那須朝日岳 東南稜

Photo0 正面から見た朝日岳東南稜
記録
日程:2016,02,27
メンバー: Tさん、Sさん、安田
2/27日 天候 朝のうち曇りのち晴れ
コースタイム:大丸(7:00)→峠の茶屋(7:42~7:51)→東南稜取り付きへの下降点 (8:22~8:39)→ギャップ(9:14~9:51)→朝日岳山頂(10:57~11:12)→峰の茶屋(11:54)→峠の茶屋(12:28~12:33)→大丸(12:54) 行程8.8km 累積標高653m
ルートマップは ここ です。
ここしばらく岩を登っていないので天候の様子を見ながら那須朝日岳に出掛けた。
雪の無い那須高原を車で登って行くと殺生石を過ぎ大丸近くになって雪が現れ始めたが冬期終点のゲートまで路上に雪は無かった。
といっても駐車場に着くころには雪が舞はじめ、装備をどうするか迷ったが雪は朝のうちだけという天気予報を信じ軽装で歩き始める。登山道は良く踏まれて入るが薄い新雪の下はアイスバーンになっているのでちょっと気を抜くと滑る。
ロープウエー山麓駅、峠の茶屋を過ぎたところから積雪が増え始め

Photo1 峠の茶屋の登山口 帰りには狛犬の赤い帽子の上の雪も解けていた
鳥居をくぐるときザックを引っ掛けたのでこのぶんなら雪がたっぷりとはゆかないまでもそこそこにあるのではと期待したが森林限界を抜けたところからはアイスバーンが時折出現するものの夏道。
登山道に先に見える峰の茶屋の避難小屋を目指して進み、途中の朝日岳東南稜取り付きへの下降点となる目印の看板のところで

Photo2 下降点の目印
登攀装備をつけ谷を目指して下降。このころになると上空に掛かっていた雲も取れ、風もほとんど無く絶好の登攀日和。

Photo3 谷に降り取り付きへ
谷を渡った取り付きには雪があったものの少し登るとすっかり消え、アイゼンの前爪で容易に傷がつくようなやわらかい岩のガレ場登りとなった。

Photo4 ガレ場を登る
高度を上げてゆくと”門”と呼ばれている2本の小岩峰が現れ、

Photo5 “門”
その間を登り詰めて行くと今度はギャップが出現。ギャップの両側には支点が設けられているので一旦懸垂でギャプの底に降り、登り返して通過。

Photo6 ギャップを登り返す
ロープは30mで十分、登りではスリングで1箇所、カムで1箇所支点を取った。ギャップを通過したところで右側の岩陰に風を避け、暖かい陽射しを浴びながら一息入れる。小ピークを幾つか越えると漸く朝日岳の山頂が見え出した。

Photo7 東南稜上部のピーク群
ところどころに雪の間から這松が出た細いリッジを越えて山頂直下に来たところでもう一度ロープを出し、途中古いハーケンでランナーをとったがホールドは沢山あり勾配も緩いので困難はない。

Photo8 山頂へはもう少し
山頂に立ってみると、茶臼岳の登山道を人の姿が見え、更にはロープウエーが動いている様子も見えた。

Photo9 朝日岳山頂 岩の間に白く見えるのは茶臼岳山頂
まだ冬期休業中であるが天候がよいので試運転でもしているのであろうか?
大丸温泉から上の道路にも殆ど雪が無く峠の茶屋の駐車場はアスファルトが完全に出ていので、雪が少ない今年は例年より早く運行を開始するのか?(ブログを書きながら確認したら今年は1日早く3月19日から運行だそうです)
朝日岳山頂からは一般道を下り

Photo10 下山途中から見た東南稜

Photo11ギャップ(左側の切れ目)と“門“(右側の切れ目)
峰の茶屋跡避難小屋を過ぎたところでアイゼンを外し、気温が上がって雪が緩んだ道を大丸へと戻った。