丹後山・兎岳・中ノ岳 周回

Photo0 朝日に染まる兎岳と左奥の中ノ岳
記録
日程:2016,10,15~16
メンバー: Sさん、安田
10/15日 天候 快晴
コースタイム:十字峡登山センター(9:54)→栃ノ木橋登山口(10:34~10:43)→シシ岩(15:13) →丹後山避難小屋(15:50)
10/16日 天候 晴れ
コースタイム:丹後山避難小屋(5:25)→丹後山(5:30)→利根川水源碑(5:45) →大水上山(6:08)→兎岳(6:45~7:00)→小兎岳(7:29)→H1735(8:31~8:50) →池ノ段分岐(9:45~10:00)→中ノ岳(10:18~10:29)→池ノ段分岐(10:43~11:01) →七合目(11:39~11:51)→五合目日向山(12:31~12:49) →四合目(13:13~13:25)→中ノ岳登山口(15:31) 2日間の行程20.9km 累積標高2682.6m
ルートマップは ここ です。
不発に終わった涸沢の紅葉から少し季節が進んだので今度はもう少し標高の低い場所を検討した結果、いままで足を踏み入れたことが無い越後三山が思い浮かび周回を考慮して十字峡から丹後山・中ノ岳を歩いてきた。
1日目は三国川の十字峡と登山センターから歩き出し、丹後山避難小屋までの予定なので早朝出発としたが現地についてみると交通止めのゲートがありそこでストップ。
聞けば”南魚沼サイクルロードレース2Days”の開催日とかで三国川ダムしゃくなげ湖周辺はクローズドとのこと。ゲートでしばらく待つと練習走行が終わったところで通行可となり予定より遅れて登山センターの駐車場着。
10月15日
ここから丹後山登山口の栃ノ木橋まで林道を歩き休憩後いよいよ登山開始。樹林の中の展望の無い急登を歩き出すが、2日分の水を背負っているのでなかなか足が進まず、途中合目石があるものの写真や記録を残す余裕も無し。
七合目を過ぎるまではとにかく気力体力勝負。漸く七合目を過ぎると周囲の樹林も高さが低くなり潅木帯に変わりやがて笹が広がり始め展望が得られるようになってきた。

Photo1 漸く樹林帯から抜け出したシシ岩付近
稜線が見え出すと右に越後沢方面、左には兎岳から中ノ岳が見え出し、

Photo2 稜線の彼方に中ノ岳
勾配の緩んだ道を進むと稜線に達した頃には丹後山避難小屋が見え出し漸く本日の行動が終了した。

Photo3 稜線状の笹原に建つ丹後山避難小屋
避難小屋には雨水を集めた水タンクがあるということであったが万が一のことを想定しここまで水を大量に背負ってきたが、確認すればタンクが満水。まぁ、次の登山者が利用できるであろうと考え持参した水で食事を終え、早々に就寝。本日の宿泊者は4人と少ないが、小屋も小さく清潔で気持ちよく過ごすことができた。
10月16日
暗いうちに目を覚まし小屋の外に出てみれば月明かりで満天の星空、
周囲の山影や利根川最上流の谷には雲海が埋め尽くす様子までハッキリ確認できた。
東の山々の稜線と空がわずかにオレンジ色と黒で区別できるようになった頃小屋を出発。

Photo4 夜明けの丹後山避難小屋
西に沈み行く満月を眺めながら丹後山を通過。

Photo5 西に沈む満月
ここから中ノ岳までは稜線を進むのでどこかで日の出を迎える出あろうと歩き出すが、利根川水源碑のところで漸く日の出を迎えた。

Photo6 日の出

Photo7 朝日を受ける利根川水源碑
やがて兎岳の稜線に人影が確認できたがやがて太陽が昇ってくると消え去った。兎岳に達し休憩を取りつつ衣替えをしていると荒沢岳からの縦走者が現れ、同宿だった登山者も登ってきてしばらく歓談。

Photo8 兎岳からの中ノ岳
中の向う途中では何人かの登山者とすれ違い、この山域の人気の高さを痛感。兎岳から中ノ岳へは北斜面のトラバースが多く、今年の雨の多さのためか泥斜面に笹の根で滑りやすくかなり気を使った。
この辺りまで晴れ渡った空の放射冷却の影響か地面と笹の葉には下が白くキラキラ輝いていたが太陽高度が増すとともに消え去っていった。

Photo9 歩いてきた大水上山・丹後山への稜線を振り返る

Photo10 荒沢岳方面の山並み
進むにつれだんだん大きくなってくる中ノ岳の上空に雲が現れだしたが雨を予感させるようなものでは無く、

Photo11 青空を背景に中ノ岳
彼方の稜線上には中ノ岳避難小屋とその奥に越後駒ケ岳が見え出した。

Photo12 稜線上の中ノ岳避難小屋とその奥に越後駒ケ岳
中ノ岳への登山道と縦走路の分岐となる池ノ段分岐にザックをデポして空身で中ノ岳を目指すが背中の荷物がなくなりまるで空を飛ぶような感じですぐに中ノ岳山頂に到着。山頂からはすぐ隣に越後駒ケ岳、隣にギザギザな尾根の八海山、

Photo13 頂稜がギザギザの八海山
反対方向にはピラミダスな山頂の荒沢岳、隣には対照的に山頂がどこかわからないようなのっぺりした平ヶ岳や尾瀬の山々も展望でき暫しの休憩。
中ノ岳山頂から再び池ノ段の分岐に戻り水分補給をしていよいよ下山開始。
急登が続き気を緩めることが出来ないがやがて少し勾配の緩んだ七合目に着きここで漸く周囲を見回す余裕が出て展望すると山の斜面は紅葉に染まり錦を織り成していた。

Photo14 稜線上の登山道にある小ピークの紅葉
緩急はあるものの徐々に下って日向山の手前の鞍部の池塘群を過ぎ登り返すとアンテナの立つ日向山。
登山道五合目に当たるがアンテナの立つ山頂は登山道から少し登ったところにあり休憩ついでに登ってみると周囲は感簿に覆われて展望の妨げになっているがアンテナの立つ建物の階段を登ると中ノ岳の裾に錦を纏った雄大な姿が現れた。

Photo15 紅葉の錦を纏った中ノ岳
五合目を後にして登山道を下ると登山口までの長い降りで足が悲鳴を上げるが適度に休憩を取りつつ標高を下げた。

Photo16 眼下に三国川(さぐりがわ)ダムしゃくなげ湖が見え出した。
途中岩場がありクサリが設けられていたが難所といえばこの辺りだけであとはスリップしないように注意深く足を前に出すと、やがて中ノ岳登山口に降り立った。

Photo17 中ノ岳登山口
係員の話によると間の無くサイクルレースも終わりの時間とか。計算していたわけではないが丁度良い時刻に下山でき、サイクルレースの追走車が通過するのを待って駐車場を後にした。