大雄山から雪の明神ヶ岳へ

0丸山と富士山_0860
     Photo0 明神ヶ岳からの富士山

記録
日程:2016,01,27 安田

1/27 天候 快晴
コースタイム:最乗寺駐車場(8:15)→見晴小屋(9:08)→神明水(9:36)→H935(9:57~10:06)→明星ヶ岳への分岐(10:36)→明神ヶ岳(10:49~11:18)→分岐(11:30)→林道終点(12:46)→最乗寺奥の院(12:49)→最乗寺駐車場(13:02)     行程10.5km 累積標高975m
ルートマップは ここ です。

今週末も天候が芳しくないとの予想。それならば気温が上がり晴天予想の週半ばは絶好の狙い目と思い今回はあまり馴染みのない箱根に出掛けた。幾度と無く箱根には来ているが殆ど車で通過、昨年 金時山 に登ったのがこの地域での初登山。今回が2回目ということになる。
東名高速の途中から見える富士山は・・・・とにかく雪が少ない。南斜面の上部は黒く見えるので森林限界も越えていることだし、おそらく雪がなく岩が出ているのであろうなどと思いながら南足柄の最乗寺に到着。
境内に雪は無く、急登の登山道を登って尾根筋に出ても乾燥した泥道が上に向かって伸びているだけ。
1登山口_0845
     Photo1 登山口

砂利道の林道を横断し更に植林の中を登って行くと今度は舗装された林道に出た。この辺りも雪はなし。更に登山道を登って行くと見晴小屋手前で雪が現れ始めほんの少しの高度差で雪道となった。
2見晴小屋_0847
     Photo2 見晴小屋

南斜面が開けた登山道を進み水が涸れている神明水を過ぎると
3神明水_0849
     Photo3 神明水

後方には南足柄の町並みから大井松田、丹沢の山々。湘南の海岸線も見え江ノ島の島影も見渡せるようになってきた。
4湘南_0850
     Photo4 湘南の海岸線

振り返って景色を見ながら休憩していると、樹林の端にリフトの支柱らしきものが立っている。そういえば登ってきた登山道の横には大きな歯車も放置されていた。
帰宅して調べてみると建設途中で断念された最乗寺から明神ヶ岳を経て宮城野へのリフトの残骸らしい。いまは雪原となっている帯状に開けたところはリフトのルートにあたり樹木が伐採されたのであろう。
5登山道_0852
     Photo5 開けた登山道 後方には大山

やがて道は樹林の中に入り、これまでの直線的に高度を稼ぐような道から水平移動のトラバース道になり再び上りだすと明星ヶ岳への分岐が現れた。ここを過ぎ外輪山の尾根に出ると一気に箱根の展望が開けた。
この前の金時山ではガスが掛かっていて見えなかったが大涌谷からは噴煙が立ち上り、
6神山と大涌谷_0859
     Photo6 噴煙を上げる大涌谷

左に目を移すと伊豆大島の姿も見える。富士山はといえば樹林帯のはるか上まで黒々としており、白くなっているのは宝永山・双子山くらい。
時折響いてくる演習の防弾の音の源、自衛隊の演習場は枯れ草色になっている。尾根の合流点で右折し明神ヶ岳の山頂で快晴の空から降り注ぐ陽光を浴びながら大休止。時折のそよ風が心地よい。
7富士山_0858
     Photo7 明神ヶ岳山頂

富士山の右に見える北岳にも黒い筋が見えるし甲斐駒、赤岳も同様。鳳凰三山にいたっては黒々としている。山頂で数名の登山者と出会うが皆、最乗寺から同じルートを登ってきたとのことであるが休憩後の行き先はそれぞれ違うようである。
明星ヶ岳に向かうという人がいたので後をついて明星ヶ岳ピストンを考えたが車を置いた最乗寺まで戻るのに高原地図には載っていない道があると聞き周回できることがわかったので最乗寺奥の院へ降るルートを進むことにした。
明神ヶ岳から金時山方面に10分程進んだところに分岐があり、
8分岐_0862
     Photo8 最乗寺奥の院への分岐

そこから尾根を降りだす。確かに話に聞いたとおり歩きやすい道であったが難点といえば展望が殆ど得られないこと。降りに使う分には申し分の無い道であった。
登ってくるときに横断したのと同じ舗装林道を横切るとまもなく登山道は終わり、その先には舗装道路となっていたが奥の院を目指して泥道を下ると直ぐにお香の香りが漂う奥の院に到着。ここからは石段を降り、本堂前を通過して駐車場へと戻った。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

雪の武川岳

0武川岳山頂A_0833
     Photo0 雪の武川岳山頂

記録
日程:2016,01,23 Yさん、安田

1/23 天候 晴れ
コースタイム:名栗げんきプラザ(8:32)→大栗沢林道入口(8:35~8:39)→林道交差点(9:16~9:25)→郡界尾根分岐(9:56~10:02)→武川岳山頂(10:52~11:31)→郡界尾根分岐(11:58)→見晴台(12:17~12:27)→林道横断(13:04~13:18)→展望台(13:28~13:31)→名栗げんきプラザ(13:45)                 行程6.9km 累積標高657m
ルートマップは ここ です。

昨日歩いた奥武蔵入口の山、棒ノ嶺 で雪がたっぷりとあったので更に秩父方面に行けばアイゼン、ワカンの練習が出来ると思い今日は武川岳に出掛けた。
飯能から名栗方面に進み昨日訪れた名栗湖入口を過ぎると道路端に除雪された雪が徐々に増し山伏峠を過ぎると一気に増しガードレールも埋もれていた。名栗げんきプラザまで行ってみると幸いなことに駐車場が除雪されていたのでここを起点に武川岳を周回することにした。
舗装道路を山伏峠に向かって少し戻り雪に埋もれたクサリで通行禁止になっている大栗沢林道入口から歩き始めた。
1大栗沢林道ゲート_0830
     Photo1 大栗沢林道入口

今朝のものと思われる先行者のトレースがあったが積雪量は30cm程度。林道なので然程勾配は無いものの先行者の歩幅が大きく結局は自分でトレースをつけることに。
沢沿いに登って行くとやがてトラバースしている林道と交差。陽射しもあるのでここで休憩し噴出した汗に対応して衣替えし, 林道を更に数分進むと武川山への道標が現れ右折して登山道を登り始めた。
植林帯なので林道歩きよりは雪が少ないが、逆になだらかな雪の下に隠された木の根や岩、あるいは階段と思われる障害物があるので歩きにくい。やがて道は尾根筋を進むようになり、秩父郡と入間郡の境界である郡界尾根に出たところで道標に従い左折。
2郡界尾根_0832
     Photo2 郡界尾根
落葉した樹林越しに横瀬の二子山や武甲山を右手に見て郡界尾根を進みアップダウンを繰り返すと山頂が大きく開けた武川岳山頂に到着。
3武川岳山頂_0834
     Photo3 武川岳山頂 後ろのシルエットは武甲山

ベンチの雪が払われて先行者が休憩したことがわかるが既に二子山方面へと立ち去ったようで姿は無かった。
南方面が開けた山頂は殆ど風も無く陽射しがあって暖か。山頂に付いた新しい踏み跡は先行者のものみ。名郷からと思われる古い踏み跡が1人分残されていたので降雪以降の登山者は殆どいなかったようだ。
普段なら一番手ごろな妻坂峠からのルートは林道の積雪で車が入れないためなのかトレースは無かった。

帰路は再び郡界尾根を戻り、登ってきたときの左折した分岐を今度は右折せずに直進。ここからはトレースが無く積雪50cm 程度の軽く表面がクラストした雪面を進み、岩の一部が現れた小ピークで道標に従い右折。
ここからしばらく露岩が現れるので雪の無いときには岩尾根になっているのかも知れない。展望が開けた見晴台で休憩。
4見晴台_0837
     Photo4 見晴台

昨日登った棒ノ嶺を良く見ると黒いシルエットの山頂には休憩した雪に覆われた広場が白く見えた。
5棒ノ嶺_0841
     Photo5 棒ノ峰遠望

ここからは急坂の降りとなるが大岩の下を巻くようなところでは雪が無ければ単なる巻き道に過ぎないのであろうが今は岩の側面から落ちた雪が堆積しているので急勾配となった斜面を木に掴まりながら慎重に通過した。
やがて杉の植林帯に入るとここまでうるさいほどあったテープ類は見当たらなくなり雪が無ければはっきりと登山道か解るのであろうが、いまはどこが道なのか判然としないまま適当に降ると林道に飛び出した。
6林道横断_0839
     Photo6 林道横断

降り立ってみれば道標からのずれは10mほど。ここから更に降る登山道の取り付きも間近にあって一安心。林道を横断し更に尾根を降ると今度は展望台に出て
7展望台_0840
     Photo7 展望台

正面に伊豆ヶ岳の姿が現れた。
8伊豆ヶ岳_0842
     Photo8 伊豆ヶ岳(左)と古御岳(右)

やがてげんきプラザのオリエンテーリング用の質問が書かれた案内板が各所に現れだした登山道を降ると広場に飛び出した。
広場では焚き火がたかれており、焼きマシュマロとコーヒーを楽しんで雪山遊びを終えた。

歩き終わってみればアイゼン、ワカン未使用で荷物を持ったまま歩き通してしまった。目的は未完であるが埼玉で手軽に行き遊びが出来たので大満足。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

雪化粧の棒ノ嶺 白谷沢から棒八尾根 周回

0棒ノ嶺A_0825
     Photo0 雪の棒ノ嶺 山頂に山名板が見える

記録
日程:2016,01,22 Sさん、安田

1/22 天候 曇りのち晴れ
コースタイム:駐車場(8:35)→白谷沢登山口(8:51)→林道横断(10:00)→岩茸石(10:21)→ベンチ(10:27~10:35)→棒ノ峰山頂(11:12~11:53)→林道横断(12:34~12:45) →棒八の頭(12:56) →湖岸道路(13:28)→白谷沢登山口(13:36)→駐車場(13:50)     行程8.7km 累積標高985m
ルートマップは ここ です。
なお下山に使った尾根は白谷沢左岸尾根あるいは棒ノ嶺北東尾根、棒八尾根とも呼ばれているが地図上に記載は無く無名尾根かもしれない。尾根の途中に棒八の頭があるのでここでは便宜的に棒八尾根と呼ぶことにする。
 
今週始めに雪が降り週末にも雪ということで、今日は雪の間の静穏天気という予報で奥武蔵の棒ノ嶺に出掛けた。
名栗湖までは道路の両側に雪があるものの車での交通に支障は無かったが、白谷沢登山口に至る有間ダム堰堤は除雪中で進入禁止。やむなく堰堤手前に駐車し、除雪車の脇をすり抜けて白谷沢登山口まで進む。
1白谷沢登山口_0810
     Photo1 白谷沢登山口

白谷沢登山口から登山道を登り始めるが途中で夏道が出てきたりまだまだ雪は少ない。
藤懸の滝をすぎ、
2藤懸の滝_0811
     Photo2 藤懸の滝

ゴルジェを通過して白孔雀の滝辺りまで登ってくると雪が増えだしてきた。
3白谷沢ルート登山道_0815
     Photo3 雪が増してきた登山道

今回は残雪期用の準備としてスパイク付きの長靴を履いていたので、沢の渡渉、雪がついた岩もなんのその。
やがて沢筋から離れ木段を登って行くと直ぐに林道に出た。確かここには東屋があったはずだが?・・・・雪に埋もれたベンチがあるのみ。
予定していた休憩ポイントをパスし、登山道を登るうちにやがて道はトラバースし尾根に乗ると岩茸石の分岐に出た。
4岩茸石分岐_0817
     Photo4 岩茸石分岐

ここでも陽射しが無いのでもう少し我慢して登り、展望が開けたベンチで一息つき徐々に勾配を増した坂道を上り詰めると棒ノ嶺山頂。
5棒ノ嶺山頂_0819
     Photo5 棒ノ嶺山頂

ここまで踏み跡があったが広々した山頂を歩き回ってみると全て我々のルートにあったものと同じで他ルートからの踏み後は無かった。
先行者が1名いたものの直ぐに下山してゆき、筑波山、スカイツリー、上州の山々それに関東平野の展望を楽しみながら昼食大休止。休憩中に登ってきたパーティが我々の予定していた下山道方面に進むのでこれは楽が出来そう思っていたが・・・・・。少し進んでみると立ち止まってどうやら思案中。山頂から長尾丸山方面に少し進んだところで右折しブッシュに突入し下山し始めると少し進んだところで彼らも後をついてきた。
ブッシュを抜けると快適な尾根くだりとなるが、先行者の踏み跡無く結局名栗湖の湖岸道路に出るまで終始踏み跡をつけることに。
山頂付近では膝下の雪深さも高度を下げると徐々に減ったが、
7棒八尾根_0822
     Photo6 下山に使った棒八尾根上部

それでも途中の林道に出るところまでは30cm。やがて林道を横切ると雪質も変わりとことどころで路面が出て来るようになってきたが
6棒八の頭_0824
     Photo7 棒八の頭

湖岸道路に出るまで雪がついていた。
コンクリートの擁壁を降り湖岸道路に出たところで
8湖岸道路下降点_0827
     Photo8 漸く湖岸道路に降り立つ(左に見える階段)

一緒に下山した登山者と別れ、轍があるものの除雪されておらず、山中以上の積雪があり通行止めになっている湖岸道路を歩き白谷沢登山口を経て駐車場と戻った。
積雪が深いところでは膝程度あり、表面がクラストと気味の雪斜面の上り下り。年に何回かは楽しめそうで奥武蔵の冬も捨てたものではない。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

黒斑山 Jバンド 湯の平 周回

0浅間山_0771
     Photo0 良く見れば雲に向かって噴煙を上げる浅間山

記録
日程:2016,01,15 Nさん、安田

1/15 天候 曇りのち晴れ
コースタイム:駐車場(8:28)→車坂山(8:45~8:52)→槍ヶ鞘(9:54)→トーミの頭(10:06~10:26)→黒斑山(10:48)→蛇骨岳(11:23~11:53)→仙人岳(12:06) →Jバンド(12:27~12:37) →賽の河原分岐(13:15)→湯ノ平分岐(13:29~13:33)→トーミの頭(14:53~15:01)→中コース分岐(15:05)→駐車場(15:59)     行程11.4km 累積標高1128m
ルートマップは ここ です。
 
出かけてみたい山はいろいろあるが今シーズンの雪不足では雪堪能とはならずどこかに欲求不満が。各地の積雪情報と天気予報を見ていると今週末からは冬型の天気が強まり荒天になりそうということなのでその前に歩き回ってみようということで黒斑山に出掛けた。
朝出かけて直ぐにニュース速報で軽井沢でのバス転落事故発生を知るが場所の詳細がわからないため目的地までの間に通行止めとなっていないかどうか危惧しながら走るが時間が経つにつれ場所が明らかにされ目的地の車坂峠へ予定通り到着した。

平日とあって高峰高原ビジターセンターの駐車場は車が1台のみ。これならのんびり山登りを楽しめそうと思い
1車坂峠登山口_0741
     Photo1 登山口

先ずはトーミの頭を目指し出発するが中コースの登山道には雪があるもののアイゼンは必要なし。むしろ登山道の石や凸凹を覆い隠してくれているので無積雪のときより歩きやすい。
歩き出して直ぐの車坂山頂で衣替えをしていよいよ本格的に歩きだす。小諸辺りから見たとき山には雲が掛かっていたのでどうかと思ったがやはり樹林の中を進み時折展望が得られるものの麓まで見渡すことは出来ない。
シェルターを通過し、槍ヶ鞘に出てここからは右側が切れ落ち左側が樹林帯の稜線歩きとなり漸く樹木に着いた霧氷が見られるようになってきた。
2霧氷_0748
     Photo2 雪を付けた樹木は無かったがこの辺りで霧氷が着きだした

晴れていれば展望が良いトーミの頭も時折うっすらと浅間山ノシルエットが現れるのでしばらく休憩したが帰路での展望を期待して先に進む。
途中出会った先行者は蛇骨岳まで行ったが展望が無いので戻ってきたとのこと。樹林の中を黒斑山まで進むが展望は得られず。ここからは再び右側が切れ落ちた稜線歩きとなりやがて時折雲が切れて浅間山やこれから進むJバンド方面が姿を現しだした。
3Jバンド方面_0755
     Photo3 Jバンド方面の雲が切れてきた

蛇骨岳山頂が近づくにつれ雲が立ち去り、
4仙人岳_0770
     Photo4 仙人岳

右眼下には賽の河原や湯の平の広がり、更に上に目を移すと縦縞の浅間山、噴煙も見え出した。
5剣ヶ峰_0766
     Photo5 振り返れば剣ヶ峰

左手には菅平や山頂を雲に覆われた四阿山の姿が見え出した。
6四阿山_0778
     Photo6 嬬恋・四阿山

蛇骨岳山頂には2名の先行者がおり、
7蛇骨岳山頂_0773
     Photo7 蛇骨岳山頂 岩の向こうには浅間山

聞けば雲が晴れるのを待っていたとのこと。
8仙人岳からの黒斑山_0782
     Photo8 たどってきたトーミの頭から続く第一外輪山の稜線

蛇骨岳で周囲の展望と太陽に煌く樹氷を眺めながら大休止し、更に第一外輪山の稜線を先に進む。蛇骨岳からは岩稜歩きとなり、
9蛇骨岳から仙人岳に向かって_0776
     Photo9 仙人岳への岩稜

ここしばらく降雪が無いので再凍結した表面に霧氷が積もって滑りやすいのでアイゼンを装着。仙人岳、無名ピークを過ぎJバンドに到着。
10 Jバンド_0783
     Photo10 Jバンド

ここからは南に向いた急斜面を降ることになるが雪が殆ど無いのでアイゼンをはずし最初は岩場、次いでガレの斜面を下って
11湯ノ平から仙人岳_0789
     Photo11 降ってきた岩場を振り返ると

荒涼とした景色の賽の河原まで降ると今度は平坦な雪道歩きとなる。
12賽の河原_P0550
     Photo12 荒涼とした賽の河原

賽の河原分岐(前掛山登山口)にはロープが張られ、
13賽の河原分岐_0791
     Photo13 賽の河原分岐(前掛山登山口)

浅間山の火山活動レベル2により前掛山は登山禁止になっていたが雪面に着いた踏み跡は我々が降ってきたJバンドからのものよりかなり多かった。湯ノ平分岐でトーミの頭をめざして右折、
14湯ノ平からトーミの頭黒斑山_0795
     Photo14 これから登り返す草すべり

草すべりを登り始めるがしっかり踏み跡が残った登山道は徐々に勾配を増し、やがてツヅラ折れの道となってきたところで再びアイゼンを装着。時折岩を乗り越える場面も出てきた。今シーズンは未だアイゼントレをやっていなかったので前爪を岩にかけて登る良いトレーニングになった。高度を上げるたびに変わる浅間山や湯の平の景色を楽むちに
15牙山と剣ヶ峰_0805
     Photo15 牙(ギッパ)山と剣ヶ峰

16コルの向こうに妙義_0801
     Photo16 前掛山と剣ヶ峰のコルの向こうには石尊山・裏妙義・表妙義

やがてトーミの頭手前で往路で通った稜線を進む道へ出て周回を達成。再び立ち寄ったトーミの頭から今日歩いたほぼ全景色が見渡せ印象深い。
17浅間山_0799
     Photo17 眼下に湯の平、正面に浅間山

前掛山と剣ヶ峰の鞍部からはモッコリとした石尊山、その向こうには裏妙義、更にその上には表妙義の稜線も見え山座同定をしながら休憩し、来たときとは違って今度は中コースを登山口へと戻った。
黒斑山からJバンドを周回するコースは歩いたルートの全景色が見渡すことが出来、稜線からは下の景色が下からは稜線の景色を見せる。
登山道も樹林帯、切れ落ちた稜線、岩稜、急降下、急登登り返しとあるのでもう少し雪が多ければ短距離のラッセルも楽しめそう。下山時の気温が-6℃であったから寒さもほどほどでいろいろな要素が濃縮された楽しい山行であった。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

日光白根山 五色沼 弥陀ヶ池

0日光白根山_0702
     Photo0 山頂駅からの日光白根山

記録
日程:2016,01,08~9  Sさん、安田

1/8 天候 晴れ
コースタイム:ロープウエー山頂駅(10:10)→七色平分岐(10:50)→七色平非難小屋 (10:55~11:22)→H2275(12:20~12:37)→奥白根山山頂(13:50~14:10)→五色沼避難小屋(15:00)→五色沼水場分岐(15:20)→弥陀ヶ池分岐(16:20) →七色平六地像分岐(17:20) →七色平非難小屋 (17:32)
1/9 天候 曇り
コースタイム:七色平非難小屋(9:00)→ロープウエー山頂駅(9:37)
ルートマップは ここ です。
 
例年なら関東平野を取り囲む山は白い装いになっているのに今年は幾つか白い山が見えるだけ。自宅近くから見ると日光白根山は白く男体山は黒く見えているので隣同士の山なのになぜ?と疑問がわき近くで確認しようと思い、ロープウエーを利用できる日光白根山に出かけてみた。

丸沼のスキー場は雪不足で漸く年末にOpenしたとのことでロープウエーは運転していた。
1ロープウエー_0699
     Photo1 ロープウエーに乗って山頂駅へ 

しかし山麓駅周辺はコースが雪で白くなっているもののそれ以外のところは未だ枯れ草が出ていた。しかし標高が上がるにつれ徐々に雪に覆われた面積が拡大。山頂駅は一面の雪であったが・・・・・。周囲の景色より判断するにかろうじて雪に覆われているだけ。
2ロープウエー山頂広場_0700
     Photo2 ロープウエー山頂駅前 

装備を整え、二荒山神社の鳥居をくぐり登山道を歩き出すとしっかり雪道になっており、トレースもあるので快適な雪上歩行を楽しむうちに七色平の分岐に着いた。雪面から出ている道標の高さから推測すると積雪は30cmくらいか。
折角の雪山、水が取れるようであればテント泊をと目論んできたので早々に避難小屋に向かい、
3七色平避難小屋_0707
     Photo3 七色平非難小屋 

小屋の周辺にテントを設営して荷物をデポし再び分岐まで戻り奥白根山を目指した。
4登山道_0710
     Photo4 奥白根山へと向かう登山道

分岐からはトレースが大分薄くなり、地獄ナギの辺りのトラバースでは消えているところもあったがツボ足のまま突破。
歩き出して小一時間経ったところで休憩を取りアイゼンを装着。ここからは勾配が増すとともに雪の多くなってきたので丁度良いタイミングであった。やがてトラバース気味の登山道は左に曲がり登って行くと森林限界を超えて露岩が散見される雪面となった。
5山頂直下の分岐が見えた_0713
     Photo5 樹林帯を出て山頂を目指す 

幸いにも視界が利くので迷うことは無かったが時折トレースがあるものの踏み固まったようなものではなく登山者ごとにいろいろなルートを登ったようである。
6日光白根山山頂_0715
     Photo6 日光白根山 山頂 

山頂に立って周囲を眺めると確かに男体山には殆ど雪がなく、白くなっているのは前白根山とそれに続く日光湯元へ伸びる外山尾根、五色山から金精山・金精峠への稜線も白くなっていた。
7前白根稜線越しの男体山_0724
     Photo7 前白根山の向こうに男体山 

眼下の五色沼は結氷しているものの、雪に覆われているのは半分程度であとは氷面が見えている。やはり雪が少ない。
8五色沼_0721
     Photo8 五色山と眼下の結氷した五色沼 

山頂からが五色沼避難小屋を目指して降ったが斜面はパウダースノーに覆われて殆どとレース無い。
勾配もきつくその上大岩がところどころにあるので降れそうな所を降って森林帯まで降り樹林を横切ると道標を発見。左手の先には五色沼避難小屋が見えた。
9五色沼避難小屋_0727
     Photo9 五色沼避難小屋 

避難小屋の横には前白根山から日光湯元に至ると思われるトレースがあったが今回は周回予定なのでトレースの無い五色沼へのルート進んだ。五色沼までは夏道では10分程度であるが、谷筋のルートなので雪が思いのほか深く膝上になってきて倍の時間を要してしまった。
久々のラッセルで五色沼湖岸に出ると対岸に道標が見えたので凍結した湖面を歩いて対岸に進み、
10五色沼_0730
     Photo10 結氷した五色沼 

11日光白根山_0729
     Photo11 五色沼から見上げた奥白根山 

ここからは尾根を越えて弥陀ヶ池を目指したが雪は深くなるばかり。この季節の登山者はロープウエー利用のピストン山行が多いのであろうか?白根山の周囲の湖沼を巡るルートは殆ど歩かれていないようだ。
弥陀ヶ池で菅沼登山口からのルートと合わさり、少し上ったところでもう一方の白根山登山ルートを別け、七色平を目指して森林帯の谷筋に沿って降り始めると雪は場所によって腿から腰程度の深さになった。
だんだん周囲も暗くなり始め、未だ周囲が見渡せるうちにと急いでヘッドランプを装着しラッセルをするうちに光が必要になってきた。急勾配を降り漸く平になってきたところで前方に分岐道標が浮かんできて
12七色平六地蔵分岐_0735
     Photo12 漸く分岐道標が出てきた 

七色平に程なく到着。夜半に一回風音を聞いたのみでそれ以外は風も無く、上空の雲で星の瞬きは見られなかったものの今シーズン初の快適な雪上泊を楽しんだ。
13夜のテント_0737
     Photo13 夜半に雪が舞い始めた 

翌朝はロープウエーの山頂駅までの移動なので明るくなって起床。運行開始時間を見計らって下山開始。
夜半の雪がうっすら積もった道を登ってくると登山者に出会ったが今回の山行で始めての登山者。山頂駅までの30分で5人の登山者と出会ったが3連休とあってかなりの人数が入山するのではと思われる。
山頂駅から振り返れば白根山の森林限界から上はガスと黒い雪雲に覆われていた。いつもはトレース拝借ばかりで楽をしていたが、今回は久々のラッセルで疲れはしたものの周囲に展望が利く昨日のうちに山頂に立ったのは正解だったのではなかろうか。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

八ヶ岳 峰の松目沢

0F2_0658.jpg
     Photo0 峰の松目沢 F2

記録
日程:2016,01,04 Tさん、Sさん、安田

1/4 天候 快晴
コースタイム:美濃戸(5:53)→北沢堰堤(6:30~6:42)→峰の松目沢取り付きの橋(7:18)→荷物デポ (7:22~7:53)→F1(8:12~8:42)→F2(8:56~11:50)→F1(11:52~11:56)→デポ地点(12:08~12:27) →北沢堰堤(12:55~13:02) →美濃戸(13:40)
ルートマップは ここ です。
 
年が明けたというのにアイスクライミングの情報が殆どない。昨年末の錦滝偵察でも氷の出来ている様子は無かったし・・・。今年はやはり近場では無理かな?と思っていたところアイスクライミングのお誘いがあったので早々八ヶ岳の峰の松目沢に出掛けてみた。

今回は美濃戸口で仮眠室利用の前日移動ということで正月休み帰りの車で混雑する中央高速上り線を横目に諏訪南ICで降りて美濃戸口に到着してみれば普段ならこの季節駐車場は雪で覆われているのに今年は雪の気配すらない。
1美濃戸口_0696
     Photo1 全く雪が無い美濃戸口 

宿の人の話によると美濃戸口周辺は氷が発達せずアイスクライミングは出来ないらしい。赤岳のバリエーションも雪が少なく岩が表面に出ているので昼間の太陽で岩が温められ周囲の氷が解けてスッポ抜けるので殆ど登られていないらしい。
翌朝再び車に乗り込んで、美濃戸まで移動するが林道に雪は無く夏道状態。美濃戸口で赤岳鉱泉ちょっと手前までは雪がないと言っていたがまさしくその通りであった。
美濃戸から歩き出すが時折路面が凍っている程度で夏道時間で林道終点に到着。
峰の松目沢取り付きの目印、3本目の橋の上で赤岳から横岳への稜線が見えたが白一色とはなっておらずやはり雪が少ないようだ。
2松ノ目沢下部からから稜線を見上げる_0689
     Photo2 橋の上から稜線を望む 

橋から北沢の右岸を少し降った右側のルンゼが今回の目的の峰の松目沢。チョロチョロと流れる水流が見えるが登ってゆくにつれゴーロからは氷のナメに変化し始めたところで荷物をデポし、
3松ノ目沢を登り始める_0655
     Photo3 峰の松目沢はゴーロ歩きでスタート 

氷のナメを登り、
4F1までのナメ_0687
     Photo4 次第に氷のナメになってきた 

周囲の潅木の根元にも雪がところどころ着きだしてくると正面にF1が現れた。
5F1_0656.jpg
     Photo5 F1 

ここでクライミング装備をつけ、落ち口の潅木に垂れ下がった残置を利用しロープで確保。今シーズン初めてのアックスの感触を楽しむ。
F1の上から氷のナメを少し登るとF2が現れたが例年に比べかなり貧弱とのことであるがトップロープでの練習は出来そう。F2は落ち口の岩に確保点があるが、更に奥の潅木に支点を作ってトップロープを張っていただきクライミングを行う。
6F2_0659.jpg
     Photo6 F2にロープを張る
 
7F2_0663.jpg
     Photo7 トップロープで練習 

落ち口から更に上部を見ればいくつか小さな氷瀑が見えるが、上り詰めた先の峰の松目まで雪はなさそうであった。
8F2から上部の氷瀑_0673
     Photo8 F2上部から峰の松目稜線へと続く氷瀑群 

いつもならアイスクライミングのビレー時や休憩時間は寒さに震えるが、今日は気温も高く、背中に陽射しを受けてポカポカだ。
何回か登っているうちに水の飛沫が飛びはじめ、氷の表面も湿り気を感じるようになってきたところで体力回復、休憩がてらにアバラコフの練習に移る。
初めて、BDの”ファーストショット”を使ってみたが、やはり専用の器具とあってスクリューの位置角度が決まるのでなかなかの優れもの。一発で貫通穴を作ることが出来る。
9アバラコフ練習_0667
     Photo9 アバラコフ(V字スレッド)完成 

昨シーズン、金ヶ窪沢でなかなか穴が貫通せず、氷に穴を開けまくったことを思い出した。
正午を過ぎて太陽も高くなり氷の状態が悪くなってきたところで本日の締めを1本ずつ登ってクライミングを終えた。
10F1下降_0681
     Photo10 正面に赤岳・中岳・阿弥陀岳 これから懸垂で降ります 

いままで北沢の登山道を通るたびに峰の松目沢の取り付きはどこか?とキョロキョロしていたが今回チャンスに恵まれアイスクライミングをすることが出来た。その上、こんなに雪が少ない冬の八ヶ岳も経験できた。
11美濃戸からの阿弥陀岳_0694
     Photo11 帰路 美濃戸の駐車場から見た阿弥陀岳 

温暖化でこれが普通になってしまうのか?それとも今シーズンだけが異常なのか???

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

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