カモシカ平と野反湖周回

Photo0 カモシカ平のノゾリキスゲ(ゼンテイカ)
記録
日程:2017,07,21
メンバー:安田
7/21日 天候 曇り :
コースタイム:富士見峠休憩舎(7:50)→弁天山(8:08)→エビ山(9:06~9:28)→高沢山(10:04)→カモシカ平分岐(10:07)→カモシカ平(10:26~10:45)→カモシカ平分岐(11:04)→三壁山(11:33~11:47)→三壁山登山口(12:26)→野反湖展望台(12:41~13:03)→P1619.9(13:23)→湖畔コース入口(13:31)→イカ岩ワンド分岐(14:08~14:19)→富士見峠休憩舎(14:47)
行程14.9km 累積標高1158m ルートマップは ここ です。
関東地方梅雨あけとは言うものの、北陸東北南部は未だおあずけ。両地方の接する草津志賀高原方面の天気予報を見ると毎日局地的雨。このところの局地豪雨のせいで夕立という言い方が天気予報から消えてしまって”午後は局地的に云々”という言い方が流行っている。
丁度7月20日前後が野反湖周辺のキスゲが見ごろということで、“午後の局地的雨”を覚悟で野反湖へ出かけた。
キスゲ、ゼンテイカのことだが日光ではニッコウキスゲ、野反湖辺りではノゾリキスゲというらしい。まぁどちらにしても綺麗な花が咲いているのが観られれば良いので・・・・
先日の草津白根山山行と同じように渋川伊香保ICで高速を降り、長野原経由で野反湖へ行くのかと思っていたら、ナビの指示は中之条から暮坂峠越えのルート。素直に従って六合でR405に入ると漸く野反湖方面道案内が出てきた。朝なのでまだ降ってくる車は無いと思い、路幅を存分に使って一気に登りつめると野反湖富士見峠の駐車場に着いた。駐車場の上のほうには富士見峠休憩舎がありここから野反湖が一望できる。
野反湖を時計回りに周回しようと先ずは弁天山を目指して進むと、右側の野反湖への斜面にはノゾリキスゲの黄色い花が各所に咲いていた。

Photo1 野反湖への斜面はノゾリキスゲ満開
お目当てはまだまだと思い登って行くと弁天山南分岐。ここは左側の山頂を通るルートを進み山頂に出た。

Photo2 弁天山山頂
広場のある山頂を経由して降って行くと前方にはエビ山が見えだした。エビ山までの登山道は一部白樺を交えた樹林一部は笹原となっており、時折照りつける直射日光を避けようと笹原はすばやく通過。

Photo3 笹を抜け出して白樺の森へ
エビ山山頂は広場になっていて見晴らしが良いのだが生憎野反湖の湖面、対岸の八間山も霞んでしまい展望はいまひとつ。

Photo4 エビ(恵比)山山頂
丁度上空の雲で直射日光が遮られていたため着替えしてエネルギー補給。
登山道の様子がわからなかったのでここまで長袖で登ってきたが笹も腕に触れるほどでもなく、虫もいなかったので腕の日焼け覚悟で半袖にした。歩いていると時折蜂がやってきて頭の周りを旋回。追い払いもせず無視して進むとやがて追って来なくなった。蜂のテリトリーに入ってしまった私は闖入者。蜂はF15 ?
エビ山からは正面に見える高沢山を目指すが一旦降っての登り返しが急坂。風が吹き抜ける木陰なら良いが陽射しを受ける笹斜面だと滑りやすい路面と相まってなかなか大変。登り詰めた高沢山山頂は樹林で覆われ涼しいが休憩をとらずに進み

Photo5 高沢山山頂
少し降ったカモシカ平への分岐で左折。

Photo6 カモシカ平への分岐
樹林の中を降ってゆくとやがて疎林になり笹の中にノゾリキスゲがチラホラ見え出した。カモシカ平を挟んだ大高山方面の斜面は笹に覆われ緑一色だが、鞍部のカモシカ平周辺にはゾリキスゲの群落が黄色い絨毯のように見え出した。

Photo7 カモシカ平
カモシカ平の水場分岐で左折して笹原の中に伸びているにトレースを進むと、周囲一面ノゾリキスゲの群落の中にポッカリ開いた露地が現れた。

Photo8 ノゾリキスゲ群落の中にポッカリ開いた裸地
丁度カモシカ平は高沢山と大高山の鞍部なので涼しい風が吹きぬけ気持ちよい。分岐から降ってくる途中で登ってくる登山者に出会ったが”ノゾリキスゲの花畑はすばらしい。大満足!”と感想を述べていた。私もガッテン。納得。
ノゾリキスゲの花に囲まれて暫し休憩、来た道を登り返して分岐まで戻り三壁山を目指した。
ここも今まで同様笹原と樹林の中の歩きが交互に出てくるが、笹原の中の登山道左側(陽射しを受けるほう)はニガナの黄色い花が道に沿って帯状に続いていた。

Photo9 黄色いニガナの帯が続く登山道
三壁山山頂も樹林で覆われた小広場は展望が無いが隅の苔むした岩に腰掛けて休憩。

Photo10 三壁山山頂
ここからかなた遠くに見える野反湖畔を目指して下降。途中急坂がありそこに宮次郎清水の水場があるがかなり細い。水場を過ぎると勾配は緩みやがて三壁山登山口へ飛び出した。ここからはキャンプ場の中を通って舗装道路が伸びているが案内が無いのでウロウロしながらバンガロー群の中を下ると受付管理事務所前に到着、

Photo11 キャンプ場バンガロー群れも花に囲まれて
すぐに野反ダムに出た。

Photo12 野反ダム堰堤
ダム堰堤を渡って登り返すと大きな駐車場があり展望台と案内所の建物。ここで自動販売機に誘われて冷えたコーラを一本飲んでしまった。

Photo13 野反湖展望台権案内所 大駐車場の片隅には白砂山登山口
腹拵えして駐車場の隅にある白砂山登山口から登り始め、途中の標識は無いがしっかりした踏跡のある分岐で右折。やがて現われた木段を登り詰めるとベンチのあるP1619.9にでた。ここからダラダラ降るとやがて舗装道路に出た。池の峠入口。
少し舗装道路を進み、右側の湖畔コース入口から湖畔周回コースに入り、白樺林の中に見える高沢山や三壁山、湖面を見下ろしながら進み湖面に近くなると樹林帯が切れて笹原の中の道となった。

Photo14 湖畔コースからは通ってきた高沢山、三壁山が見える
木のチップが敷き詰められた歩きやすい遊歩道を進むと両側には次々に花が現われ写真を撮りながらのらりくらりと歩いたが・・・帰宅してみればピンボケばかり。アップで正確なピント合わせが出来ないカメラのせいにしているがまぁ未熟なんだな。

Photo15 アザミの花の向こうの山を見ると空模様が怪しくなってきそう
反対側からはバスツアーの一行が何組か現われだした。そのたびに路端に避けて花観賞。時にはアザミの葉で思わずチクリ。

Photo16 両側花はな華・・・・の湖畔コース遊歩道

Photo17 イブキトラノオも・・・・
やがて野反湖端に着き登り返すと朝歩き出した富士見峠休憩舎に到着。かなりの人がノゾリキスゲと野反湖の展望を楽しんでいた。駐車場には大型バスも数台。
野反湖の両端は道路で結ばれ駐車場もある。また湖を一周する木のチップが敷かれた遊歩道もあり道中は花盛りなので山に登らずとも高原植物を手軽に楽しむことが出来る。
標高は1500m前後なのでノンビリ散策を楽しむには申し分の無いロケーションだ。