榛名山 幡矢ヶ岳 氷室山 天目山

Photo0 先端が別れ爪のように尖った覗岩 背景は鐘ヶ原山
記録
日程:2017,12,26
メンバー:安田
12/26 天候 晴れ :
コースタイム:カーブ17駐車スペース(7:15)→幡矢ヶ岳取付き(7:34)→大岩(7:55~8:00)→旗矢ヶ岳(8:26)→コル(8:44)→九折岩(9:31~9:44)→天神峠広場(10:27~10:51)→氷室山(10:52)→天目山(11:17~11:33)→コル(11:51)→駐車スペース(12:00)
行程8.9km 累積標高955m ルートマップは ここ です。
秋に榛名神社から 鏡台山 天狗山 鐘ヶ原山 を歩いたときに隣の山の中腹に覗岩が時折ガスの中に見えたが

Photo1 ガスが切れると見えた幡矢ヶ岳中腹の覗岩
覗岩に行く登山道は無いので山に分け入って近くに行っても葉が繁っている時期では見つけることが出来ないと思い落葉する時期を待って幡矢ヶ岳に出掛けた。
高崎から県道126を進み箕郷を過ぎ榛名山への登りが始まり道がクネクネ曲がりだしたカーブ17のところに駐車スペースを見つけて車を停めた。
駐車スペースから少し戻り”ぐんま未来の森"看板のところからゲートを越えて林道に入り、

Photo2 “ぐんま未来の森”看板 ここから林道に入った
地形図にあるように林道から幾筋かの遊歩道が分岐しているので適当に道を選んで幡矢ヶ岳南尾根の末端を目指した。
等高線に沿って進みこの先は破線の道が降りになってしまう尾根末端から南尾根に取り付き、落葉した樹林の中を進むとやがて岩混じりになり尾根の狭くなってきた。
稜線を進むと潅木越しに覗岩の姿が見え隠れしやがて現われた大岩を右から巻いて岩の上に出ると眼下に動物の爪のような覗岩を見ることが出来た。前回は遠くから見たので覗岩の形状はわからなかったが天狗山の東峰尾根端の先端が裂けた岩の大規模版といったところか。
大岩から更に尾根歩きで標高を上げ潅木のヤブを過ぎると幡矢ヶ岳山頂に出た。

Photo3 幡矢ヶ岳山頂 木の間から朝日が差し込む
ここまで一箇所潅木に囲まれたヤセ尾根を通過するが程よいアクセント。
山頂は疎林越しに朝日が射しこみ気持ちよいが北風が冷たいで通過し下山に移った。
降り始めると正面に天目山が見え出し、やがて山容がわからなくなると幡矢ヶ岳と天目山のコルに出た。

Photo4 天目山と幡矢ヶ岳のコル
ここは冷たい北風が当たらない代わりに陽射しも無いので左折して地形図の破線を歩いて榛名神社方面へと沢筋を降った。
かつては登山道があったようだが沢の左右の斜面の崩落が進みのデブリと相まって道跡も殆ど解らない。幸い上部は涸沢、下部も水量が少ないので沢筋を右へ左へと歩きやすいところを選んで下降するとやがて古い堰堤の上に出た。堰堤右岸の獣道?らしき踏跡を辿って堰堤下に降ると

Photo5 古い堰堤を見上げる 山の斜面には落ち葉の堆積の中に獣道?踏跡
沢床は広がり正面上方にクネクネ曲がった奇岩、九折岩(つづらいわ)が現われるとすぐに榛名神社から天神峠に至る”関東ふれあいの道"に出た。

Photo6 九折岩(つづらいわ)
ここは北風も無く陽射しが心地よいので暫し休憩後、右折して"関東ふれあいの道"を天神峠へと向かった。落ち葉が敷き詰められ陽射しポカポカの道を進むと

Photo7 陽射しポカポカの”関東ふれあいの道“
やがて常滑の滝が現れるが、このところ降水量も少なく凍結するまでには冷え込んでいないので水量が少なく一筋落ちるナメ滝だった。
常滑の滝から更に登って高度を増して谷間から抜け出すと背後の視界が広がり同時に北風を感じるようになってきた。

Photo8 登り詰めたところが天神峠広場
天神峠の広場で一休みして氷室山に向かって登りだすと木の間から榛名湖や烏帽子岳榛名富士が見えてきた。

Photo9 木の間から見えた烏帽子岳 榛名富士 榛名湖
間隔が広くて一段の高さが高い木階段を登りつめると山名標の無い氷室山山頂に出た。

Photo10 氷室山山頂 天目山への単なる通過点なのか?山名標葉無かった
一般道は左に折れ曲がって天目山との鞍部に降って行くが氷室山山頂から南西の尾根に踏跡が伸びているので少し進んでみたが、地形図ではこの先等高線が密集しているのでどこかへ降る道では無いと思い引き返した。
天目山までの道は相変わらず間隔が広い木段が続くが、一体どんな体格の持ち主が設計したのやら?木段の脇のササ斜面を登ったほうが格段に楽だった。もう少し間隔が狭くて登りやすければ皆さん木段を使うと思うけど・・・
木の間から見える幡矢ヶ岳を見ながら進み

Photo11 歩いてきた幡矢ヶ岳 これから向かう天目山との標高差は30mほど
漸く木段が終わって地面の上が歩けるようになると天目山山頂に出た。
山頂広場にはベンチもあり、木の間越しではあるが展望が得られるので休憩。

Photo12 天目山山頂
七曲峠へと降りてゆく登山道の上の空間には相馬山の姿、ベンチの横からは隣の三ツ峰山も良く見えたがここからでは樹林で遮られて南の幡矢ヶ岳は見えない。

Photo13 三ツ峰山
天目山山頂からはササの繁った雑木林の尾根を幡矢ヶ岳とのコルを目指し時折出てくる目印テープに従ってほほ急斜面を下降。やがて左側に凹地形が出てきたら凹地を渡って隣の尾根に乗り移ると左からトラバースしてくる踏跡に合流、右折して踏跡を辿って降ると先ほどの尾根下部に戻ってすぐにコルに出た。
朝は幡矢ヶ岳から降ってきてコルで左折し榛名神社方面に向かって沢を下ったが、今度は左折して植林の中へ伸びる沢沿い道をカーブ17目指して降るとやがて道幅は広がり林道の様相を呈してきた。道が右にカーブし沢から離れるところで県道のガードレールが見だしたので林道から離れてガードレール目指して降るとすぐに駐車スペースに出た。
天目山からコルまでは地形図で見るとかなりの急斜面で上手く降れるか心配したが木に掴まることも無くスリップすることも無く標高差200mを下降出来た。
天目山から降る途中で見かけた目印テープはコルから駐車スペース寸前までの間にもあり林道からかなり外れたところにも見受けられたのでハイカー用の道を示すものではなく林業用だったようだ。朝方のコルから九折岩までの沢筋のピンクテープは手にとって見れば地籍調査と書かれていた。
人里近くの林業が行われている山だと目印が多く時たま混乱することがあるが相手は仕事の目印、こちらは遊びと心得てしっかり地図とコンパスで行動せねば。