榛名 鬢櫛山 居鞍岳 周回

0烏帽子岩_7177
     Photo0 鬢櫛山尾根の烏帽子岩
記録
日程:2017,11,27

メンバー:安田
11/27日 天候 晴れ :
コースタイム:市営駐車場(7:35)→硯岩(7:56)→沼峠切り通し(8:10)→鬢櫛山(8:43)→H1200(9:24~9:38)→烏帽子岩(9:55~10:24)→榛名自然観察教育林(10:48)→居鞍岳登山口(11:15)→居鞍岳(12:04~12:15)→掃部ヶ岳(13:07~13:29)→湖畔の宿公園(13:58)→市営駐車場(14:02)
行程11.2km 累積標高1180m     ルートマップは ここ です。

群馬県の北西部吾妻方面の山に出かけた際、R145を走っていると榛名山北麓にコブのような山が目につく。調べてみると居鞍岳。夕暮れ時に榛名山を見ると外輪山のそれぞれの山の判別は難しいが、なだらかな稜線のシルエットの中にポンと出っ張った居鞍岳は直ぐわかる。

居鞍岳へのルートは東吾妻町側からの登山ルートと掃部ヶ岳から降ってくるルートが在るがいずれもピストンになってしまう。そこでいろいろ思案した結果、外輪山の鬢櫛山からの尾根を烏帽子岩まで降りそこから林道を歩いて居鞍岳登山口へ移動、居鞍岳に登って更に掃部ヶ岳経て周回するルートを思い立った。
鬢櫛山から烏帽子岩を通って居鞍岳登山口まではバリエーションルートであるが、標高が1350mから950mの範囲の広葉樹林帯なので地形の見通しが利く落葉した季節が最適。 

途中高根展望台に立ち寄り、榛名湖を半周して高崎市営駐車場に着くと停まっている車は1台のみ。紅葉が終わりしかも月曜日なのに他車が停まっていたことに驚く。

駐車場からすぐの高崎市の榛名林間学校"榛名湖荘"の横から登山道に入り掃部ヶ岳と硯岩分岐で右折し硯岩を目指した。
硯岩山頂からは昇ったばかりの太陽が榛名湖面に反射して眩しい。榛名富士を始め見渡せる山々は全て黒いシルエット。
1榛名富士_7128
     Photo1 榛名湖と榛名富士

硯岩から鬢櫛山へはいったん戻って途中から鬢櫛山への登山道に入り県道28の沼峠の切り通しに出て鬢櫛山へ登り返すようだが、途中にある県道28の沼峠の切り通しまでは迷うような地形でもないのでショートカットして切り通しに出た。
2沼峠切り通し_7131
     Photo2 県道28 沼峠の切り通し 陽の当たっている斜面奥から取り付く 気温-1℃

切り通しの擁壁北端には鬢櫛山への取り付きが見つからなかったので榛名湖側に移動すると目印や踏跡は無かったがガードレールの奥に目印と思われるテープを発見。
棘の有る潅木を掻き分けて笹の中を進むすぐに踏跡が出てきたので登って行くと尾根に出た。このルート今では"山と高原地図"に記載されていないが切り通しが出来る前は尾根通しで硯岩から鬢櫛山まで歩けたようだ。
鬢櫛山への尾根を登って行くとやがて疎林に囲まれて展望が無い鬢櫛山山頂に出た。
3鬢櫛山山頂_7133
     Photo3 鬢櫛山山頂

山頂を直進しすぐに樹林の中に北へ延びる尾根を見出したので登山道から外れ膝下丈の笹に覆われた疎林に入った。ここから多少の登り返しはあるものの烏帽子岩まで尾根降りとなる。

冬枯れの枝越しに隣の尾根が見えるが踏み跡は無く、緩やかな降り勾配その上尾根が広いので自分の位置が把握しづらい。次々に現われる支尾根に誘導されないように注意しながら進んだが登りと違い体力は使わないが降りは神経を使う。
4尾根道_7137
     Photo4 烏帽子岩への尾根 うるさくない程度の潅木あり

途中陽だまり休憩を取り更に進むとだbbだbb稲は狭くなり岩が立ち塞がった。一度登って先を窺い戻って右から巻いて稜線に登り返し雑木林に覆われたコブを越えると突然目の前に大岩が現れた。
5烏帽子岩_7143
     Photo5 目の前に現われた烏帽子岩 スラブの岩で上下に走るクラックあり

基部まで進むと崩れた石祠がありその先から大岩に登れそうであった。
一段大岩基部まで戻ってザックを降ろし大岩の登路を検討してウロウロ。
大岩表面はスラブでホールドは無く、大きなクラックの中には潅木が生えていたが登られている様子は無い。大岩の左右側面はクラックも無く切れ落ちていてここも手掛かりなし。
一段目は2mほどでクラックを使えば登れそうなので登ってみるとここにも石祠があり、山名板には”烏帽子岩”と書かれていた。
6中段の石祠_7146
     Photo6 一段上がったところにある石祠 更にもう一段上のピークにもあり 背景は居鞍岳

一段上がってバンドを右に進むと潅木の生えたクラックがあったがバンド直下は切れ落ちていてクラック途中から落ちると怪我では済みそうに無い。岩のピークにも石祠が見えるのでかつては登られていたようであるが・・・・・
ピークの潅木は今の季節では生きているのか枯れているのか解らない。支点を取れるような岩があるかどうかも不明、人工的なものは見当たらなかった。いつだったjか支点を取ろうとしたクラックの中の潅木が根こそぎ抜けたことがあったので今回はあっさり烏帽子岩は諦めた。
7谷川岳_7150
     Photo7 バンド先端から見た谷川連峰

30mロープとハーネス、多少のガチャは用意してきたが・・・・・お守りと思えばなんのその。

烏帽子岩基部から木の幹を手掛かりに急斜面を降りすぐに緩やかな尾根に降りたった。地図には現われない沢の源頭部のような凹地形が幾筋も現われ何処を降ってもすぐに深沢川と合流するが、深沢川の渡渉が嫌なので地形を読みながら忠実に尾根を降るとやがて樹林越しに林道のガードレールが目に入った。
深沢川近くまで降ると榛名自然観察教育林の東屋や案内板が見えだし、
8榛名自然観察教育林_7151
     Photo8 榛名自然観察教育林 東屋やベンチ対岸の林道脇にはトイレ駐車場あり

潅木に隠れた簡易鉄橋を渡って対岸の林道に出た。

ここまでが本日の核心部。降ってきた尾根は膝丈の笹に覆われ背の高い疎林が茂り多少潅木がうるさいところもあったが藪といえるほどではなかった。しかし目印なし、踏跡も無かった。時々イノシシの掘り起こした跡があったのでそこが踏跡だったのかもしれない。

林道に出て少し左に進み沢形で途切れた擁壁の横から斜面を直登。やがて廃林道に出て右折し枯れ草の林道を歩いてゆくと榛名湖と東吾妻舞を結ぶ県道28に出た。
9居鞍岳登山口_7159
     Photo9 左側黄色い看板の手前の垂れ下がったテープが登山口の目印

県道26を東吾妻方面に少し降ると左側に崩れた木段があり目印テープが下がっていた。
居鞍岳登山口かどうか解らないので道路に沿って榛名湖方面に上る木段を登って行くと尾根直登コースと鉄塔巡視路の分岐が現われた。ここまで居鞍岳への指導標は全くなく分岐の板には巡視路を勧めるように書かれていた。

今度は登りで尾根も単純一直線なので所要時間の短い直登ルートを歩いたが、分岐のところで書かれていた通り全く整備されていなくて細い倒木が登山道と思われるところにも散乱。わずかに踏跡が残っているが一般道とは言いがたい。何度か肩のようなところを通過しそのたびに山頂と思いガッカリ。やがて2基の石祠が見えてくると漸く山頂で、少し進むと木に掛けられた山名板と三角点があった。
10居鞍岳石祠_7162
     Photo10 居鞍岳山頂の石祠 背中合わせで2基 尾根の左右の集落を向いているのか?

居鞍岳からはいったん降り登り返すと掃部ヶ岳山頂。
11掃部ヶ岳山頂_7166
     Photo11 掃除部ヶ岳山頂指導標の裏から出てきました。注意書きがあったが文字読めず

居鞍岳からは目印テープや⇒印が時々現われたが、膝丈の笹の中の登山道は登山者が少ないのか笹原の中に筋状跡が見えるようなハッキリした道ではなかった。掃部ヶ岳山頂直前笹が途切れ露地に出たが山頂からは見えない位置なのでどうやらお花畑?笹原の中を迂回した。

掃部ヶ岳山頂からは榛名湖も見えず展望があまり良くないが腰を下ろすのに最適な路岩があるので休憩を取っていると陽射しが翳り始めた。本日始めて登山者と出会い山談義、その後、"湖畔の宿記念公園"を目指して下山。落ち葉に足をとられないように足元を見ながら歩いていてふと横を見たら森の中に黒い裸婦像。
12湖畔の宿公園_7171
     Photo12 突然現われた榛名湖を見つめる裸婦像 山の淋しい湖にひとり来たのも・・・・

驚いて前方を見ればすぐそこが"湖畔の宿公園"であった。
公園からは遊歩道を歩いて駐車場へと戻り周回を終えた。

ご他聞に漏れず榛名山も者ハイカーが良く歩くところとそうでないところがはっきり別れ、登山道の傷みが酷い所がある一方自然に帰りつつある道も多いようだ。榛名最高峰ということで展望を期待して登るハイカーが多いが、登ってみれば期待に反して榛名湖の展望は無く見えるのは榛名神社方面の山と谷だけ。休憩して用を足してここから戻ってしまう人が多いらしい。10年前に比べると登山道の笹も刈り払われず、立ち木も背が伸びて展望は悪化。時代とともに山も変わるとのこと。






テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

小滝の里から備前楯山

0備前楯山山頂_7081
     Photo0 足尾 備前楯山山頂
記録
日程:2017,11,24

メンバー:安田
11/24日 天候 晴れ :
コースタイム:小滝の里(7:50)→切り通し(8:00)→廃坑入口跡(8:10)→石積堰堤(8:38)→二俣(9:07~9:20)→尾根登山道(10:01)→備前館山(10:08~10:25)→登山道指道標(10:32)→長門峯(10:55)→H955(11:21~11:28)→石標(11:36)→切り通し(11:49)→小滝の里(12:01)
行程6.5km 累積標高760m     ルートマップは ここ です。

買い物に出かけたマーケットの屋上の駐車場から見ると日光方面の山並みが薄っすら雪化粧をしたようなしないような?真冬になって空気が澄んでくると日光から上州の山並みがすっかり雪化粧して白い枕屏風のように見えるのだがまだまだそこまでは至っていない。この時期ではまだ雪が締まらずに登るには早すぎるので様子見を兼ねて足尾の備前楯山に出かけてきた。

毎回山に出掛けるたびに日の出が遅くなっているのを実感するが今回も薄明から日の出まで走る車の中で過ごした。みどり市の大間々から日光に通じるR122を走って足尾の街に入る寸前で銀山平方面に左折、少し走って左側にある”小滝の里”公園に駐車。
1小滝の里_7110
     Photo1 小滝の里

小滝の里公園から文象沢(文蔵沢とも言うらしい)を遡って備前楯山に登るバリエーションコースを歩いた。このコースは"小滝の里コース"とも呼ばれるらしいが途中目印となるテープは2箇所。古い黄色の目印が一箇所だけあった。(見落としたかも知れないが)

小滝の里から文象沢の橋まで道路を戻り取り付きを探すがそれらしきものは無かった。途中擁壁の一部が切り取られ奥に伸びるコンクリート道がつけられているが登っても越えられないように厳重に封鎖されていた。
2擁壁取り付き_7109
     Photo2 ここが多分作業道取り付き 擁壁を登って越える 

多分ここが作業道入口だと思い擁壁を登ってみれば旧鉱山時代のものと思われる作業道に出た。
車が通れそうな九十九折れの砂利道を登って行くと次第に道は細くなり、やがて尾根末端の切り通しを通過すると
3切り通し_7066
     Photo3 尾根末端の切り通し 帰路はこの上に出てきます

其の先は岩が抉られた作業道を進むと右下に文象沢が見えてきた。
4岩を崩したトラバース路_7067
     Photo4 岩が抉られて設けられた作業道

やがて沢床が近づいてくると坑道入口跡に出た。
5坑道入口跡_7068
     Photo5 石で閉じられた廃坑入口

坑道入口は石で埋められて閉鎖されておりその前の広場までで作業道は終わっていた。
廃坑道入り口横から文象沢(文蔵沢)の沢床に降り立ち大石がゴロゴロする涸沢ゴーロとなった。
6ゴーロ_7070
     Photo6 涸れた文象沢(文蔵沢)のゴーロ

水流の無い滝や石積の小さな堰堤、蛇篭を立てて並べた護岸などが現われたが基本沢床歩きで進んだ。
やがて右岸への登り用のトラロープが現われ、良く見ると奥では沢を跨ぐように張られている。ロープ右末端は左岸の石積の上の広場にまで延び、広場には索道の一部と思われる古い機械の残骸も残されていた。
7索道終点_7072
     Photo7 索道終点の広場

トラロープを跨いで進むと直ぐに沢の狭窄部を石積で塞いだ小滝に出た。ここは巻いて通過しゴーロを進むとやがて石積の大きな堰堤が現われた。
8石積堰堤_7073
     Photo8 石積の堰堤 左から越えた

この堰堤は右岸から堰堤上に出た。
堰堤からは小ぶりな石のゴーロとなり落ち葉の堆積も出てきて、落ち葉を払いながら足の置き場を探しつつ進むようになってさらに歩きにくくなった。やがて右からの涸れた支沢との合流点で右俣の本流に今度は天然の小滝が現れた。
9小滝_7075
     Photo9 右俣 小滝のある本流を進む

直登可能と思われるがどちら側でも巻けるので無理せず巻いた。
徐々に勾配を増してくるとやがて前方に顕著な二俣が現われた。地形図を見るとどちらの沢を詰めても、中央の尾根を登っても稜線に出られそうなので早く稜線に出られる左俣を選択した。
10二俣の黄色標識_7077
     Photo10 顕著な二俣 中央の尾根端には黄色の標識

真ん中の尾根末端には古い黄色ペイントの標識があったが今回唯一のものでルートを示すのかどうか不明。丁度二俣に差し掛かったところで谷間に朝陽が差し込み周囲も明るさを増してきたので落ち葉の上に置いたザックが滑り落ちないような場所選んで休憩。

休憩後は沢というよりルンゼ登りとなり一段と勾配が増した。しかも一層堆積が深くなり滑りやすくなってきた。落ち葉の下は握り拳大の石の堆積から砂利程度の大きさになりやがて黒土に変化。木の根も出ていないので広葉樹の疎林の幹を伝って斜面を登り詰めると尾根上の舟石峠からの登山道に出た。
11一般道に出た_7079
     Photo11 尾根上の登山道 ここまでと違ってやはり歩きやすい

ルンゼ途中までは背中に陽射しを受けポカポカ。尾根に近づき樹林の上に空が見え出すと尾根を越えた北風で寒さを感じるようになってきて時折風に乗って飛来する風花も混じりだした。

尾根上の登山道を進み備前楯山山頂にでると、上空を流れる浮雲で陽射しが翳ったり出たり。落葉し寒々する日光の半月山や社山、中倉尾根の山肌を雲の影が横切る様はまさに初冬の景色であった。
12男体山_7083
     Photo12 社山(左)と半月山(右)の間に顔を出すチョッピリ雪を纏った男体山

目を凝らしてみると中倉山のコルには前に訪れたときには青葉が茂っていた”孤高のブナ”が落葉した姿も見えた。
13中倉山_7092
     Photo13 中倉山のコルに立つ“孤高のブナ“

備前楯山山頂から引き返し先ほど登ってきた地点を通り過ぎると舟石峠への指導標が出て来た。
14一般道指導標_7096
     Photo14 舟石峠への登山道 指道標 ここは右折せず直進

舟石峠へはここで右折であるが直進し岩混じりの小ピークを越えると薄い踏跡が出てきが岩の部分では消えてしまい落葉が積もったところでは不明となってしまう。
尾根を降り、ピークとはいえないような尾根上のコブを幾つか越えると長門峯と呼ばれるP1132に到着。
南西に伸びる尾根に引き込まれないように注意しながら南の尾根を降り、標高1000mで岩混じりの急斜面の上に出た。
標高が低くなったためか落ち葉の吹き溜まりがあちこちの岩の間に出来て、しかも乾燥していて滑るので斜面途中ではなかなか次の一歩が踏み出せない。
岩と疎林の幹を伝って降り易そうなところを選びつつ下降しどうにか勾配が緩んだ斜面で陽射しを受けながら休憩した。
15急斜面_7100
     Photo15 勾配が少し緩みここで休憩

休憩後は進路を修正しつつ降り右側が切れ落ちた岩稜に出ると右手に銀山平の”かじか荘”が遠望できるようになってきた。やがて岩稜上の石標がある小テラスまで降り、ここで左折して左の尾根を降った。
石標よりさらに直進して岩尾根を降ると多分閉鎖された旧小滝坑のあたりの出てしまい道路への着地が困難になる。
石標より10mほど手前で左折し南下する尾根を降るとやがて往路で通過した尾根末端の切り通しの上に出た。右折して切り通し手前の作業道に着陸し、多少ショートカットをしながら往路を小滝の里へと戻った。

短時間短距離の行動であったのにもかかわらず、急登では一歩進んで半歩戻る、急降下では落ち葉を足で払いながらで足腰鍛錬にはもってこいの山行であった。

Appenndix

帰路途中で立ち寄った草木ダム(貧乏神追放神社のあるところ)の風景です。中央奥にわずかに男体山が見えます。
16草木ダム_7116
Photo16 晩秋を迎えた草木湖






テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

西上州 ジジ岩ババ岩

0ジジ岩ババ岩たんす岩_7063
     Photo0 紅葉の中に屹立するジジ岩ババ岩たんす岩の岩峰群
記録
日程:2017,11,20

メンバー:Sさん、安田
11/20日 天候 晴れ :
コースタイム:旧道分岐駐車スペース(8:07)→ミノ滝(9:05)→ジジ岩ババ岩と御堂山への分岐(9:20)→展望台(たんす岩テラス)(9:34~9:56)→帝釈岩への分岐(10:14)→P790(10:25~10:39)→御堂山(11:07~11:22)→ジジ岩ババ岩と御堂山への分岐(11:43)→駐車スペース(12:38)
行程7.4km 累積標高760m     ルートマップは ここ です。

山の麓にまで紅葉が下りてき道路を走っていても陽射しに映えて美しい。昨日今日と一段と冷え込みこれで紅葉が一気に進み見納めになってしまうと思い、陽射しのおかげで暖かく最後に色付く南面に登山道がある低い山は?で思いついたのが 下仁田の御堂山 。
昨年登ったときにはジジ岩ババ岩が展望できるたんす岩基部に着いた時間が早すぎて、昇り始めた太陽を背にして逆光の中に立ち並ぶ姿しか見ることが出来なかったので、今度は時間を遅らせてジジ岩とババ岩の姿をちゃんと見ようと思い下仁田の御堂山に出掛けた。

前回と同じところに車を停め歩き出したが昨年と違っているのは出発時間。2回目なので戸惑うことなく歩けるがその分調子に乗って歩くと予定より早く着いてしまうので途中休憩を取りつつゆっくり歩き。
1西牧関所跡_7052
     Photo1 前回と同じように西牧関所跡の前を通って林道へ 

ミノ滝を過ぎ尾根のコルの分岐まで来ると雲間から漏れた光が樹林越しに射しこみ周囲の紅葉の輝きが増してきた。
2ミノ滝_7054
     Photo2 ミノ滝 黒く見える水流の横の岩を越えて行く。ロープあり 

分岐を左折し尾根を進むとたんす岩の北面の岩峰が行く手に立ち塞がったので基部を右に巻き下り登り返すとたんす岩の南面テラスに出た。
3尾根に立ちふさがるたんす岩_7055
     Photo3 尾根に立ち塞がるたんす岩北面 

テラスの先の露岩上がジジ岩とババ岩を至近に見ることが出来る展望箇所。
4_ババ岩ジジ岩7059
     Photo4 ババ岩(左)とジジ岩(右)

今回は時間が遅いので既に太陽はジジ岩とババ岩の上に昇り、周囲の紅葉の中に屹立する岩峰はなんとも不思議な姿はまさしく奇岩。
露岩上で休憩し次は隣の尾根からの展望を楽しもうと尾根のコルの分岐まで戻りそのまま直進して御堂山を目指して進み、分岐のコルから一登りして御堂山への登山道が北へと折れるところで右折し帝釈岩へと延びる尾根に入った。

急勾配を降る落ち葉の積もった薄い踏跡をたどりコルから登り返して今度はヤセ尾根をトラバース気味に進み、岩を巻き上がると一瞬樹林が切れ右正面にジジ岩ババ岩たんす岩と連なる岩峰群が現われた。
5ジジ岩ババ岩たんす岩_7062
     Photo5 ジジ岩とババ岩たんす岩の岩峰群 奥に見える平らな山容は荒船山

さらに先へ進んで潅木に囲まれたP790に立つと今度は潅木の切れ間から赤城山方面のみ展望が開けた。
6赤城山方面_7060
     Photo6 紅葉の尾根の向こうには薄い雲海の下に高崎前橋の街、さらに奥には赤城山

P790から先へと薄い踏跡は延びている様であったが行き先不明なので陽だまりの中で展望を楽しみながら休憩し御堂山への一般登山道へと戻った。

この帝釈岩へと延びる尾根上でジジ岩ババ岩の岩峰群を遮るものなしに見ることが出来たのは往路で岩を巻き上がったところ一箇所のみであった。落ち葉の斜面はトラバースルートが何本か錯綜しているように見え、岩を巻き上げずに通過してしまうと展望箇所を見逃すかも知れない。

ガイドロープの有る一般登山道の急斜面を登り詰めると御堂山山頂に到着。ガイドブックには妙義山の眺望が良いと書かれているが、今では植林が育ちその枝の間から見えるのみで殆ど展望は無い。良く見れば中ノ嶽神社の金色の大黒様も見ることが出来るが・・・・・。
御堂山からは寄り道せずに往路を登山口へと戻った。

休憩ごとにしっかりと食料補給はしていたが下山してみると丁度昼食時で小腹がすいたので帰宅途中飲食店に立ち寄り名物の下仁田カツ丼を食した。
秩父小鹿野のわらじカツ丼、伊那の味噌カツ丼、それに下仁田カツ丼、どうして山の麓に名物カツ丼が多いのか?う~ん、山から降りたらカツ丼・カツカレー・てんぷら蕎麦食べたくなりますよね。特にテント泊の後。それからなぜかコーラも飲みたくなる。




テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

久々の日和田の岩場

0日和田男岩_7050
     Photo0 日和田の岩場 男岩西面
記録
日程:2017,11,16
メンバー:Nさん、Sさん、安田

11/16日 天候 晴れ :

テレビの天気予報を見ていると予報士の話の中に”明日は今年一番の寒さ”という言葉が良く聞かれる。北から冷たい空気が流れ込んで冬に向かって”徐々に気温が下がるのは当たり前だ”と思っていたが良く考えればおかしい。違和感の原因を考えてみればまだ”今年一番”じゃなくて”今シーズン一番"だろう!

今日も”今年一番の寒さ”が予想された中、久々にクライミングに出かけた。ゲレンデに出向いたのは前回の阿寺の岩場以来8ヶ月ぶり。以前は良く出向いていた日和田の岩場はこの時期午前10時を過ぎると岩の上に陽射しを受け暖かくなり始めるのでその時間を狙って家を出た。
岩場についてみると人影無し。狭い岩場なので独占かと思いつつトップロープを張っているとだんだん人が増えてきて簾状態とは行かないものの岩場にはそこかしこにロープが張られた。
1日和田男岩_7051
     Photo1 各自思い思いにロープを垂らして練習中

やってきたのは旧知の人たち、それにガイドさん御一行など。それぞれロープを張って課題を済ませたかと思うと張り替えて次ルートに移動。
瞬く間にお昼時になって申し合わせたように昼食休憩。

再開すると各所で”体が重くなってきた”との声・・・午前中の疲れも有るかもしれないが、食後で血液が胃のほうに集中しているからそう感じるんですよ!いくら食事を摂ったといってもその重量増加が原因ではありません。大体食べたものの重さが気になるほど繊細な難しいルートじゃない。
そうこうしているうちに徐々に陽が傾き、上空には雲が出だして岩場の上も陽がかげってくると撤収するパーティも出始めた。我々も撤収に取り掛かり、ふと隣の岩場を見れば旧知のパーティが以前と同じようにハングした岩場に取り付いていた。
見学がてら挨拶に出向いてみると、我々の仲間の一人がそこでトライさせて頂くことになり、頑張って挑戦してみたもののあえなく撃退されて腕がパンプ。これにてクライミング練習を終えた。

久々のクライミングで最初はアプローチシューズで登ってみたが、小さなステップでは靴の爪先は掛かっていても靴の中で指が先が逃げてしまい、なかなか次の動作に移る踏ん切りがつかず厳しい。
2日和田男岩南面N3049
     Photo2 ホールドを確認しながら慎重に

足も大きく上がらずこれまた体が言うことを利かない。やはりブランクが長いとダメなことを再認識。
成果といえるほどのものではないが腕を伸ばして岩にぶら下がり普段使わない筋肉を刺激したので、今までの経験上”ぶら下がり健康法”と同じで肩こり解消にはもってこいであったことは確か。




テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

西上州 大山北尾根 天丸山北稜

0大山倉門山天丸山_7048
     Photo0 林道途中から見上げた大山倉門山天丸山のシルエット
記録
日程:2017,11,13

メンバー:安田

11/13日 天候 晴れ :
コースタイム:天丸橋(8:20)→尾根取り付き(8:44)→焼岩展望台(9:10~9:19)→大山(10:08~10:24)→倉門山(10:52)→天丸山(11:02~11:41)→P1(12:26)→P2(12:51~13:03)→P3(13:15)→社壇乗越(13:29)→天丸橋(14:00)
行程8.2km 累積標高1146m     ルートマップは ここ です。

西上州もそろそろ紅葉が終わって木の葉が落ち始めるとシーズンイン。昨年一般道で 大山や天丸山・帳付山 を歩いた折、大山山頂や天丸山山頂から地図に載っていないルートの起終点となるらしい目印を見つけた。
帰宅して調べるとやはりバリエーションルートが在ることが解ったのでシーズンイン早々に出かけてきた。ルートは天丸橋を起点に大山北尾根から大山に登り、大山から倉門山を通って天丸山までの間が昨年歩いた一般道。天丸山から北稜を社壇乗越まで降りそこから林道を天丸橋に戻る周回ルートとした。

しばらく通行止めが続いていた秩父大滝から群馬県の上野村に通じる林道上野大滝線が開通したということで始めて利用してみた。赤岩尾根や両神八丁尾根を目指すときに通る狩掛トンネルは現在通行止めになっているがここからトンネルに入らず直進すると林道上野大滝線の大滝側入口となる。
入口からはしばらくダートが続くがやがて舗装路になり走りやすくなる。しかししばらく使われていなかったためか両側から薄や小枝が伸び路幅も狭い。その上走っていると小さな落石と落ち葉の区別がつかず舗装路とはいえなかなかスピードを出すことが出来ない。
天丸トンネルで県境を越えて降って行くと天丸橋の林道分岐が現われ、直ぐ手前の駐車スペースに車を停めた。

道路から見える堰堤まで天丸沢左岸を歩き堰堤を越えたところで天丸沢を渡渉。左俣の沢筋に沿って登って行くと左の斜面に植林が現われた。
1植林境の沢筋を登る_6983
     Photo1 左折し植林との境界の涸沢の沢筋を登る

植林帯の途切れるところで左折し植林帯と雑木林の境界になっている涸沢を登って行くとやがて大岩が幾つか現れ何処を辿ればよいか思案した。大岩群の手前から右岸の植林帯の急斜面に付けられた九十九折れの踏跡を登ると直ぐに大山北尾根が二分した一方の支尾根に出た。支尾根取り付きまで踏跡は落ち葉で覆われ殆ど不明、さらに目印のテープが付いた木は倒れていて通り過ぎるときに足元に発見することしばしであった。
大山北尾根の支尾根に乗るとしっかりした踏跡が現われたが東からの支尾根に乗り換えるトラバースでは所々落ち葉で隠されたところもあり漫然と歩くことは出来ない。

やがて尾根先端の焼岩展望台に出たが丁度焼岩の上に太陽が昇り、逆光になっているので写真は諦め休憩を取った。焼岩展望台から折り返すように進むと木の根に掴まって登る急登が始まった。
2ロープ1_6989
     Photo2 焼山展望台からいよいよ急登が始まる 

狭い尾根の途中にある岩を巻いたりロープを掴んで登ったりで徐々に樹林越しに展望が広がり、隣の焼岩の姿の変化から頑張って登って稼いだ高度が解る。
焼岩展望台から大山山頂まで6箇所のロープ場を通過するとやがて勾配が緩み大山山頂に出た。
3大山山頂_6996
     Photo3 大山山頂 山名標の後ろから登ってきました

大山山頂は潅木に囲まれていて、周囲の山は小枝の間から見えるのみだがこれから進む天丸山北稜の3つのピークは見ることが出来た。
4天丸山とP1_6999
     Photo4 天丸山北稜の様子 分かりにくいが天丸山本峰とP3

上信国境の山並みの向こうには雪化粧した八ヶ岳も見えたが写真に撮ると???

大山山頂で休憩後、倉門山目指して岩場を降った。途中2箇所ロープがあったが、山頂に近いほうのロープは上部が今にも折れそうなグラグラ動くる枯れ木にフィックスされていて危険。昨年より劣化が進んでいるようだ。倉門山への尾根に降りコルで天丸橋からの一般道と合流し、登り返して倉門山山頂を通過し降ると天丸山分岐に出た。
分岐を右折し尾根を伝って天丸山の岩壁基部に出たところで左に回り込みフィックスされた年代物の太いロープを掴んで岩溝を登り、さらに上へと岩場を登って行くと潅木にかこまれた天丸山山頂。
5天丸山山頂_7015
     Photo5 天丸山山頂 標石の後ろから潅木の茂る急斜面下降に突入

山頂の露岩のうえで休憩し、昨年目をつけておいたバリルート入口から北稜目指して潅木の急斜面に突入。山頂の目印テープは昨年より増えていたが潅木帯突入位置がまちまち。といっても道らしき道は無いので歩けそうなところを選んで急斜面を潅木を掴みながら下降するとやがてヤセ尾根となった。
先端まで進み今度は潅木を掴みながら岩場を降るが、途中フィックスされていたロープはハーケンの先に古い捨て縄で確保されたトラロープ。
6ロープ1_7020
     Photo6 かなり怪しいロープ倒木にはフィックスされていません 上を跨いでいるだけ

持参のロープをだそうかと考えたが周囲は潅木で適当な確保支点が得られないので結局トラロープに荷重を掛けないようにしてバランス取り程度に使って急斜面を通過した。
7P3_7023.jpg
     Photo7 天丸山本峰からの下降途中で見た北稜P3

ロープ場通過後も潅木急斜面は続き漸く勾配が緩むとP3への尾根は平和そのもの。
8天丸山とP1間の尾根_7025
     Photo8 天丸山本峰とP3間の尾根

徐々に高度を下げてゆくと今度はP3の岩壁が出てきた。
左に回りこんでみると岩に食い込んだ太い木の根のさらに上のほうにロープが垂れ下がっていたがロープの下端を握るまでが一苦労。針葉樹の太い根は足を掛ければ滑りそうだし、しかも根が太すぎて掴めない。
9P1登り_7027
     Photo9 P3の岩壁登り ロープ下端は太い木の根のさらに上方 

岩の小さな手掛かりを使ってロープまで登ってみればあとはロープが無くても良さそう。核心はロープ下端までだった。岩場を登りきって尾根を進むと潅木と疎林に囲まれたP3山頂に出た。
10P1山頂_7028
     Photo10 P3山頂

P3から北西に伸びる緩やかな尾根に引き込まれないように注意しながら進むと、右下に木肌に描かれた赤い丸を発見。かなり古いもので殆ど色が消えかかり、良く見ないとわかりにくいが天丸山北尾根には要所云々に残っていた。
この辺りは再び平和な尾根歩きとなり、周囲が雑木林に囲まれた尾根では落ち葉が風で飛ばされてしまって薄っすら踏跡が現われ始めた。

やがて歩きやすい尾根を降りP3とP2の鞍部で岩壁が現れたがここは手掛かり足掛かり豊富なので直登し先へ進むとP2の山頂に出た。
11P2からの天丸山とP1_7034
     Photo11 P2山頂

ここも樹林の中で振り返ると枝越しに天丸山本峰とP3が真近に見え、その距離感とここまでかかった時間とに驚く。P2山頂で休憩し、地形図から見て後はのどかな尾根歩きかと思っていたら直ぐにロープのかかった急斜面が現われた。
13P2降りのロープ_7036
     Photo12 P2からの降り ここが最後のロープ

ここを通過すると落ち葉の敷き詰められた緩勾配の尾根降りとなり少し登り返すと三角点のあるP1に到着。
14P3山頂_7038
     Photo13 三角点のあるP3山頂

さらに降ると突然前方に社壇乗越の道路擁壁が出現。
15_社壇乗越が見えてきた7041
     Photo14 尾根の先に社壇乗越の道路擁壁が現われた 

尾根の切れる寸前で右折し最後は擁壁上部に沿って降って林道に出た。社壇乗越からは前回同様長い林道歩きで天丸橋まで戻りバリルート周回を終えた。

大山北尾根は急登が続き木の根登り多発なので降りに使うと面白く無さそう。体力は消耗するが上りで歩いたほうが良い。ここでの核心部は落ち葉で埋もれて踏跡が不明瞭な尾根取り付きまでの歩き出し部分。降りに使ったので何も悩まず降りてきてしまう。

天丸山北稜は3つのピーク越えと天丸山本峰の登りがあるが岩場は全て南面。北尾根を降りに使うと岩登りがあるが、逆では岩場を降るだけになってしまいロープが欲しい場面も出てきそう。岩場登りで落ち葉を手で払いながらの手足のホールド確保も雪山とは一味違ってなかなか楽しかった。

ぐるり周って5時間弱、登りの肉体労働、ルート探しの頭脳労働で心地よい疲労感であった。






テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

裏妙義 谷急山女道

0谷急山_6931
     Photo0 P2のピークから見た谷急山
記録
日程:2017,11,09

メンバー:安田

11/09日 天候 晴れ :
コースタイム:旧国民宿舎(6:46)→女道入口(7:24)→沢筋右折(8:02)→大遠見峠(8:30)→P1(8:45~8:55)→P2(9:22~9:26)→P4(9:53)→谷急山(10:02~10:26)→P1(11:29~11:36)→大遠見峠(11:46)→三方境(11:55)→三方境への分岐(12:56)→旧国民宿舎(13:01)
行程11.5km 累積標高1635m     ルートマップは ここ です。

紅葉が次第に下りて来たので標高1000mにも満たない妙義周辺も色付いた頃と思い出かけた。
昨年閉館した裏妙義国民宿舎の駐車場に入れるかどうか心配したが、建物の外観は変わっていないし駐車場も使用することが出来た。

旧国民宿舎から橋を渡り右折、中木川に沿った林道を進み慰霊ケルンのある星穴新道入口を過ぎて、林道が今度は中木沢橋で中木川を渡るとすぐに女道入口の道標が出てきた。
1女道入口_6917
     Photo1 女道入口 

林道は旧国民宿舎近くのゲートで閉じられているが女道入口までの間に資材を積んだ作業車が抜いていった。奥で工事中か?

女道入口の直ぐ奥に堰堤があったので急登で尾根に上がり堰堤を越えると思ったら道はそのまま尾根を乗越すように進みやがて谷急沢に降りて行った。
2沢筋に降りた_6920
     Photo2 尾根の斜面を降って谷急沢へ 

ここからしばらく谷急沢沿いに歩き何度か渡渉したり高巻いたりしながら進むとやがて大国乗越沢と大遠見沢の二俣に到着。
ここからは右折して沢筋を離れ落ち葉の敷き詰められたルンゼを登りつめてゆくとやがて尾根に出て、
3ルンゼ6922
     Photo3 落ち葉の敷き詰められたルンゼを登る 

さらに登って行くと大遠見峠で裏妙義の稜線の登山道に合流した。
4大遠見峠_6923
     Photo4 裏妙義稜線の登山道と合流する大遠見峠 

大遠見峠で左折し稜線を進むと一登りで標高984mの三角点のあるピークに出た。ここまで陽当りがあって腰が下ろせる適当な場所が無かったので一気に登ってきたがピーク上は陽射しがありしかも雑木林越しにではあるが展望も得られるのでここで休憩。
5P1_6924.jpg
     Photo5 P1(984m)山頂

このピークを最初のP1として谷急山まではP6まで6つのピークを越えるらしい。
休憩後降ってヤセ尾根を通過しP2へ登って行くと最初のロープ登場。ここからはP2の前後でおよそ10箇所のロープ場があった。クサリ場はP2への登りの岩場で1箇所、今回のルートでは唯一であった。
P2からは360度の展望が得られ雲間からの陽射しを受けた谷急山、丁須の頭へと連なる裏妙義の尾根、
6丁須ノ頭方面_6928
     Photo6 風穴ノ頭から烏帽子岩赤岩丁須ノ頭へと続く裏妙義の山並み 

表妙義の山々のシルエットも良く見えた。
7金洞山星穴岳_6948
     Photo7 表妙義金洞山星穴岳のシルエット 

P2山頂から急勾配を降りキッレトに降り立ち
8キレット_6959
     Photo8 P2-P3間のキレット 

P3へ巻上がる途中のトラバースは北面でバンドの幅が狭く、ザックを枝に引っ掛けて弾かれないように注意しながら登った。

P3から先は歩きやすい尾根道となり途中幾つかの小ピークを巻きながらP4P5P6と越え、高度を上げてゆくとやがて谷急山山頂に出た。
9谷急山山頂_6952
     Photo9 谷急山山頂 

途中P4にはこのルートでは珍しく古く朽ち果てた指導標が残っていた。地形図を見るとここが大烏帽子・小烏帽子から大黒乗越経由での谷急山へ登路の分岐のようだ。とはいっても踏跡を見つけらことは出来なかったが。

谷急山山頂は潅木に囲まれているが、小枝を掻き分けると浅間山や鼻曲山浅間隠山を見ることが出来る。
前回は 裏谷急沢 を詰めて山頂に至ったが、そのときは麓から途中まで芽吹きが始まったばかりの季節で、沢で落ち葉を掻き分けていたら指にヒルに取り付き血を吸われたが・・・・・
今回はそのときよりも気温が低いし、ヒルが居そうなところも通過しなかったので何事もなし。

江戸時代に和宮が通った軽井沢宿から峠を越えて碓井の関所へ降る中仙道の尾根道、かつては有料だった入山峠を越える碓井バイパス、トンネルで長野群馬県境を通過する上信越自動車道と時代の移り変わりで位置が変わった交通の変遷が良く見えた。

10高岩_6946
     Photo10 真ん中の岩山が高岩 麓に見えるのが上信越道と高岩トンネル 

残念ながら時代的には旧中仙道と碓井バイパスの間に位置するカーブのコーナーが連続した旧道は良くわからず。

陽射しを受けながら休憩した後は往路を大遠見峠まで戻り、ここは直進して三方境まで尾根を進んだ。
紅葉した木々に目を奪われながら進みやがて
11落ち葉の尾根道_6974
     Photo11 落ち葉の絨毯を踏みながら下山 

薄暗い植林帯に入り、中木川の流れの音が聞こえだすと眼下に流れが見え出した。
12紅葉_6976
Photo12 植林帯手前の紅葉 

いったん川近くまで降って緩やかに登り返すと道は幼木の植林へと入って行きすぐにコンクリート舗装の林道に出た。林道で右折し、丁須の頭への登山口を過ぎ旧国民宿へ戻った。

ちなみに谷急山の近くには 山急山 という岩山もあります。







テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

有笠山

0有笠山_6914
     Photo0 県道55から見た有笠山
記録
日程:2017,11,05
メンバー:安田

11/05日 天候 晴れ :
コースタイム:林道分岐駐車スペース(11:30)→西登山口(11:45)→西石門(11:56)→分岐(12:13)→有笠山頂(12:32)→展望露岩(12:33~12:45)→分岐(12:56)→東登山口(13:12)→林道分岐駐車スペース(13:27)
行程4.2km 累積標高400m     ルートマップは ここ です。

古界名山から下山したらまだ正午前。連休最後の日の夕方の道路混雑を考えてもまだ帰路に就くのは早いと思いすぐ近くのクライミングで有名な有笠山に登った。
古界名山から県道55に戻り沢渡温泉方面に進んで上沢渡川の橋を渡ってすぐ右折、有笠山登山口を目指すとすぐに林道分岐となった。分岐の間の三角スペースに車を停め有笠山ハイキングを開始。
1林道分岐_6898
     Photo1 林道分岐点の駐車スペース

西登山口へ向かい林道をしばらく歩くとクライマーたちの駐車している車が見え出した。駐車場まで来るとすぐ左に西登山口。
2西登山口_6899
     Photo2 西登山口

ここから入山し山道を登って行くとすぐに東屋が現れ、さらに先へ進み分岐右折すると西の石門に到着。
3西石門_6901
     Photo3 西石門

石門を潜っては見たもののその先の岩が落ち葉で覆われているので分岐に引き返し先へ進んだ。やがて岩場が見え始め岩に取り付いているクライマーの姿もチラホラ見え出したがこの辺りまで来ると、乾燥した落ち葉が敷き詰められていて岩場への道か登山道か解らなくなった。
笹斜面の古界名山に比べればなんと言うことも無い斜面なので直登して尾根上に出ると道標があり登山道に復帰、尾根上を進み右にトラバースしてゆくと山頂と東登山口への分岐に出た。
分岐からは山頂目指して進みやがてクサリ場下のテラスに出た。
4クサリ場_6904
P     hoto4 クサリ場 一部アルミ梯子

ここで漸く南方面の展望が開けたが先ほど登った古界名山見は北西方向に位置するので見えなかった。クサリと梯子の組み合わさった岩場を通過し山腹をトラバースしてゆくと再び梯子登場。これを登ってUターンするように登って行くと有笠山山頂に出た。
5有笠山山頂_6907
     Photo5 有笠山山頂

山頂は樹林で取り囲まれ展望なし。山名標には"八八八m"とあったが地形図の三角点は873m。地形からみて標高差が15mはちょっと大きいように感じるが・・・・・? どちらにしての展望が無いのですぐに引き返し、頂稜末端の展望が得られる露岩上で休憩をとった。
6山頂展望岩_6908
     Photo6 頂稜末端の展望露岩

この展望露岩からも南の方向しか見えない。下山してみれば有笠山で展望が得られる場所はこの展望露岩とクサリ場のテラスだけであった。
休憩後は分岐まで戻り東登山口目指して降った。途中”南国エリア”の下に差し掛かると数パーティがクライミング中、
7南国エリア_6911
     Photo7 “南国エリア”

帰り支度中のパーティもいた。
このあたりには岩場が幾つかあるのでゲレンデ巡りをしてみようかとも思ったが・・・帰路での道路状況を考え寄り道せずに東登山口へ降った。
東登山口の駐車場もクライマー車で満車状態。しばらく林道を歩いて車を停めた分岐に戻った。





テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

古界名山(こげえなやま)

0古界名山_6913
     Photo0 県道55から見た古界名山
記録
日程:2017,11,05
メンバー:安田

11/05日 天候 晴れ :
コースタイム:仙人窟遊歩道入口(7:07)→分岐(7:37)→岩壁(7:48)→H1070(8:16~8:27)→古界名山山頂(8:53~9:12)→分岐(10:08)→仙人窟(10:16~10:23)→分岐(10:30)→仙人の滝(10:34~10:38)→分岐(10:44)→仙人窟遊歩道入口(11:04)
行程7.3km 累積標高802m     ルートマップは ここ です。

先日 雨坊主山 に登って山名にも色々な面白い名前があるものだと思いネット検索してみたらまだまだ珍名がありました。
群馬にある古界名山、地元では”こげえなやま”と呼ぶそうなので興味深々出かけた。といっても地形図には山名が記されていないし、登山道の記載も無い。

中之条から県道55を草津、六合方面に向かい沢渡温泉、クライミングゲレンデで有名な有笠山への入口を過ぎて橋を渡った右側にある”美ら寿”の看板で右折、舗装された坂道を登って行くと行き止まりの”美ら寿”の鉄製の門の直前に”仙人くつ”遊歩道の看板が出てくる。ここの路肩に車を停めた。

遊歩道入口から歩き出すとすぐに"美ら寿"からのコンクリート舗装路に出た。
1遊歩道入口_6861
     Photo1 "仙人くつ“への遊歩道入口

コンクリート舗装路はすぐに終わるが、 
2遊歩道_6894
     Photo2 気持ちよい遊歩道を進む

その先も気持ちよい遊歩道が延びているので登って行くと東屋があった。
3東屋_6863
     Photo3 東屋

東屋を過ぎるとすぐに仙人窟、仙人の滝分岐。
4分岐_6864
     Photo4 “仙人窟”と“仙人の滝”分岐 ここからバリエーションルート突入

”仙人窟”、”仙人の滝”ともに右折するが目印テープに従って歩いてきた道を直進するように膝丈ほどの笹薮に突入。
上空は半分落葉した雑木林、足下は笹薮の尾根を登って行くとやがて正面に岩壁が現れた。
5尾根の岩壁_6870
     Photo5 正面に岩壁が現われた

草と苔に覆われた岩壁は登れそうであったが無理せずに巻こうと考え、右側に回りこんで岩壁基部をトラバースしたが徐々にバンドも消え失せてしまった。
一段降りて枯葉と笹で滑りやすい斜面をトラバースしつつ急斜面を登り詰めると岩壁の裏側の尾根に出た。岩壁は尾根のコブだったようである。
さらに尾根を登りつめて行くと木々の枝の間から展望が開けてきたので休憩。

休憩後登って行くとすぐに正面に再び岩が現われた。地形図で確認するとこの辺りからトラバースすれば古界名山への稜線に乗り換えることが出来そうなので左折してトラバースを開始。
落ち葉の積もったガレ場を横切り稜線目指して登った。隣の稜線に乗ったところで再び左折して進むと一箇所だけ笹の無いコブがあったが殆どが笹薮。稜線上は歩く人も殆ど居ないようで踏跡が有るような無いよな。小枝も蔓延っているが今は殆ど落葉し周囲もみわすことができる。青葉の季節には歩きたく無いような場所だった。

登りに差し掛かり大きな倒木を潜り抜けると頂稜に出た。山名標でもあるかと先に進んでみたが見当たらず。引き返してみれば雑木林が途切れた展望箇所に風化して文字が消えてしまった金属製の山名板らしきものが落ちていた。
6古界名山山頂_6871
     Photo6 古界名山山頂

改めて周囲を見回すと木肌にマジックで”古界名山”の文字。山頂であることを確認し休憩を取った。
7大岩山_6876
     Photo7 山頂から唯一展望できる隣の大岩山

多少地形がわかったので帰路の稜線から尾根への乗り換えでは往路より標高が低い腰丈の笹斜面をトラバースした。往路に復帰してからは分岐まで戻り今度は"仙人窟”へ向かった。
幾つか小沢を渡り暗い植林帯から抜け出すと道は陽射しを受けた南面に出た。梯子を降った先に"仙人窟”が口を開けておりその前に崩れかかったベンチがあったので休憩。
8仙人窟_6888
     Photo8 仙人窟

岩屋の中には滲み出しがあり、冬季には氷筍が出来るらしい。”仙人窟"から分岐まで引き返し次は”仙人の滝"へ向かった。
”仙人の滝”は落差20mほどであるが水量は少なく釜も無し。
9仙人の滝_6892
     Photo9 仙人の滝

落ち口を見上げると先ほど”仙人窟"へ向かったときに渡った小沢の下流になるようだ。
"仙人の滝"見学後分岐まで引き返し、往路を”仙人くつ"遊歩道入口まで戻って珍名山登山を終えた。
10駐車スペースの紅葉_6897
     Photo10 太陽が射してきた駐車スペース頭上の紅葉

古界名山は麓から見ると険悪そうな山容でしかも登山道も無く訪れる人も少ないが、木の葉が落ちて周囲の地形が良くわかるこの季節は背丈の低い笹薮なので手軽の登れるバリルートとして良いかも。





テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

大峯 雨坊主山 中垣岩

0中垣岩雨坊主山_6859
     Photo0 県道54から見た中垣岩(左)と雨坊主山(右奥)
記録
日程:2017,11,01
メンバー:安田

11/27日 天候 晴れ :
コースタイム:大日蔭支線分岐(8:41)→大峯への尾根取り付き(8:59)→大峯山頂(9:35~9:46)→送電鉄塔(10:42~10:53)→雨坊主山(11:30~11:38)→コルの小石祠(12:14)→中垣岩北端(12:46~13:05)→コルの小石祠(13:37)→林道(13:58)→林道川浦支線分岐(14:34)→大日蔭支線分岐(14:55)
行程12.0km 累積標高984m     ルートマップは ここ です。

先日 角落山 からの帰路、車窓から見えた角落山に連なる紅葉し山頂がムックリした山と要塞のような大岩壁の山が気になった。帰宅後調べてみるとムックリした山が雨坊主山、大岩壁の山が中垣岩だということがわかり、”山と高原”地図では雨坊主山には角落山と同じように”はまゆう山荘”起点の登路が在るが中垣岩には無い。ネットで調べると両者を周回するルートの記録が見受けられたので冬将軍がお出ましになる前にと思い出かけた。

高崎市から二度上峠に向かう県道54で倉渕町川浦の三沢川を渡ったところで左折、”カネト水産つりぼり”を目指しそのまま直進し”カネト水産つりぼり”前で舗装が途切れダートとなる。このダートが三沢林道でやがて左側に三沢川の堰堤が現われる。さらに進むと左側に林道大日蔭支線分岐する。分岐のところに駐車スペースがありそこに駐車した。
1大日蔭支線分岐_6807
     Photo1 林道三沢線(直進)と大日蔭支線(左折)の分岐 駐車スペース

駐車スペースから林道大日蔭支線を進み三沢川を渡るとすぐにゲートがあり、
2大日蔭支線ゲート_6808
     Photo2 大日蔭支線のゲート 山行後には閉まっていた 

さらに進むと左に作業道大峯線が分岐。左折して作業道大峯線に入り尾根端を2つ巻いて3つ目のなだらかな尾根端から大峯に取り付いた。尾根末端には緑色のネットが張られていてその裂け目の泥斜面を登って尾根に上がった。
3尾根取り付き_6810
     Photo3 作業道大峯線からの取り付き

雑木林の尾根に乗ると木肌に赤いペイントがあったが登路の目印かどうかは不明。たたしこのあとしばらく続いていた。境界標石も時たまあり。
尾根は始めは緩やかだがやがて勾配を増し、木の幹や根を使って登る様になり隣からの尾根が迫ってきて合わさると次第に尾根が細くなり岩が現われだすと大峯山頂に出た。
4大峯山頂_6813
     Photo4 石の祠のある大峯山頂

小さな石の祠のある山頂は樹林の中で展望が無いが少し進むと雨坊主山方面が見通せる場所(とは言っても雨坊主山山頂がチョコッと見えるのみ)がある。
倒れた古い看板のところで休憩を取り、
5浅間隠方面_6814
     Photo5 雨坊主山への尾根の左奥に山頂が見える 右は浅間隠山

さらに直進して尾根を降るとやがて雑木林とその下方の植林帯の間に開けた空間が見え出し廃道らしき道形(地形図で破線で描かれている道)に出た。
右折して道形を進むと樹林が途切れ日照があるところでは有棘植物が生茂り棘を避けながらの簡単な藪漕ぎ状態。
稜線上に消えたり現われたりする道を進むとやがてP977で小さな石祠が現われ、さらに進んで送電鉄塔近くなると道形はしっかりしてきたものの有棘植物に阻まれ、思わず道形から逃れて平行して進んだ。
6送電鉄塔38_6820
     Photo6 西群馬幹線送電鉄塔38

この有棘植物、モミジイチゴのようにも見えるが・・・・実がない季節なので良くわからず。以前 水沢山 に登った折モミジイチゴを沢山収穫したが実がつく時期になればしっかり確認できそう・・・・・再訪の価値あるかも。

送電鉄塔で休憩後、さらに尾根を進むと徐々に広くなり木肌に再び赤ペイントが現われた。ペイントに従って進むとやがて正面に岩壁が立ちはだかりペイントは右折して岩壁の下を巻くように付けられていたがやがて見当たらくなってしまった。
7正面に雨坊主の岩壁_6823
     Photo7 正面に立ちはだかる雨坊主山頂直下の岩壁

容易に登れそうなところを探して岩壁を登り、左折して尾根を詰めて行くと平坦になり雨坊主山山頂に着いた。
8甘坊主山頂_6824
     Photo8 雨坊主山山頂 ここにも石祠が

地形図には雨坊主山の山名の記載は無いが掛かっていた山名標には”雨ん坊主山”と書かれていた。読み方は”あめんぼうず山”あるいは”あまんぼうず山”と地元では呼ばれるそうだ。今回は三沢から大峯経由で歩いてきたが、前回登った角落山登山口の手前からの登路もあり”山と高原地図”ではそちらが記載されている。

雨坊主山から往路を少し引き返し中垣岩へと続く尾根に向かった。まだ木の葉が残っており下降点探しは大変だったが気がつけばピンクテープがさがっていた。山頂からの急斜面にも何箇所かピンクテープがさがっていて九十九折れの登山道があるらしいが落ち葉の堆積で踏跡は解らず。下生えの枝を掴んで降ってから見上げると漸くそれらしい踏跡に気がついた。
急斜面以降は多少アップダウンがあるものの快適な尾根歩きとなり周囲の紅葉を愛でつつ進んだが中垣岩の大岩壁は紅葉に遮られて見えず。
やがて左斜面(南斜面)が植林帯になり尾根のコルまで来ると小さな石祠があった。
9コルの小祠_6828
     Photo9 コルの小石祠

石祠を通り過ぎると緩やかな上りになり落ち葉で不明瞭な踏跡を北へ進んだ。小ピークを幾つか越えると次第に尾根は細くなり、
10ヤセ尾根_6843
     Photo10 こんな岩のリッジも

岩のリッジの基部を歩いたり岩にのったりして進むと潅木に囲まれ展望が殆ど無い中垣岩山頂に着いた。
11中垣岩山頂_6833
     Photo11 中垣岩山頂

山頂から先へ伸びた踏跡を進むと尾根北端の岩の上に出た。
ここで雨坊主山、角落山鼻曲山浅間隠山の展望を楽しみながら休憩。
12雨坊主角落山鼻曲山_6834
     Photo12 左が雨坊主山右奥が角落山剣の峯

先日は浅間山が冠雪していたが今日は白い部分が殆ど無くここ数日で解けてしまったようだ。
13浅間山浅間隠山_6836
     Photo13 左奥が浅間山 右は浅間隠山

これを繰り返しながらやがて全身白い衣装をまとう日も近い。
背後を振り返れば潅木越しに榛名山北面の山々も良く見える。
14榛名山_6839
     Photo14 中垣岩の岩壁の向こうには榛名山 子持山の姿も

足元を見ればスッパリ切れた岩、麓から見上げる中垣岩の岩壁が足元にあった。
尾根北端からさらに先へ踏跡は伸びていたが岩壁を降れるのか?さらに降って何処に出るのかは不明。
人里近い山なので他所者にはわからない道が各所に伸びているとは思うのだが・・・・とにかく起点に戻らなければいけないので往路とは違った尾根に引き込まれないように注意しながら引き返し目印のコルの小さな石祠から林道目指して降った。

林道に降り立つルートは地図に破線で記した中垣岩と石祠の中間にある尾根を降るか石祠から谷筋を一気に降るかと思案したが、石祠前の下降点と思われる目印らしきピンクテープがあったのでここから下降。
石祠前の小尾根を降るとやがて両側から沢が迫ってきて尾根を消滅。その後靴底洗いには丁度良さそうな水流の中を降って林道に出た。沢床は苔も無く石質も良く滑ることは無かった。もちろん滝もなし。普段なら涸れ沢がこのところの雨で水流が現われたのかも。

地図に破線で示した尾根も降り易そうだったが林道への降り立ちがどうなっているかと、尾根を観察しながら林道歩きをしていると地形図通りに低くなってきて擁壁も無く林道へ降り立つのも簡単そうであった。どちらが正解かはわからず。
尾根を降るルーへも分岐にも赤テープがさがっていたが・・・。
時折現われるピンクと赤のテープ、青もあった。テープに従って違った尾根に引き込まれそうになった場面もあり、踏跡が殆ど無い山域なのでやはりここは人工目印に頼らず地図読みが大切。

起点目指して林道を降るが轍の残された送電線巡視路あり、林業用廃作業道ありで分岐点では地図を広げてそのたびに確認した。
地図に載っていない道もあり人里近くの山はそれなりに難しくもあり。楽しくもあり。
三沢川に沿って薄暗くじめじめした植林帯の中の三沢林道を降ると林道ゲートが現れ、程なく歩き出した大日蔭支線分岐に到着し大峯、雨坊主山、中垣岩周回を終えた。

朝歩きだしたときにはゲートが開いていた大日蔭支線。戻ってきて駐車場から見たら閉まっていた。林道に入り込んでゲートが閉められたら連絡先がわからないので開けてもらうのが大変。連絡先がわかっても電話が通じるかどうか?ともかく林道ではゲートが開いていても中に入らないようにしましょう。その前に車で林道を走るときにはゲートが在ることを見逃さ無いように!




テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

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