角落山(つのおち山) 剣の峰

0角落山_6799
     Photo0 剣の峰から見た紅葉した角落山
記録
日程:2017,10,27
メンバー:安田

10/27日 天候 曇り :
コースタイム:男坂登山口(7:23)→6番堰堤(7:44)→沢分岐(8:25~8:34)→岩氷・白沢分岐(9:08)→角落山(10:00~10:25)→コル(10:45)→剣の峰(11:22)→尾根西端(11:24~11:42)→剣の峰(11:44)→コル(12:21)→女坂登山口(12:47)→林道出合(13:24)→男坂登山口(13:35)
行程9.5km 累積標高921m     ルートマップは ここ です。

季節遅れの台風が去って漸く安定した秋が訪れると思いきやまたまた南の海に台風22号が発生。それが今週末にやって来るというのでたった2日の晴れ間を見つけて紅葉探し、今回は群馬の角落山に出掛けた。
関越前橋ICで降りることを示したが市街地の朝の混雑を避けるために藤岡ICで降りて国道から一般道を走って予定時間ではまゆう山荘駐車場前に到着。
ここから左折して林道に入り、角落山男坂登山口に到着。白沢橋の手前の駐車スペースに車を停めた。車から降りて駐車スペースの奥に進み対岸にさがった目印テープを見つけたのでここから渡渉することがわかり暫し休憩。
1男坂登山口_6755
     Photo1 角落山男坂登山口

駐車スペ-ス奥から白沢に降り対岸の目印テープを目指し石を伝って靴を濡らさずに渡渉。その後は左岸の薄い踏跡を辿り堰堤を越えながら進んだ。途中何箇所か踏跡が消え渡渉して対岸に渡るべきかどうか悩んだところもあるが基本的には左岸に踏跡があった。始めのうちは難なく堰堤を越えたが5番目の堰堤は右岸側の堰堤沿いの斜面を登り途中から現われたコンクリート面に埋め込まれたU字鉄筋の梯子を登って通過。次の堰堤も沢床からU字鉄筋の梯子を登った。
2堰堤No6_6757
     Photo2 U字鉄筋の梯子が埋め込まれたNo6堰堤

U字鉄筋の梯子のある堰堤を過ぎるとケルンが現れ近くには石積の低い堰堤があったが白沢の堰堤群はここまで。
3ケルン_6758
     Photo3 川原のケルン

ケルンを過ぎるとやがて炭焼き窯跡が現われこの辺りから踏跡は左岸の高巻になり、幾つかのナメ滝を下に見ながら進むようになった。
4ナメ滝_6760
     Photo4 高巻き途中から見下ろしたナメ滝

途中濡れた岩をトラバースする場面もあるが通過してみたら上流側の岩陰にお助けロープあり先行者が戻さず通過してしまったようだ。ここはステップを選べばお助けロープ無しでも通過は可能。やがて踏跡と水流の高さが近づいてくると白沢と支沢の合流点となり、錆びて文字が判読不能なL字の指導標が現われた。
5屈曲点道標_6763
     Photo5 支沢への分岐 登山道屈曲点

白沢の対岸を見ると岩に黄色ペイントで○が描かれており、
6渡渉点対岸_6764
     Photo6 対岸の岩に描かれた黄色い○印

登山道はここで左折して白沢を渡渉し支沢を登って行く。歩き始めて1時間ほど、懸念していた支沢への屈曲点も確認できたので休憩を取った。
休憩後白沢を石飛びで渡り、二俣の左の支沢を少し進むと再び二俣になった。この二俣も左沢を進んだが参考にした記録では何れも涸沢と書かれており、先日の台風の置き土産で水流があった。涸れていればナメの沢床を登れたのであろうが踝高さの水流があったので、スリップを避けるため水流脇を詰めてゆくと二つの大岩が現れた。
7二つの大岩_6767
     Photo7 目印の2つの大岩 左側を通過

この大岩は目印になっているようなのでルートから外れていないと一安心。しかしここからは沢床に落ち葉が堆積し水流があるのかどうかわからず、本来なら涸れた沢床を登りつめ前方に見える尾根に直登するのであろうが、安全第一で左の支尾根を目指し一歩進んでは半歩下がりで急斜面を登った。
尾根に出て登って行くと岩氷・白沢の分岐を示す石標があり、本来のルートに戻ったことが解った。
8岩氷・白沢分岐の石標_6770
     Photo8 尾根上の石標

さらに尾根を登って行くと樹林越しに漸く角落山が見えてきた。尾根は進むに従い勾配を増しやがて濡れた岩の急斜面のトラバースに差し掛かるとクサリとフィックスロープが張られていた。
9トラバース_6772
     Photo9 急斜面のトラバース

ロープを掴んで越えたがクサリは踏跡から大きく離れていて役立たない様子から急斜面の劣化が進んでいることがわかる。
文献によるとかつて皇太子様が角落山から白沢に下山したとあったのでその折に設置されたクサリかも知れない。

トラバースを過ぎると勾配はますます増し木の根や潅木を掴んでの登りとなって岩場に突き当たるとクサリが登場。
10クサリ場A_6773
     Photo10 クサリ場 傾斜はきついがスタンスは豊富

スタンスは安定しているが草や苔に覆われているのでクサリを片手で掴んで登高。クサリ場を過ぎ先へ進むと今度は大岩に突き当たりペイント矢印に従って左折。
11屈曲点_6775
     Photo11 突き当たりの大岩に書かれたペイント矢印

このあたりになると漸く樹林も疎らになり潅木越しに周辺の展望が開けてきた。
リッジを左に回りこむと乾燥した岩肌のクサリ場、次いですぐに新しいクサリが掛かった泥岩混じりのクサリ場を通過するとトドメキの頭に出た。ここで右折し尾根上を進み赤い鳥居をくぐると立派な祠と賽銭箱がある角落山山頂。
12角落山山頂_6780
     Photo12 角落山山頂

角落山山頂は潅木に囲まれているが祠の周囲を回ることが出来、枝の間からは浅間隠山、
13浅間隠山_6783
     Photo13 左の小ピークは駒髪山その右奥は四阿山 右の大きな円錐は浅間隠山

その向こうには冠雪した草津白根、二度上峠の擁壁と駒髪山、さらに左にはなぜか今日は噴煙の無い冠雪した浅間山、手前の鼻曲山と展望がすばらしかった。山頂で休憩を取った後、
14剣の峰_6786
     Photo14 これから向かう剣の峰

隣の剣の峰目指して急坂を降るが先ほどの登りと異なり路面は乾き、落ち葉も踏むとカサコソと音をたてる。落ち葉を掻き分けて降ると途中の岩場にクサリがあったが登りでは使わなくても良さそう、降りなので有難く使わせてもらう。
コルまで降ると角落山へのもう一方の登山口ある女坂登山口への分岐があった。
15コル_6789
     Photo15 女坂登山口への分岐がある角落山と剣の峰のコル

帰路はここを降る予定なので下山路の様子を確認して剣の峰へ取り付いた。
剣の峰への登り返しもかなりの急登で途中の岩場をトラバースところではクサリを掴み、泥の急登では木の根・立ち木を利用する場面もあった。何箇所かお助けロープの下がっているところもあった。
16岩壁を回り込む_6791
     Photo16 こんな大岩を回り込むところも

帰路での下りでは嫌なところだなと思いつつ進むとやがて東の峰に出た。立ち木で展望が無い尾根を先へ進むと剣の峰山頂に到着。
17剣の峰山頂_6792
     Photo17 剣の峰山頂

山頂も展望が無いので少し進んで尾根の西端に出ると浅間山や浅間隠山、四阿山方面の展望が開けた。
18鼻曲山と浅間山_6795
Photo18 鼻曲山 奥には冠雪した浅間山

ここでも休憩を取り、来た道をコルまで戻り左折して女坂登山口へと向かった。

女坂登山口への下山路は始め剣の峰北面を巻くように徐々に高度を落としやがて崩落した斜面に差しかかった。
19崩落地トラバース1_6801
     Photo19 崩壊地 崩落が進んでトラバース用フィックスロープに手が届かないところも

手が届かないほどの高さのところにフィックスローが張られてるのでかなり崩落が進んでしまったようだ。踏跡らしきところを慎重に進み最後は足元が怪しくなって漸く対岸に着いた。崩落斜面は2箇所ありこれを越えると次第に勾配も緩み道も歩きやすくなった。
頻繁に現われる手印テープを追って沢沿いに降ってゆくとやがて堰堤が現われ、堰堤横を降ると広いスペースのある女坂登山口に出た。
20女坂登山口_6803
     Photo20 堰堤を降ると女坂登山口

広いスペースは林道終点になっていてかつては駐車場だったようだが今では車の入った形跡もない。女坂登山口からは路面が水流で洗われたり、崖が崩落して土砂が道半分を塞いでいるような荒れた赤沢川沿いの林道を降り、烏川の沿った林道に突き当たったところで右折して10分ほど歩き白沢橋を渡ると男坂登山口の駐車場スペースに着いた。

はまゆう山荘前からの林道は狭く路面も荒れていて、帰路では車が枯れ枝を拾ってしまい引き摺り音を立てていた。はまゆう山荘の駐車場に車を停めて除去したが、男坂登山口までの林道に入らずはまゆう山荘の駐車場を利用したほうがよかったかもしれない。





テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

吾妻耶山 大峰山

0吾妻耶山_6742
Photo0 ノルンシキー場からの吾妻耶山
記録
日程:2017,10,24
メンバー:安田

10/24日 天候 曇り :
コースタイム:大峰沼登山口(7:09)→大峰沼(7:35)→大沼越(7:53)→キレット(8:12)→大峰山山頂(8:38)→赤谷越峠(9:04)→吾妻耶山頂 (9:33~9:58)→リフトトップ(10:09)→林道分岐(10:35)→一本鳥居(10:41)→上牧への分岐(10:56)→大峰沼(11:01)→古池(11:17)→大峰沼登山口(11:28)
行程11.1km 累積標高790m     ルートマップは ここ です。

10月も末になってやってきた季節はずれの超大型台風21号が過ぎ去り、置き土産で北海道は吹雪とか?なんだか季節が解らなくなってしまったがそろそろ紅葉が低いところへ降りてくる頃なので、スキー場を山腹に抱えた吾妻耶山からは谷川岳をはじめ上越国境の山並みや水上の街が見渡せ、偵察ハイキングには最適だと思い群馬の吾妻耶山にでかけた。

関越を月夜野ICで降りて新幹線の上毛高原駅前を通って水上方面に向かい、途中左折して大峰沼登山口に到着。
1大峰沼登山口_6754
     Photo1 大峰沼登山口

昨日朝までの台風で道路は落ち葉や折れた小枝で埋め尽くされていた。

トイレと案内板のある登山口広場の一段上に駐車場があり、ここには台風の置き土産の小枝や木の葉は無かった。準備をして駐車場奥からショートカットして登山道に出た。
すぐに”モリアオガエル”の生息する古池への分岐が現われるが帰路で立ち寄ることにして直進。
2登山道_6751
     Photo2 色付き始めた登山道を歩く

やがて沢の水音が聞こえだすと程なく大峰沼に到着。
3大峰沼_6750
     Photo3 大峰沼

今は沼を周回できないようだが左折して時廻りに大峰沼を半周し、登りに差し掛かると落ち葉に埋もれた木段が現われた。木段を登り終えると大峰山へと続く稜線上の大沼越に出た。
ここからは稜線歩きとなり徐々に高度を上げてゆくと樹林越しに大峰沼がチラホラ見えるが周囲の山々は靄で見えず。P1179に立つと漸く大峰山が姿を現したが稜線方向から見たのですっきりした山容。しかし歩いてみるとアンテナ群のある稜線がダラダラ続きガックリ。P1179からは大峰山目指して鉄階段を降り登り返してキレット通過。
4キレット降り階段_6707
     Photo4 階段を降りるとキレット

少し進むとNHKのアンテナ横に出た。
5 NHKアンテナ_6709
     Photo5 大峰山アンテナ群の始まり NHKアンテナ

やがて左からの林道が合わさり尾根上を直進すると大峰山展望台が現われたが周囲の木が生長してしまい展望が得られそうに無い。
6大峰山展望台_6711
     Photo6 大峰山展望台

展望台へ登らずに進んだが大峰山山頂手前まではアンテナ群の管理道路になっているためか車の轍もあり路面はドロドロ、とにかく歩きにくい。
大峰山を通過し降って行くと登山道は歩きやすくなりやがて赤谷越峠に出た。指導標には右折しても吾妻耶山、直進しても吾妻耶山とあるがここは直進。
九十九折れの登山道を登りやがて勾配が緩むと仏岩方面への分岐に出た。ここは吾妻耶山山頂を目指して進むと今度は帰路に歩くスキー場方面への分岐に出た。分岐から一登りで吾妻耶山山頂広場、奥には山座同定の看板がありここから展望を堪能。
7吾妻耶山山山頂_6729
     Photo7 吾妻耶山山頂

正面には冠雪した谷川岳、
8谷川岳_6728
     Photo8 冠雪した谷川岳 左奥は一ノ倉岳

左に目を移すと先日歩いた万太郎山、さらに左に仙ノ倉山も冠雪。
9仙ノ倉山_6722
     Photo9 仙ノ倉山

手前のマナイタ嵓や阿能川岳はまだ冠雪していない。
南面から見て冠雪しているということは越後湯沢方面から見るとさらに雪の範囲は広がっているかもなどと想像しながら帰宅後NHKニュースを見れば今年の初冠雪とアナウスされていた。

山頂から見える白毛門や至仏山、武尊山も冠雪し上のほうは真っ白。今年は少し早いということだからこれもまた季節はずれの台風通過による強い北風の置き土産かも。
吾妻屋山山頂を後に今度はノルンスキー場目指して降り、
10第1クワッド下車点_6734
     Photo10 ノルンスキー場第1クワッドリフトトップ

スキー場の第1クワッドのリフトトップを通り過ぎるとスキー場の斜面横に出た。ここからはスキー場の真ん中にある管理道に出て道なりに降ると第3クワッドリフトトップに出た。
リフトトップの上の林道分岐で左に進み一本鳥居を過ぎると道は轍の水溜りで歩きにくくなってきた。
11一本鳥居_6745
     Photo11 一本鳥居(鳥居平)

水溜りを避けながらヌタヌタの林道を進み指導標にしたがって左折、再び登山道になったが今度は枝打ちされた杉の小枝で滑りやすくなった。登山道を降るとやがて大峰山への登山道分岐、そしてすぐに上牧方面への分岐が現れ、上牧とは逆の大峰沼方面に右折するとすぐに大峰沼に着いた。
大峰沼に沿って少し進むと往路で左折した分岐に到着。ここからは途中古池に立ち寄って大峰沼登山口の駐車場へと戻った。
12古池_6752
     Photo12 “モリアオガエル”生息地の古池

古池には周囲から伸びた木の枝が水面の上までせりだし、”なるほどここにカエルが卵を産みつけ、孵化したオタマジャクシが水面に落ちるのか”。なるほどなるほど。冬に備えネグラ探し中か?早々寝込んでしまったか?今の季節、残念ながらカエルの姿は無かった。





テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

鳥甲山 周回

0鳥甲山_6673
Photo0 鳥甲山
記録
日程:2017,10,18
メンバー:安田

10/18日 天候 曇り :
コースタイム:ムジナ平登山口(6:12)→H1640(7:44~7:55)→白嵓ノ頭(8:42)→カミソリ岩(9:12)→山頂分岐(9:53)→鳥甲山山頂(9:59~10:21)→山頂分岐(10:26)→崩壊地(10:45)→赤嵓ノ頭(10:58)→赤嵓ノ肩(11:33)→H1510(11:51~12:01)→下降点(12:08)→上の堰堤(12:550)→屋敷登山口(13:14)→ムジナ平登山口(14:31)
行程14.5km 累積標高1598m     ルートマップは ここ です。

このところ雨続きでその合間の一日を見つけて秋になったら行きたいと思っていた鳥甲山へ出かけてきた。
関越を越後湯沢ICで降り、一般道を新潟長野県境を越えて栄村の秋山郷までひた走り。この山域に足を踏み入れるのは初めてであるがとにかく長い。
津南を過ぎ県境直前で20時~翌朝5時まで道路工事で通行止めになっており解除を待って通過、6時少し前に鳥甲山和山道の登山口であるムジナ平に着いた。途中道路が濡れているところもあったが、駐車場は雨が降った気配はないものの鳥甲山を含め周囲はガスで周辺の山は全く見えず。
先着の車が2台停まっていたがまだ登山に出発した気配は無く空模様を確認しながら悩んでいる様子であったが、昨夕の天気予報では昼前後は雲が切れそうなので躊躇することなく登山準備に取り掛かった。

鳥甲山にはムジナ平から山頂を目指す和山道と屋敷からの屋敷道の2つのルートがある。2つの登山口は一本の道路で結ばれているので三角形に繋いで周回コースを歩く予定で出発。

ムジナ平駐車場の片隅から伸びる登山道を歩き出すと
1ムジナ平登山口_6697
Photo1 鳥甲山ムジナ平登山口

これまでの雨で湿った土とその上に積もった濡れ落ち葉でとにかく滑る。注意深く足を置きながら紅葉した樹林帯を抜ければ堆積した落葉も少なくなると思いとにかく上へ上へと進んだが、ペースが上がらずこの分ではコースタイムはいかほどかと思いつつ尾根に出た。
一旦尾根に乗ると落ち葉は少なくなり多少歩きやすくなったが相変わらず周囲はガスで展望は無い。風が無かったのでガスは流れず、取り囲まれたままなので自分の前後しか視界に入らず位置も良くわからない。
前方に薄っすらとピークが見えるが登ってみると尾根の肩。
2和山道の小ピーク_6662
     Photo2 前方に薄っすらとピークが  登ってみると尾根の肩

何度か繰り返すとやがて鉄梯子とクサリが懸かった岩場が現われた。
3鉄梯後+クサリ場_6663
     Photo3 鉄梯子とクサリの掛かった万仏岩の岩場

取り付こうとすると岩は濡れていて、クサリの表面には水滴がビッシリ。どうにかこうにか岩場を越えるが周囲の展望が無いのが幸い、尾根の両側はかなりの急勾配のようだ。岩場を越えしばらく歩いた潅木の尾根で休憩を取り、さらに進むとやがて登山道の両脇は潅木からネマガリタケの笹薮になった。
登山道は刈り払われているのでコースを失うことは無いが大量に水分を含んだ黒土はよく滑る。やがて登り詰めた白嵓ノ頭で登山道は大きく右に曲がりやがて下降するが、この辺りから泥濘地帯となり避ける場所も無いので浅そうなところを探してウロウロしながら進んだ。
最低鞍部を過ぎカミソリ岩目指して登り返すとやがてと斜面のラバース道でクサリが現われた。
4カミソリ岩_6669
     Photo4 カミソリ岩斜面のトラバース

ガスで下は見えないが切れ落ちているようなので慎重に通過し、ヤセ尾根を過ぎると登山道は岩峰の基部を巻き進み残置ロープを伝って急降下。しやがて水平移動になったところでカミソリ岩の岩峰巻いて通過した。
5ヤセ尾根_6670
     Photo5 カミソリ岩 ヤセ尾根

すぐにネット状にワイヤーが張られた泥のヤセ尾根が現われ、
6崩壊地_6672
     Photo6 ネット状にワイヤーが張られた泥のヤセ尾根

ここを通過すると道は落ち着き、登って行くと周囲のガスは一瞬で消え去り左前方に鳥甲山の山頂が姿を現した。山頂目指して急登を登るとやがて山頂分岐に出て左折少しの登りで山頂に出た。
7鳥甲山山頂_6676
     Photo7 鳥甲山山頂

分岐からは雲海の中に浮かぶ苗場山が姿バッチリ。
8苗場山_6685
     Photo8 山頂が平らな苗場山

登ってきた白嵓ノ頭も良く見えた。山頂は笹の中の広場で周囲には木立もあり多少展望には難があるが正面の雲海の中に浮かんでいる黒姫山妙高山見える。
9黒姫妙高山_6677
     Photo9 雲海に浮かぶ左が黒姫山 右が妙高山

反時計周りに周囲を展望すると後立山は木立で見えず。槍穂高は小さなシルエットに、八間山から左へ続く濃いシルエットは奥志賀方面の山並み。
先日登った 白砂山 とそのとなりには佐武流山も見えるが全て雲海が山裾を覆っている。
10佐武流白砂山_6681
     Photo10 左が佐武流山と右が白砂山

鳥甲山山頂で展望堪能後再び分岐まで戻り
11カミソリ岩白嵓ノ頭_6687
     Photo11 登ってきた和山道 カミソリ岩と白嵓ノ頭

今度は屋敷道を降った。尾根上の伸びる屋敷道を
12屋敷道_6682
     Photo12 屋敷道の尾根

小ピークを越えながら徐々に下降するとやがて分岐から見えていた崩壊地の上を通過したがここには空中に設けられたクサリが
13_空中クサリの崩壊地6688
     Photo13 崩壊地の空中クサリ

注意深く崩落地の上縁を進み、やがて赤嵓ノ頭へ差し掛かったところで振り返ってみれば既に鳥甲山との間にはガスが湧き、山頂はガスの中でどうにか確認できるレベルになっていた。
14赤嵓ノ頭から鳥甲山を振り返る_6689
Photo14赤嵓ノ頭から振り返ると鳥甲山はガスの中

尾根の小ピークを登ったりくだったり徐々に高度を下げるが前回休憩からしばらく経ったので登山道横で休憩。
道が樹林の中に入るとここもまた登りのときと同じで良く滑る。この高度だとすっかり落葉し、登山道に濡れて堆積いているのでその下が土か岩か木の根か全くわからない。注意深く足の置き場を選び、周囲に木があるところではそれを掴んで降りスリップはしなかったが予想ほか時間が掛かってしまった。
尾根下降点からしばらく降り、一旦樹林から抜け出したと思ったら谷を塞ぐような堰堤らしきものが現われた。
15上の堰堤_6693
Photo15普通の堰堤とはチョット違う堰堤? 実は雪崩防止堰堤

しかしその両脇と斜面の間は空間が広がり見慣れた谷を堰き止める形ではないので堰堤かどうかは?堰堤ではなく上からの大きな岩の落下を受け止める防御壁ものようなものか?とにかく不思議な構造物であった。
堰堤下を横切り歩きやすくなった道を降るとさらに下に古い同形の構造物があった。その下には工事用道路跡と思われる道が伸びていたがロープで塞がれ進入禁止。地形図にある破線と思われる。
再び登山道となりスリップに気を付けながら降ると屋敷登山口に出た。
16屋敷登山口_6695
      Photo16屋敷登山口 登山道に積もった落ち葉がすごい

左折して車が走り抜ける舗装道路を少し進むとトンネルがあり、それ抜けると屋敷集落からの道と合流した。車に注意しながら1時間少しの道路歩きでムジナ平登山口の駐車場へと戻った。




テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

日光 三つの白根山

0奥白根と五色沼_6649
     Photo0 五色山からの五色沼と奥白根山
記録
日程:2017,10,09
メンバー:安田

10/09日 天候 晴れ :
コースタイム:菅沼登山口(6:43)→弥陀ヶ池(8:10~8:15)→奥白根山頂(9:04)→下降点(9:18~9:28)→五色沼避難小屋(10:01)→避難小屋分岐(10:13)→白根隠山(10:45~11:02)→非難小屋分岐(11:29)→前白根山(11:46~12:02)→五色山(12:27)→金精山(13:05~13:20)→金精峠(13:55)→菅沼登山口(14:40)
行程13.9km 累積標高1420m     ルートマップは ここ です。

関東北部の山では初冠雪があったので山の南斜面の紅葉の進み具合はどのくらいかと気にかかり日光の白根山に出掛けた。といっても紅葉確認が主目的ではなく先日ガスに包まれて諦めた 金精山 と白根隠山からの展望が目的の山行。
日光には白根と名がつく山が奥白根(普通白根山というとここ)前白根(湯元から奥白根への通過点)それに白根隠山ある。これを一枚の写真に収められるか?
白根隠山とは中禅寺湖と奥白根山との中間にあって中禅寺湖から奥白根山の展望を遮っている。奥白根山からの中禅寺湖展望も同様。
従って白根隠山に登れば両者が展望できるという優れものだが今は地図上に登山道は無い。

自宅から関越を使い沼田ICで降りてR120をひたすら走り、金精峠手前の菅沼登山口にある駐車場に車を停めて歩き出した。漸く天気が回復した連休最後の日とあって駐車場はほぼ満杯。
1菅沼登山口_6595
Photo1 日光白根山 菅沼登山口

登山口から、雨水で浸食され石がゴロゴロの登山道を休憩無しに歩いて弥陀ヶ池に到着。
2弥陀ヶ沼_6596
     Photo2 漸く奥白根山が姿を現す弥陀ヶ池

漸く奥白根山のゴツゴツした山頂が見え出した。弥陀ヶ池で休憩後一気に奥白根山頂(どこが山頂やら?標高が書かれたところか?)まで登ったが、既に登山者がウヨウヨ。
3奥白根山山頂_6600
     Photo3 奥白根山山頂

弥陀ヶ池から山頂までの道はザレて小石の落石も多く、先行者と距離を保っていると私のすぐ後ろから登ってくる登山者に煽られてしまった。植生保護ロープを跨いで追い抜いていったりとやはり百名山いろいろな人がいますね~。混雑する山頂を後に五色沼避難小屋への下降点まで移動し休憩。残雪期に来たときには良くわからなかった登山道が避難小屋手前の岳樺の樹林まで続いているのが良くわかる。

避難小屋を目指しザレた斜面を降って平坦になったところで左折、少し進むと五色沼避難小屋にでた。
4五色沼避難小屋_6614
     Photo4 五色沼避難小屋

小屋前で休憩を取る登山者の横をすり抜けて前白根山方面に進み稜線のコル、避難小屋分岐に出たところで右折。
5避難小屋分岐_6615
     Photo5 尾根のコル 避難小屋分岐 ここで左折

”進むな”を示すマーキングを跨いで前白根山とは逆方向に進んだ。ここからは人通りが無いためか踝丈の笹の中に伸びる歩きやすく頗る快適な登山道歩きとなった。
6地震観測所跡に向かって_6616
     Photo6 快適な尾根を登る 岳樺の既に落葉

緩やかな登山道を登って行くと朽ちかけ地震観測所が現われ、更に登ってゆくと何処がピークか解らないような平坦な山頂のP2385に出た。
7白根隠山山頂が見えてきた_6624
     Photo7 漸く尾根の先に白根隠山山頂が見えてきた ケルンの先です

左手に見える奥白根、
8白根隠山山頂_6626
     Photo8 白根隠山山頂 山名標の後ろは奥白根山

右手に見える男体山と中禅寺湖は稜線を進むに従って見える姿が変化し、
9中禅寺湖_6629
     Photo9 中禅寺湖の遠景

稜線上には遮るものが無いので素晴らしい展望が広がる。
白根隠山からさらに先へと踏跡は伸びていたが景色に見とれるまま進むと下山できる登山道は遥か先の錫ヶ岳まで無さそうなので白根隠山から戻った。
稜線のコルまで戻って一般登山道に復帰、前白根山を目指して歩くと左眼下には緑色の五色沼の湖面が美しい。

前白根山山頂で奥白根、前白根、白根隠が一枚の写真に納まることを確認しパチリ。
10前白根山_6643
     Photo10 前白根山頂を挟んで左が白根隠山 右が奥白根山

三角形を形作る白根山以外のところが狙い目と考えていたのだが・・・・どう考えても写真の画角に収まりそうも無いと思い発想転換。中央に前白根山の山名標を持ってくるのが多分正解。前白根山から少し戻って稜線を進み五色山山頂に出たが、ここから三山の展望は素晴らしいものの一枚の写真には納まらず。やはり前白根山で撮っておいてよかった。

五色山で三山の展望を楽しんだ後今度は金精山、金精峠へと連なる稜線を降った。
11温泉ヶ岳方面_6644
     Photo11 金精山は見えないが温泉ヶ岳と根名草山に続く尾根が見える

しばらく進むと右側の視界が開け戦場ヶ原、湯ノ湖、湯元の展望が広がる。
12湯ノ湖方面_6656
     Photo12 金精道路の先には湯元、戦場ヶ原、その先に男体山

笹の中の登山道を降るがなかなか目的の金精山は姿を現さない。山頂の標高も低いし見えにくいのだろう思いつつ進むとコルから登りにかかったところで樹林の中に姿を現した。しかし金精トンネル日光側からの姿に比べるとガックリ。木の根を伝って少し登ると金精山山頂に出た。
13金精山山頂_6657
     Photo13 金精山山頂

下を見るとうねった国道の先は湯元まで伸びている。男体山、戦場ヶ原の眺めは素晴らしい。
金精山からロープやクサリ、鉄梯子の連続で急降下し、勾配が緩むと先日来た金精峠に到着。
14金精神社_6659
     Photo14 金精神社の祀られている金精神社 背後は金精山 道鏡の一物が祀られているという祠の扉は開かなかった。

金精峠からは指導標に従い菅沼登山口へと降った。菅沼までの峠道は全くメンテされていない様子で雨水で浸食され苔むした岩がゴロゴロ。迷うような道ではないが深く侵食が進み周囲の笹が道を覆い歩きにくい。
併走する国道からの車の音が聞こえだすと程なく国道に出るようになるが・・・・・国道には登山路入口を示す標識は全くなかった。
国道を沼田に向かって少し降るとやがて菅沼登山口のある駐車場へと出た。

以前菅沼登山口の駐車場は無料であったが今は1000円。無料だった頃に比べ料金所が出来たくらいであとは変化なし。1000円徴収しながらトイレも無く隣の売店を利用するらしい。朝駐車場に入るときに金精峠への道を聞くと入口は国道を日光方面へ100mくらいとのことだったが帰路で確かめたところそれらしき標識は無かった。登山道はどうなっているかと聞けば・・・・登ったことが無いので解らない。駐車料金を取るからは登山道情報ぐらい提供しても良いと思うのだが・・・・・。
駐車場入場のときに貰ったパンフレットの裏には経営する会社の名前が書かれておりどうやら製紙大手の”日本製紙”の関連会社らしい。登山口周辺あるいは白根山一帯が日本製紙の所有かも知れないが、駐車料金まで取るなそれ相応の対応とるべきだと思うが・・・・。登山道も然り、指導標は最低限のことだと思いますよ。
黙っていても登山者がやってくる百名山、百名山狙いはりピートしないから放っておけばよいということか。






テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

谷川岳 万太郎山 電車で周回

0谷川岳北面の樹氷_6540
     Photo0 初冠雪の谷川岳北面
記録
日程:2017,10,05
メンバー:安田

10/05日 天候 晴れ :
コースタイム:土合駅(6:25)→西黒尾根登山口(6:57)→ラクダノコル(8:47~8:59)→トマノ耳(10:03~10:15)→肩ノ小屋(10:20~10:34)→オジカ沢ノ頭(11:25~11:39)→小障子ノ頭(12:04)→大障子ノ頭(12:36~12:49)→吾策新道分岐(13:31)→万太郎山(13:34~13:45)→吾策新道分岐(13:48)→井戸小屋沢ノ頭(14:24)→大ベタテノ頭(14:54~15:04)→吾策新道登山口(16:10~16:18)→関越下り線下(16:41)→土樽駅(17:06~18:07)→土合駅(18:16)
行程19.8km 累積標高2187m     ルートマップは ここ です。

各地から紅葉情報が発せられているが平地は晴れでも山は好天が続かず山行を躊躇。そんな中今週末頃が谷川岳の紅葉が狙い目との情報があり、丁度高気圧が真上に来て1日だけ天気が良さそうなので上越国境の谷川岳に出かけた。
谷川岳から平標山まで縦走をしたことがあるがこの季節では日没が早いのでチョット無理。そこで前々から歩いてみたいと思っていた万太郎山から土樽へのルート。土樽駅に降れば上越線の電車を使って周回することが出来るので土合駅に車を止め歩き出した。
1土合駅_6520
     Photo1 土合駅

土合駅から舗装道路を歩き、途中谷川岳登山指導センターに立ち寄って登山届けを出した。西黒尾根登山口から登りだし送電鉄塔下で衣替え。ここからラクダノ背の手前で樹林帯から抜け出すまで昨日の雨で滑りやすい登山道を黙々と登ると、熊鈴が聞こえ出し先行者がいることがわかった。
樹林帯を抜け岩場に差し掛かると熊鈴を鳴らした先行者以外にも数名岩場を登っている姿が確認できた。
2ラクダノ背クサリ場_6526
     Photo2 ラヌダノ背手前の岩場 

どうやら皆さん天候狙いのようだ。
ラクダノ背からは白毛門や笠ヶ岳、左側には天神平が見渡せた。ラクダノコルで休憩していると巌剛新道からも登山者が現れ西黒尾根はかなりの賑わい。先行者が尾根上のピークを登って姿が見えなくなると次の登山者が出発といった具合で
3トマノ耳とオキノ耳_6534
     Photo3 トマノ耳とオキノ耳 

トマノ耳までお互いに適当な間合いを取って景色を見ながら歩くがトマノ耳に着いてみれば登山口から3時間強。
この時期、ロープウエーを使わず西黒尾根を登る人はある程度歩ける人限定か。
トマノ耳手前で笹の根元に白いものがあったがピーク手前で正体を現した。谷川岳は昨日発冠雪したようでピーク直前の登山道脇には真っ赤に紅葉したカエデが樹氷に包まれていた。
4カエデの紅葉_6539
     Photo4 初冠雪の樹氷を纏った紅葉したカエデ 

トマノ耳で休憩していると西黒尾根からの登山者が続々到着。
5カエデの紅葉とオジカ沢ノ頭_6548
     Photo5 これから向かうオシカ沢ノ頭万太郎山への稜線 左はマナイタ嵓

北風が冷たいので肩ノ小屋まで降って
6肩ノ小屋_6549
     Photo6 肩ノ小屋 

休んでいるとやがて始発ロープウエーからの登山者が到着しだしたので肩ノ小屋を後にオジカ沢ノ頭を目指して降り、中ゴウ尾根の分岐辺りから振り返るとトマノ耳オキノ耳ともに登山者の姿がいっぱい。しかしこちらに降りてくる人は皆無だった。
岩の小ピークを越え、クサリ場を登るとオジカ沢ノ頭に到着。
7オジカ沢ノ頭_6556
     Photo7 オジカ沢ノ頭

マナイタ嵓、川棚ノ頭、小出俣山へと続く稜線がすばらしい。一方これから進む稜線を見れば延々と続く登山道が目に入るが万太郎山への途中には小障子ノ頭、大障子ノ頭とピークが続き全てが万太郎山の山容に中に入ってしまっているので距離感が掴みにくい。
8大障子ノ頭と万太郎山_6560
     Photo8 小障子ノ頭 大障子ノ頭 万太郎山へと続く尾根 

土樽から土合に戻る上越線は本数が少なく15時24分発に乗るのは無理、次の電車は終電で18時7分発。これを目標にペース配分を考えながら歩くことにした。といっても日没は5時半ごろなので暗くなる前に山を降らなければ・・・・・

オジカ沢ノ頭から降るとすぐに避難小屋。中を覗いてみれば床のスノコがかなり痛んでいた。ドアも開きっぱなし。以前残雪期にマナイタ嵓山稜を縦走したときにもドアが開きっぱなしで中は雪室状態だった。

さらに笹の斜面を降って登り返すと小障子ノ頭。振り返るとオジカ沢ノ頭の北斜面はみどりの笹の中に赤や黄色の紅葉が島状になっていた。
小障子ノ頭から降って大障子ノ頭への登り返し、途中にある避難小屋は水場も近くに在り中は覗かなかったが一見良さそう。
大障子ノ頭に立つと遮るものがなくなり万太郎山本体の姿が目の前に現れた。右側の土樽へと降る尾根には紅葉が美しい小ピークが連なりすばらしい景色が広がるが・・・・・尾根の先の土樽までの降りの道のりは長い。
9万太郎山_6573
     Photo9 大障子ノ頭からの万太郎山 右の連続した小ピークのある尾根を降る(吾策新道)

大障子ノ頭から降って目の前の急坂をあえぎながら登りきると漸く吾策新道の分岐に到着。
時間があるので直ぐの万太郎山山頂まで足を伸ばしてしばらく休憩。
10万太郎山山頂_6575
     Photo10 万太郎山山頂

以前残雪期に登った仙ノ倉山と北尾根を見れば・・・・ラッセルしながら2日かかった北尾根も吾策新道と比べればはるかに短い。北尾根の向こうには群大ヒュッテから日白山へ突き上げる長釣尾根も見えた。
11仙ノ倉山_6582
     Photo11 仙ノ倉山と群大ヒュッテへ降る北尾根

さらにその奥には日白山からタカマタギへと続く稜線も見えた。
何れも道が無いので雪が着いた時期で無いと無理。平標山は仙ノ倉山に隠れ一部しか見えない。

万太郎山山頂から吾策新道分岐まで戻り長い尾根降りを開始。最初は紅葉に包まれた小ピーク群の北面を巻くように
12吾策新道小ピーク_6584
     Photo12 紅葉を纏った小ピークを巻き降る

高度を落とし、少し登り返すと古い看板の錆びた鉄枠が残る井戸小屋沢ノ頭に到着。
13井戸小屋沢ノ頭_6588
     Photo13 井戸小屋沢ノ頭

オジカ沢ノ頭の更に向こうには谷川岳が小さく見えた。
谷川岳から一ノ倉岳、茂倉岳と茂倉新道の姿もよく見える。景色を見る限り土樽から茂倉新道、茂倉岳、谷川岳、万太郎山、吾策新道の周回も出来そうだなと思ったが・・・・・昼間が長くないと無理。
吾策新道には数箇所崩落したところもあったが殆どフィックスロープが有りやはり一般道は歩きやすい。アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を下げるとやがて大ベタテノ頭に到着。目印となるものは無いが登山道南側は刈り払われ気持ちよい景色が広がっている。茂倉新道の矢場ノ頭を正面に見ながら登山道横に腰を下ろして休憩。
14吾策新道からの茂倉岳_6586
     Photo14 大ベタテノ頭からの茂倉岳と茂倉新道

大ベタテノ頭から少し降ると潅木帯から背の高い雑木林になり景色を楽しむことは出来なくなった。その上赤土の登山道となり急坂と相まって良く滑る。先行者のスリップ跡を見るとどうやら今日ここを歩いた人は1、2名か?
地図にある清水嵓からの尾根と合わさる舟窪はどこかわからずに通過。登山道がやがて尾根筋から側面を下り始めたので舟窪を通りすぎたことがわかった。
浸食され溝になった登山道に落ち葉が堆積、更に昨日の雨?雪?で濡れているので斜面をかなり難儀しながら降った。過剰なほどロープがフィックスされていたが泥汚れがひどく掴むのもチョット躊躇するほど。
やがて水音が聞こえ始めると登山道は植林の中に入り、木の根の露出もあり更に滑りやすくなった。勾配が緩みそろそろ林道かと思うと突然急坂となりやがて周囲が明るくなってきたと思うと吾策新道登山口のある林道に飛び出した。
15吾策新道登山口_6590
     Photo15 吾策新道登山口

舗装された林道にザックを降ろして休憩。時間を見ると最終電車までまだ2時間近くあったのでノンビリと林道を歩き土樽駅に到着。
16土樽駅_6593
     Photo16 土樽駅 冬は登山者が仮眠する土樽ステーションホテル。

発車時刻まで1時間あったので汗で濡れたシャツを着替えていると茂倉林道を降ってきたという登山者が1名やってきた。山談義をしているうちに日が暮れて周囲は真っ暗。やがてやってきた最終電車に乗り込み土合駅で下車して帰路に着いた。





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