しれいた山・落沢岳

0落沢岳_4578
     Photo0 しれいた山から見た落沢岳

記録
日程:2017,03,23
メンバー:安田

3/23日 天候 曇り時々晴れ 
コースタイム:駐車スペース(7:30)→下郷尾根取付き(7:36)→崩壊社(7:54)→しれいた山(8:37~8:53)→看板跡鉄枠(9:18)→しれいた山分岐(9:45)→落沢岳(10:11~10:24)→下降点小ピーク(11:18~11:23)→林道終点(11:53)→工事地点(12:02~12:08)→駐車スペース(12:27)
行程7.7km 累積標高921m     ルートマップは ここ です。

春分の日も過ぎていろいろな行事も済ませたし、良い天候が続きそうなので西上州の山へ様子見に出かけた。
下仁田ICで高速を降りて町を通り抜け、西上州やまびこ街道を南牧川に沿って進み、右折して川を渡り左岸沿いの道から下郷で右折して支沢沿いに進み四ツ又山登山口を過ぎて下郷集落最奥で駐車スペースに車を停めてここから歩き出した。

駐車スペースから来た道を戻り、南牧川左岸の道との交点のコンクリート擁壁にある階段から登山開始。
1擁壁階段_4619
     Photo1 しれいた山南尾根取り付き 擁壁の階段

しれいた山から南に伸びる尾根の末端に取り付き道跡があるのか無いのか解らないような急坂を登って行くと古い墓地や祠、更に登ると崩壊した神社の社跡が残る平坦地に出た。 
2倒壊した社_4562
     Photo2 南尾根の崩壊した社

ここからは勾配が緩んだ快適な尾根歩きとなりやがて南面に「白板」と呼ばれる岩壁をもったしれいた山が見え出した。
3しれいた山_4563
     Photo3 樹林越しのしれいた山 キレットが見える

やがて勾配が増してくるが登れるところまで直進。ここまでにもトラバースするように獣道が幾筋か散見されたがもうそろそろと思い左折して獣道を進むと直ぐに落沢岳からしれいた山への稜線が見えてきたのでそれを目指して少し高度を上げて稜線に出た。

稜線上で右折し枯れて倒れた巨木に掴まって登り藪岩のナイフリッジを進むと 
4しれいた山から戻る岩尾根_4581
     Photo4 藪岩のナイフリッジ

視界が開け四ツ又山、鹿岳が間近に見え出した。
リッジを進んだ先はキレットがあり残置ロープもあるので一旦降って登り返すと
5キレット_4570
     Photo5 キレットのフィックスロープ


しれいた山山頂に出た。
6しれいた山山頂_4572
     Photo6 しれいた山山頂 山名標名はない

地図にも登山道が載っていない山なので、山名標等山の名前がわかるようなものは無かった。
バリエーションルートの山によくある”KUMO"さんの布と色あせたテープがさがっているくらいだった。
しれいた山山頂で一休みの後、来た道を戻って
7南面の岩壁_4583
     Photo7 振り返って見たしれいた山南面の絶壁「白板」

稜線上を進み落沢岳を目指した。
踏跡はあったがテープなど目印になるようなものは無く、最低鞍部から登りに差し掛かったところで看板跡の鉄枠が立っていたが人工物といえばこれくらい。
8看板跡鉄枠_4585
     Photo8 看板跡鉄枠

鉄枠を過ぎると勾配が増し、やがてⅡ級程度の藪岩壁が現れ立ち木を手掛かりに登るが岩は脆くぐずぐずで、簡単にスポット抜け落ちた。
9Ⅱ級の岩登り_4586
     Photo9 岩グスグスの岩登り Ⅱ級 立ち木を手掛かりに!

注意深く手探りで確認しながら20mくらい登ると黄色い残置支点のロープが現れた。ここを降った人が残してくれたようだ。
やがて岩場を過ぎると雑木林の尾根となり小平坦地に出た。
ここにはテープがあったが西牧と南牧の分水尾根との交点なのでその目印と思われる。
10しれいた山_4587
     Photo10 振り返ってみたしれいた山 キレットも見える

小平坦地で左折し落沢岳を目指すが藪岩壁を登ったり降ったりして小ピークを越えると漸く4つめで落沢岳山頂に出た。
11沢岳山頂_4596
     Photo11 落沢岳山頂

途中立ち木に赤ペイントで矢印がかかれていたり、岩場の降りで赤テープが下がっていたが、目印が少ないので稜線上を進めば問題なし。
潅木に覆われた落沢岳山頂にも山名標の類は無い。尾根状の山頂を西に少し進むと展望が開け、しれいた山その向こうには稲含山が見えた。
浅間山の雪はかなり少なくなっていたが、落沢岳の南に位置する赤久縄山方面の北斜面には多少白いものが見えた。先日の稲含山のときから白い部分は減少しており確実に雪解けが進んでいる。

落沢岳から殆どの場合戻るようであるが、今回は西に見える鹿岳を目指して稜線を進み、稜線上にあるピークでは派生している尾根に巻き込まれないように地図を確認しながら徐々に高度を下げた。
下郷への下降点を探りつつ進んで予定していた下降点に到着したが、植林で見通しが悪いため少し進んで葉が落ちて見通しの利く雑木の小ピークで位置を確認。
少し戻って植林と雑木林の境界を南を目指して下るとやがて沢地形となり、かつての生活の跡か石積みが現れると程なく水流が現れた。

二又を過ぎ小滝を右岸から巻き
12小滝_4610
     Photo12 小滝 右岸から巻き降った

滝下で左岸に移るとやがて現われた道跡を降ると伐採跡の林道に出た。
夏は草に覆われて歩けなくなるような道を降ると、進入禁止を示すように道の真ん中にケルンが現われここから少し広くなった林道を降ると
13林道広場とケルン_4613
     Photo13 林道の真ん中にケルン 奥から下りてきた

林道の工事現場で出た。
これから砂防堰堤の工事が始まるとのこと。
聞けばこれまで歩いてきた林道は昭和63年に作られ、その後伐採が行われた以降車は入っていないとのことであった。林道を降るとやがて歩き出した駐車スペースに戻り周回を終えた。

地図に登山道は無く、しかも目印の類も殆ど無し。途中にところどころ現われた道跡らしきものも、殆どとラバースしていたので多分獣道。麓付近では2匹のイノシシの姿もあったし沢筋では薬莢が落ちていた。
稜線上から降るような道跡があったがおそらく往時の下郷と落沢の集落を結ぶ道であったかあるいは植林の作業道であろう。
時間、距離ともに短かったが登山道に出会うことなく、岩登りあり沢降りありの緊張感いっぱいの山歩きであった。



テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

東吾野 阿寺の岩場

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     Photo0 阿寺の岩場 先ずはロープを張って

記録
日程:2017,03,11
メンバー:Yさん、Sさん、Nさん、安田

3/11日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(7:45)→岩場(7:50~14:00)→駐車場(14:05)

このところ岩場に出かけるチャンスが無かったが久しぶりに奥武蔵の阿寺の岩場に出かけた。岩に触れるのは稲子岳以来で凡そ半年ぶり、阿寺を訪れたのはもう2年以上前なのでどうなることかと思っていたが・・・・・

週末しかも晴天とあって岩場に到着してみると既に先着者がいた。
稲子岳以来で凡そ半年ぶり、阿寺を訪れたのはもう2年以上前なのでどうなることかと思っていたが・・・・・
岩場は谷間に南に面しているので冬でも北風が無く陽射しがあればポカポカ。しかし太陽が差し込む時間はお昼過ぎくらいまでなので一日中登れるほど技術と体力が無い私には太陽が尾根に隠れるまでの時間で充分である。
岩場の中央辺り、大野カンテと呼ばれる辺りにロープを張って易しいルートに取り付くとやはりブランクで岩場がいやに立っているようでちょっとめげてしまった。
1 DSCN2306
     Photo1 久々に岩に触れる

気を取り直して一歩、一手ずつ確かめながらどうにか終了点に到着。う~ん、これが今の自分の素の実力と納得。もともとたいしたところも登れなかったので・・・技量の劣化は少ない!
やがて続々とクライマーがやってきて岩場はロープの縄のれん状態になってきたので右側に移動し、
2 DSCN2311
     Photo2 ちょっと被った岩にも

いろいろ登ってみるが早々と背中の筋肉が発熱状態になりこれにて本日は満足満腹状態。後はビレー専門で陽射しが翳りだしたところでクライミング終了。
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     Photo3 引き上げる頃にはかなりの混みだしてきた

阿寺の岩場は以前とはかなり様変わりし、沢を越えて岩の基部に取り付いたが今では沢が埋められ。基部が広場になっていた。
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     Photo4 確か以前は無かった岩場案内

駐車場からの取り付きもかつては林道を少し登って急斜面を降って岩場に着いたが、今では駐車場から沢沿いに直接行けるようになった。
昼時に休憩しているとクライマイング場の所有者の大野さんが登場、暫し話し込むと駐車場近くにもう一つ岩場を開拓中とのことで帰路に寄ってみるとツルハシで泥を崩し岩を掘り起こしていた。
手伝いを要請されたが丁重に辞退し、東吾野の国道から林道への入口にあるお宅に立ち寄って岩場の使用料をポストに入れて岩場開拓に感謝。




テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

嵩山(たけやま)

0嵩山_4461
     Photo0 岩櫃山からの嵩山 一番手前の中腹に岩のある山 奥は雪を戴いた谷川連峰

記録
日程:2017,03,09
メンバー:安田

3/09日 天候 晴れ 
コースタイム:表登山口(11:54)→展望台(12:09)→天狗の広場(12:20)→小天狗(12:24~12:33)→天狗の広場(12:35)→中天狗(12:42)→嵩山城本丸跡(12:47)→経塚(13:16)→大天狗(12:57~13:09)→経塚(13:16)→分岐(13:25)→胎内くぐり(13:45)→三社神社(13:49)→天狗の広場(13:51)→表登山口(14:03)
行程3.2km 累積標高467m     ルートマップは ここ です。

コースタイムでは2時間ほどの山なので、わざわざ出かけてくることはあるまいと思い岩櫃山周回を終えてもまだ正午前だったので車で移動しても20分足らずの嵩山にも登ることにした。
岩櫃山の平沢登山口から中之条の町に戻り、大道峠を目指して左折約3kmで道の駅"霊山たけやま"に到着。道の駅の駐車場に車を停めて嵩山を目指した。

大きな鳥居のある表登山口から歩き出し、
1表登山口鳥居_4506
     Photo1 嵩山表登山口

公園を抜ける山道に差し掛かると一右側に一番の石仏が現れた。ここから嵩山一帯に石仏が祀られていて、登山道を進むと次々に現れるが・・・・・
登山口にあった案内図を見ても途中かなり寄り道しないと全部を回れそうには無いので、進路近くにあるものだけ"お参り”ということで登って行く。

ツヅラ折れの登山道を登って行くと展望台への分岐に出た。帰りには通過しないと思っていたので展望台を経由して尾根の天狗の広場を目指したが、途中"休石"のところで”右折して”蝙蝠穴”に寄り道。
2蝙蝠穴_4511
     Photo2 蝙蝠穴 中には二番の石仏

登山道に復帰すると今度は”三番”の指導標があったのでまたまた寄り道で石仏参り。
再び登山道に復帰すると一登りで尾根の"天狗の広場"に到着。
3天狗の広場_4516
     Photo3 天狗の広場

ここでさせ左折して”小天狗”を目指した。尾根を進み西端の岩峰を登ったところが”小天狗”で石の祠が祀られており、展望が利くのでここで陽射しのある岩陰で休憩。
4小天狗_4519
     Photo4 小天狗のピーク

午前中に登った岩櫃山を探しあてたが・・・・。岩櫃山は標高が低いので背後の山に埋もれ探し出すのが大変。小さな岩峰がある山を探し出し漸く確認できた。
”小天狗”から引き返し"天狗の広場"を通り過ぎ東屋のある"三社神社”で右折して
5三社神社_4522
     Photo5 三社神社

"中天狗"を目指すが途中に"弘法の筆跡"とあったので寄り道。標柱はあったもののいったい"弘法の筆跡"とは何ものか解らず。
山頂にこれまた石の祠のある”中天狗”に登って下り、
6中天狗_4525
     Photo6 潅木で見晴しの利かない中天狗

北斜面のトラバースしながら進むと尾根の小鞍部になっている”小袖の渡し"に到着。さらに進むと開けた嵩山城跡に出た。
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     Photo7 嵩山城本丸跡 実(御)城の平 無常の平 とも呼ばれる

広場の周囲には西国秩父観音群の石仏が立ち並び、解説もあったが無学なわたしにはチンプンカンプン。嵩山城の本丸跡だというがどうやら真田一族との戦いで滅ぼされたらしい。真田一族が支配した岩櫃城から6kmくらい。どちらも岩山だし、よく見れば互いに城の様子が見て取れたんじゃないかな?この場所は本丸跡とも書かれていたし、”実(御)城の平”、”無常の平”とも。
本丸跡を過ぎると直ぐに”経塚”に到着。さらに直進してロープで一登りすると今度はクサリ場。
始めは勾配も緩いしクサリ無しでもと上り始めたが長い。
8大天狗への岩場_4532
     Photo8 大天狗への岩場 勾配は少ないものの落葉した松葉で滑る

進めども進めどもクサリ場が続き漸く登り詰めると三角点のある”大天狗”に到着。
9大天狗_4534
     Photo9 大天狗 丸いのは女岩

山頂には女岩と呼ばれる大岩がありクサリが掛かっているのでもう一登り。正面から見たらクサリ無しではとても登れないような手がかり足がかりの無い大岩だったが登ってみれば横に縦に上下に走る大きなクラックがあった。
10女岩_4539
     Photo10 女岩

なるほど"女岩"ですか。
ここで休憩しながらが下山ルートを思案。予定では東登山口に下りる周回の予定であったが途中からトラバースするようにもと来た道へ出るように歩いたほうが面白そうと思いルート変更。
”大天狗”から"経塚"に戻り東登山口への道を降ると途中"弥勒穴"という標識あったが、よく見ると崩壊してしばらく人が歩いた歩いた跡が無いので寄り道は止めて更に降り、分岐で右折して”胎内くぐり”に向った。この辺り踏跡も大分薄くなって来て途中には崩落した木段もあったが徐々に高度を上げるようにトラバースして進んだ。
やがて岩室の中に祀られた十四番十五番の石仏を過ぎると、両側が大岩で切り立った泥ルンゼに到着。左に岩を巻くように踏跡があったが、ルンゼ野中にクサリがあったのでものは試しと登ってみるとルンゼ奥の左側の岩棚の下に十一番十二番十三番の石仏が祀られていた。
11十一番十二番十三番_4547
     Photo11泥ルンゼの奥には三体の石仏が 奥に見える明るいところに抜けた

クサリはあれども登った踏跡が無い泥ルンゼだったのでここで行き止まりかと思われたが奥のほうに陽光が差し込んでいたので更に登って行くと氷の詰まった岩の隙間に出た。
さてここからどうするかと岩壁を回りこんでみるとツララの下がった狭い岩の隙間があった。もしやここが”胎内くぐり”ではと思い、ザックをおろし、ウエストポーチを外してお腹をへこませて隙間に侵入。
12胎内くぐり_4549
     Photo12 胎内くぐり 28リットルザックと比べてください 狭い!

一瞬動きが取れなくなったがスメアリングの要領で少しずつ体を移動して通過。通過してみると"胎内くぐり”の標識と迂回路の標識があった。
”胎内くぐり”過ぎて少し登って行くと直ぐに"三社神社"の分岐にでた。
どうやらわたしが歩いたルートは反対から来るべきだったようだ。そして”胎内くぐり”だけを体験し、泥ルンゼを降らずに途中から迂回路を引き返す人が多いようだ。
"三社神社"からは"天狗の広場"へ戻り,そこから来た道を戻って表登山口へと下山した。




テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

岩櫃山

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     Photo0 潜龍院跡から見上げた岩櫃山

記録
日程:2017,03,09
メンバー:安田

3/09日 天候 晴れ 
コースタイム:平沢登山口駐車場(8:02)→本丸跡分岐(8:12)→櫃の口(8:29)→九合目(8:47)→岩櫃山(8:54~9:11)→岩窓(9:16)→鷹の巣岩陰遺跡(9:24)→天狗のかけ橋(9:32)→尾根鞍部(9:39)→蜜岩登山口(9:59)→古谷T字路(8:07)→潜龍院跡(110:18~10:25)→旧道分岐(10:50)→赤岩通り分岐(10:53)→岩櫃城本丸跡(11:12~11:22)→尾根通り分岐(11:25)→平沢登山口駐車場(11:29)
行程6.0km 累積標高658m     ルートマップは ここ です。

昨年の大河ドラマの真田氏が活躍した岩櫃城は岩櫃山の中腹にある山城なのでそろそろブームが去った今頃はハイキングする人も少ないだろうと思い出かけてきた。
周回しても距離は短いもののクラストした岩の間を登るルンゼ、クサリ場、360°の展望、おまけに狭い岩リッジ、岩窓くぐりと変化に富んだコースで最後には疑木の階段が土砂に埋まって降るのにスリリングな泥ルンゼありというおまけまで付いていた。
登山口の案内書で見れば1~3月は自粛してくださいとのこと。木々の葉が落ちて見晴らしが良いのになぜと思ったが歩いて納得。
北面の斜面や陽が差し込まないルンゼはクラストしてツルツル、暖かい季節なら手軽なハイキングも今の季節ではちょっと手ごわい。

岩櫃山には幾つかの登山口があるが駐車場がある平沢登山口より入山。
1平沢登山口駐車場_4424
     Photo1 平沢登山口

舗装路を歩いてゆくと直ぐ氷が現れたが乾いた所を選んで進みやがて舗装が切れ沢通りの登山道を進むと両側に尾根が立ち上がり始めルンゼとなった。
2ルンゼ登り_4432
     Photo2 だんだん険しいルンゼになってきた

やがて正面が二又の岩ルンゼとなり"櫃の口"に到着。
3櫃の口_4434
     Photo3 櫃の口 ここら辺りから厳しくなる

ここから指導標に従い切り立った岩の間を進むと”天狗の蹴上げ岩”さらに進むと”一本槍”。
4一本槍_4438
     Photo4 一本槍 どれだかわからないけど尖がった岩塔を指すのかな

ところどころにある凍結路面を避けながら
5アイスバーンの登山路_4436
     Photo5 踏まれて解けて再結氷してツルツル

ロープに頼って上りきると漸く尾根に出て、潅木の間の尾根を進んで岩場を一登りすると岩峰のピーク(九合目)に出た。
ここで休憩とも思ったが、直ぐ近くに山頂が見えたのでそのまま進み一旦降って登り返すとテラスに出た。ここから岩登りで山頂に立ち景色を堪能。
6岩櫃山山頂_4448
     Photo6 岩櫃山山頂

陽光を浴びながら休憩して再びテラスに降り立ち、山頂のピークを巻くように狭い登山道でトラバースしてリッジにでると進路が岩陰になっていて良くわからない。
先になにがあるのかドキドキしながら進むと少し降った左側に岩窓が出てきた。足元は岩なので踏跡が無いので検討をつけて岩窓まで降り潜りぬけると
7岩窓_4464
     Photo7 屈んで潜り抜けた岩窓

再び潅木のリッジ歩きとなった。少し降った分岐を左折"鷹の巣岩陰遺跡”をピストンし、稜線に復帰してさらに降ると行く手にまたもや岩峰が立ちふさがった。
直進すると迂回路、右折すると"天狗のかけ橋"とあるので迷わず右折して岩を巻くように降ってゆくと細い岩リッジで下がえぐられて貫通した穴となっている"天狗のかけ橋”。
8天狗のかけけ橋_4474
     Photo8 上から見下ろした“天狗のかけ橋”

距離は短いが手がかりは無いので立って渡った。直ぐに迂回路と合流したが迂回路を見れば岩の北斜面のアイスバーンだったのでこの時期は迂回路のほうが危険なような気もするが・・・・
天狗のかけ橋を通過すると直ぐに尾根の鞍部に出てここから蜜岩登山口を目指して降った。
9泥ルンゼ_4478
     Photo9 乾いた泥、砂、落ち葉でズルズル滑るルンゼを下降

南に面した泥ルンゼは土砂の崩落が多いらしく、疑木でできた階段は殆ど埋没、あるいは抉られて崩壊状態。乾いた斜面をクサリに頼って降るが、所によっては階段が落ち葉で隠され恐る恐る足を出した。勾配が緩んで木段から開放されるとまもなく蜜岩登山口に到着。
10蜜岩登山口_4480
     Photo10 蜜岩登山口

ここからは舗装された道を歩いて古谷T字路を直進。舗装が途切れ殆ど勾配の無い草道を歩いてゆくと左に門柱状の赤岩登山口が現れたが十二様通りを直進。直ぐに大きく開け石垣の残る潜龍院跡に出た。
11潜龍院跡_4487
     Photo11 潜龍院跡

潜龍院跡の広場の中ほどにあるベンチで岩櫃山を見上げながら休憩を取り、道なりに進んで尾根に乗ると郷原城跡。
ここで左折して尾根筋を登り途中からトラバースして次の尾根に乗り換え徐々に高度を上げてゆくと先ほどの赤岩登山口からの道、赤岩通りと合わさる旧道分岐に出た。
分岐から少し進んで次の尾根に乗ると赤岩通りの分岐。ここで右折して尾根通りを降って岩櫃城本丸跡に出て小休止。
尾根の途中の小岩峰のところでは迂回路もあったがやはり北面なので避けて岩峰を直登し通過した。

岩櫃城本丸跡を過ぎる頃になると、
12本丸跡_4499
     Photo12 岩櫃城本丸跡

登山道の泥道は霜が解け出しドロドロ、尾根の北斜面では霜柱の道。
やがて往路で歩いた沢通りの分岐に出て駐車場へと戻った。





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ジャンル : 趣味・実用

稲含山・白髪岩(原三角測点を探して)

0原三角点_4396
     Photo0 白髪岩の原三角測点

記録
日程:2017,03,07
メンバー:安田

3/07日 天候 曇り時々晴れ 
コースタイム:茂垣峠駐車場(8:20)→登山口(9:26)→稲含神社(9:03)→稲含山山頂(9:06~9:19)→尾根道復帰(10:05)→羽毛山(10:32~10:41)→物見山(10:55)→白髪岩(11:16)→尾根西端(11:20~11:33)→最低鞍部(12:29~12:35)→小岩峰(12:57~13:06)→稲含山山頂(13:20)→稲含神社(13:24~13:27)→秋畑稲含神社(13:43)→一の鳥居(14:02~14:07)→登山口(14:12)→茂垣峠駐車場(14:17)
行程9.1km 累積標高1156m     ルートマップは ここ です。

ぼんやり地図を見ていたら"原三角測点"と書かれているのを見つけた。ネットで検索してみると三角点のご先祖様のようで現在確認されているのは3箇所だけらしい。そのうち一ヶ所が西上州の白髪岩にあるということで出かけてきた。
白髪岩に到達するには御荷鉾スーパー林道で赤久縄山の近くの杖突峠からと稲含山からの道があるらしいがどちらも途中からバリエーションルートなので登ったことの無い稲含山からの尾根歩きルートを歩いた。

甘楽町の小幡から舗装の一本道を進み、秋畑で右折し林道に入ると道が細くなるが稲含山登山口となる茂垣峠のほんの少し手前まで舗装が続く。
茂垣峠の駐車場に車を止め指導標に従って砂利道を登って行くと稲含山登山口が現れた。
1稲含山登山口_4372
     Photo1稲含山登山口奥には赤鳥居が見えます

少し奥を見上げると赤い鳥居があり、それを目指して登って行くとやがて道はアイスバーンとなり稲含神社に到着。
2稲含神社神社_4376
     Photo2 稲含神社

ここから折り返すように尾根を登って行くと展望が開けた稲含山山頂。360°の展望を楽しむがやはり靄が掛かって八ヶ岳や浅間山、榛名・赤城方面もスッキリしない。
3荒船山_4385
     Photo3 荒船山も靄で霞んでいる

山頂からこれから向う白髪岩への山並みを見定めて
4白髪山への山並_4382
     Photo4 羽毛山・物見山・白髪岩へと連なる山並み

どこからバリエーションルートに入り込むかしばらく考えるが
5稲含山山頂_4378
     Photo5 稲含山山頂 目印は???

ロープで塞がれた踏跡、その右にはピンクテープが下がった濃い踏跡があったので、ピンクテープに従うがやがてテープがなくなり今度は樹の幹に赤いペイントが表れた。
どうも方向的に少しずれているようであるがそのまま降ってゆくとやがてペイントもなくなりルートが怪しくなってきた。登り返すのも面倒なので丁度白髪岩に至る尾根ルートの途中の最低鞍部くらいの標高まで降りてしまったので左にトラバースすると両岸が岩落ち込んでいる沢地形に出てしまった。
地図によるともう少し降れば勾配が緩むので容易に沢地形を越えられると思い、少し降ってトラバースし尾根に上り返した。
尾根に出ると目印の布切れが下がっていたので無事に予定ルートに復帰。
6尾根道合流点_4390
     Photo6 尾根道のルートに復帰

ここからはいろいろな目印が出てきたが往路は目印に従わず、尾根筋を歩き途中のピークを越えて行くことにした。
尾根進行方向正面を登って行くと羽毛山(1377m)のピークに出て、
7羽毛山山頂_4392
     Photo7 羽毛山山頂

そこから尾根を降って登り返すと今度は物見山(1461m)。
8物見山山頂_4393
     Photo8 物見山山頂

物見山からも忠実に尾根を辿り時折現れる残雪を登って行くと陽射しはあるものの樹林に覆われた白髪岩の尾根に出た。
9白髪岩の尾根_4394
     Photo9 白髪岩の尾根 奥に“原三角測点”が見える

尾根の右手に目的の"原三角測点”は簡単に見つかった。

展望が無いのでさらに先へ進み、尾根西端に出ると潅木越しに御荷鉾山、正面には林道が白く直線状にトラバースしている赤久縄山。その向こうには赤岩尾根と両神山の姿も見えた。
10両神山_4399
     Photo10 赤岩尾根と両神山

一休みして、帰路に着くが、今度は白髪岩から目印に従って稲含山に戻ることにした。
往路で登った物語山と羽毛山は西側を巻き、凍結した地面のスリップに気をつけながら歩いたら短い時間で最低鞍部に到着。
11最低鞍部からの登り返し_4406
     Photo11 最低鞍部付近から稲含山(左側)を見上げる

ここからは往路では歩かなかった道なので稲含山のバリエーション取り付きを確認すべく目印に従って尾根の急登を登り、岩を2つ越えると勾配が緩み岩尾根歩きとなった。途中小岩峰で休憩しさらに登って行くと、稲含山山頂の踏跡を塞ぐようにかけられたロープのところに出た。
やはり正解はロープだった。ピンクテープの濃い踏跡のほうは進入禁止の意味で張られたテープが劣化して切れ切れになっていたようである。

稲含山山頂から稲含神社まで戻り、アイスバーンに備えてチェーンアイゼンを着け、今度は秋畑稲含神社経由で下山。
ここも北斜面でしかもツヅラ折れの道、ところによってはロープを頼りに降り神社・ニの鳥居・神の水を経て一の鳥居でアイゼンを外し
12一の鳥居_4423
     Photo12 一の鳥居

左折して送電鉄塔の下を通って赤鳥居方面を目指し登山口へと戻った。登山口からはアイスバーンの中に現れた砂利路面を拾い歩きしながら駐車場へと戻った。

1時間ほど前に小岩峰で休憩していたときは陽射しで温かく麓の甘楽の市街まで見渡せたが、駐車場に戻ったときには風が吹き出し陽射しも陰ってチラホラ雪が舞っていた。

参考までに
原三角点で現在確認されているのは3ヶ所
     雲取山   何回も訪れているが注目していなかった次回はきっちり確認
     白髪岩
     米山
今回訪れた白髪岩の原三角測點は
     北東面 原三角測點
     南東面 明治十五年十月
     北西面 内務省地理局
     南西面 刻み無し
  角錐柱標石で上面には×印が東西南北方向の対角線

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

湯ノ丸山・烏帽子岳

0小烏帽子と烏帽子岳_4342
     Photo0 稜線上の左が小烏帽子岳、右が烏帽子岳

記録
日程:2017,03,05
メンバー:安田

3/05日 天候 快晴 
コースタイム:地蔵峠駐車場(8:57)→キャンプ場(9:10)→尾根道合流(9:26)→鐘分岐(9:35)→湯ノ丸山(10:09~10:36)→鞍部・小梨平(10:53)→稜線分岐(11:19)→小烏帽子岳(11:21~11:28)→烏帽子岳(11:38~11:57)→鞍部・小梨平(12:17)→中分岐(12:42)→キャンプ場(1253)→地蔵峠駐車場(13:05)
行程8.6km 累積標高806m     ルートマップは ここ です。

年初に烏帽子岳を計画したがそのときは天候が思わしくなくそのままになっていた。そろそろ雪も締まって登りやすくなり、天候も良さそうだったので出かけてみると天候は快晴微風で絶好のコンデション。もしやと思い車にスノーシューを積んでいたが持ち出すことは無かった。

上信越道で群馬長野県境のトンネルを抜けるとそれまでの天候と違って周囲はガス。天気予報は晴れ予報だったので一瞬はずれかと思ったが降ってゆくとやがてガスは切れ。小諸ICを降りる頃には晴れて陽射しが出てきた。
地蔵峠を目指して乾いた道路を登って行くとやがて両脇に除雪で積みあがった雪の壁がガードレール程度の高さになっていた。地蔵峠に着いてみるとスキーのイベントがあるらしく駐車場はほぼ満車状態。どうにか片隅にスペースを見つけて駐車。
身なりを整えて登山口に向うがスノーシューを持ってゆくかどうか一瞬迷うが・・・今日はアイゼンで勝負と判断。

スキー客で賑わうゲレンデ横を避けて、
1登山口_4367
     Photo1 キャンプ場への道、登山口

キャンプ場へ進み、そこからスキー場から登ってくる道に出ることにした。
2キャンプ場分岐_4366
     Photo2 キャンプ場の分岐、右へ登って尾根へ

途中までかなり前のスノボのトレースを追い、その後はトレースから外れて尾根を目指すが、ツボ足でも膝下くらいの積雪だった。
3唐松林_4322
     Photo3 トレースから外れて尾根を目指す

尾根に出るとゲレンデトップからのしっかりしたトレースがあり、そのトレースを追ってゆくと直ぐに鐘分岐に到着。
4湯ノ丸山_4326
     Photo4 鐘分岐 正面は湯ノ丸山

合流したトレースを見ると大半の登山者がキャンプ場を通り越して中分岐から夏道どおりに登ってきているようだった。
ここから勾配が少し増すが、前方に見える湯ノ丸山山頂を目指して登って行くと、20人ほどのパーティが一列で歩いていた。
一気に抜き去って、山頂に立つとすばらしい展望が広がっていたが雪が風で飛ばされ岩がそこかしこに出ていた。
5湯ノ丸山_4331
     Photo5 湯ノ丸山山頂 後ろは烏帽子岳

休憩しながら先行の登山者と話をすると、早朝は雲海が出来ており妙高から後立山・北アルプス、
6後立山_4355
     Photo6 北アルプス 後立山方面

中央アルプス、八ヶ岳、奥秩父まですばらしい景色が広がっていたらしい。太陽の上昇とともに雲海が消え去り今は下界が靄で霞んでいるとのことであった。
丁度県境のトンネルを抜けたところでガスっていたのがその雲海だったようだ。
浅間方面を見るといつもと違ってかなり噴煙が大きくなっていてはっきりそれとわかる。
7浅間山_4335
     Photo7 浅間山の噴煙 手前左は西篭ノ登山、右は東篭ノ登山

最近増えているようなので何事も無ければよいが。

湯ノ丸山山頂を後にして烏帽子岳との鞍部(小梨平)目指して降るが以前歩いたときの夏道と違って雪道は歩きやすく、あっという間に鞍部に到着。
8小梨平分岐_4344
     Photo8 湯ノ丸山と烏帽子岳の鞍部、小梨平

ここから少し尾根を歩いて烏帽子岳の稜線に登り返した。

小烏帽子岳と烏帽子岳を結ぶ稜線に出たところで左折、直ぐに小烏帽子岳山頂に達して麓の小諸や上田の街並みを見ながら休憩。
9小烏帽子岳_4345
     Photo9 小烏帽子岳山頂

烏帽子岳山頂から登山者が降ってくるのを確認して誰もいなくなったところを見計らって烏帽子岳に向った。
烏帽子岳山頂に着いてみると岩陰に人がいたが、バーナーで食事の準備中。山頂で火を使えるくらい風が無かった。
10烏帽子岳_4351
     Photo10 烏帽子岳山頂 後ろは根子岳と四阿山

烏帽子岳山頂からは靄の中に八ヶ岳や美ヶ原が見えたが雪がついて白く見えるのは蓼科山のモッコリした山頂だけ。ここでも話し込み、地元の登山者に聞くと今年は浅間山は雪が少なく、湯ノ丸・烏帽子は平年並み、四阿山・根子岳は雪が多かったらしい。然程離れていないにもかかわらずこんなに雪の量が違うのは珍しいとのことであった。

烏帽子岳を後に再び鞍部(小梨平)まで戻り右折してトラバース道を中分岐まで進むとここからは一段とトレースが濃くなった。
11中分岐_4362
     Photo11 中分岐 白樺林の奥に湯ノ丸山

スノーシューで登山口→中分岐→鐘分岐→湯ノ丸山、ピストンというのが一般的らしい。

中分岐から大きく開けた臼窪湿原を横切ってキャンプ場に到着。
12臼窪湿原と西篭ノ登山_4365
     Photo12 臼窪湿原 正面に見えるのは西篭ノ登山

ここから往路を戻って行き山歩きを終えた。登山口の駐車所へ戻ってみるとスキーイベントの表彰式をやっているらしく、登り始めるときに多くのスキーヤーがいたゲレンデは閑散としていた。

帰宅後テレビのュースでビックリ。鉢伏山で防災へりの墜落事故があったらしい。風も無かったしいったいなぜ?
御岳山が噴火したときには霞沢岳に登っていて下山後に立ち寄った温泉のテレビで知った。笹子トンネルの事故の時には赤岳に登っていて下山して美濃戸口の駐車場で料金を払うときに知って、帰りをどうするかかなり悩んだ。
どうも山に出かけているときに大きな事故が起こっている。山の思い出が事故の思い出と一緒になって複雑な気分。




テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

櫛形山

0櫛形山_4320
     Photo0 甲府盆地から和櫛の背のように見える櫛形山

記録
日程:2017,02,28
メンバー:安田

2/28日 天候 曇り 山頂付近はガス 
コースタイム:県民の森駐車場(8:14)→林道横断(9:26)→ほこら小屋(10:23~10:41)→アヤメ平への分岐(11:09)→櫛形山最高点(11:23)→櫛形山:奥仙重(11:40)→折返し点(11:45~11:49)→櫛形山:奥仙重(11:55)→櫛形山最高点(12:12)→アヤメ平への分岐(12:22)→登山道合流(12:32)→ 裸山分岐(12:49)→裸山(12:54)→裸山分岐(13:00)→アヤメ平(13:24~13:36)→もみじ平への分岐(13:54) →見晴し台(14:27~14:29)→林道降立ち(15:00)→北尾根登山口(5:05)→県民の森駐車場(15:24)
行程17.2km 累積標高1559m     ルートマップは ここ です。

南アルプスの雪山を見ようとこれまで登ったことがなかった櫛形山に出掛けた。
南アルプスの3000m級の山には雪、それを見ようと思った櫛形山は下のほうでは雪無し山頂辺りには雪上歩きを楽しめると思い、天気予報を信じて出かけたが見事に天気予報ははずれ、高度を上げるに従い周囲はガスに覆われて残念ながら南アルプス展望は×登山であった。

南アルプス市の伊奈ヶ湖の県民の森駐車場に車を止め、道路挟んで向かい側のウッドビレッジ伊奈ヶ湖の右横にある櫛形山中尾根登山口から櫛形山を目指した。
1ウッドビレッジ伊奈ヶ湖_4263
     Photo1 ウッドビレッジ伊奈ヶ湖 右隅に登山口

貸しコテージ群の中を抜け歩きやすい登山道を登って行くとH1200m辺りから路面か凍結して滑りやすくなってきた。
次第に残雪も現れはじめ櫛形山林道を横断し
2林道横断_4268
     Photo2 林道横断

少し登:って行くと雪上路となりH1800mより上では歩きやすい雪道となった。
3登山道_4271
     Photo3登山道は全面雪に覆われ歩きやすくなった

登り勾配が緩み今度は降って行くと”ほこら小屋”が現れた。
4ほこら小屋_4274
     Photo4 ほこら小屋

小屋の中は綺麗で、外にはトイレもあった。ここで休憩し、雪道をダラダラと登って行くとアヤメ平への分岐、そのまま直進して櫛形山を目指すと再びアヤメ平への分岐が現れた。
ここも直進して登って行くと登りと巻き道にトレースが分かれていたので、櫛形山最高点を逃してはと思い登りのトレースを進むがちょっとしたピークを越えると巻き道と合流してしまった。
さらにトレースを追うと櫛形山最高点に到着。
5櫛形山最高点_4278
     Photo5 櫛形山最高点 山梨百名山の山名標もあり

さらに先には地図に櫛形山と示された奥仙重をあるのでそれを目指してダラダラ下降してゆくとやがてトレースが消えてしまった。かなり前のトレースと思われるが引き返したようだ。
まだ時間も早いので表面がクラストしたモナカ雪を踏み抜きながら進んで登り返すと少し開けたところに三角点の石が現れたが周囲は樹林で展望は無く、山名標も無かった。
6奥仙重_4282
     Photo6 地図上の櫛形山(奥仙重)山頂

さらに少し進んで尾根が下降してゆくのを確認して引き返し、地図上の櫛形山(奥仙重)それに最高点を通過してアヤメ平への分岐まで戻り左折して裸山方面に進んだ。
この辺りは樹林帯でしかもアップダウンが少なく見通しが利かない。しかも少しガスが出始めたのでトレースを追って進むがいろいろな方向に進んでおり???
方向を見定めてそれらしきトレースを追ううちに登山道と思われる濃いトレースに出た。西側斜面で日当たりが良いのか地面が出ているところ、かろうじて雪の上に登山道との境界のロープの柱が出ているところもあり、いろいろ変化する登山道を進むと裸山の分岐点に出た。
ここから反時計回りに裸山に登って再び分岐に戻ったが裸山の山頂からもガスで展望なし。
7裸山山頂_4294
     Photo7 裸山山頂

裸山分岐からアヤメ平を目指し時折踏み抜きながらトレースを追いダラダラ降るとアヤメの植生保護柵が現れた。
8アヤメ保護柵_4299
     Photo8 植生保護柵のゲートを除雪して通過

ゲート横のスコップを使って雪を取り除き扉を開けて通過すると直ぐにアヤメ平に到着。分岐からすぐのところにある”アヤメ平避難小屋”も”ほこら小屋”同様管理が行き届いていて綺麗だった。
9アヤメ平避難小屋_4302
     Photo9アヤメ平避難小屋

避難小屋の入口横のベンチで休憩し、ここからの降りは凍結が予想されるのでチェーンアイゼンをつけて出発。
10アヤメ平_4303
     Photo10 植生保護のロープの張られた歩道を伝ってアヤメ自生地を横切る


少し降ると落ち葉も現れ始めその下は氷で良く滑りそうであったがH1650mを過ぎた辺りからは凍結も無くなり、アイゼンを外して落ち葉の堆積を蹴散らしながら高度をさげた。
やがて落葉した樹林越しに右手に林道が見え出すがなかなか林道と一緒にならない。尾根から斜面を降ってゆく道もあったが稜線を進んで降ってゆくと視界が開けた”見晴し台”に到着。
写真を使った説明板によると甲府盆地が一望できそうであるが・・・・・街はわかるもののガスっていていま一の展望であった。階段を降って林道の駐車場に下りるとモニュメントの横に雲の上にから天辺だけ出した富士山。
11見晴し台_4312
     Photo11 見晴し台のモニュメント 右に富士山が薄っすらと

本日唯一の展望であった。

”見晴し台”から林道を少し歩き指導表に従って北尾根登山道を降ったが途中からは堆積した落ち葉を牙で引っ掻き回し餌を漁ったイノシシ天国。谷形にえぐられた登山道を避けて横を歩いたらそのうち登山道を外してしまった。地形図を見るとどこを降っても駐車場へと戻る林道に出られるので歩きやすいところを選んで下降。やがて林道のミラーが見え出したので林道に降り立ち駐車場へと戻った。12櫛形山林道_4317
Photo12 林道到着点

林道に降り立ったカーブミラーのところにピンクテープが下がっていたので別の北尾根登山口かとも思ったが林業用ですかね。駐車場への途中北尾根登山口があったが、木段には枯葉が堆積し、よく歩かれていそうな中尾根登山口に比べるとこの季節入山者は少ないようだ。
アヤメ平へ登山口と思うが季節にはわざわざ下から歩かず途中の”見晴し台”まで車で行ってしまうのか?





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