名栗 白谷沢+α

Photo0 白孔雀滝 さてどう登るか?
記録
日程:2016,05,28
メンバー: Nさん安田
5/28日 天候 曇り
コースタイム:白谷沢登山口(9:14)→藤懸の滝(10:38)→白孔雀滝(11:50~12:13)→中ノ沢大滝下(12:43)→尾根(13:26~13:46)→棒八ノ頭(14:04~14:25)→登山口(14:57)
ルートマップ(中ノ沢出合から白谷沢登山口)は ここ です。
前日までの天気予報では晴れて気温が上がるということだったので、初心者でも沢を楽しめるという名栗の白谷沢に出掛けた。
今年初めに雪の棒ノ峰へ登った時に歩いた登山道が沢の横に沿って延びており、今日は土曜日ということもあって登山口にもかなりのハイカーがいた。

Photo1 多くのハイカーで賑わう白谷沢登山口
白谷沢遡行
登山口横から踏み跡にたがって白谷沢に降りて行くと踏み跡の先は名栗湖の一部と化し流れの無くなった水の中へ。
沈殿した泥と落ち葉で深さもわからないので水際を進み、倒木・流木の墓場を"川口探検隊”のごとく跨いだり潜ったりしながら埋もれかかった堰堤を越えるとどうにか沢らしくなってきた。
更に2つの堰堤を左岸の登山道のそばまで登って巻いて越えると水流がはっきりしここからいよいよ遡行開始となった、
水流の中を進み小滝を幾つか越えると相方曰く、”先を歩いてみる”とのお言葉。沢に並行する登山道は何回か歩いているので名のついた滝があるのは知っていたが遡行図での検討なしに儘よと。
あとで調べたら白谷沢登山口から 美折ノ滝・飛龍ノ滝・玉簾の滝・三次ノ滝・藤懸の滝・天狗滝・白孔雀滝 と七つの滝があるらしい。

Photo2 緑が美しい谷を遡る
水流の中を進むうちに先行パーティに追いついてしまった。子供が混じったパーティがロープを出して登っている横を掠めて滝上に更に小滝、ナメを進むが

Photo3 行く手には藤の花も
上流には先行している者がいないようで狭まった滝にはくもの巣が張っている。

Photo4 狭まった滝にはくもの巣あり
登れるところばかりなので気持ちよく進むと2条の滝が現れ、ここはいままでより手強そうと滝下でルートを思案。
視線を感じて右上を見るとハイカーが立ち止まってこちらを見ている。中にはカメラを構えている人も。
ルートを読んでヌルヌルのコケを避けようとで水流の中を登るが黒い岩肌はヌルヌル。細かいスタンスを拾って滝上に立つとハイカーが沢を渡っているし、左上には”藤懸の滝”と書かれた標柱もある。どおりでハイカーが立ち止まっているわけだ。

Photo5 藤懸の滝
一団のハイカーが立ち去るまで休憩し、人目の無くなったところで更に進む。両岸から岩壁の迫ったゴルジェのでは登山道は一緒になり、抜けると登山道は再び左岸を沢沿いに登って行く。
小滝を越えて遡行すると、10mほどの滝が現れ、どうやらここが”白孔雀滝”らしい。ここもヌルヌルなので水流の真ん中を進もうと取り付くが途中で滑ってドボン。
気を取り直して今度は右寄りから取り付き中段まで登ると左の泥斜面から登山道に逃げられそうであったがここは敢えて滝にこだわり左上して落ち口を目指して登った。

Photo6 白孔雀滝
ここから上流は登るような滝がないということで遡行を終え大休止。
中ノ沢大滝
ここから下山ということになったが以前登山道を歩いたとき、下山途中にロープが張られて進入禁止になっている沢が気になっていたという話からその沢を探検してみよということになった。
沢装備を解かずに降りH480mのところまで戻り、登山道から外れて沢に入った。不確かな記憶では上流に大滝があるはずと水量チョロチョロ、岩ゴロゴロの谷を登って左に曲がると15mほどの滝が現れた。

Photo7 中ノ沢大滝
水量が少なく表面を水が伝い降りて黒々した岩で殆ど登られていないようだ。
装備が貧弱なので左側の泥と音場、岩混じりの急斜面を途中まで登ってみると落ち口と思ったところから更に上に樋丈の滝が延び、ここはどう見ても足元ヌルヌル手がかりなし。
プロテクションを取れるような感じもしない。

Photo8 中ノ沢大滝を横から見ると
この辺りで最大の滝と思われるが・・・・かなり難しいのであろう。帰宅後調べたら”中ノ沢大滝”というらしい。
急斜面をロープを使って戻ることも考えたが、登りきって林道に出た方が楽そうと話がまとまり急斜面を登り詰めると植林の尾根となった。左折し尾根筋を登ってピークが近づいてきたと思ったら程なく棒八ノ頭に出た。

Photo9 棒八の頭
棒八の頭からはバリエションルートであるがしっかり踏み跡が付いた尾根道を降り名栗湖の周回道路に降り立って白谷沢の登山口へと戻った。