西上州 御堂山・雨宮山周回

Photo0 ジジ岩(左)とババ岩(右)
記録
日程:2016,11,26
メンバー:安田
11/26日 天候 晴れ一時曇り
コースタイム:駐車場(7:17)→御堂山入口電気柵(7:20)→ミノ滝(8:02)→ジジ岩ババ岩分岐(8:15)→展望岩(8:38~9:01)→高石峠分岐(9:26)→御堂山(9:38~9:44) →本宿分岐(10:00)→高石峠(10:21)→雨宮山(10:33~10:41)→林道終点(11:00)→林道入口(11:47) →本宿(12:09)→駐車場(12:26) 行程11.6km 累積標高1064m
ルートマップは ここ です。
一昨日の記録的な早い時期の雪は西上州の山シーズンを早く終わらせてしまうのかどうか確認に出かけた。
急に思いついた山行だったのでとりあえずわかりやすく道路わきに駐車場があるところをと考えた末に思いついたのがジジ岩とババ岩で面白そうな御堂山。しかしピストンでは短すぎるということでジジ岩ババ岩御堂山それに雨宮山を加えて周回できるコースとした。
R254で下仁田の町を抜け内山峠を目指すと、途中にR254が姫街道と呼ばれていた時代にあった西牧関所の跡が残っている。

Photo1西牧関所跡
西牧関所跡の先で往時の姫街道と現在のバイパスが分かれるところに駐車スペースがあり、ここに車を停め関所跡の横を少し入ったところにある御堂山入口から入山した。
直ぐに動物を防ぐ電気柵が現れこれを跨いで沢沿いの林道を登って行くと荒れた林道はいつしか登山道に変わりやがて涸沢のような道となる。

Photo2 涸沢の様二なった登山道
やがて正面に岩壁が現れるが良く見ると滴る程度の水が落ちているミノ滝。滝の左側に設けられたロープを握って難なくのぼり、更に詰めてゆくといつの間にか正面の樹林越しに青空が見え出し、一登り登りで尾根に上がった。
指導標に従い左折してジジ岩ババ岩を目指すと尾根の先に岩峰が現れ行く手を阻んだ。

Photo3 尾根の先には行く手を阻む岩峰が登場
岩峰を右へ回り込み基部に沿って急斜面をトラバースするが落ち葉の上に積もった雪が残っており立ち木に掴まりながら進んだ。時折現れる岩は苔の上に残雪を纏っているので滑りやすいので神経を使い、岩峰の反対側に出たところで登り返すと陽射しを受けてポカポカ暖かい空気の漂うたんす岩の展望台に出た。
正面にジジ岩とババ岩の岩峰が立っている。休憩しながら写真を撮ったが丁度逆光となり黒い岩陰しかとることができなかった。
ジジ岩を良く見れば基部に立派なものが天に向ってニョッキリ(葉が生茂る夏はちゃんと隠されてしまうかも)。

Photo4 ジジ岩 基部の左に・・・
ババ岩を見ればこれまた奇妙な形で縦にクラックが走っている。

Photo5 今にも落ちそうな岩が乗っているババ岩
なるほどこれがジジ岩ババ岩の名前の由来かと思わず納得感心。昔の人はおおらかだったんだな~。

Photo6 ビビ岩とババ岩の右には荒船山の姿が
陽射しが無く雪の急斜面とラバースの後での日向ぼっこで暖をとり、再び斜面をトラバースして尾根の分岐まで戻り、

Photo7 戻る尾根の途中で見えたピラミダスな雨宮山
更に直進して登って行くと高石峠への分岐に出た。
ここも直進してロープのある急登を登って行くとやがて御堂山の山頂に出た。

Photo8 御堂山山頂
周囲が樹林のため葉を落とした枝越しに表妙義の山々が展望できた。良く見れば先日登った星穴岳の登山口の中之嶽神社の大黒様が黄金色に輝いている。

Photo9 枝の間から見えた表妙義 中央辺りに黄金色に輝く大黒様
御堂山から降って高石峠分岐に戻り、ここで右折して高石峠への道を進みその先にある雨宮山を目指した。尾根伝いに進むと麓の本宿への下降点、次いで根小屋への下降点がある高石峠に出た。

Photo10 高石峠への尾根道
更に尾根を進み、植林の急登を登ると苔むした石の祠のある雨宮山山頂。

Photo11 雨宮山山頂
全く展望が無いので更に少し進むと枝越しに冠雪した浅間山の姿が現れた。

Photo12 冠雪した浅間山
この展望箇所陽射しも無いので早々に引き返し高石峠から根小屋目指して降った。
峠の分岐から直ぐに踏跡が薄くなり夏なら草に隠れてしまうであろうわずかな踏後を探しつつ進むと沢地形になったところで一気に空が開けた。先を見れば植林の伐採作業中で前から聞こえていたチェーンソーの音に納得。更によく見れば木を倒すときに楔を打ち込んでおり、その音を猟銃の音と勘違いしていみたいだ。

Photo13 林道開削のために伐採中
作業者に道を尋ねると直ぐに林道に出るとのことで地図上で道が不明瞭と書かれていたにしてはあっさり林道に出てしまった。
作業者の車が停まっている林道終点から歩きやすい道を降ると道が分岐していたので左に下る道を進むと重機が現れこの先は林道開削中とのこと。分岐まで戻って右の登って行く道を進み、「分岐が幾つかあるが左へ左へと進めば道路に出る」とのアドバイスに従い林道を歩くが、幾つかの尾根を巻いているので予定していたコースと違っていることに気付くがそのまま進んで漸く道路へ出た。
場所を確認すると車を停めたところから大分離れてしまったが姫街道を歩くのも面白そうと思い旧街道の風情を楽しみながら出発点へと戻った。

Photo14 家が立ち並ぶ姫街道本宿

Photo15 本宿から見えたジジ岩とババ岩
大きく育った植林を伐りだすために林道が開削されているとのことで山と高原地図に載っている登山道は殆ど失われてしまったようだ。
地形図には林道の記載は無いので植林帯で林道を歩くときは注意しなければならない。林道が縦横に延びている奥武蔵の山歩きの経験が始めての山域でも役立った今回の山行であった。