大峯 雨坊主山 中垣岩

Photo0 県道54から見た中垣岩(左)と雨坊主山(右奥)
記録
日程:2017,11,01
メンバー:安田
11/27日 天候 晴れ :
コースタイム:大日蔭支線分岐(8:41)→大峯への尾根取り付き(8:59)→大峯山頂(9:35~9:46)→送電鉄塔(10:42~10:53)→雨坊主山(11:30~11:38)→コルの小石祠(12:14)→中垣岩北端(12:46~13:05)→コルの小石祠(13:37)→林道(13:58)→林道川浦支線分岐(14:34)→大日蔭支線分岐(14:55)
行程12.0km 累積標高984m ルートマップは ここ です。
先日 角落山 からの帰路、車窓から見えた角落山に連なる紅葉し山頂がムックリした山と要塞のような大岩壁の山が気になった。帰宅後調べてみるとムックリした山が雨坊主山、大岩壁の山が中垣岩だということがわかり、”山と高原”地図では雨坊主山には角落山と同じように”はまゆう山荘”起点の登路が在るが中垣岩には無い。ネットで調べると両者を周回するルートの記録が見受けられたので冬将軍がお出ましになる前にと思い出かけた。
高崎市から二度上峠に向かう県道54で倉渕町川浦の三沢川を渡ったところで左折、”カネト水産つりぼり”を目指しそのまま直進し”カネト水産つりぼり”前で舗装が途切れダートとなる。このダートが三沢林道でやがて左側に三沢川の堰堤が現われる。さらに進むと左側に林道大日蔭支線分岐する。分岐のところに駐車スペースがありそこに駐車した。

Photo1 林道三沢線(直進)と大日蔭支線(左折)の分岐 駐車スペース
駐車スペースから林道大日蔭支線を進み三沢川を渡るとすぐにゲートがあり、

Photo2 大日蔭支線のゲート 山行後には閉まっていた
さらに進むと左に作業道大峯線が分岐。左折して作業道大峯線に入り尾根端を2つ巻いて3つ目のなだらかな尾根端から大峯に取り付いた。尾根末端には緑色のネットが張られていてその裂け目の泥斜面を登って尾根に上がった。

Photo3 作業道大峯線からの取り付き
雑木林の尾根に乗ると木肌に赤いペイントがあったが登路の目印かどうかは不明。たたしこのあとしばらく続いていた。境界標石も時たまあり。
尾根は始めは緩やかだがやがて勾配を増し、木の幹や根を使って登る様になり隣からの尾根が迫ってきて合わさると次第に尾根が細くなり岩が現われだすと大峯山頂に出た。

Photo4 石の祠のある大峯山頂
小さな石の祠のある山頂は樹林の中で展望が無いが少し進むと雨坊主山方面が見通せる場所(とは言っても雨坊主山山頂がチョコッと見えるのみ)がある。
倒れた古い看板のところで休憩を取り、

Photo5 雨坊主山への尾根の左奥に山頂が見える 右は浅間隠山
さらに直進して尾根を降るとやがて雑木林とその下方の植林帯の間に開けた空間が見え出し廃道らしき道形(地形図で破線で描かれている道)に出た。
右折して道形を進むと樹林が途切れ日照があるところでは有棘植物が生茂り棘を避けながらの簡単な藪漕ぎ状態。
稜線上に消えたり現われたりする道を進むとやがてP977で小さな石祠が現われ、さらに進んで送電鉄塔近くなると道形はしっかりしてきたものの有棘植物に阻まれ、思わず道形から逃れて平行して進んだ。

Photo6 西群馬幹線送電鉄塔38
この有棘植物、モミジイチゴのようにも見えるが・・・・実がない季節なので良くわからず。以前 水沢山 に登った折モミジイチゴを沢山収穫したが実がつく時期になればしっかり確認できそう・・・・・再訪の価値あるかも。
送電鉄塔で休憩後、さらに尾根を進むと徐々に広くなり木肌に再び赤ペイントが現われた。ペイントに従って進むとやがて正面に岩壁が立ちはだかりペイントは右折して岩壁の下を巻くように付けられていたがやがて見当たらくなってしまった。

Photo7 正面に立ちはだかる雨坊主山頂直下の岩壁
容易に登れそうなところを探して岩壁を登り、左折して尾根を詰めて行くと平坦になり雨坊主山山頂に着いた。

Photo8 雨坊主山山頂 ここにも石祠が
地形図には雨坊主山の山名の記載は無いが掛かっていた山名標には”雨ん坊主山”と書かれていた。読み方は”あめんぼうず山”あるいは”あまんぼうず山”と地元では呼ばれるそうだ。今回は三沢から大峯経由で歩いてきたが、前回登った角落山登山口の手前からの登路もあり”山と高原地図”ではそちらが記載されている。
雨坊主山から往路を少し引き返し中垣岩へと続く尾根に向かった。まだ木の葉が残っており下降点探しは大変だったが気がつけばピンクテープがさがっていた。山頂からの急斜面にも何箇所かピンクテープがさがっていて九十九折れの登山道があるらしいが落ち葉の堆積で踏跡は解らず。下生えの枝を掴んで降ってから見上げると漸くそれらしい踏跡に気がついた。
急斜面以降は多少アップダウンがあるものの快適な尾根歩きとなり周囲の紅葉を愛でつつ進んだが中垣岩の大岩壁は紅葉に遮られて見えず。
やがて左斜面(南斜面)が植林帯になり尾根のコルまで来ると小さな石祠があった。

Photo9 コルの小石祠
石祠を通り過ぎると緩やかな上りになり落ち葉で不明瞭な踏跡を北へ進んだ。小ピークを幾つか越えると次第に尾根は細くなり、

Photo10 こんな岩のリッジも
岩のリッジの基部を歩いたり岩にのったりして進むと潅木に囲まれ展望が殆ど無い中垣岩山頂に着いた。

Photo11 中垣岩山頂
山頂から先へ伸びた踏跡を進むと尾根北端の岩の上に出た。
ここで雨坊主山、角落山鼻曲山浅間隠山の展望を楽しみながら休憩。

Photo12 左が雨坊主山右奥が角落山剣の峯
先日は浅間山が冠雪していたが今日は白い部分が殆ど無くここ数日で解けてしまったようだ。

Photo13 左奥が浅間山 右は浅間隠山
これを繰り返しながらやがて全身白い衣装をまとう日も近い。
背後を振り返れば潅木越しに榛名山北面の山々も良く見える。

Photo14 中垣岩の岩壁の向こうには榛名山 子持山の姿も
足元を見ればスッパリ切れた岩、麓から見上げる中垣岩の岩壁が足元にあった。
尾根北端からさらに先へ踏跡は伸びていたが岩壁を降れるのか?さらに降って何処に出るのかは不明。
人里近い山なので他所者にはわからない道が各所に伸びているとは思うのだが・・・・とにかく起点に戻らなければいけないので往路とは違った尾根に引き込まれないように注意しながら引き返し目印のコルの小さな石祠から林道目指して降った。
林道に降り立つルートは地図に破線で記した中垣岩と石祠の中間にある尾根を降るか石祠から谷筋を一気に降るかと思案したが、石祠前の下降点と思われる目印らしきピンクテープがあったのでここから下降。
石祠前の小尾根を降るとやがて両側から沢が迫ってきて尾根を消滅。その後靴底洗いには丁度良さそうな水流の中を降って林道に出た。沢床は苔も無く石質も良く滑ることは無かった。もちろん滝もなし。普段なら涸れ沢がこのところの雨で水流が現われたのかも。
地図に破線で示した尾根も降り易そうだったが林道への降り立ちがどうなっているかと、尾根を観察しながら林道歩きをしていると地形図通りに低くなってきて擁壁も無く林道へ降り立つのも簡単そうであった。どちらが正解かはわからず。
尾根を降るルーへも分岐にも赤テープがさがっていたが・・・。
時折現われるピンクと赤のテープ、青もあった。テープに従って違った尾根に引き込まれそうになった場面もあり、踏跡が殆ど無い山域なのでやはりここは人工目印に頼らず地図読みが大切。
起点目指して林道を降るが轍の残された送電線巡視路あり、林業用廃作業道ありで分岐点では地図を広げてそのたびに確認した。
地図に載っていない道もあり人里近くの山はそれなりに難しくもあり。楽しくもあり。
三沢川に沿って薄暗くじめじめした植林帯の中の三沢林道を降ると林道ゲートが現れ、程なく歩き出した大日蔭支線分岐に到着し大峯、雨坊主山、中垣岩周回を終えた。
朝歩きだしたときにはゲートが開いていた大日蔭支線。戻ってきて駐車場から見たら閉まっていた。林道に入り込んでゲートが閉められたら連絡先がわからないので開けてもらうのが大変。連絡先がわかっても電話が通じるかどうか?ともかく林道ではゲートが開いていても中に入らないようにしましょう。その前に車で林道を走るときにはゲートが在ることを見逃さ無いように!