を見つけて休憩。
雪のある登山口までスノーシューのまま来た道を戻り、そこからはスノーシュー抱えて雪解けの道路を駐車場へと戻った。
今後の積雪でどう状況が変わるか解らないが踏まれたトレースを外さないように歩けば滑り止め(アイゼン、スノーシュー、ワカン等)が無くても四阿山登山は可能と思われるが雪遊びは・・・・?
高立一本岩 夫婦岩
御場山 Appendix
高立の一本岩

Photo0 高立一本岩
その昔、横川から百合若大臣が妙義山に向かって矢を放ち星穴岳を射抜いた 射抜き穴。 その矢が落ちてきて突き刺さったといわれるのが高立一本岩。
脆い岩質で初登は 山野井さん (07/11/08) です。高立集落から谷間に目立つ一本岩を目指して矢川沿いに進むとやがて木々で視界が遮られるが程なく道路左側に岩上に石祠がある大岩が現れる。

Photo1岩上から一本岩を望む大岩 クサリで登ることができる
クサリに掴まって大岩の上に登ると至近に一本岩を見ることができる。地図は こちら
一本岩と呼ばれる奇岩峰は南牧村高原にもある。参考は こちら
夫婦岩
下仁田から軽井沢に向かう県道43の横を流れる矢川の河床にある奇岩で、河床に露出した大岩の上に岩質の違う転岩が寄り添うように並んでいます。
道路わきに案内板が立っているのですぐわかります。

Photo2 河床の大岩の上に乗る夫婦岩
西上州には“ジジ岩ババ岩”、一本岩などなど奇岩が多いですね。
高立の一本岩

Photo0 高立一本岩
その昔、横川から百合若大臣が妙義山に向かって矢を放ち星穴岳を射抜いた 射抜き穴。 その矢が落ちてきて突き刺さったといわれるのが高立一本岩。
脆い岩質で初登は 山野井さん (07/11/08) です。高立集落から谷間に目立つ一本岩を目指して矢川沿いに進むとやがて木々で視界が遮られるが程なく道路左側に岩上に石祠がある大岩が現れる。

Photo1岩上から一本岩を望む大岩 クサリで登ることができる
クサリに掴まって大岩の上に登ると至近に一本岩を見ることができる。地図は こちら
一本岩と呼ばれる奇岩峰は南牧村高原にもある。参考は こちら
夫婦岩
下仁田から軽井沢に向かう県道43の横を流れる矢川の河床にある奇岩で、河床に露出した大岩の上に岩質の違う転岩が寄り添うように並んでいます。
道路わきに案内板が立っているのですぐわかります。

Photo2 河床の大岩の上に乗る夫婦岩
西上州には“ジジ岩ババ岩”、一本岩などなど奇岩が多いですね。
御場山

Photo0 小平集落付近から見た御場山(おんばやま)
記録
日程:2018,02,20
メンバー:安田
02/20 天候 晴れ :
コースタイム:御場山林道入口(7:12)→林道支線分岐(8:19)→御場山登山口(8:21)→御場山山頂(8:43)→頂稜北端(8:53~9:11)→御場山登山口(9:34)→御場山林道入口(10:28)
行程8.7km 累積標高594m ルートマップは ここ です。
日本の南方太平洋上に前線が居座っているおかげでやって来る高気圧は小者ばかりで関東地方は暖かいが関東を取り囲む山々の向こう側では雪あるいは曇り。大きな高気圧が上空に来てくれれば雪山にでかけたいのだが・・・・と嘆いたところでどうにもならない。天気予報によると平地は晴れで風も平穏だが山の上は10m以上らしいのでさっさと頭を切り替え風の影響を受けにくい西上州の御場山に出掛けた。
下仁田からR254を佐久方面に向かい西野牧で右折、軽井沢に行く県道43に入り和美峠手前の初鳥屋を過ぎたところで左折して御場山林道入口の萱倉橋の橋畔にある駐車スペースに車を停めた。廃道にも興味をそそられたが氷と雪が中途半端にある時期なので新しいルートから登ることにした。
駐車スペースから萱倉橋を渡って神津牧場へ通じる御場山林道を進むと山の北面では轍が凍ってツルツル。

Photo1 御場山林道は轍が凍ってツルツル
轍の様子から多くの登山者が入った跡かと思ったが、林道途中の待避所や登山者用駐車スペースと思われるところには轍が無かったので作業用の車が通ったのであろう。
日陰はツルツル、陽射しの当るところは乾いた砂利道なのでチェーンアイゼンを着けるかどうするか思案しながらダラダラと林道を登るうちに一般車通行止めの林道支線分岐が現われた。

Photo2 林道支線の分岐 御場山への目印の⇒あり
林道支線に右折する辺りからトレースが現われ始めたがもちろん新しいものは無く通過した人数も少ない。
林道支線に入り坂を登って行くと沢の堰堤が見えたが見事に氷結していて、足跡もあったのでアイスクライミングに使用されたのか見知れない。
程なく尾根のコルが近づいてくると御場山登山口の標識が現われ、コルに向かって右折し雪が消えた尾根上の明瞭な踏跡を追って北に進むが踏跡はすぐに消えてザレた急登になった。

Photo3 尾根のコル 明瞭な登山道
既に雪は無く解けた水分で霜柱が出来ては消えを繰り返し丁度フリーズドライを繰り返したようで表面の土はサラサラになっていて登りにくかった。
踏跡不明の斜面を立ち木に掴まって登りわずかに残っている残雪を通渇すると雑木林の御場山山頂に出た。

Photo4 御場山山頂
山頂は落葉しているので周囲の山々が見えるが葉が繁れば全く展望無しと思われる。
山頂から北に向かう残雪の尾根を進むと木間から浅間山が見えたが先日とは違いすで部分的に雪が消えた跡を示す幾筋かの黒い帯が下に延びていた。
妙義方面(北東)が切れ落ち展望が開けた頂稜端に出て陽射しを浴びて休憩を取りながら、

Photo5 頂稜北端 周囲は切れ落ちている
上信越道の大山トンネルがある大山、

Photo6 大山の山腹に残る妙義荒船林道跡 左中段に見えるのは上信越道和美沢橋
妙義方面には先日登った千駄木山やジャンクションピーク、表妙義の山々の展望楽しむが裏妙義は谷急山の陰になっていて見えない。

Photo7 妙義方面の展望
上信越道の開通以前からあった妙義荒船林道(今は廃道)は山腹に沿ってウネウネと跡を残しているが、上信越道は山腹を貫きわずかに現われるトンネルの間を結ぶ橋梁でしかその存在が解らない。
天気予報どおり上信国境の山々から東側は晴れて陽光がたっぷり降り注いでいるが、西側からの風は冷たい。浅間山も姿を現しているが下部と国境の山々の山頂付近の高度に雲がかかり、時折漏れ出した雲が流れてくる。なるほど雪山は強風、関東平野は晴れで天気予報どおりと納得。
天気予報の天候は人々の生活圏の予報なので山の天気を予報するものではないの。麓の町の晴れ予報で山に出掛けると思わぬ天候に遭遇することになる。
頂稜端での休憩後はピストンで下山したが山頂から登山口までは登ったときの踏跡が残っていないので解りにくい。途中テープも見かけたが古く殆ど残骸というレベルだった。落葉した時期だったから良いものの葉が繁っていると目標を見失いそうだ。
下山後は某有名クライマーが登ったという高立の一本岩を見学。さらに帰路途中で夫婦岩に立ち寄って早々と帰宅した。
福寿草と梅

Photo0 陽光を受けて花開く福寿草
漸く我が家の庭にも春が忍び込んできたようです。
周囲には北風を遮る丘陵も無く暖かい陽射しをいち早く捕らえるような地形ではないのですが太陽が顔を出すと庭先の福寿草が咲いていています。
福寿草は陽が出ないと花を開かないので山に自生する福寿草を観ることが出来るのは好天のとき。山行予定を立てるのが難しい。自生福寿草の記事は こちら 。
3本ある梅は毎年一番先に花をつける木は1月末から咲き出して丁度今が見ごろ。蜂が忙しなく飛び回り仕事始め。

Photo1 一番早く咲く白梅
2番目の木は漸く数輪咲き始めました。

Photo2 漸く数輪咲いた白梅
最後に咲く紅梅はまだ蕾のまま。

Photo3 まだまだ蕾が固い紅梅
実のつく様子を毎年観察しているのですが蜂の動きが活発になる頃に咲く木に実がよくつくようです。
鹿俣山 獅子ヶ鼻山

Photo0 鹿俣山から獅子ヶ鼻山への稜線 武尊山(左奥)剣ヶ峰山(右奥)
記録
日程:2018,02,14
メンバー:安田
02/14 天候 快晴 :
コースタイム:第1駐車場(7:48)→キャンプ場分岐(7:56~8:00)→第3リフト終点付近(8:43)→鹿俣山(9:55~10:04)→P1710(10:38)→獅子ヶ鼻山(11:45~12:09)→P1710(12:56)→鹿俣山(13:23~13:32)→H1410(14:16~14:21)→レストハウス付近(14:46)→第1駐車場(15:07)
行程11.3km 累積標高10172m ルートマップは ここ です。
我が家の福寿草も黄色い花びらが見え出し、日本海側大雪のニュースも一段落したところで天気図を見ながら高気圧がやってくるのを狙って鹿俣山と獅子ヶ鼻山に出掛けた。
トレースがあるであろう第2駐車場近くの夏道ハイキングコースから登り始める予定であったが、第1駐車場から登山口まで戻ると遠回りになるので森林キャンプ場を通り抜けて夏道に合流するルートを進んだ。ペンションビレッジまでは除雪去れていたがキャンプ場への分岐から先は雪原が広がっていたのでスノーシューを着けてブナ林に突入。

Photo1 トレースが全く無いブナ林に突入
全くトレースが無く、20cm程度沈みながらやがてトレースがあるであろう夏道に合流することを期待して進むが第3リフトの終点が見える地点まで登っても全くトレース無し。しゃくなげの標識が立つ小ピークから急斜面を降ると次第に斜度が増し、新雪と相まってスノーシューでも滑り3歩進んで2歩後退。
第2リフト終点から鹿俣山への尾根稜線に出るところに雪庇があり、弱点を崩して突破しトレースに合流した。トレースを辿るとすぐに鹿俣山山頂に到着。

Photo2 鹿俣山山頂
南に広がる赤城山とそのなだらかな山麓を展望しながら休憩。
スキー場のリフト稼動が8時30分なので先行者はそれで登ってきたとしたらおよそ1時間弱前に通過か?と思いつつ歩き出すと獅子ヶ岳山への稜線の南側に発達した雪庇の付け根に延々とトレースが続いていたが姿は見えなかった。

Photo3 P1710の雪庇
時折雪庇を避けてブッシュの中に入り込むトレースを追い、P1710を超えると先行者2名の姿を発見。

Photo4 獅子ヶ鼻山 良く見ると2名の先行者が
あとは降って登り返せば獅子ヶ鼻山山頂と思い雪庇付け根を進むと1760m付近で雪庇の落ちた岩峰が現われた。

Photo5 岩峰を北から巻く すごい藪で踏み抜き多発、七転八倒
上部には針葉樹があり突破可能かと思われたがトレースに従って北側を巻くとヤブに突入。踏み抜きが酷く枝の間にスノーシューごとズッポリ嵌り抜け出すのに七転八倒。
どうにか稜線に復帰してみるとすぐ前方に先行者3名発見。どうやら1名は下山者らしく途中ですれ違った。獅子ヶ鼻山山頂直前の急斜面で2名の先行者に道を譲られ山頂に到着。

Photo6 獅子ヶ鼻山山頂 南側に雪庇が発達
稜線の左右それに先端も50m以上切れ落ち、剣ヶ峰山とは指呼の間なのに冬山完全装備でないと通過できそうに無い。知り合いで玉原スキー場から獅子ヶ鼻山、剣ヶ峰山経由で川場スキー場まで縦走した者がいるが・・・・
獅子ヶ鼻山山頂からは谷川岳を始めとする上越国境の山々、

Photo7 鹿俣山の先には武尊山が
尾瀬の笠ヶ岳、武尊山と剣ヶ峰山、

Photo8 上越国境の山 谷川岳(左)から白毛門(右隅)方面
西峰と高テ山の鞍部には赤城山の展望が素晴らしい。上空には雲一つ無く快晴の青空が広がる好展望を堪能しながら山頂で休憩後、今度は安全そうな雪庇をショートカットして鹿俣山まで戻った。

Photo9 獅子ヶ岳山から鹿俣山への稜線 その先には玉原湖遠く浅間山も
鹿俣山からはトレースを追って第2リフト終点付近まで降ったがここからトレースは1名分のもののみとなった。おそらく獅子ヶ鼻山ですれ違った先行者のものであろうがやがてトレースは1410辺りで夏道を辿っていると思われたのでスキー場沿いに降ることにしてノントレースのブナ林を降った。
ところどころ地図上に現われない急斜面ではスノーシューの先端を上げて座り込みシリセードもどきに滑り降りてホカホカ雪を堪能。
漸くスキー場の中間部にあるレストハウス付近まで来るとスキー跡やスノーシュー跡が現われだしたが縦横無尽につい付いているのでそれを無視して雪原を降り駐車場へと戻った。

Photo10 漸く駐車場があるリゾートセンターに戻ってきました
新しいトレースは第2リフト終点から獅子ヶ鼻山間のみでホカは殆どノートレース、時々古いトレースらしきものがあったが新雪で隠されていた。
目印テープも古いものが数箇所だったのでスノーシューツアーが歩き回るまでは降りで多少右往左往するかも知れない。今日登った登山者は私を除いてリフト利用で下から歩いたのは私だけだった。
日光 外山沢の氷瀑と庵滝

Photo0 庵滝全景
記録
日程:2018,02,09
メンバー:安田
02/09 天候 晴れ :
コースタイム:赤沼茶屋(8:02)→戦場ヶ原展望台(8:29)→小田代原展望台への分岐(9:18~9:30)→小田代原展望台(9:44)→庵滝入口(9:57)→外山沢ノ滝分岐(10:38)→外山沢ノ滝(11:02~11:20)→庵滝(11:36~11:54)→小田代原展望台(12:42)→赤沼茶屋(13:26)
行程15.3km 累積標高722m ルートマップは ここ です。
日光は雲竜渓谷を初めとして氷瀑の宝庫らしいが、遠い記憶を辿ってみても氷瀑はおろか国道沿いに湯滝・龍頭の滝・華厳の滝と有名どころがあるにもかかわらず夏の滝さえ見たことが無い。いつかは見たいと思っていた小田代原の奥にある庵滝の氷瀑が例年ならバレンタインデーの頃までが見ごろという情報を得たので出かけてきた。
中禅寺湖を通過し龍頭の滝上を過ぎて赤沼茶屋に着いてみると、冬期で赤沼茶屋は閉まっているが国道沿いのスペースは除雪されていて到着したときには既に数台が停まっていた。
アイゼンそれともスノーシューにするか駐車場向かいの遊歩道入口まで行ってトレースを避けて踏み入ってみたが新雪は無く雪が締まっていてせいぜい脛丈までしか潜らない。しかも良く踏まれたトレースは夏道より遥かに歩きやすい。
高低差も無いのでツボ足でダメなら引き返すのみと軽量化を優先し両方とも持たずに歩き出した。
赤沼茶屋から良く踏まれたトレースを進み、しゃくなげ橋への分岐を過ぎて戦場ヶ原展望台に立ち寄り

Photo1 戦場ヶ原から見た三岳
鹿柵のゲートを通過してすぐに湯滝方面に右折した。
右手は唐松の樹林、左は小田代原らしいが潅木や木立で見晴らしは良くない。
遊歩道からの立入りを規制するロープ沿いに進み漸く左側の視界が開けてくると分岐に到着。

Photo2 視界が開けると正面に湖上山奥に外山が見えてきた
ここで左折して西ノ湖方面に向かうと雪原の向こうに高山が姿を現した。

Photo3 後ろには高薙山三岳産能烏帽子太郎山が雪原の彼方に
唐松の樹林と雪原の境にある遊歩道の柵に沿って進むと小田代原展望台への分岐に出た所で休憩を取った。雪原の見晴らしが良く、遊歩道の柵柱の上に乗った雪は簡単に払うことが出来たので尻に冷たさを感じることなく腰掛けることが出来た。
更に小田代原展望台目指して進むと途中で雪原の彼方に漸く白樺の"貴婦人”を発見。

Photo4 雪原の向こうには"貴婦人“白樺の木が
名前を聞き写真も見たことがあったが小田代原の何処にあるのか解らなかった今までキョロキョロしながら歩いてきたが漸く見つけた”貴婦人”は夏になると低公害バスで楽に来ることが出来る小田代原展望台から容易に見ることが出来る位置にあった。
さすがに有名人とあってこの日も数人のカメラマンが望遠レンズを向けていたが、霧がかかったり降雪や地吹雪に妨げられて今日ほど良く見えるのはなかなか無いとのことであった。
小田代原展望台から一般車は通行禁止となっている除雪された舗装道路歩き弓張峠を越えたアピンカーブのところでトレースを見つけ右折。夏は林道が途中まであるらしいが今は雪が積もったそれらしき道形へ除雪された道路から雪の土手を越えて進入し、外山沢川沿いに伸びるトレースを進んだが傾斜は緩くなかなか滝がありそうな地形にならない。
漸く山襞の中に入り込んできたかと思うとトレースがT字になって分かれた。地形図を確認すると庵滝は直進のはず。右折すると緑沢方面だが緑滝周辺は冬期は雪崩の巣になるということだったので近寄らないのが賢明と思い計画していなかったが新しいトレースがあったのでそちらに向かった。
途中まで進むと次第に急斜面になり、ピッケルアイゼンの若者2人が降ってきたので様子を聞いてみると上部に氷瀑があるとのこと。かなり登りが厳しいと言っていたが、私はツボ足ピッケル無しなので行けるところまでと先へ進んだ。トレースは谷間を直進し、どうやら緑沢ではないが氷瀑があるというので登り詰めると見事な氷瀑が現われた。

Photo5 外山沢の氷瀑 全景 手前の白樺が素晴らしい
帰宅して調べてみると緑滝ではなく外山沢の大滝下部だったようである。沢登の対象にもなっていないようで滝の名前の付いていない。(仮称外山大滝と命名している記事もあったが・・・・・)
上空が開け陽射しもあるので滝を見ながら休憩し、

Photo6 外山沢の滝
再び分岐まで戻って右折するとすぐに庵滝が現れた。地図では更に上流に記されているがレースがあったのはここまで。地図に記されているところにある滝は外山滝と呼ぶようだ。
近づいてみると氷柱下部に亀裂が入ったものや既に上下に分かれたものもあり、いつ上から氷柱が落ちてこないとも限らない。

Photo7 庵滝
2列の氷瀑の間から裏側に回ってみようと試みたがここには溜まった水が凍りついてりツルツルなのでアイゼン無しでは危険。滝の直下から戻り、眼前に滝を見ながら休憩したがここは陽射しが無いので寒い。体が冷えてきたところで庵滝から撤退し小田代原展望台まで戻って

Photo8 小田代原のトイレ(左)と休憩所(右)
更に車道を少し歩いて左折し

Photo9 除雪された道路 奥には男体山が見える
小田代原周回路を反時計回りに進んで赤沼茶屋へと戻った。
全行程雪は締まっており何も持ってこなくて正解。気温が低く雪が解けて再結氷した形跡も無く滑ることは無かった。行程に対し正味歩行時間は4時間半強。累積標高を考えると街歩きと変わらない。
小田代原、小田代ヶ原と案内板や地図。パンフレットによってもまちまち。いったいどちらが正しいやら?使い分けがあるのかしら?表記だけでなく読み方は?オダシロハラ?オダシロガハラ?
赤城山 鍬柄山鈴ヶ岳周回

Photo0 駐車場から見たウバコ山・鋤柄山 鈴ヶ岳はさらに奥
記録
日程:2018,02,05
メンバー:安田
02/05 天候 晴れ :
コースタイム:新坂平駐車場(7:52)→鈴ヶ岳登山口(7:56)→鋤柄山(8:45)→大ダワ(9:14)→鈴ヶ岳(9:48~10:22)→大ダワ(10:39)→ふれあいの道分岐(11:21)→沼尾川の橋(11:34~11:43)→出張峠(13:01~13:11)→青木旅館横(13:41)→見晴山(14:48~14:57)→見晴山登山口(15:08)→新坂平駐車場(15:20)
行程9.7km 累積標高908m ルートマップは ここ です。
毎日テレビでは日本海側の大雪ニュースを流しているので雪山に出掛けるのを躊躇っていたがアメダスで調べてみると新潟方面の雪は平年並み。
以前越後湯沢に出かけたときに積雪が多く除雪した雪が堆くてコンビニの入口も解らず。登ろうとした山の取り付きは雪壁で取り付けず夜発、翌朝帰りの山行をしたことがあった。これがトラウマになっていてなかなか国境のトンネルの向こうまでは行く気になれない。
テレビからの情報の先入観とトラウマから開放されようと思いこのところの積雪量がどうなっているか小手調べに赤城山に出掛けた。
高速を走っていると何時もならこの季節土樽から先がチェーン規制、雪雲が頑張って上越国境を越えてもせいぜい下牧Pから先なのにどうしたわけかずっと手前の赤城山麓の赤城高原SAから規制になっていた。ということは赤城山も大雪?久々山行モードで早起きして出掛け、乗ってしまった高速なのでとりあえず行けるところまでと思い赤城山を目指した。
前橋から上毛パノラマ街道を登って行くと路面に雪が現われたのが荒山高原登山口のある姫百合駐車場の少し手前。ここから圧雪された道を登って行くが周囲の景色、積雪量ともに平年並みで鈴ヶ岳登山口に近い新坂平駐車場にあっさり着いてしまった。
駐車場奥には地蔵岳への登山口もあるが月曜日とあって車の轍は無かった。(帰りには私を含めて2台分の轍だけだった)
雪山装備で鈴ヶ岳登山口に向かうとガードレールに積まれた雪を乗り越えた足跡はかなり古く、ここ2、3日は登山者がいないようだった。
白樺牧場の有刺鉄線の柵に沿って登り尾根に出ると何人かのスノーシューと足跡があったのでトレースを追い、樹林が途切れた展望箇所に寄り道して更に尾根上を進みウバコ山を目指した。
標識が雪に埋もれているのかそれとも無いのかウバコ山が確認できないまま通過し鍬柄峠に降ってしまった。鍬柄峠から登って降り更に登り返すと鍬柄山山頂に出たが

Photo1 鋤柄山山頂
周囲を展望しただけで通過。

Photo2 黒檜山(左)駒ケ岳(右)と大沼

Photo3 荒山(左)と鍋割山(右)
次第にトレースも無くなり、膝丈の雪を踏みながら下降し大ダワに到着。キャンプ場への指導標が立っているが鈴ヶ岳方面以外には分岐している踏跡は無かった。

Photo4 大ダワ 分岐するトレースは無かった
大ダワから鈴ヶ岳を目指して進むと

Photo5 緩勾配の尾根を登って
やがて勾配が増しロープの架かった岩場が出てきた。
かろうじて出ているロープを横目に岩を登りきると岩陰に足跡が残っていたがこのあたりになると雪でトレース消されルートが分からなくなったので登りやすそうなところを適当に登った。
やがて勾配が緩むと潅木に囲まれた山頂に出たが潅木の更に外周には木立が立ち塞がって殆ど展望は無い。上空には青空が広がり陽光が降り注いで気持ち良い。おそらく気温は-10度以下が寒さも感じない。

Photo6 鈴ヶ岳山頂 真っ青な空が広がっていた 踏跡は私のものだけ
踏跡の無い山頂で休憩を取りアイゼンを着けて大ダオまで降って今度は目印のピンクテープを頼りにふれあいの道分岐までラッセル下降。
時たま雪で隠された足跡と思われる窪みが現われるが・・・・人間のものか獣のものか?北斜面とあって積雪が膝丈から股下程度あったがふれあいの道に出れば良く踏まれたトレースで楽チンできると思いラッセルしたが分岐の指導標に出てもトレースは無かった。

Photo7 ふれあいの道分岐 ここもトレース無し
気を取り直してふれあいの道を大沼目指して登り返したが脛丈ところによっては膝上の一人ラッセルは厳しかった。
途中出てくるのは獣の足跡のみ、新しいものは爪跡が残っているので解りやすいが古いものは上に雪が乗って人の踏跡と区別がつかない。ましてや集団で移動した跡はあたかも人が歩いたように溝状になる。そのうえに雪が積もっているので人のトレースと間違いやすい。

Photo8 登山道には動物の足跡だけ
足跡の伸びている方向で人間のものか動物のものか判断しながら、その上雪で隠された木段にてこずりつつの一人ラッセルで漸く出張峠に到着。

Photo9 出張峠 漸く長い登りのラッセルから開放された
出張峠から結氷した白い大沼が見えるかと思っていたが間の尾根と樹林に遮られて全く見えなかった。出張峠から出張山へは古いトレースがあったが大沼方面からのトレースは雪に消されていた。出張峠からはほぼ水平の道になりラッセルがだいぶ楽になった。とはいってもまだ膝丈ではあったが。
やがて建物が見えてくると遊歩道の終わりを告げるふれあいの道地図が出てきた。雪に隠されたガードレール越えて除雪された道に出るとやがて大沼の湖岸に出た。
赤城最高峰の黒檜山と駒ケ岳を左に見て湖岸道路を反時計回りに進み青木旅館のところで右折。見晴山を目指して小さなスキー場跡らしき雪原を登って行くと上からスノボの軌跡が数本出てきた途端に踏抜いて腰まで雪に潜ってしまい、ここから足元を固めながらの本格的ラッセルの重労働が始まった。
前に倒れるように膝で雪を固め更に足で雪を集めて固めて漸く一歩前進を繰り返してどうにか尾根に乗るとクマザサの葉も現われはじめ雪は次第に浅くなり膝丈になってきた。

Photo10 ラッセル地獄から漸く抜け出せた尾根 トレース無し 膝丈ラッセル
やがて白樺牧場の木の柵が現われると見晴山山頂に出た。潅木に囲まれてはいるが黒檜山・地蔵岳や大沼北西の山々も見えて見晴山の名前に偽り無し。

Photo11 正面はアンテナ群のある地蔵岳 ここから新しいトレースがついていた
山頂から木柵沿いに降るとすぐに東屋?展望台?が現われ白樺牧場や車を停めた新坂平方面の景色が広がった。東屋横の”上毛カルタ”説明板によると荒山と今朝登った鈴ヶ岳への尾根の間に富士山が見えるようだ。東屋から降るとすぐに上毛パノラマ街道に飛び出した。
道路反対側には地蔵岳への登山口があるが思わぬラッセル三昧で疲労感大。素直に道路を歩いて駐車場へと戻った。