草津白根山

Photo0本白根山に咲くコマクサ
記録
日程:2017,07,15
メンバー:安田
7/15日 天候 曇り :
コースタイム:レストハウス駐車場(8:11)→白根山火口展望台(8:26)→レストハウス駐車場(8:42)→逢ノ峰(9:00~19:12)→コマクサリフト始点(9:25)→鏡池分岐Ⅰ(10:03)→鏡池(10:09~10:20)→鏡池分岐(10:26)→本白根山展望所(10:50)→本白根山遊歩道最高点(11:07~11:24)→コマクサリフト上部分岐(11:51)→コマクサリフト始点(12:02)→蓬莱岩分岐(12:14) →明治火口(12:27)→レストハウス駐車場(12:36)
行程10.1km累積標高770m ルートマップは ここ です。
毎日天気図を見ていると梅雨前線が北上したり南下したり、おかげで天気は猫の目変化。例年ならそろそろ梅雨も明けの期待もといったところだが昨今は局所的に大雨が降ったり、子供の頃なら考えられないような暑い日が続いたりとなかなか複雑怪奇な天気が続いている。とはいっても勤労者の頃は天気なんて殆ど気にしていなかったので天気が気になるのは時間を持余しているということか?
暑い暑いと不平不満を言ったところでどうなる訳でもなし。一時的にでも涼しいところに逃げるにしかずと思い思案した結果が、前回の山よりもパワーアップして標高が高い草津の白根山。6月に火山規制が緩められたのでそれまで車を停めることが出来なかったレストハウスの駐車場も使えるとの事で出かけてきた。
渋川伊香保ICで高速を降りて長い長い一般道走行となるが連休初日にもかかわらずスイスイ。長野原を過ぎる頃になって他見ナンバーの車が何台か前を走っていることに気付いたが・・・・どうも同じような考えを持った人がいるらしい。レストハウスの駐車場に着いて見上げると既に白根山の火口展望台(湯釜展望台)から降りてきている人も。
曇り空の一部からは青空が覗いているので気温が上がってガスに取り巻かれる前にと思い、白根山目指して登り出すが規制が解除されているのは火口展望台までの区間のみ。

Photo1 白根山火口展望台(湯釜展望台)から見た湯釜と手前の涸釜
天展望台から湯釜と涸釜を見下ろしてすぐに駐車場へと戻り、道路を渡って今度は本白根山方面の周回ルートに入った。

Photo2 白根山火口展望台(湯釜展望台)から見たレストハウス駐車場と逢ノ峰
目の前の逢ノ峰を目指して登りすぐに山頂の休憩所に入り込み、窓から展望を楽しみながら吹き込む気持ちよい風にあたりながら腹ごしらえ。よく見ると山頂直下の登山道横には名残の石楠花が咲いていた。逢ノ峰からコマクサリフトの始点目指して降り、ローププウエー山頂駅の少し手前から鏡池への遊歩道を進んだ。

Photo3 ロープウエー山頂駅と周辺の草原
山頂駅からすぐの草原から潅木帯のトラバース道を進むと高山植物の花盛り。

Photo4 ゴゼンタチバナ花盛り
ゴゼンタチバナの花街道を進みルンゼを渡って富貴原の池遊歩道入口を過ぎ木の階段を登って尾根に出ると鏡池分岐。ここで左折してハイマツのトンネルを降って行くと鏡池畔に到着。
休憩しながら風が凪ぎ漣が消えるのを待っていると漸く分岐の解説板に書かれていた”亀甲状模様が現われた。

Photo5 鏡池湖底の亀甲状模様
観察もそこそこに分岐まで戻り先に進んでザレた尾根を本白根展望台へ登り始めるとコマクサ登場。

Photo6 コマクサ ちょっと盛りが過ぎたかも?
この辺りまで来ると登山者も多くなってきた。草津白根山は交通の便もよくアップダウンも少なく歩行時間も短くてすむのでコマクサ見物には一番手ごろなので賑わうようだ。コマクサの写真を撮りながら進んで人でいっぱいの展望台は通過し、本白根山中央火口の分岐から遊歩道最高点を目指したが・・・・
前方には団体さんが蟻の行列のように降ってくる姿が。コマクサが良く見られそうな地点まで進んで団体をやり過ごし、最高点に到着したところで休憩。

Photo7 本白根山遊歩道最高点
中央火口周辺から展望台までの景色を眺めながら、どうにか人が少なくなりそうな頃合を見計らって分岐までもどった
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Photo8 本白根山展望所 登山者の行列が・・・
分岐からは火口壁沿いの道を登って行くがこの辺りに来るとカメラに三脚をつけて担いだ人がチラホラ。
駐車中からは最短距離でコマクサ見物が出来るところなので遊歩道で狙っている人が多い。三脚を担いだままですれ違いざまに振り向かれると危うくカメラにゴツン。・・・・ちょっと注意してほしいものです。
コマクサの咲くザレ場を過ぎるとまもなくコマクサリフト上部への分岐に差し掛かり、樹林のなかの 広くなった道を降ってゆくとやがてスキーゲレンデの隅に飛び出しリフト始点に到着。
ここからは舗装道路を歩いてレストハウスの駐車場を目指すが途中、鏡池が見え出したところで左折し鏡池の周回歩道に入った。
左折した分岐からすぐの蓬莱岩の岩峰を巻き、木道を進むと湿原に白いワタスゲが風に揺れる姿が目に入った。

Photo9 蓬莱岩と弓池湿原
始めは弓池を横断するつもりでいたがワタスゲを見ようと湿原を回るルートに変更。

Photo10 白いワタスゲが風に揺れる
ぐるりと回って国道に出ようと木段を上りだしたら今度は左側の小さな池の解説板が目に入った。この小さな池、明治火口といい明治35年に噴火した火口跡らしい。

Photo11 明治火口
ゴツゴツした岩で囲まれ噴煙があがっていたであろう火口が、100年そこそこで小さな池になり今ではナナカマドやワタスゲもチラホラ。
自然の力というか植物の生命力はすばらしい。噴火は人にとっては100年前といえばおじいさんの時代、地球にとっては一瞬前だったわけだ。
明治火口を過ぎ階段を上がって国道を横切ればレストハウスの駐車場。車はかなり増えていた。曇り空とはいえ駐車場に停めていた車の温度計は20℃、山から降るうちにあれよあれよという間に上昇し帰宅してみれば36℃。
コマクサにワタスゲ見物のお土産付きで狙い通りの避暑であったが・・・・書いている今は暑さと湿度でウダウダ。
Appendix
ワタスゲ 風に吹かれて
白く見えるのは花ではなく種子の集まりの綿毛なんですね。綿毛が見られる頃は花はすでに終わっています。
