榛名 黒髪尾根・相馬山周回

0相馬山_6253
     Photo0スルス岩山頂からの相馬山(黒髪山)
記録
日程:2017,09,03
メンバー:安田

9/3日 天候 晴れ :
コースタイム:県道駐車スペース(7:28)→林道ゲート(7:33)→ゲート開林道分岐(7:40)→洗い越しⅠ(7:44)→林道分岐(8:14~8:19)→黒髪山表口(8:27)→堰堤下(8:37)→七合目(9:18~9:26)→相馬山山頂(10:09~10:43)→スルス岩(11:17~11:26)→スルス峠(11:42)→右京の泣き堀(11:48~11:56)→涸れ沢(12:03)→丸木橋(12:15)→工事用道路(12:29)→ゲート開林道分岐(12:46)→林道ゲート(12:52)→県道駐車スペース(12:57)
行程9.9km 累積標高860m     ルートマップは ここ です。

先日登った 榛名の相馬山(黒髪山) 、山頂の鳥居の下には”立入りおよび下山を禁止"との看板がたっていたが鳥居が立派であることからどうも気になった。
いろいろ調べてみるとかつて麓の棒東村の黒髪山神社からの登山道があり、相馬山山頂は奥宮だった事が判り、今は自衛隊の演習地があり麓からの道は失われてしまっているが途中の林道からは古の道があるようなので登ってみた。山頂からは下山禁止となっているが、林道からは何も記されていなかったが道標の類も一切無かった。

箕郷(みさと)から榛名湖に通じる県道28号を登り、クライミングゲレンデがある黒岩直近の駐車スペースに車を停め、少し降ったところにある林道ゲートから林道に入った。
1林道ゲート_6196
     Photo1 ゲートが閉まった林道入口

トラバースするように林道を進むと緩やかに下り始め、左にゲートが開いた林道を分けて直進。
2林道分岐_6197
     Photo2 ゲートが開いた林道分岐

やがて舗装道路の上を水が流れる”洗い越し"で沢を横切りやがて緩やかな登りとなってくると再び林道は"洗い越し"で榛名白川の支沢を横断。
3洗い越しⅠ渡渉_6198
     Photo3 舗装道の上を流れる“洗い越し”

目の前に現われる白い”大正13年の旱魃の碑”の看板を通り越すと林道合流点に出た。
4林道分岐_6201
     Photo4 黒髪山表口への林道分岐

林道を左折し榛名白川に沿って登って行くと左舌に降る草に覆われた道跡があった。白くペイントされた枝が目印と思い、道跡を進むとやがて頭上には注連縄の残骸が現われ。”大正13年の旱魃碑”や石碑群も現われ、道跡左横には”黒髪山表口”の石碑も建っていた。
5黒髪山表口_6207
     Photo5 かつての賑わいを思わせる“黒髪山表口"の石碑

道跡を進むと両側には○○童子といった眷属の石碑の列が続きかつての登山道の賑わいがうかがえる。
やがて道跡は薄くなり右上の林道に合流。しばらく進むとコンクリート堰堤下で行き詰まった。
堰堤下にたっている石碑の文字を読みながら進む方向を検討。
6石碑_6210
     Photo6 石碑の正面を横切るように進み渡渉して尾根へ

堰堤を越えるのは石碑の裏側に進むので×。石碑の正面を通りこのあたりで沢を渡り尾根に取り付くのが自然と考え、渡渉して対岸の尾根に取り付き草を掻き分けて少し登ると漸く踏跡が現われ一安心。
消えたり現われたりする踏跡を追いながら尾根の稜線を登ると徐々に勾配が増し、雨で流されて堆積した落葉で道は解りやすいものの滑って歩きにくくなってきた。一方、落ち葉が洗われてしまったところでは泥で滑るし道は全く不明。
時折目印の赤テープが表れるが地面に落ちているものもかなりあった。テープに頼らず、”山カン”で高度を上げて小平地に出ると”七合目”の石標がありここで休憩。
7七合目_6212
     Photo7 七合目

七合目からすぐに時代を感じさせる大きな輪を繋いだ鎖の鎖場が連続して現われた。
鎖の末端に下がった銘板は腐食して殆ど文字の判読が不能であったが、いちいちチェックしながら登ると”明治十五年”と刻んであった。
8鎖Ⅱ名板_6217
     Photo8 鎖にさげられた銘板 “明治十五年“

既に100年以上経過。アンカーの杭と鎖の一部は木の根に飲み込まれ、いまや鎖を支えているのは殆ど木の根であった。
9鎖Ⅰアンカー_6214
     Photo9 木の根に飲み込まれた鎖とアンカー

鎖場を過ぎ急な泥斜面を登りきると南尾根からの踏跡に合流。ここには沢山の目印テープがあった。
10南尾根合流_6221
     Photo10 南尾根の踏跡と合流

合流後も更に鎖場は続き、何本の鎖があったのかも記憶が怪しくなって数えるのをやめてしまうとやがて目の前にまたもや石碑群が現われた。やがて山頂の人声も聞こえだし、眼前に現われた鳥居をくぐると山頂に到着。
11山頂黒髪神社_6232
     Photo11 赤い鳥居をくぐれば相馬山(黒髪山)山頂

相馬山山頂での大休止の後一般登山道を下山、スルス峠を経てスルス岩山頂を目指した。
スルス岩山頂からは榛名湖、榛名富士、反対側に目をやれば下山して来たばかりの相馬山が良く見えた。
12スルス岩頂上_6247
     Photo12 カラス天狗の石像が建つスルス岩の頂

スルス岩からスルス峠に戻り、
13スルス峠_6243
     Photo13 スルス峠 ここからピンクテープを追って

ピンクリボンの目印を追って、笹で殆ど隠された薄い踏跡を辿って降ると”右京の泣き堀”跡に出た。
14右京の泣き堀_6254
     Photo14 “右近の泣き堀”

榛名湖の水を麓の高崎方面へ流そうとして岩を掘るのを試みたが失敗した穴跡で細い水流が出ていた。”右京の泣き堀”から少し引き返し今度は笹の背丈が低くなって凹状になった目印もない道無き道を進んだ。
わずかに踏跡らしきところもあったがトラバース気味に進むとやがて涸れ沢が出てきた。
15涸れ沢_6258
     Photo15 涸れ沢 左上には植林境界の看板

少し左上には菱形の植林境界の古い看板が立っていたが薄い踏跡は沢を横断しているようなので後を追うとやがて小尾根を巻き再び涸れた沢形が現われた。
涸れ沢を下ると地形図上に示された堰堤”デ・レーキの巨石堰堤”があらわれた。
16巨石堰堤Ⅰ_6260
     Photo16 デ・レーキの巨石堰堤

明治10年代に造られたもので、堰堤から生えた木の幹の太さからも古さがわかる。
沢を下るうちに3箇所巨石堰堤を通過したが、沢は涸れており堰堤横から堰堤下に来る事が可能であった。
やがて沢を渡る丸木橋が現れ右側に目印の水色テープが下がった濃い踏跡が伸びていたので少し進んでみたが小尾根を巻くように伸びその先は???
17丸木橋_6265
     Photo17 沢にかかる丸木橋

引き返して左に進むとやがて間伐してからかなり時間を経た植林の中に入り踏跡は消えてしまった。
引き返すのも躊躇されたので斜面を下りながら再び沢に降り立ち対岸に登り返したところで思案。
登り返した尾根をトラバースして越えると”右京の泣き堀”の下流となる榛名白川の沢に出る。さらに榛名白川の対岸には林道が延びてきているので、これを使えばたやすく下山できると考え榛名白川に降って行くとコンクリート堰堤のすぐ下に出た。堰堤横を登り返して堰堤を渡り、泥斜面を登るとすぐに林道に出た。
18工事道路跡_6273
     Photo18 堰堤工事に使われた道路

この道は林道ではなく堰堤工事用道路だったようで水で抉られた路面には石がゴロゴロ。非常に歩きにくかった。
工事用道路の途中には先ほど丸木橋のところで見かけたのと同じ水色テープが下がっていた。
地形図を見ると工事道路は越えて来た堰堤より少し先まで伸びており近くに堰堤もある。丸木橋の濃い踏跡と水色テープ、その先が間伐植林帯消えてしまったのを考え合わせると工事用道路から更に踏跡は伸び、丸木橋を渡って植林帯へ行く作業道の目印だったのでは?
工事道路を降ると左側に幾つか堰堤が見受けられたがやがて榛名白川から離れると、突然道が大沢川の支沢で寸断されていた。(地形図でも寸断されている)
支沢に降って登り返すと再び工事道路が現われ、すぐにコンクリート舗装された道(地形図に無し)と合流。すぐにコンクリート舗装は消えうせ、砂利道を降ると往路で見たゲートの開いた林道合流点に出た。往路を戻り、林道ゲートから県道28号に出て駐車スペースに戻り地図上には破線も無いバリエーションの周回を終えた。


    Appendix 黒髪尾根周回あれこれ へ


テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

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