2017年02月の全記事一覧
日光 社山

Photo0 中禅寺越の社山(雲の下の三角形の山)
記録
日程:2017,02,25
メンバー:安田
2/25日 天候 晴れ
コースタイム:歌ヶ浜駐車場(7:52)→イタリア大使館別荘跡(8:08)→狸窪分岐(8:29)→阿世潟分岐(8:55)→阿世潟峠(9:15~9:30)→P1550(9:52)→社山山頂(10:39~10:54)→コル(11:07)→右折ポイント(11:16)→H1710(11:27~11:38)→P1554(12:09)→H1444(12:24~12:33)→木橋(12:48)→阿世潟分岐(12:59~13:04)→狸久保分岐(13:26)→歌ヶ浜駐車場(14:00)
行程14.1km 累積標高983m ルートマップは ここ です。
週末久々の登山日和となりそうなのでよく良く登られていてしかもバリエーションルートを追加すれば周回も出来る雪山ということで日光の社山に出かけてきた。
中禅寺湖畔の歌ヶ浜駐車場に車を停めて半月山への道路を歩くと直ぐに中禅寺湖遊歩道のゲートのある入口があり右に進んで遊歩道に入った。
遊歩道は除雪されておりところどころ凍っているものの歩き易く、イギリス大使館別荘跡、イタリア大使館別荘跡記念公園の横を通過。
遊歩道が中禅寺湖に近づいたところで遊歩道からそれて水辺を歩き、

Photo1 八丁出島目指して水辺歩き
やがて遊歩道が上り坂になって離れてゆきそうなので遊歩道に復帰して進むと、

Photo2 水辺からは男体山が良く見える
除雪終了点となりまもなく狸窪の半月峠への分岐が現れた。

Photo3 半月峠への狸窪分岐
道は少し登りになって八丁出島、小寺ヶ崎の付け根を越えると大きな木の樹林の中に阿世潟の分岐。

Photo4 阿世潟分岐
ここで左折し良く踏まれたトレースを辿って登って行くと阿世潟峠に出た。

Photo5 阿世潟峠
峠は雪が消え朝の太陽が燦燦としているなかで休憩。これから登る社山への尾根も殆ど雪が消えていたが反対側の半月峠方面への尾根には踏跡の無い雪が残っていた。
雪解けの氷と水分たっぷりの土で歩きにくい尾根を登ってアンテナのある1550mのピークに出ると中禅寺湖や男体山方面の視界が開けた。
さらに前方に続く尾根を登って行くと残雪たっぷりの斜面や逆に泥岩斜面が次々に現れるが

Photo6 社山への尾根道
左右に展望が開け気持ちよい尾根登りとなった。社山山頂間近で針葉樹林が始まり中禅寺湖方面の展望は遮られたが左手の足尾方面は小雪庇も残り展望が開けていた。
社山山頂は残雪に覆われていたが山名標は出ており、雪の中に点在する露岩に腰掛けて休憩。

Photo7 社山山頂 後ろは男体山

Photo8 社山山頂から眼下に足尾と備前楯山

Photo9 半月山 南斜面には大きな駐車場が見える
山頂からの先の尾根のほうから声が聞こえたので向ってみると山頂より展望が良かった。
山頂からは下りになるのでチェーンアイゼンを付け、開けた尾根から右折して薄暗い樹林帯の中に黒檜山方面へのコルに下りる道を探したか、

Photo10 黒檜山方面目指して樹林の急斜面を降る
雪の上にトレースはなく目星をつけて急斜面を降ると幹に巻かれた目印テープを発見。
尾根のコルに降り立てばよいので一気に下降。やがて樹林が切れると雪が消えたザレたコルに降り立った。

Photo11 コルから振り返った社山
ここでアイゼンを外し尾根を進んで黒檜山方面に進み正面のピークに登り返したところに道標が立っていたが、これから進もうとする尾根方面には指示なし。
道標の所で右折し正面に見える男体山を目指して広々とした気持の良い尾根を進み

Photo12 白樺の茂る広々した尾根
下りにかかると表面がクラストした残雪が現れ踏み抜くと太腿辺りまで雪にもぐった。人の歩いた跡は無く、時々現れるのは鹿の足跡のみ。雪面上に飛び出している岩を見つけてアイゼンを着け歩き出したが、勾配が緩むと雪が浅くなりやがて雪が消え、再び急斜面になると太腿ラッセル。
動物の踏跡が突然消えたので不思議に思いあちこち見回すと、頭上の木の枝にサルがいたりといろいろ楽しみながら尾根を進んでやがて左手に小ピークが見える1557mのピーク。
ピークの先にもなだらかに尾根が続いているので直進しそうになるが阿世潟へ降りるのでここで右折し八丁出島を正面に見ながら右手の小ピークを目指して尾根を降った。
小ピークでさらに進路を右にとり、今度は眼下に見える阿世潟を目指して降り樹林越に湖面が見え出したのでここでアイゼンを外して休憩。
ところどころ雪が残る斜面を一気に降ると再び一面残雪となり勾配がなくなり阿世潟沢に掛かる木橋に出た。

Photo12 中禅寺湖遊歩道の阿世潟沢の木橋
ここからは平坦な雪道歩きとなり、途中遊歩道交通止めのゲートがあったが全く踏跡なし。4月26日までは遊歩道歩きが出来ないようだ。
左に中禅寺湖を見ながら湖畔沿いに進むとやがて阿世潟の分岐のある広場に出てここで再び休憩。阿世潟の分岐からは往路を戻り歌ヶ浜の駐車場へと戻った。
行きには気がつかなかったが、冬期交通止めとなっている半月山への道路のゲート手前の駐車場が遊歩道の直ぐ上にあり車が停まっていた。
ここに車を停めれば3、500mは短縮できたかも知れない。
茂来山

Photo0 森の巨人たち100選の“コブ太郎”
記録
日程:2017,02,21
メンバー:Sさん、安田
2/21日 天候 晴れ 朝のうち小雪
コースタイム:駐車スペース(9:09)→駐車場(9:18)→霧久保沢コース登山口(9:33)→”コブ太郎“ (10:18~10:28)→水源(10:38)→大王トチノキ(10:48)→霧久保沢コース分岐(12:09)→茂来山山頂(12:28~13:00)→霧久保沢コース分岐(13:08)→大王トチノキ(13:30)→水源(13:33)→”コブ太郎“(13:39)→霧久保沢コース登山口(14)00)→駐車場(14:16)→駐車スペース(14:25)
行程8.1km 累積標高7845m ルートマップは ここ です。
冬と春が土俵際でせめぎ合いの日が続きどうやら21日は攻守入れ替えで戦いも休みになりそうなのでここはチャンスとばかりに佐久の茂来山に出かけてきた。
昨晩のにわか雨で道路が濡れているかと思っていたが乾いていたので高速代節約で下仁田からR254で内山峠を越え、佐久に入ったところで千曲川に沿って走り今度はR299を秩父方面に戻り茂来山への標識に従って右折。林道に入った途端に雪道となった。
内山峠のトンネル少し手前から小雪が舞い始めていたが天気予報では佐久地方は日中晴れ予報なので、新雪で隠された轍らしき跡をたどって山道を進むと目的地の茂来山霧久保コース登山口手前の駐車場より少し手前であったが駐車スペースがあったので車を停めた。
準備を整え歩きだすがクラストした林道の上に4、5cm積もった雪でよく滑る。やがてコース案内や登山届けの提出ポストのある広場に出た。

Photo1 茂来山霧久保沢コース駐車場
ここが本来の駐車場であるが古い轍でデコボコ、車の底を擦りそうな高さに氷化した雪が積みあがりその上に新雪がのっているので手前のスペースに停めたのは正解であった。
林道のゲート横をすり抜けて林道を進み右コーナーの所で霧久保橋を渡って坂道を上ってゆくと樹林帯を通して眼下に駐車場が見えた。
更に進むと林道が分岐する広場に出てここから霧久保沢コースの登山道となった。

Photo2 霧久保沢コース登山口
緩傾斜を霧久保沢に沿って周囲一面雪に覆われた登山道らしきところを進む途中板橋があったり渡渉もあった。

Photo3 渡渉
やがて右前方に”コブ太郎”の巨木、根元には雪に覆われたテラスが現れた。

Photo4 ”コブ太郎“
ここで休憩しているうちに青空が見え始めた。
”コブ太郎”から斜面をトラバースするように進み今度は沢が近づいてくると水源の標識がさがっていた。

Photo5 水源
ここから沢筋をはなれルンゼを登って行くと今度は”大王トチノキ”。こちらのほうが”コブ太郎より幹周りが大きいがなぜか案内板は無かった。

Photo6 大王トチノキ (根元に立つ人と比べてくださいな)
途中上部が枯れて新しい木が育ちつつあるトチノキ古木が何本かあったがいずれも幹周りはコブ太郎より大きい。
やがて傾斜が増し、雪も膝辺りの深さになってきた。登山道を示すテープが要所に下がっていてそれに従えばつづら折れに登って行くようであるが登山道らしきものは雪で隠され見当たらず。
最初テープを追って登っていたが横に逸れても雪の深さが変わらなかったのでのぼり易そうなルートを適当に登った。
傾斜が増してくるとラッセルもだんだんきつくなりついにはストックを2本合わせて両手で持ち、前に倒れこみながら体を確保してラッセル。
途中、氷化した雪庇が崩落したのであろうか氷のデブリを越えて高度を稼ぐと漸く尾根が見えてきて指導標識が認識できた。

Photo7 尾根の分岐
尾根に上がって左折し樹林の尾根を進むが雪はクラストし新雪は風に飛ばされ殆ど無かった。
やがて前方が開け一段登ると360°の大展望が広がる茂来山山頂に出た。

Photo8 茂来山山頂
この頃になると上空は快晴、八ヶ岳との間には雲が浮かんでいたが、

Photo9 八ヶ岳
野辺山の今は雪に覆われた野菜畑や金峰山・瑞牆山、

Photo10 金峰山・瑞牆山・小川山
浅間山の噴煙や眼下に広がる佐久平、西上州のほうに目を移すと荒船山や特徴的な鹿岳、立岩、その先には高崎の市街も見えた。

Photo11 西上州の山々
霧氷が着いた木の間からは両神山も見えた。
茂来山山頂からは赤城山麓、千曲川に沿った街々、野辺山の高原から小海線沿いまで見えるので夜景はさぞやすばらしいと思われる。
山頂では微風、陽光燦燦で大休止し、来た道を戻ったが往路では大王トチノキから山頂まで所要時間1:40に対し0:30で降ることができた。

Photo12 登りのときの激闘の跡をスイスイと降る
雪が無い季節であれば程よいハイキングコースであろうが積雪があるとかなり手ごわいコースに変身していた。
山頂からの展望はすばらしく、昨夜来の雪と風で付いたのであろうか霧氷もすばらしいものであった。
北八ヶ岳 白駒池・高見石

Photo0 高見石から見下ろした白駒池
記録
日程:2017,02,15~16
メンバー:Nさん、Sさん、安田
1/15日 天候 晴れ
コースタイム:メルヘン街道冬期ゲート(10:07)→日向木場(11:09~11:24)→麦草ヒュッテ前(12:52~13:01)→白駒池駐車場(13:23)
1/16日 天候 晴れ
コースタイム:白駒池駐車場(7:23)→青苔荘(7:40)→白駒荘(8:00)→高見石(8:30~8:54)→中山展望台(10:00~10:18)→高見石小屋(10:55~11:00)→白駒池駐車場(11:36~11:59)→麦草ヒュッテ前(12:24)→日向木場(13:37~13:56)→メルヘン街道冬期ゲート(14:30)
行程23.1km 累積標高1189m ルートマップは ここ です。
しばらく動かなかった大陸の高気圧が東に移動してくるとの予報を信じて今シーズン初めて北八ヶ岳に出かけた。
北八ヶ岳はなだらかな山々でスノーシューで歩き回るには最適。 シーズン初のスノーシュートレーニングのつもりであまり人が入っていないメルヘン街道(R299)茅野側の冬期ゲートに車を停め白駒池とその周辺を目指した。
15日
冬期ゲートまでは除雪されているもののそれ以降は山小屋のスノーモービルの走った跡のみで両側は7、80cmの積雪。
草麦峠までの登りは車道で勾配が緩いとはいえ距離は6km強あるので少しでも楽をしようとスノーモービルの轍を進んだ。
気温は-5℃ぐらいと思われるが太陽を背中に受け直ぐに汗が噴出し上着を脱いだ。1時間ほどの歩きで日向木場の展望台に到着。

Photo1 日向木場 左上に展望東屋があります
南アルプスの山々や中央アルプスを見ながら休憩を取り、五辻への分岐で漸くピラタスの丘方面からのスノーシューのトレースが現れた。
コケモモの庭への分岐を過ぎ漸く麦草峠に到着。

Photo2 麦草峠
麦草ヒュッテへの分岐で一休みし、平坦な道を進むと麦草峠最高点2217mに到達。
ここから少し降ると道の両側が大きく開けた白駒池駐車場へたどり着いた。

Photo3 駐車場横の白駒池入口
スノーモービルの轍意外何も無い雪面を踏み固めテントを設営して本日の行動終了。
16日
早寝でたっぷり睡眠をとりテントを撤収して荷物をデポして白駒池入口より青苔荘を目指して歩き出した。
青苔荘は準備中との看板が下がっており宿泊客はいないようだ。

Photo4 青苔荘
青苔荘前から白駒池に降り立ち結氷し雪の積もった湖面を歩いて白駒荘に向かい、

Photo5 白駒池の向こうに白駒荘が見える
白駒荘前で上陸し高見石を目指して登るがトレースがあり歩きやすい。
もうそろそろ高見石小屋と思い歩いていると突然右手の樹林の中に露岩が見え出し、程なく高見石小屋に到着。
小屋前でスノーシューを外し、高見石のピークに登って展望休憩。

Photo6 高見石小屋
浅間山の上部露岩帯が黒く見えているのでやはり雪は少なそうだった。

Photo7 浅間山
眼下に見える白駒池には我々のトレースがくっきり。
こんなにはっきり見えるのであれば湖面を歩き回って模様をつけてくるのも一興と思ったが残念!
高見石小屋前まで戻り再びスノーシューをつけて樹林の中のなだらかな坂を登ると

Photo8 雪の着いた樹林の中を進むと
展望が開けた中山展望台に到着。

Photo9 中山展望台からの東天狗と西天狗
然程風が強くないので岩陰に腰を下ろして南・中央アルプスの展望を楽しみ、来た道を引き返して

Photo10 中山展望台を後に
高見石小屋経由で白駒池駐車場へと戻った。
駐車場でデポしてあった荷物を回収後メルヘン街道を麦草峠まで登り、

Photo11 麦草峠R299標高最高点(2127m)
途中2回の休憩で冬季ゲートまで戻った。

Photo11 R29からチラリと見える麦草ヒュッテ
ラッセルは無かったがスノーシューで2日間23kmほどの雪上歩きは良いトレーニングになった。
もっとも歩き回ったところはかなり踏まれていたのでアイゼンならかなり楽だったであろうが・・・・・トレーニングにはならないよね。
赤城 荒山・鍋割山

Photo0 雪庇で出来たイルカ 誰かが目を入れたみたいですね
記録
日程:2017,02,14
メンバー:Sさん、安田
2/14日 天候 晴れ
コースタイム:姫百合駐車場(8:24)→ふれあいの十字路分岐(8:43)→荒山への稜線(9:36~9:48)→荒山 (10:17)→荒山山頂直下(10:20~10:27)→ひさし岩(10:41)→棚上十字路(11:26)→荒山高原(11:41~11:54)→竈(かまど)山(12:22)→鍋割山(12:41~13:09)→荒山高原(13:49)→ふれあいの十字路分岐(14:06)→姫百合駐車場(14:19)
行程9.7km 累積標高1255m ルートマップは ここ です。
12日の日曜日は赤城山の天候が大荒れで道路にもかなりの積雪があったとの情報でそれならば荒山と鍋割山にも雪が着いていると思い天候がよくなったので出かけた。
荒山と鍋割山は眼下に前橋の市街と関東平野を一望でき、初夏にはツツジの名所のハイキングコースであるが登ってビックリ!尾根に雪庇が出来ており雪山を堪能できた。
前橋から赤城山山頂の大沼を目指して上毛三山パノラマ街道を登って行くと勾配が増して道路がクネクネし始めると直ぐに右側に姫百合駐車場が現れた。
除雪された駐車場の隅に車を停め、直ぐ横の林道は雪で覆われているので駐車場からアイゼンを着けて歩き出した。直ぐに登山口が現れ

Photo1 荒山高原への登山口
しっかり踏み固められた歩きやすいトレースを登って行くと展望広場への分岐、ふれあいの十字路の分岐が現れた。

Photo2 ふれあいの十字路分岐
ふれあいの十字路分岐のところから指道標には無い荒山への稜線の途中に出る破線ルートを登り始めたが先行者の踏跡は多分昨日のものでところどころ消えていた。
登るに従い強風で雪が飛ばされ所々落ち葉に覆われたザレた岩の斜面を登って行くと、後続者が登ってきてあっけなく抜き去られた。
しかし跡を追いかけても踏跡が残っていないので尾根の稜線を目指して登って行くと徐々に雪が深くなり、稜線に出たが地図上には稜線に登山道があるはずだが踏跡は無い。追い抜いていった登山者の姿も見えず。
稜線上なので迷うことも無いので風を避けて休憩を取り、ラッセルしながら登って行くとやがて雪庇が現れ、ルートを思案しながら登って行くといつの間にか先行者のトレースが現れた
。

Photo3 踏跡の無い雪庇を慎重に越えて 奥に見えるのが目指す荒山
荒山山頂直下でロープが出ていたが、雪のおかげで頼ることも無く登れた。
荒山山頂は樹林の中に広場で石の祠があったが、冷たい風があったので山頂から少し降って休憩。

Photo4 荒山山頂
どうやら先行者はワカンをつけて降って行った様だが我々はアイゼンのみ。ワカンの跡を追ってラッセルしながら降って”ひさし岩”で立ち止まり展望。

Photo5 雪から現れたた露岩”ひさし岩”
更に降ってゆくと正面に荒山南避難小屋が樹林の中に見え出し、登山道が右に屈曲。
緩やかになった登山道を降ってゆくとやがて棚上十字路の分岐に出た。

Photo6 棚上十字路分岐
ここでさらに右折してほぼ水平にトラバースしながら進むと荒山高原に到着。

Photo7 荒山高原
登山口からは直接登ってくる人が多いらしく、荒山高原から鍋割山方面へはしっかりしたトレースが伸びているのでこれを辿って登って行くと除雪された現れた道横のベンチでは何人も休憩中。
しかし上を見上げれば雪庇・・・・。まぁ落ちてきたところで途中に潅木があるので雪を被るくらいか?
大きく崩れた雪庇の残骸を乗り越えて

Photo8 崩落した雪庇の残骸を越えて稜線へ
鍋割山への稜線に出ると、

Photo9 快適な尾根歩き
様々な形に発達した雪庇が続々と現れ、

Photo10 クジラの雪庇が出迎
それを越えてゆくとやがて大きく展望が開けた鍋割山山頂に出た。
多くの登山者が休憩中で、話を聞けば12日の雪でめったに出来ることが無い雪庇が出来たとのこと。

Photo11 鍋割山山頂
荒山・鍋割山は赤城山の南面なので通常は春先の南岸低気圧で雪が降るが今年は珍しく谷川方面からの季節風で雪が積もったらしい。
わざわざ上越国境まで出かけなくても街から近いところで雪山が楽しむことが出来、展望もよく、天気も良いので皆さん登ってきたとか。
鍋割山山頂でポカポカ陽光を浴びて荒山高原まで戻り、

Photo12 先ほど登った荒山を正面に見ながら荒山高原へと降る
左折して歩きやすい雪道を降ってふれあいの十字路を経て駐車場へと戻った。
上越の豪雪の山で見られる大きな雪庇と違いいろいろな形に発達した小さな雪庇を眺めながらの山行。ラッセルもありなかなか楽しい雪山ハイクであった。
高水三山 棒ノ峰

Photo0 岩茸石山より見た高水山、山頂の向こうにはスカイツリー
記録
日程:2017,02,08
メンバー:安田
2/08日 天候 曇り
コースタイム:寒山寺駐車場(6:48)→沢井駅前(6:59)→高水三山入口(7:09)→惣岳山(青渭神社)(8:10)→岩茸石山(8:43~8:52)→名坂峠(8:58)→常盤ノ前山(9:80)→黒山(10:08~10:22)→権次入峠(10:40)→棒ノ峰(10:52~11:04)→権次入峠(11:14)→黒山(11:31)→名坂峠(12:52)→岩茸石山(13:01~13:14)→高水山(13:38) →登山口(14:32)→軍畑大橋(14:59)→御岳渓谷遊歩道入口(15:06)→遊歩道途中(15:10~15:21)→楓吊橋(15:33)→寒山寺駐車場(15:40)
行程21.9km 累積標高1929m ルートマップは ここ です。
いままでチャンスに恵まれずいつかは歩いてみたいと思っていた奥多摩入門のハイキングコースといわれる高水三山に出かけてきた。
折角出かけるのだから高水三山だけではと思い更に足を伸ばして都県境界にある棒ノ峰(棒ノ折山)、帰路ではこんなときしか歩かないであろう多摩川沿いの御岳渓谷遊歩道まで歩いてかなりの長距離になってしまった。
青梅を過ぎ多摩川右岸の寒山寺駐車場に車を停め坂道を下って楓橋で多摩川を渡り青梅線の沢井駅を目指して歩き出した。
奥多摩方面に向かい2つ目の踏切を渡って更に奥多摩方面に向かい道路が左へカーブしているT字路を右折し舗装の急勾配道路を登って行くと高水三山入口の標識がありここで左折し山道歩き開始。

Photo1 高水三山登山口(沢井側)
”山と高原地図”には載っていないのでバリエーションといえばバリエーション。
しっかりした踏跡を辿って高度を上げてゆくと何回と無く交差分岐する踏跡に出くわすが、人里も近いこともありいったいどこに続いているのか分からないのでとにかく上へ上へと進んだ。
やがて鞘堂のあるお社が現れたがこの横を登って行くと立派な登山道と交差。惣岳山の巻き道と思われるがここも横切って登って行くとやがて正面に大きな青渭神社が建つ惣岳山山頂に出た。

Photo2 惣岳山山頂 青渭神社
木々に覆われ展望が無いのでそのまま通過し、岩場を降ると巻き道と合流。
展望が無い尾根道を進むとやがて馬仏山に差し掛かるが、踏跡も無いので登山道どおりに進んで巻いてしまった。やがて高水山ヘと伸びる岩茸石山の巻き道を分け、直進し落ち葉の堆積で滑りやすい急坂を登ると岩茸石山山頂に出た。

Photo3 岩茸石山
山頂からは帰路に立ち寄る高水山、さらにはスカイツリーも確認できた。
休憩後、残雪の氷が残る北面の急登を下り、名坂峠からはこのところの雨不足で乾燥した路面パフパフの尾根道を進んだ。幾つかピークを越えると常盤ノ前山と書かれたP841のピークに出た。

Photo4 常盤ノ前山(P841)
この前後で手書きで地名が書かれていたがそれによると岩茸岩とこれから向う黒山への尾根は常盤尾根というらしい。
黒山で一休みして、

Photo5 黒山
再び尾根道を進むと名栗方面からの登山道と合わさる権次入(ごんじり)峠に出た。

Photo6 権次入(ごんじり)峠
権次入峠で左折し木の根を踏みながら登って行くと山頂に東屋とベンチがある棒ノ峰に着いた。奥武蔵野山々と関東平野を展望しながら一休み。相変わらず登山者の姿は絶えることが無い。

Photo7 棒ノ峰(棒ノ折山)
棒ノ峰からは往路を戻り、黒山と岩茸石山の真ん中辺りのピークの登りに差し掛かったところで巻き道らしい薄い踏跡を発見し、入り込んでみると泥が出たところでは確かに人間の踏跡があるが落ち葉の堆積したところでは動物の足跡のみ。
ほぼ水平にトラバースしているのでどうやら動物優先らしいがそのまま進んで支尾根に出ると、今度は明らかに尾根を上下に結ぶ人間の踏跡があったのでピーク目指して登って行くと直ぐに登山道に出た。
往路では気がつかなかったがバリエーションルート入口と思われる黄色テープが見立たないように2本の木に巻かれていた。
再び登山道に戻り名坂峠を経て急登を登りきると岩茸石山山頂。棒ノ峰から休憩を取らなかったので一休みして今度は高水山目指して、多くのハイカーで木の根が痛々しく現れた坂道を下り、登り返すと高水山山頂。

Photo8 高水山
直ぐ先に常福院の大きな屋根が見えていたが立ち寄らずに下山。かつてのお寺への参詣道の名残であろうか合目石がある木階段登山道を降り水場の横を通りすぎると、やがて水音が聞こえ出し降るに従い沢が深くなってきた。堰堤横の階段を下ると直ぐに登山道は終わり、

Photo9 高水山登山口(軍畑側)
ここからは長い舗装路歩きとなり、降るのに飽き飽きした頃漸く青梅街道に出た。

Photo10 軍畑大橋
電車利用なら軍畑(いくさばた)の駅から帰宅となるのであろうが駐車場は一駅先なので青梅街道を沢井に向い途中の御岳渓谷遊歩道入口から多摩川河畔に降りての遊歩道を楓橋まで戻り駐車場へと戻った。

Photo11 漸く多摩川にかかる楓吊橋が見え出した
帰宅してGPSのログを見ると歩行距離、累積標高ともに先日歩いた雲取山並みであった。標高差760mほどであるが低山ハイキング侮りがたし。
赤城 黒檜山

Photo0 結氷した大沼と赤城神社の橋 後ろに黒檜山
記録
日程:2017,02,05
メンバー:Sさん、安田
2/05日 天候 曇り 正午ごろ小雪
コースタイム:おのこ駐車場(8:32)→赤木神社(8:45)→黒檜山登山口(8:56~9:03)→猫岩(9:24)→稜線分岐(10:27)→黒檜山登山口(10:30)→尾根北端絶景ポイント(10:34~10:50)→黒檜大神(110:57)→駒ケ岳(11:38~11:42)→下降点分岐(11:52)→駒ケ岳登山口(12:17)→おのこ駐車場(2:22)
行程5.9km 累積標高6504m ルートマップは ここ です。
このところ雨不足で空気はカラカラ。南岸を低気圧が通過し待望の雨が降りそうなので出かけるのを控えていたがどうやらたいした降雨にもならないようなのでもし降られたとしても然程影響を受けないであろう赤城山へ出かけた。
赤城山へ登る途中の大鳥居、さらに上がっても雪が無く漸く道がくねくね曲がる山襞の中に入ったあたりから道路脇に除雪して積みあがった雪が現れだした。
赤城神社手前の”おのこ駐車場”へ車を停め登山準備をして直ぐ前の湖畔に降り、この季節しか出来ない氷上を歩きで赤城神社目指し、赤城神社に上陸して神社横手から黒檜山登山口目指して除雪された道路を進んだ。
黒檜山登山口の先で除雪区間は終わり、直ぐ手前には車が数台停まり登山準備している人も見受けられた。

Photo1 黒檜山登山口
登山口から直ぐに雪斜面の登りとなるがかなり多くの登山者に歩かれているようで踏跡はしっかり雪が締まっていて先行者は皆アイゼンを着けて登って行ったようだ。
トレースに従って登って行くと直ぐ右側が切れ落ちた尾根に出てここから先は山頂稜線の直ぐ下まで尾根に沿って登った。
途中右側の展望が開けた岩場に出てみると正面にアンテナ群のある地蔵岳、

Photo2 大沼の向こうには地蔵岳
眼下にはワカサギ釣りのテント群が出来ている大沼が見渡せた。

Photo3 大沼湖面を良く見るとワカサギ釣りのテント群
猫岩を過ぎ樹林の中を登ってゆくがアイゼンをつけずに登ってきたので少し気を抜いて無造作に足を置くとたちまち滑る。
踏跡は締まっていてキックステップもほんの爪先しか入らないので踏跡からはずれてみるとたちまちひざ下までの踏抜き。
踏抜くよりは踏跡を慎重に登ったほうが楽と丁寧に足を置いて登ってゆくと山頂稜線に出た。

Photo4 黒檜山山頂稜線に出た
左折して少し進むと黒檜山山頂、

Photo5 黒檜山山頂
さらに進んで絶景ポイントと標識のある尾根北端の開けたところで休憩。しかし上空は一面の雲で覆われ沼田方面や麓しか見渡すことが出来なかった。
ここからはさしたるのぼりも無いのでアイゼンをつけて絶景ポイントから引き返し、尾根を直進して黒檜大神の祠と鳥居の前を通って下ってゆくと尾根の登山道左側には小雪庇が出来ていた。

Photo6 黒檜大神の祠と鳥居
さらに下ってコルから正面に見える駒ケ岳目指して登り返し山頂横で休憩。

Photo7 駒ケ岳山頂
この頃になると小雪が舞いだしてきたが山頂から降って覚満淵方面への分岐で右折、尾根の斜面を降って駒ケ岳登山口へと下山した。

Photo8 駒ケ岳登山口
途中にある鉄階段では中途半端に雪が積もっているところがありアイゼンの歯が踏み板の鉄板に達して滑りやすく、降り出した雪が水滴となって着いているので手摺を掴むのも躊躇しがち。
駒ケ岳登山口からは薄っすら白くなった舗装路を避け、雪が積まれた側道を伝わって駐車場に戻りアイゼンをはずした。
帰路では山から降るにつれ雪が雨に変わり、この分なら自宅付近にも待望の雨がと思うも直ぐにフロントガラスに水滴がつかなくなったしまった。
帰宅してみればパラパラは降ったそうだが・・・・・またしてもお湿りはお預け。
雲取山 2017

Photo0 雲取山山頂の2017記念柱
記録
日程:2017,02,01
メンバー:安田
2/01日 天候 晴れ
コースタイム:小袖乗越駐車場(7:36)→堂所(8:55)→ブナ坂(10:06)→奥多摩小屋(10:35~10:46)→雲取山(11:33~11:43)→避難小屋(11:45~12:02)→ブナ坂(13:06)→七ツ石山(13:19~13:32)→七ツ石小屋(13:49)→堂所(14:20~14:26)→小袖乗越駐車場(15:22)
行程21.5km 累積標高1574m ルートマップは ここ です。
雲取山の標高2017mと同じ今年の西暦2017年を記念して標柱が立てられているとのネット情報を知り久々に雲取山に出かけた。
この前青梅街道の鴨沢を通過した折、小袖乗越の駐車スペースへの登り口が通行止めとなっていたので鴨沢より先の所畑から駐車スペースまで延々坂道を上らなければならないのかと思っていたが、鴨沢に差し掛かったところで登り口への道を確認してみると通行できそうだったので小袖乗越へ向った。
途中擁壁が新しくなっているところがあったのでその工事で通行止めになっていたようだ。
小袖乗越の駐車場は以前は私有地で駐車禁止となっていたが今回訪れてみると整地され村営駐車場になっており新しくトイレも新設工事中であった。

Photo1 整地された小袖乗越駐車場と建設中のトイレ
小袖乗越から舗装路を進み左側の擁壁に付けられたなだらかな登山道を登って行くと

Photo2 登山口
廃屋の前を通過しやがて左の稜線が迫ってきて稜線に出たところが堂所(どうところ)。
しばらく稜線歩きが続きトラバースするようになると登山道が折り返し再び稜線歩きになる。
少し行くと右側に七ツ石小屋へと向う標識の無い分岐があるがここは踏跡の濃い左側のトラバース道を進み、七ツ石小屋への指道標がある分岐、水場への分岐と現れるが雲取山方面へとトラバース道を進んだ。
標高1500m辺りから日陰になった登山道に雪が残っているが踏み絡められ夏道のように歩くことが出来た。
尾根を回りこんで進むとブナ坂に出てここからは石尾根を歩くが防火帯のおかげで陽光燦燦微風で気持ちよい。
ただし往路ではまだ凍っていて歩きやすいが日当たりのおかげで帰路では解けた霜と雪でドロドロになりあちこち道を選びながらの通行となった。石尾根を登り詰めてゆくとやがてヘリポートの横を通過し奥多摩小屋に出た。
丸太のベンチで正面に笠雲がかかった富士山を見ながら休憩。

Photo3 笠雲がかかった富士山
途中で追い越した登山者が到着したところで出発。ここからはこのルートでもっとも勾配がきついP1813への登りとなるが雪と霜が解け始め登山道はドロドロ。水気の無いところを選んで直登し小雲取山目指して勾配の水平歩きとなるが樹林帯の中で陽射しが無く路面は凍結状態。
小雲取山を過ぎると前方に視界が広がり頭上の木の枝に残っている白く輝く霧氷を見ながら

Photo4 霧氷が輝く木々の枝
一登りで雲取山避難小屋に到着。

Photo5 雲取山避難小屋
小屋前を通過すると直ぐに雲取山山頂。目当ての真新しい2017記念柱とともに前には無かった石製の立派な山名柱も建っていた。
富士山は霞んでいるものの奥多摩小屋から見たときにあった笠雲は消えていた。雲取山の隣の飛龍山の見時奥には南アルプス、

Photo6 遠くには冠雪した南アルプスの山々が
更の右の白樺の梢の中には浅間山の展望を楽しんで非難小屋まで戻り一休み。前に泊まったときはトイレが古かったが新しくなっており、掃除をしている方がいたので話を聞くと毎週ボランティアで登ってきて整理整頓をしているとのこと。気持ちよく避難小屋で過ごせることに感謝。
避難小屋を後に石尾根を降り、

Photo7防火帯にところどころ雪が残る石尾根
P1813は巻き道を通って通過、

Photo8 石尾根の先には七ツ石山が
ブナ坂まで戻ってさらに直進して急坂を登り七ツ石山山頂で休憩。

Photo9 七ツ石山山頂 雲取山山頂と同じような山名柱
見渡せばここにも雲取山山頂にあったのと同じ真新しい石製の立派な山名柱が立てられていた。七ツ石山からさらに石尾根を進み降り終わったところで七ツ石小屋目指して右折、千本ツツジへ向う分岐を通過してさらに降り水場から少し降ると七ツ石小屋前に出た。
更に登山道を降り指道標の無い分岐は落ち葉に覆われた左への道に進みしばらく降ると往路に歩いた雲取山へのトラバース路に合流。ここからは途中堂所で休憩して往路を小袖乗越の駐車場へと戻った。