2016年02月の全記事一覧
- 02/28 那須朝日岳 東南稜
- 02/17 シーズン最後のアイスクライミング 三ツ峠 金ヶ窪沢(160217)
- 02/14 蔵王 スノーモンスターに会いに行く
- 02/06 厳冬の美ヶ原を歩く
- 02/05 冬の上田 太郎山
- 02/01 雨氷煌く 二子山 武川岳 伊豆ヶ岳
那須朝日岳 東南稜

Photo0 正面から見た朝日岳東南稜
記録
日程:2016,02,27
メンバー: Tさん、Sさん、安田
2/27日 天候 朝のうち曇りのち晴れ
コースタイム:大丸(7:00)→峠の茶屋(7:42~7:51)→東南稜取り付きへの下降点 (8:22~8:39)→ギャップ(9:14~9:51)→朝日岳山頂(10:57~11:12)→峰の茶屋(11:54)→峠の茶屋(12:28~12:33)→大丸(12:54) 行程8.8km 累積標高653m
ルートマップは ここ です。
ここしばらく岩を登っていないので天候の様子を見ながら那須朝日岳に出掛けた。
雪の無い那須高原を車で登って行くと殺生石を過ぎ大丸近くになって雪が現れ始めたが冬期終点のゲートまで路上に雪は無かった。
といっても駐車場に着くころには雪が舞はじめ、装備をどうするか迷ったが雪は朝のうちだけという天気予報を信じ軽装で歩き始める。登山道は良く踏まれて入るが薄い新雪の下はアイスバーンになっているのでちょっと気を抜くと滑る。
ロープウエー山麓駅、峠の茶屋を過ぎたところから積雪が増え始め

Photo1 峠の茶屋の登山口 帰りには狛犬の赤い帽子の上の雪も解けていた
鳥居をくぐるときザックを引っ掛けたのでこのぶんなら雪がたっぷりとはゆかないまでもそこそこにあるのではと期待したが森林限界を抜けたところからはアイスバーンが時折出現するものの夏道。
登山道に先に見える峰の茶屋の避難小屋を目指して進み、途中の朝日岳東南稜取り付きへの下降点となる目印の看板のところで

Photo2 下降点の目印
登攀装備をつけ谷を目指して下降。このころになると上空に掛かっていた雲も取れ、風もほとんど無く絶好の登攀日和。

Photo3 谷に降り取り付きへ
谷を渡った取り付きには雪があったものの少し登るとすっかり消え、アイゼンの前爪で容易に傷がつくようなやわらかい岩のガレ場登りとなった。

Photo4 ガレ場を登る
高度を上げてゆくと”門”と呼ばれている2本の小岩峰が現れ、

Photo5 “門”
その間を登り詰めて行くと今度はギャップが出現。ギャップの両側には支点が設けられているので一旦懸垂でギャプの底に降り、登り返して通過。

Photo6 ギャップを登り返す
ロープは30mで十分、登りではスリングで1箇所、カムで1箇所支点を取った。ギャップを通過したところで右側の岩陰に風を避け、暖かい陽射しを浴びながら一息入れる。小ピークを幾つか越えると漸く朝日岳の山頂が見え出した。

Photo7 東南稜上部のピーク群
ところどころに雪の間から這松が出た細いリッジを越えて山頂直下に来たところでもう一度ロープを出し、途中古いハーケンでランナーをとったがホールドは沢山あり勾配も緩いので困難はない。

Photo8 山頂へはもう少し
山頂に立ってみると、茶臼岳の登山道を人の姿が見え、更にはロープウエーが動いている様子も見えた。

Photo9 朝日岳山頂 岩の間に白く見えるのは茶臼岳山頂
まだ冬期休業中であるが天候がよいので試運転でもしているのであろうか?
大丸温泉から上の道路にも殆ど雪が無く峠の茶屋の駐車場はアスファルトが完全に出ていので、雪が少ない今年は例年より早く運行を開始するのか?(ブログを書きながら確認したら今年は1日早く3月19日から運行だそうです)
朝日岳山頂からは一般道を下り

Photo10 下山途中から見た東南稜

Photo11ギャップ(左側の切れ目)と“門“(右側の切れ目)
峰の茶屋跡避難小屋を過ぎたところでアイゼンを外し、気温が上がって雪が緩んだ道を大丸へと戻った。
シーズン最後のアイスクライミング 三ツ峠 金ヶ窪沢(160217)

Photo0 シーズン最後の氷瀑
記録
日程:2016,02,17
メンバー: Yさん、安田
2/17日 天候 晴れ
コースタイム:林道終点(8:35)→氷瀑(9:40~12:00)→林道終点 (12:40)
今年は例年に比べ気温が高いのでアイスクライミングの機会を失わないうちにと思い三つ峠の金ヶ窪沢で出掛けた。
昨年の記録はこちらです。氷の状態を比べてみてください・・・・・150113 150202 150210
新御坂トンネル手前から”御坂みち”に入り登ってゆくが路面は乾き、山の南斜面の雪はすっかり消えていた。
三つ峠登山口の駐車場から林道に入るがここも路面凍結箇所は無い。林道終点のトイレのある広場に着いてみると車が数台駐車していて停める余地が無いので少し戻って路肩に駐車した。
林道終点からは雪が出てきたが車のチェーンの轍を伝って登り正面に堰堤が見えたところで登山道を外れ沢へ下降。
車の台数から考えて多くの人が入っていると思われたが、踏み跡を見る限り沢へ降りたのは1名だった。下の堰堤に近づくと・・・・水流の両側にわずかに氷があるのみでクライミングが出来るような状態ではなかった。
今日はクライミングを止めてハイキングにするかと思いつつも荷物を置いて大滝の偵察に向かうと結氷しているのは左半分のみで右側は水流が勢い良く落ちている。
先行者が左側にトップロープを掛けて登っているのでそのうち空いたら登れば良いと考えて偵察を終え、一旦荷物のデポ地点まで戻ってから大滝の下に移動。
大滝について準備をしていると先行者は早々に引き上げるということなので氷の下部に移動し、いつもならビレーポイントとなるところは薄氷で踏み抜けばドボン状態なので左側の狭い氷結下部にセルフビレーポイントを設け、ロープの支点は立ち木にとった。
最下段の立ち木に支点を取ったが上部は氷が薄くクライミングには不適だった。

Photo1クライミング練習
先行者によると先週までは氷の状態も良く、沢を登りつめアイスハイキングを楽しんだそうだがそのとき踏み跡は無く、多分今年は上まで抜けたのは先行者のみだったようである。
今回出来れば我々も上まで登り詰めてみようと思っていたが、氷の状態見て断念。
先行者が立ち去って以降、後続者も現れなかったのでクライミング途中で氷瀑と水流の写真を撮ったり

Photo2水流近くを登りながら
クライムダウンの練習をしたりで

Photo3クライムダウンも
時を過ごし、お昼でクライミングを終えて車に戻った。今後多少の気温低下があったとしても登れるまでの氷の発達は無く、今シーズンの金ヶ窪沢でのアイスクライミングは最後となると思われる。
蔵王 スノーモンスターに会いに行く

Photo0 モンスターの群れ
記録
日程:2016,02,12 安田
2/12 天候 晴れ
コースタイム:地蔵山頂駅(8:51)→地蔵岳山頂(9:03)→熊野岳山頂(9:52~10:08)→刈田岳山頂(10:56~11:22)→山頂レストハウス(11:53)→熊野岳避難小屋(12:40~112:56)→地蔵山頂駅(14:06) 行程10.2km 累積標高582m
ルートマップは ここ です。
スノーモンスターを見たいと思っていたが今年は各地とも雪が少なく、さらに今月後半は気温も高めで更に天候が思わしくない。ひとたび雨が降ればモンスターが消滅してしまうのでその前にはとチャンスを狙っていたが、山形の天候が晴れ予想ということで高速道路の休日割引を利用して蔵王に出掛けた。
蔵王温泉のロープウエイの山麓駅で山麓線に乗り樹氷高原駅で山頂線に乗り継いで標高1661mの地蔵山頂駅に到着。樹氷高原駅を過ぎた辺りから樹氷が現れだしたがモンスターに変身しておらず樹形を保ったまま。

Photo1 まだモンスターになりきれない樹氷
山頂駅でスノーシューをつけるが良く踏まれておりトレースを辿る分には必要なかった。刈田岳までのピストンの予定なので往路は様子見に徹し地蔵岳への登りの途中でロープウエイの反対側の斜面を少し下ったところにモンスターの群れを発見したが、帰路に寄り道することにして今回の山行でもっとも標高が高い熊野岳を目指して先へと進んだ。

Photo2 熊野岳を目指して
ポールに従って伸びているトレースを辿って熊野岳非難小屋まで登ると前方に蔵王のお釜や刈田岳までの馬の背と呼ばれる稜線が一望できる。ここで右折し尾根を進むと熊野岳山頂。
足元には麓の上山市が広がり正面に朝日連峰、右には月山、鳥海山が見渡せた。

Photo3 朝日連峰

Photo4 なだらかな山容の月山 右に鳥海山
山頂の雪に覆われた神社の横で陽射しを受けながら休憩し、熊野岳非難小屋から馬の背を経て刈田岳へと伸びているトレースを目指し、ショートカットしてノントレースのシュカブラの上を進んだ。

Photo5 刈田岳に向かってシュカブラの上を進む
トレースに合流したがお釜を見ることが出来なので、再びトレースを左に外れて雪庇に注意しながら切れ落ちた崖の縁まで行くと漸くお釜、その向こうに五色岳を見ることが出来た。

Photo6 お釜 その向こうには五色岳
再びトレースに戻り授受に登り詰めていった先が刈田岳山頂。

Photo7 刈田岳山頂の雪に覆われた刈田嶺神社
雪で覆われ山の一部と化した刈田岳神社は鳥居の存在で漸く所在がわかった。

Photo8 刈田嶺神社の鳥居
始発のロープウエイだったので最初は先行者がいなかったがここまでの寄り道やトレースを外したルート歩きの間に締まったトレースを歩いてきた登山者が山頂に到着しておりかなりの賑わいを見せていた。
帰路は刈田岳山頂から少し宮城県側に降ってエコーライン上に出て刈田岳を半周し、

Photo9 南蔵王を望む
馬の背のトレースを辿って熊野岳の避難小屋まで戻った。

Photo10 熊野岳避難小屋
ここからは地蔵岳との鞍部を目指して再びシュカブラの上を歩き一旦トレースに出たところで地蔵岳を巻くように進路を右にとって、往路で目星をつけておいたモンスター群を目指した。
モンスター群の中にはスキーの跡が数本あったが、スノーシューで歩いた跡はほとんど無し。

Photo11 モンスター

Photo12モンスター

Photo13モンスター

Photo14モンスター

Photo15モンスター
モンスター群の中を通り抜けて丁度ロープウエイの山頂駅直下となったところで緩斜面を登り返して地蔵様の石像の後ろに登り詰めたところで広場に出た。
地蔵山頂駅からはロープウエイで下山してモンスターハンティングを終え、掛け流し露天風呂に浸かって帰路に着いた。
樹氷について・・・・・参考文献 をお読みください。
樹氷の分類、出来る条件等が簡潔に書かれています。
後日譚全国で春一番が吹いた2月14日には蔵王に雨が降り、スノーモンスターは消滅してしまったとのこと。
晴天に恵まれてモンスターを見ることが出来たのは今年は数日をのみとか。
厳冬の美ヶ原を歩く

Photo0 美しの塔
記録
日程:2016,02,04 安田
2/04 天候 晴れ
コースタイム:山本小屋ふる里館(7:02)→王ヶ頭(7:58)→王ヶ鼻(8:31~8:58)→王ヶ頭(9:24~10:05)→美しの塔(10:43~10:47)→牛伏山(11:11~11:18)→山本小屋ふる里館(11:32) 行程9.5km 累積標高317m
ルートマップは ここ です。
先日の季節違いの雨が樹木に着いて凍った雨氷の重さで倒木が多数発生し、美ヶ原周辺の道路が通行止めとなっていたが現地に確認した結果、上田方面からなら可能になったということだったので太郎山下山後に道路状況確認をかねて美ヶ原を訪れた。
道路周辺に倒木は片付けられ、上空には雨氷の重さで撓んだ枝があるものの美ヶ原へ登ることができた。
王ヶ頭にはガスがかかり天空の城のような幻想的な世界が広がっていたが

Photo1 ガスがかかった王ヶ頭
歩き回るには時間が遅かったため、状況確認にとどめ翌朝再来することにした。
日の出を目指して美ヶ原の山本小屋前に着いたものの不覚にも太陽の昇る位置を前もって調べていなかったため、出る位置が山陰となってしまい日の出を逃してしまったが茜色に染まる南八ヶ岳と富士山を見ることは出来た。

Photo2 南八ヶ岳のシルエットと富士山
太陽が山陰から昇ってくる様子を見ようと山本小屋ホテルから

Photo3 山本小屋ホテル
王ヶ頭方面に歩き出すと昨日とは打って変わって王ヶ頭もくっきり、

Photo4 王ヶ頭
背後には北アルプスも輝いていた。

Photo5 北アルプス 正面に常念岳 奥に槍ヶ岳
やがて北アルプスの上空にうっすらと雲がかかりだしたので王ヶ頭まで一気に進み、
途中で飯縄から戸隠方面を見ると途中の塩田平は雲海の下。

Photo6 塩田平は雲の下
王ヶ頭を越えて

Photo7 王ヶ頭
その先の王ヶ鼻では

Photo8 王ヶ鼻
一気に展望が広がり眼下に広がる松本の街と屏風のように並ぶ北アルプス、表銀座、後立山の展望にため息。

Photo9 松本平の向こうには北アルプス
北アルプスの目印の槍ヶ岳は常念岳の奥にひっそりしており、時折雲の間から姿を見せるものの以外に小さい。穂高も然り。
山頂に雪を戴いた乗鞍、白い噴煙が見える御岳は黒い山裾の上に白くなっているので見分けがつくが屏風のように連なった北アルプス以北の山々は前後の山が重なり合い特徴が見出しづらいので同定が難しい。
あんなに小さかったかと思いつつ、王ヶ頭まで戻ってくるとホテル前には宿泊客が景色を楽しんでいたのでホテルに入ってみると飲み物は用意できるとのこと。早々にコーヒーを注文して待つと

Photo10 ホテルでコーヒーを待つ
ホテル名物のガラス窓に着いた氷紋が目に飛び込んできた。

Photo11 窓ガラスに付いた氷紋
ガラスに着いた氷の結晶に偏光板が当てられておりすばらしい模様が浮かんでいる。

Photo12 氷紋Aをアップにすると

Photo12B 氷紋

Photo12C 氷紋
部屋の外には”雪上車”が駐車しておりその向こうには浅間山の姿も見える。

Photo13 玄関前の雪上車 向こうには浅間山が
暫しの休憩の後、帰路は牧場の柵に沿ってパノラマコースを進み”塩くれ場”から”美しの塔”を目指す。美しの塔の内部の温度計を見ると気温は-18℃。

Photo14 美しの塔の気温・湿度
空気が乾燥(48%)し無風なので然程寒さを感じない。美しの塔で鐘を鳴らし、今度は雪原を横切って牛伏山を目指した。

Photo15 牛伏山
大型の動物はいないようで兎が走り回った跡が幾筋かあるが、周囲を見回しても登山者は2,3名。ホテルの宿泊客で雪面を歩きまわる人たちはいないようなので、今日は多分動物の方が多いであろう。
牛伏山からは上田の街から根子岳・四阿山、

Photo16 上田の街の向こうには根子岳と四阿山
浅間山の姿が良く見えた。

Photo17 小諸の向こうには浅間山
目を凝らすとその特徴的な姿から荒船山も同定でき、牛伏山山頂からは遊歩道の柵に沿って降り、山本小屋ふる里館前に止めた車へと戻った。
駐車していた車は4台。午後になるとガスがかかるので今日も美ヶ原は数名のみということになろうか。
山の天気を前もって見極めるのは難しいが、今日みたいな天候に恵まれると美ヶ原を少し歩き回るだけで360°の大展望が得られる。
経験した結果と出会った登山者の話をまとめると、薄明に山本小屋を出て王ヶ頭で日の出を迎え、太陽が昇り始めたら直ぐに王ヶ鼻へ向かうと北アルプスのモルゲンロートを見ることが出来るらしい。
運がよければ松本平を雲海が覆い、雲海の上に北アルプスが見えるとのことであった。
冬の上田 太郎山

Photo0 太郎山山頂から上田の街と塩田平を見下ろす
記録
日程:2016,02,03 安田
2/03 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(11:13)→表参道登山口(11:18)→石の鳥居(11:56)→廿二丁(12:30)→太郎神社(12:37~12:39)→境内広場(12:41~12:58)→太郎山山頂(12:55~13:09)→境内広場(13:14~13:35)→裏参道登山口(14:15)→駐車場(14:50) 行程7.1km 累積標高718m
ルートマップは ここ です。
上信越自動車道を長野方面に向かって走っていると、佐久から小諸・東部湯の丸までは眼下に千曲川の流れに沿った見晴らしの良い風景が開けているが上田に差し掛かったところで長いトンネルに入ってしまうため街を見下ろすことが出来ない。
通るたびに気になっていたトンネルのある山・太郎山が地元で愛されていると聞き登ってみることにした。
上田の街はずれにある高速道路のトンネル入口近くの太郎山登山口近くの路上に車を止め、表登山道から登ろうとしたが平日であるにもかかわらず駐車できそうなところは既に車で埋まっていてビックリ。
地元の人のアドバイスで裏参道方面に向かって少し上がったところに駐車場所を確保し、

Photo1 表裏参道分岐
表参道まで戻って登りだすと直ぐに雪道となるがしっかり踏まれており、ツヅラ折れに付けられた登山道は歩きやすい。

Photo2 表参道登山口
徐々に高度を上げてゆくと落葉した樹林越しに上だの街並みの展望が開けてくる。
青葉が茂った時期であればひたすら登ることになるのであろうが、雪を踏んでの季節だからこその展望。
登山道には○○丁石と書かれた道標があり数えながら登ったが・・・・・確か登山口は三丁丁石だったが幾つまであるのかわからず。十丁丁石が早々と出てきてしまったのでそれなら山頂は廿かと思いきや然に非ず。石の鳥居をくぐり

Photo3 石の鳥居
足を進めると廿二丁丁石のところで登山道が合流し、

Photo4 廿二丁丁石みちしるべ
更に上に登って行くとやがて赤い大鳥居が出てきて

Photo5 赤い大鳥居
漸く太郎神社に到着。赤い鳥居に着いたことで丁石のことはすっかり忘れてしまった。最後の丁石は幾つなのか?
石段を上がって神社の前に出ると小さな赤い鳥居。

Photo6 境内には厄除けの小さな赤い鳥居
厄除けにこれをくぐり抜けて神社にお参りし、一段下がったところにある社務所前の広場で休憩。
眼下に上田の街が開けその向こうには塩田平、別所温泉が見渡せたが不勉強で上田のお城がどこにあるのか???
ベンチに腰を下ろし絵を描いているご婦人・社務所の縁側では登山グループが楽しそうに昼食中とこの山の人気が伺われる。一息ついて更におくにある太郎山山頂を目指す。
一旦降って登り返すと大きく開けた山頂に石仏が雪の中に佇んでいた。

Photo7 小さな地蔵がある山頂
ここも展望が開け陽光が降り注ぎ気持ちよいが雪に覆われているので座ることが出来ず。カメラを抱えた先行者と立ち話しの後再び社務所のある広場に戻り登山グループの立ち去った縁側に座ってポカポカの陽光を浴びながら休憩。
降りの裏参道は勾配が緩やかと聞いたがチェーンアイゼンをつけて下山すると、裏参道は道幅も広く、雪がなければ車で登ってくることが出来るのではと思いつつ雪道を進むみ、
途中にある数箇所の案内板に書かれた民話を読みながら降ってきて沢にかかる橋を渡ると裏参道登山口に着いた。
ここから林道を降って行くと次第に雪は薄くなり、舗装道路になるとまもなく車に到着。傍らのりんご園で行われている剪定作業を眺めながら靴を履き替えて太郎山登山を終えた。
上田の街の地図を勉強し、丁石の最後の数を確認すべく雪の無い時期に再訪してみたいものだ。
雨氷煌く 二子山 武川岳 伊豆ヶ岳

Photo0 陽光に煌く“雨氷”
記録
日程:2016,01,31 安田
1/30 天候 晴れのち曇り
コースタイム:道の駅あしがくぼ(7:18)→二子山雄岳(8:47)→焼山(9:26~9:36)→蔦岩山(10:21)→武川岳(10:42~10:59)→前武川岳(11:10)→山伏峠(11:48)→伊豆ヶ岳(12:32~12:42)→長岩峠(12:57)→正丸峠(13:15) →二子山への分岐(13:45)→正丸駅(14:04) 行程15.9km 累積標高1600m
ルートマップは ここ です。
いままで登った奥武蔵の山を幾つか繋げてみようと思い立ち、雪があるうちに登ったほうが快適に登れるのではと久々に電車を利用しての周回を試みた。
芦ヶ久保の道の駅に車を止め、

Photo1 道の駅 あしがくぼ
伊豆ヶ岳を目指して登りだすがまだ雪が残り、トレースがあるが良く踏まれて凍結していて降りはアイゼンが無いと厳しそう。
沢に沿って登り尾根に乗ると南斜面の落葉樹の枝には雨氷が着き太陽の光でキラキラ輝いている。雪が残っていても霧氷は見られないと思っていたのでうれしい誤算であった。

Photo2 霧氷がキラキラ
二子山雌岳を過ぎ、雄岳の展望箇所に出てみれば目の前には武甲山。

Photo3 武甲山
秩父盆地に掛かっていた靄が漸く晴れだし、霞んではいたが両神山が良く見えた。
秩父盆地の上のほうには真っ白な浅間山。

Photo4 朝靄が晴れつつある秩父市街を見下ろす
といっても見えるのは上のほうだけなので、多分裾のほうは雪が少ないので黒いんだろうな?などと想像しつつ焼山を目指して尾根道を進む。
途中で以前 横瀬から三角山 を経て登ってきたルートとの合流点に差し掛かると廃道になったということで進入禁止になっており雪面にトレースは無かった。

Photo5 三角山からの登山道合流点
焼山山頂直下の急登は雪で登りにくくなっており樹木を掴んで突破。

Photo6 樹木を掴んで振り返れば二子山が
山頂で武甲山の階段状に削り取られた痛々しい斜面を眺めながら休憩し武川岳を目指す。

Photo7 焼山山頂
尾根を降ってゆくと尾根を横断するよう切通しが設けられた林道に出て、200mほど歩いて林道の立ち入り禁止規制の柵のところから再び尾根筋に復帰。
蔦岩山を経て落葉樹林帯の明るい尾根を進むと武川岳の山頂に出た。
ここまで出会った登山者を1名であったが、武川岳山頂には数名の登山者が休憩中。幸い雪が払われたベンチが空いたので名栗方面の景色を見ながら休憩。
見上げれば枝に着いた雨氷が太陽の光を受け、少し解け出したのか輝いている。ここまでの観察では雨氷が着いているのは南斜面のみ。昨日の水分を含んだ南風が作りだしたものか?

Photo8 武川岳山頂
北側斜面では雨氷が無い代わりに陽射しを受けないので残雪が多くクラストした雪面は乗っても割れないほど締まっていた。
武川岳から前武川岳を経て山伏峠までは南東に向かっての下りとなるので陽射しを受けて雪は緩みクラストもなくなっていた。
今日もスパイク付きの長靴なので腐った雪も気にせず快適に降ることが出来たが山伏峠から伊豆ヶ岳への登りは陽射しを受けないのでクラストしており登山者も少ないようで踏み跡がうすい。

Photo9 山伏峠
その上植林帯では杉の落ち葉と枝から落ちた雨氷の残骸でトレースが消されてしまい、立ち止まってルートを目視確認するため時間を要してしまった。
伊豆ヶ岳山頂は相変わらず多くの登山者で賑わっていた。

Photo10 賑わう伊豆ヶ岳山頂
休憩が終わったグループが立ち去るのを見計らって休憩し下山するが、直接駅に向かうルートには新しい踏み跡が薄く正丸峠方面からのルートが濃い。
先ほどのグループはどこから登ってきたのかと思い正丸峠経由で下山することにし、正丸峠に着いてみると茶屋は雪掻き中、通れないと思っていた道路も除雪済み。どうやら駅から登山道を登ってきたのではなく、正丸峠まで車か道路を歩いてきて伊豆ヶ岳を目指したようだ。

Photo11 正丸峠
正丸峠から1kmほど除雪された道路を歩き、いまは営業していないガーデンハウスの横から再び登山道に入り正丸駅へと降って電車利用して芦ヶ久保へと戻った。