涸沢 (北アルプス)

Photo0 涸沢ヒュッテのテラスからの北穂高
記録
日程:2016,10,01~03
メンバー: Nさん、Tさん、Sさん、安田
コースタイム:
10/01日 天候 曇り
上高地BT(10:50)→明神(11:39~11:47)→徳沢(12:41~13:03)→横尾(14:00)
10/01日 天候 曇り
横尾(7:41)→岩小屋跡(8:02~8:13)→本谷橋(8:53~9:01)→涸沢ヒュッテ(10:48~12:25)→本谷橋(13:41~14:38)→岩小屋跡(15:24~15:38)→横尾(16:03)
10/01日 天候 雨
横尾(8:33)→徳沢(9:33~9:43)→明神(10:34~10:39)→上高地BT(11:30)
3日間行程33.3km 累積標高1326m
ルートマップは ここ です。(横尾~涸沢)
例年なら北アルプスの紅葉が真っ盛りの頃、以前横尾本谷右俣を遡行しカールから横尾尾根鞍部に登り詰めて氷河公園にいたるルートを歩いたことがあったので紅葉と天狗池に映る逆さ槍を楽しもうと出かけた。
しかしこのところの雨で本谷の水量が多く遡行は難しそうなので涸沢ヒュッテまでの涸沢カール散策に計画を変更、ヒュッテのテラスでのんびり過ごした。
10月1日
初日は横尾に到着すれば良いので早朝に家を出発し沢渡でメンバーと合流、上高地に移動してのんびり横尾を目指す。途中たっぷり休憩を取りながら進むが2時には横尾に着き、テントを設営するが思ったほどテント場の混雑は無かった。

Photo1 この季節にしては人も疎らな横尾
テントを設営後はノンビリマッタリ時間を過ごし、闇が迫る頃にはシュラフに潜り込んだが天気予報とは裏腹に夜半テントをたたく雨音で何回か目覚めた。
10月2日
予定していた起床時間に目覚めるも雨で本谷遡行は無理と判断、再び寝入って明るくなるのを待って朝食準備。テント前から横尾橋を見上げれば続々と登山者が通過してゆくが、今日の行動は涸沢ヒュッテ往復と決めたのでウダウダと時を過ごしどうにか雨が上がったのを見計らって出発。
岩小屋跡で屏風岩を眺め、少し進んで樹林が切れたところでまた立ち止まって眺めとウダウダ進むので涸沢を目指す登山者に追い抜かれることしばし。
本谷橋までやってくると下る人これから登る人と多数の登山者が休憩中。
この頃になると漸く上空のガスが取れ、本谷の奥まで見渡せるようになったが稜線はまだ雲の中。
予定していた本谷はやはり水量が多く、カールの底まで延々と白い水流が延びているので遡行中止は好判断だったと再確認

Photo2 横尾本谷
涸沢目指して登るにつれ白樺やナナカマドが現れてくるが思っていたが良く見れば白樺の葉は黄色く紅葉せずに茶色に縮み、ナナカマドの葉も緑がくすんで茶色の斑点が現れ、美しい紅葉は見られず。どうも今年の異常な天候で紅葉の鮮やかな発色は絶望的。
涸沢ヒュッテのテラスから周囲を見回しても標高の高いところの草紅葉くらいしかこれといった景色は見ることが出来なかった。

Photo3 屏風ノ頭
涸沢には何回かやってきているがノンビリ過ごすのは初めてなので長年の夢をかなえるべく名物のおでんと生ビールを堪能。

Photo4 涸沢名物おでんと生ビール
大休止していると次第に雲量が増えてきたので降り始め、続々と登ってくる登山者の行列を避けながら、下る登山者の行列に紛れ込んで本谷橋に到着。

Photo5 涸沢目指して続々と登ってくる登山者
休憩していると長野県警のパトロールが遭難者を背負って下ってきた。上空が開けた対岸に遭難者を下ろしたのでここでヘリにピックアップするのだろうと思い、

Photo6 対岸の遭難者とパトロール隊員
ヘリに収容されるまでの一部始終を見学。

Photo7 ヘリに収容
下山途中の岩小屋跡では今回で山から引退するという某山岳会の会長さんと山談義。18歳から75歳まで山に登り、若かりし頃夢中になって登った屏風岩の見納めだとか。屏風岩を背景に写真を撮り思い出に浸っていた。

Photo8 屏風岩
横尾のテントに戻り夜半には星も見えた。
10月3日
翌朝は上空が雲に覆われテントを撤収し明神の辺りまで来ると雨が降り出し、やがて傘を取り出すような降りとなった。
上高地では名物の"究極のカレーパン”を食し帰路に就いた。

Photo9 半熟玉子入り“究極のカレーパン”
今回は目的が果たせなかったが、時間がたっぷりとあったのでおでん・ビール・“究極のカレーパン“と常々思い描いていた願いがかなった。時にはこんな山行も良いものだ。