古界名山(こげえなやま)

Photo0 県道55から見た古界名山
記録
日程:2017,11,05
メンバー:安田
11/05日 天候 晴れ :
コースタイム:仙人窟遊歩道入口(7:07)→分岐(7:37)→岩壁(7:48)→H1070(8:16~8:27)→古界名山山頂(8:53~9:12)→分岐(10:08)→仙人窟(10:16~10:23)→分岐(10:30)→仙人の滝(10:34~10:38)→分岐(10:44)→仙人窟遊歩道入口(11:04)
行程7.3km 累積標高802m ルートマップは ここ です。
先日 雨坊主山 に登って山名にも色々な面白い名前があるものだと思いネット検索してみたらまだまだ珍名がありました。
群馬にある古界名山、地元では”こげえなやま”と呼ぶそうなので興味深々出かけた。といっても地形図には山名が記されていないし、登山道の記載も無い。
中之条から県道55を草津、六合方面に向かい沢渡温泉、クライミングゲレンデで有名な有笠山への入口を過ぎて橋を渡った右側にある”美ら寿”の看板で右折、舗装された坂道を登って行くと行き止まりの”美ら寿”の鉄製の門の直前に”仙人くつ”遊歩道の看板が出てくる。ここの路肩に車を停めた。
遊歩道入口から歩き出すとすぐに"美ら寿"からのコンクリート舗装路に出た。

Photo1 "仙人くつ“への遊歩道入口
コンクリート舗装路はすぐに終わるが、

Photo2 気持ちよい遊歩道を進む
その先も気持ちよい遊歩道が延びているので登って行くと東屋があった。

Photo3 東屋
東屋を過ぎるとすぐに仙人窟、仙人の滝分岐。

Photo4 “仙人窟”と“仙人の滝”分岐 ここからバリエーションルート突入
”仙人窟”、”仙人の滝”ともに右折するが目印テープに従って歩いてきた道を直進するように膝丈ほどの笹薮に突入。
上空は半分落葉した雑木林、足下は笹薮の尾根を登って行くとやがて正面に岩壁が現れた。

Photo5 正面に岩壁が現われた
草と苔に覆われた岩壁は登れそうであったが無理せずに巻こうと考え、右側に回りこんで岩壁基部をトラバースしたが徐々にバンドも消え失せてしまった。
一段降りて枯葉と笹で滑りやすい斜面をトラバースしつつ急斜面を登り詰めると岩壁の裏側の尾根に出た。岩壁は尾根のコブだったようである。
さらに尾根を登りつめて行くと木々の枝の間から展望が開けてきたので休憩。
休憩後登って行くとすぐに正面に再び岩が現われた。地形図で確認するとこの辺りからトラバースすれば古界名山への稜線に乗り換えることが出来そうなので左折してトラバースを開始。
落ち葉の積もったガレ場を横切り稜線目指して登った。隣の稜線に乗ったところで再び左折して進むと一箇所だけ笹の無いコブがあったが殆どが笹薮。稜線上は歩く人も殆ど居ないようで踏跡が有るような無いよな。小枝も蔓延っているが今は殆ど落葉し周囲もみわすことができる。青葉の季節には歩きたく無いような場所だった。
登りに差し掛かり大きな倒木を潜り抜けると頂稜に出た。山名標でもあるかと先に進んでみたが見当たらず。引き返してみれば雑木林が途切れた展望箇所に風化して文字が消えてしまった金属製の山名板らしきものが落ちていた。

Photo6 古界名山山頂
改めて周囲を見回すと木肌にマジックで”古界名山”の文字。山頂であることを確認し休憩を取った。

Photo7 山頂から唯一展望できる隣の大岩山
多少地形がわかったので帰路の稜線から尾根への乗り換えでは往路より標高が低い腰丈の笹斜面をトラバースした。往路に復帰してからは分岐まで戻り今度は"仙人窟”へ向かった。
幾つか小沢を渡り暗い植林帯から抜け出すと道は陽射しを受けた南面に出た。梯子を降った先に"仙人窟”が口を開けておりその前に崩れかかったベンチがあったので休憩。

Photo8 仙人窟
岩屋の中には滲み出しがあり、冬季には氷筍が出来るらしい。”仙人窟"から分岐まで引き返し次は”仙人の滝"へ向かった。
”仙人の滝”は落差20mほどであるが水量は少なく釜も無し。

Photo9 仙人の滝
落ち口を見上げると先ほど”仙人窟"へ向かったときに渡った小沢の下流になるようだ。
"仙人の滝"見学後分岐まで引き返し、往路を”仙人くつ"遊歩道入口まで戻って珍名山登山を終えた。

Photo10 太陽が射してきた駐車スペース頭上の紅葉
古界名山は麓から見ると険悪そうな山容でしかも登山道も無く訪れる人も少ないが、木の葉が落ちて周囲の地形が良くわかるこの季節は背丈の低い笹薮なので手軽の登れるバリルートとして良いかも。