小滝の里から備前楯山

0備前楯山山頂_7081
     Photo0 足尾 備前楯山山頂
記録
日程:2017,11,24

メンバー:安田
11/24日 天候 晴れ :
コースタイム:小滝の里(7:50)→切り通し(8:00)→廃坑入口跡(8:10)→石積堰堤(8:38)→二俣(9:07~9:20)→尾根登山道(10:01)→備前館山(10:08~10:25)→登山道指道標(10:32)→長門峯(10:55)→H955(11:21~11:28)→石標(11:36)→切り通し(11:49)→小滝の里(12:01)
行程6.5km 累積標高760m     ルートマップは ここ です。

買い物に出かけたマーケットの屋上の駐車場から見ると日光方面の山並みが薄っすら雪化粧をしたようなしないような?真冬になって空気が澄んでくると日光から上州の山並みがすっかり雪化粧して白い枕屏風のように見えるのだがまだまだそこまでは至っていない。この時期ではまだ雪が締まらずに登るには早すぎるので様子見を兼ねて足尾の備前楯山に出かけてきた。

毎回山に出掛けるたびに日の出が遅くなっているのを実感するが今回も薄明から日の出まで走る車の中で過ごした。みどり市の大間々から日光に通じるR122を走って足尾の街に入る寸前で銀山平方面に左折、少し走って左側にある”小滝の里”公園に駐車。
1小滝の里_7110
     Photo1 小滝の里

小滝の里公園から文象沢(文蔵沢とも言うらしい)を遡って備前楯山に登るバリエーションコースを歩いた。このコースは"小滝の里コース"とも呼ばれるらしいが途中目印となるテープは2箇所。古い黄色の目印が一箇所だけあった。(見落としたかも知れないが)

小滝の里から文象沢の橋まで道路を戻り取り付きを探すがそれらしきものは無かった。途中擁壁の一部が切り取られ奥に伸びるコンクリート道がつけられているが登っても越えられないように厳重に封鎖されていた。
2擁壁取り付き_7109
     Photo2 ここが多分作業道取り付き 擁壁を登って越える 

多分ここが作業道入口だと思い擁壁を登ってみれば旧鉱山時代のものと思われる作業道に出た。
車が通れそうな九十九折れの砂利道を登って行くと次第に道は細くなり、やがて尾根末端の切り通しを通過すると
3切り通し_7066
     Photo3 尾根末端の切り通し 帰路はこの上に出てきます

其の先は岩が抉られた作業道を進むと右下に文象沢が見えてきた。
4岩を崩したトラバース路_7067
     Photo4 岩が抉られて設けられた作業道

やがて沢床が近づいてくると坑道入口跡に出た。
5坑道入口跡_7068
     Photo5 石で閉じられた廃坑入口

坑道入口は石で埋められて閉鎖されておりその前の広場までで作業道は終わっていた。
廃坑道入り口横から文象沢(文蔵沢)の沢床に降り立ち大石がゴロゴロする涸沢ゴーロとなった。
6ゴーロ_7070
     Photo6 涸れた文象沢(文蔵沢)のゴーロ

水流の無い滝や石積の小さな堰堤、蛇篭を立てて並べた護岸などが現われたが基本沢床歩きで進んだ。
やがて右岸への登り用のトラロープが現われ、良く見ると奥では沢を跨ぐように張られている。ロープ右末端は左岸の石積の上の広場にまで延び、広場には索道の一部と思われる古い機械の残骸も残されていた。
7索道終点_7072
     Photo7 索道終点の広場

トラロープを跨いで進むと直ぐに沢の狭窄部を石積で塞いだ小滝に出た。ここは巻いて通過しゴーロを進むとやがて石積の大きな堰堤が現われた。
8石積堰堤_7073
     Photo8 石積の堰堤 左から越えた

この堰堤は右岸から堰堤上に出た。
堰堤からは小ぶりな石のゴーロとなり落ち葉の堆積も出てきて、落ち葉を払いながら足の置き場を探しつつ進むようになってさらに歩きにくくなった。やがて右からの涸れた支沢との合流点で右俣の本流に今度は天然の小滝が現れた。
9小滝_7075
     Photo9 右俣 小滝のある本流を進む

直登可能と思われるがどちら側でも巻けるので無理せず巻いた。
徐々に勾配を増してくるとやがて前方に顕著な二俣が現われた。地形図を見るとどちらの沢を詰めても、中央の尾根を登っても稜線に出られそうなので早く稜線に出られる左俣を選択した。
10二俣の黄色標識_7077
     Photo10 顕著な二俣 中央の尾根端には黄色の標識

真ん中の尾根末端には古い黄色ペイントの標識があったが今回唯一のものでルートを示すのかどうか不明。丁度二俣に差し掛かったところで谷間に朝陽が差し込み周囲も明るさを増してきたので落ち葉の上に置いたザックが滑り落ちないような場所選んで休憩。

休憩後は沢というよりルンゼ登りとなり一段と勾配が増した。しかも一層堆積が深くなり滑りやすくなってきた。落ち葉の下は握り拳大の石の堆積から砂利程度の大きさになりやがて黒土に変化。木の根も出ていないので広葉樹の疎林の幹を伝って斜面を登り詰めると尾根上の舟石峠からの登山道に出た。
11一般道に出た_7079
     Photo11 尾根上の登山道 ここまでと違ってやはり歩きやすい

ルンゼ途中までは背中に陽射しを受けポカポカ。尾根に近づき樹林の上に空が見え出すと尾根を越えた北風で寒さを感じるようになってきて時折風に乗って飛来する風花も混じりだした。

尾根上の登山道を進み備前楯山山頂にでると、上空を流れる浮雲で陽射しが翳ったり出たり。落葉し寒々する日光の半月山や社山、中倉尾根の山肌を雲の影が横切る様はまさに初冬の景色であった。
12男体山_7083
     Photo12 社山(左)と半月山(右)の間に顔を出すチョッピリ雪を纏った男体山

目を凝らしてみると中倉山のコルには前に訪れたときには青葉が茂っていた”孤高のブナ”が落葉した姿も見えた。
13中倉山_7092
     Photo13 中倉山のコルに立つ“孤高のブナ“

備前楯山山頂から引き返し先ほど登ってきた地点を通り過ぎると舟石峠への指導標が出て来た。
14一般道指導標_7096
     Photo14 舟石峠への登山道 指道標 ここは右折せず直進

舟石峠へはここで右折であるが直進し岩混じりの小ピークを越えると薄い踏跡が出てきが岩の部分では消えてしまい落葉が積もったところでは不明となってしまう。
尾根を降り、ピークとはいえないような尾根上のコブを幾つか越えると長門峯と呼ばれるP1132に到着。
南西に伸びる尾根に引き込まれないように注意しながら南の尾根を降り、標高1000mで岩混じりの急斜面の上に出た。
標高が低くなったためか落ち葉の吹き溜まりがあちこちの岩の間に出来て、しかも乾燥していて滑るので斜面途中ではなかなか次の一歩が踏み出せない。
岩と疎林の幹を伝って降り易そうなところを選びつつ下降しどうにか勾配が緩んだ斜面で陽射しを受けながら休憩した。
15急斜面_7100
     Photo15 勾配が少し緩みここで休憩

休憩後は進路を修正しつつ降り右側が切れ落ちた岩稜に出ると右手に銀山平の”かじか荘”が遠望できるようになってきた。やがて岩稜上の石標がある小テラスまで降り、ここで左折して左の尾根を降った。
石標よりさらに直進して岩尾根を降ると多分閉鎖された旧小滝坑のあたりの出てしまい道路への着地が困難になる。
石標より10mほど手前で左折し南下する尾根を降るとやがて往路で通過した尾根末端の切り通しの上に出た。右折して切り通し手前の作業道に着陸し、多少ショートカットをしながら往路を小滝の里へと戻った。

短時間短距離の行動であったのにもかかわらず、急登では一歩進んで半歩戻る、急降下では落ち葉を足で払いながらで足腰鍛錬にはもってこいの山行であった。

Appenndix

帰路途中で立ち寄った草木ダム(貧乏神追放神社のあるところ)の風景です。中央奥にわずかに男体山が見えます。
16草木ダム_7116
Photo16 晩秋を迎えた草木湖






テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

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