2015年12月の全記事一覧
- 12/30 上郷道から雄山 大塚山へ
- 12/27 日向山 尾白川渓谷道・錦滝からの周回
- 12/21 谷川岳 2015冬
- 12/16 安達太良山
- 12/10 茅ヶ岳 金ヶ岳
- 12/06 碧岩 大岩
- 12/03 西上州 稲村山
- 12/02 西上州 高岩
上郷道から雄山 大塚山へ

Photo0 秩父さくら湖
記録
日程:2015,12,29 Nさん、安田
12/29 天候 晴天
コースタイム:大谷BC駐車場(7:40)→見晴台(8:02)→石碑(18:24)→上郷道・番後道分岐(8:42~8:48)→茶平廃集落(9:02~9:11)→有坂(9:29)→タワノネ分岐(9:39) →雄山(9:49~10:00) →大塚山(10:42~10:52)→武士平入口(11:35~11:46)→大谷BS駐車場(12:49) 行程11.3km 累積標高985m
ルートマップは ここ です。
年末となりとかくあわただしい中、近場の山ということで秩父浦山の古道”上郷道(ウワゴウミチ)”から雄山(男山)、大塚山(大掴山)を歩いてきた。
秩父市街から浦山川に沿って進み浦山ダムを越え”さくら湖”を見下ろす日向集落の大谷(オオガイ)バス停近くの駐車場に車を停め、バス停のところから上に延びる舗装路を歩き出す。

Photo1 大谷(オオガイ)バス停のところの上郷道入口
高度を上げつつ大谷沢に沿って進むがやがて橋を渡ると道はターンして歩き始めた日向集落を右に見るようになる。道はトラバースしながら徐々に高度を上げ、路面もいつしか舗装から未舗装に変わった。
左に練馬区キャンプ場、左に見晴台の案内があるので見晴台に進んで見たが周囲は木立に囲まれどうにか眼下にさくら湖が見えるのみ。再び道に戻り足を進めると六地蔵が並んでいた。

Photo2 路傍に並んだ六地蔵
幅広の道はここまででこの先は古道らしくなり車の入れる道ではなくなってきた。
大黒天と聖徳太子の石碑のところまで来ると

Photo3 大黒天と聖徳太子の石碑
右の尾根は伐採され踏み跡も濃いので尾根を進んでみると、コンクリートの基礎だけ残された送電鉄塔跡。引き返して更に道を進み、沢を渡ると直ぐに分岐となった。石の道標には左の坂を上る方向が有坂、直進が茶平と刻まれておりここまで歩いてきた”上郷道”は左折し坂を登って行くようである。一方直進は”番後道(バンゴミチ)”というらしい。

Photo4 有坂方面(上郷道)と茶平方面(番後道)の分岐
ここで”上郷道”からはずれ”番後道”を茶平集落方面に向かうと程なく廃集落に出た。少し進むと茶平沢が見えてきたが集落の中の道は錯綜しておりウロウロしながら沢の対岸にある林道に出た。沢に沿って林道を進むと雨水で削り取られた路面は涸れた沢と見まがうばかりの荒れ道となり、

Photo5 茶平集落からの上部の荒た林道
林道終点の有坂で”上郷道”に合流した。

Photo6 林道終点の有坂で再び上郷道と合流
タワノネ・武士平への道標に従い坂を上ってゆくと武士平と先日歩いた高ワラビ方面への分岐であるタワノネに着いた。

Photo7 タワ尾根と武士平への分岐 タワノネ
タワノネで右折し踏み跡のない尾根を進み雄山(男山)を目指すがここも樹林帯で展望が無く、時折背後に見える高ワラビ尾根を確認しながら忠実に尾根を辿ってゆく。やがて急登となるが獣の踏み跡を辿って一気に登り詰めると雄山山頂に出たが相変わらず樹林に覆われ展望はない。

Photo8 雄山山頂
山頂を示すものは先行者が残した木に巻かれた登山日・標高がかかれた白いビニールテープと登山者名が記されたオレンジの布リボンのみであった。
一息入れ更に直進して大塚山を目指して急勾配を落ち葉でのスリップに注意しながら降る。やがてコルに出ると右側からは会談のある道、左側からも明瞭な踏み跡がコルに登ってきているが進むべき正面の大塚山方面は植林の枝打ち跡や最近着られた間引きされたばかりの倒木で覆われ踏み跡らしきものは全く見られない。
といっても進むべき方向は明白なので堆積する枯れ枝に難儀しながら直登し、右に見える岩場よりの高い位置に上がったところで漸く踏み跡に出会った。
右へ上って行く踏み跡を辿ってゆくとやがて尾根に出て砂礫となり踏み跡が解らなくなったが、ここで左折しズルズル滑りながら登って行くと大塚山の頂に出た。

Photo9 大塚山山頂
平坦地の先には台上にある祠が現れ、ここにも雄山同様先行者の跡が残されていた。大塚山山頂からも下山路は踏み跡が薄いのか、落ち葉の堆積で隠されているのか解らず、ひたすら南に延びる尾根を下る。
途中大岩が出てきたり、登山道と思われる侵食されて周囲より抉られた道らしきものがあったが送電線と尾根の交点をめがけて下ると奥秩父送電鉄塔No13に出た。

Photo10 奥秩父送電線の鉄塔No13
ここからは道らしきものが延びているので進んでいくとやがて落ち葉に消されてしまった。大神楽林道近くまで来ているので、とにかく歩きやすいところを選んで左にトラバース気味に下降すると踏み跡を発見。沢に沿って時には涸れた沢の中を降ってゆくとやがて廃屋の屋根が見えだし、いまは崩れてかろうじて斜面を横切るだけになってしまったかつての生活道路を降るとオカグラ沢に出た。

Photo11 オカグラ沢を渡って舗装された大神楽林道へ
民家の庭先を突っ切るように進み、鉄橋を渡って舗装された林道に出て降ってゆくと直ぐにオカグラ沢出会いの大神楽橋バス停に着いた。
この辺り民家が斜面に立ち並び地形図を見ても道が錯綜しているので浦山から川俣方面に伸びる県道の擁壁の上に出ないように注意して山を下ってきた。
大神楽橋バス停で休憩していると数少ないバスが丁度やってきたがバスには乗らず、冬の太陽の陽射しを浴びながら秩父さくら湖の風景を楽しみつつ徒歩で駐車場へと戻った。

Photo12 県道73を大谷バス停へ戻る途中の獅子舞の獅子が描かれた寄国土トンネル入口
寄国土を地形図では“いすくど”とルビがふられているが現地の案内板では“ゆすくど”とふられていた。一方ネットで探すと“うすくど“”よせど“等も見つかった。どれが正解? 日本語は難しい。
日向山 尾白川渓谷道・錦滝からの周回

Photo0 錦滝F1 滝壷周辺に氷の華が咲き始めているが・・・
記録
日程:2015,12,26 Nさん、安田
12/26 天候 晴天
コースタイム:尾白川渓谷駐車場(8:40)→旭滝(9:36~9:44)→神蛇平(10:09~10:16)→不動滝・滝壺深訪(10:55~11:12)→林道(11:39)→錦滝(11:52~12:13)→日向山(13:16~13:27) →矢立石登山口(14:29)→駐車場(15:13) 行程11.1km 累積標高1391m
ルートマップは ここ です。
八ヶ岳ではアイスクライミングが出来るらしいが、ほかの山域ではどうか?と思いあちこちの情報を漁っているがなかなか見つからないので昨シーズン行ったことのあるガンガノ沢の様子を偵察に出掛けた。かといって偵察だけでは勿体無いので尾白川渓谷の竹宇駒ケ岳神社の駐車場に車を停め、尾白川渓谷から錦滝を経由し日向山から矢立石登山口に降り駐車場へと戻る周回ルートを歩いた。
駐車場へ着くとすでに10数台の車が先着。この季節尾白川渓谷を歩く人は多分我々だけだろうし日向山へは矢立石から登るであろう。殆どの車の持ち主は甲斐駒ケ岳を目指す人たちであろうか。
準備を整え駒ケ岳神社を目指して降ってゆくと矢立石への分岐があるが下山時にはここへ戻ってくることになるので、いまは直進し神社を経由して吊り橋を渡る。
程なく甲斐駒へ向かう登山道と尾白川渓谷に沿って歩く渓谷道との分岐があるので渓谷道へ右折して進む。
右足元に尾白川の流れを見ながら進むと千ヶ淵。冬枯れの周囲の景色の中のエメラルドグリーンの水が綺麗だ。ここまでの間登山道には凍結箇所や霜柱は無く、流れの周辺にも結氷の様子も無い。
渓谷道を進むと三ノ滝、

Photo1 三ノ滝 釜はエメラルドグリーン
その次が旭滝。

Photo2 旭滝
旭滝では渓谷道から外れ流れの近くまで降り大岩の上で休憩。次に現れたのが百合ヶ淵、

Photo3 百合ヶ淵
ここもやはり青葉の季節と違い一際目立つエメラルドグリーの水がすばらしい。
渓谷道は尾白川の流れに沿いつつも滝を高巻くように伸びており進むに従い急登の登り降りとなる。やがて流れがはるか眼下に漸く確認できるかどうかというところにまで登ってくると神蛇平。平らな片隅の岩上に進むと三段になった神蛇滝が見渡せた。

Photo4 神蛇滝
神蛇滝からは深い渓谷を横目に進むとやがて不動大橋の吊り橋が現れ左岸に渡る橋の上から大きな不動滝が良く見える。ここまでは道標、案内板があって進路は迷うことは無かったがこれから先の錦滝への案内は無く、踏み跡を探していると不動滝の滝壺に行けるであろう大岩にロープが掛かっているのを見つけ早速大岩を登った。

Photo5 滝壷までの大岩 ロープが掛かっているが足掛り無し腕力勝負
大岩の上からは幾つか岩を越えやがて水流近くなると白い岩が苔で赤っぽくなっており滑る滑る。四苦八苦ながら滝壺まで進むが滝からの水滴が舞っているにもかかわらず氷はない。

Photo6 滝壷近くから見た不動滝
不動滝からルンゼを登るとピンクテープ、続いて鉄階段が現れ、急登を登りきるとやがて尾根歩きとなり落葉した木の枝越しに韮崎方面が見え出すと林道に飛び出した。大きな落石がそこかしこに散る林道を進むとやがて大きな崩落箇所に出た。

Photo7 崩落した林道 白い紐のように見えるのはガードレールの残骸
山側に付けられた踏み跡を辿って通過し、かなり古い林道ゲートを通過すると錦滝の東屋。ここで太陽の光を受けながら休憩しながら錦滝を観察するが下のF1は元気良く水流が流れ降っており、わずかに滝壺周辺に氷の華があるのみ。

Photo8 滝壷近くに氷の華が咲いているが・・・いつになったら凍瀑に?
目を凝らして上段のF2を見るが横に広がった水流が流れており氷の影すらない。確か昨シーズンよりは10日ほど早いが・・・・・やはり今年はいままでのところ暖冬。
錦滝からの急登を登るとやがて目の前に白砂が広がり始め、足を取られながら登りきると分岐の道標。ここを右折し真っ白な雁ヶ原の小ピークを

Photo9 真っ白な雁ヶ原
見ながら進むと甲斐駒、鳳凰三山の展望が開ける。

Photo10 甲斐ヶ岳
小ピークを過ぎ日向山山頂に出ると甲斐駒方面は樹木に視界を遮られるが今度は諏訪方面の視界が開け八ヶ岳、蓼科山、霧が峰、美ヶ原まで見渡すことが出来る。

Photo11 八ヶ岳方面の展望
霧が峰の辺りはまだ枯れ草色に見えるので雪無いようだ。
日向山から矢立石への道はこれまでの登山道とは一変し歩きやすい。一気に矢立石登山口に降り林道を横切って”駐車場”への案内にしたがって落ち葉が堆積した登山道を降る。
道は途中林道に接触しそうになり、更に降ると林道に出た。林道を少し進み道標にしたがって再度登山道に入り途中で炭焼き窯跡を見ながら高度を下げるとやがて青い屋根が見えだし間の無く朝通過した駒ケ岳神社手前の分岐に出た。
ここで左折し坂道を上ってゆくとやがて駐車場。行程6時間半の偵察周回を終えた。
谷川岳 2015冬

Photo0 トマノ耳 遠くには富士山の姿も
記録
日程:2015,12,20 Sさん、安田
12/20 天候 晴天
コースタイム:天神平駅(9:00)→熊穴沢避難小屋(9:54~10:12)→トマノ耳(11:46~11:48)→オキノ耳(12:05~12:14)→肩ノ小屋(12:35~12:51)→熊穴沢避難小屋(13:29~13:36)→天神平駅(14:19) 行程 7.6km 累積標高 929m
ルートマップは ここ です。
一昨日まで積雪の無かった天神平の雪が40cmになったということで谷川岳にでかけた。スキー場のリフトは動いておらずスキーはまだのようであるが谷川岳への登山道はすっかり雪に覆われ途中からはアイゼンを装着し今シーズン初めての本格的雪上歩行を楽しんだ。
ロープウエーの始発時間をめがけて駐車場に着くが閑散。乗り場へ向かうとチケット販売に行列が出来ていたが始発から3番目のロープウエーに乗り込むことが出来た。といっても全員着席なので先行者は3~40名程度か? 天神平の駅からアイゼンをつけている者も見受けられるが熊穴沢避難小屋までは勾配も然程無いのでアイゼンを着けずに歩き出す。登山道には昨日降ったばかりの雪にスノーシューのトレースがあり歩きやすいが、

Photo1 トレースが着いた雪道
まだ雪が締まっていないのでところどころに深い踏み抜きがある。樹林越しに右手に白毛門を見ながら進み

Photo2 白毛門と朝日岳
やがて谷川岳が見えてくると前方に赤い熊穴沢避難小屋が見えてきた。小屋を回りこむと先行登山者も休憩中。

Photo3 熊穴沢避難小屋
中にはヘルメット姿でゾンデ棒を持って樹林帯へ分け入り雪訓を始めるグループもいるが・・・・まだ雪が少ないのでピッケルも刺さらず訓練には???
避難小屋からは勾配がきつくなるのでここでアイゼンを着け出発。日曜日しかも漸く雪が着いての好天とあって前方の視界から登山者が消えることがない。中にはボードやスキー背負った人たちの姿も。左手にマナイタグラ山稜を見ながら進むと

Photo4 マナイタグラ山稜
やがて木の枝にも霧氷が着きだした。

Photo5 霧氷で白くなった木の枝
特徴ある山頂の道標はずっと見えていたがだんだん大きくなり、

Photo6 山頂直下の道標
やがて肩ノ小屋が見え出すと山頂まではあとひと登り。
肩ノ小屋前で暖かい春山のような陽射しを受けて休憩している登山者を横目にトマノ耳まで一気に登り展望を楽しむが、

Photo7 トマノ耳
白く見えるのは上州武尊山、尾瀬の笠ヶ岳から至仏山、

Photo8 尾瀬の山々
そして平ヶ岳ぐらい。反対側に目を転じれば仙ノ倉、平標山へと続く稜線それに苗場山も見えるが真っ白とはゆかずところどころに黒い襞が見える。トマノ耳から一旦降りオキノ耳を目指す。

Photo9 オキノ耳目指して
オキノ耳の頂からは続々と登ってくる登山者が見え、先ほどのトマノ耳にも登山者の姿が

Photo10 トマノ耳
オキノ耳から一ノ倉岳へと伸びているトレースが付いているがそちらは人影無し。そのうち登山者が一人進んで行ったが岩陰に姿が消えたと思ったら直ぐに戻ってきた。どうやら更に先へ進んでいるトレースは無かったようだ。オキノ耳をあとに肩ノ小屋に戻って休憩。これまでところどころで微風はあったものの晴天の陽射しで暖かい。
肩ノ小屋からは往路を天神平へと降った。

Photo11 下山途中に振り返って見た谷川岳
途中山スキーやボードを楽しむ人の姿もあったがトレースがついていたのは山頂から”天狗のたまり場”まででシーズン初めとあって麓までは滑ることが出来ないが本格シーズンには土合口まで滑べり降だるそうな。前日白毛門に登ったという人もいたが荒天と新雪で途中までしか登れず。また西黒尾根を登った人も途中で断念とか。山頂からは西黒尾根にトレースがあったので多分今日登ってきた人がいたのであろう。(ヤマレコで見たらもう書き込みがあってかなりの人数が登っていたらしい)
熊穴沢避難小屋の横と、山頂への途中にテントがあったので昨日頑張って登ってきたグループもあったようだ。漸く谷川の冬が始まろうとしている。
安達太良山

Photo0 ガスの中の安達太良山 後ろには乳首
記録
日程:2015,12,15 Sさん、安田
12/15 天候 晴れ
コースタイム:奥岳登山口駐車場(6:33)→五葉松平への分岐(6:49~6:56)→ロープウエー終点(8:00~8:25)→薬師岳(8:30)→乳首分岐(9:57~11:24)→安達太良山山頂(10:03)→峰ノ辻(10:32)→勢至平分岐(11:14~11:27) →八の字(11:45) →鳥川橋(12:16) →奥岳登山口駐車場(12:35) 行程11.1km 累積標高10635m
ルートマップは ここ です。
今年の冬は各地で気温が高く雪も少ないということでいろいろ探した結果、谷川岳はもう少しあとのほうが良さそうということで視点を変えて安達太良山に出かけてきた。
奥岳の登山口についてみると、

Photo1 奥岳登山口
スキー場はまだあちこちに枯れ草が出ていて雪が少ないが、雪上歩きは出来そうということで出発。登山口から夏道を鉄小屋方面に進み五葉松平への分岐を過ぎると漸く雪上歩きが出来るようになった。

Photo2 五葉松平への分岐
スキー場を横切ったり、隅を進んだり徐々に高度を上げてゆくが先行者のものと思われる踏跡はあるもののあちこち様々で冬道は???とにかく行き先はロープウエーの終点を目指して歩きやすいところを登るうちに徐々に積雪が増し、スノーシューやワカン、アイゼンの跡も見られるようになってきたがツボ足で登りきりロープウエー終点に到着。
ここから先の登山道にはスキー客向けに進入禁止のロープが張られていたが、横を通って登山道を進み観音岳に到着。

Photo3 観音岳
みはらし台からは麓の岳温泉方面が見渡せるが中通りの平野部の上空には雲が一面にかかっている。

Photo4 岳温泉と中通り方面
安達太良山方面は山頂付近にガスがかかっているがその他はブルーの空が広がり気持ちよい。

Photo5 安達太良山頂を望む
観音岳から仙女平分岐を過ぎ、樹林帯が無くなる辺りから地面が現れだし、火山性砂礫と雪が交互に現れる。乳首分岐から安達太良山山頂へ岩を登るが濡れており注意を払いつつ進む。

Photo6 峰の辻入口分岐
山頂の祠付近で赤く丸い石を見つけ、拾い上げてみるとなんと石仏の頭。拾い上げて泥をぬぐい祠の中に戻してやるが・・・・登山道の真ん中に落ちて泥にまみれていたので気づかない登山者に踏まれたのか?

Photo7 乳首の頂 祠の中に石仏の頭部を戻して
山頂は風があり、ガスの中で展望も得られないため早々に分岐まで戻り、峰の辻を目指して降る。

Photo8 峰の辻
峰ノ辻からは鉄小屋を経由せず篭山の北面を巻くように付けられている登山道を鉄山を左に見て進み

Photo9 鉄山 上空はブルーの美しい”本当の空“が
直接勢至平を目指すが潅木帯に入った途端に道が悪くなり、先行者の深い踏み抜き跡が延々と続き、踏み抜きを避けつつ進むので登るより疲れた。
陽射しがあり踏み抜きもなさそうなところを選んで休憩するも、歩き出したら直ぐに勢至平の分岐。

Photo10 勢至平分岐
夏は車も通る馬車道歩きとなり踏み抜きの無いので快適に高度を下げるが、八の字で旧道(登山道)に入ると再び枯葉の堆積、雪解けの水が溜まった泥道と踏み抜き多発の雪道が交互に現れ非常に歩きにくい。時々馬車道と接触し、歩きやすそうなのでついそちらに進みたくなるが、雪の上に付けられた泥で汚れた先行者の踏跡が登山道に伸びているので我々も従って降るうちに鳥川橋に出た。

Photo11 鳥川橋 雪が消えるまで奥岳遊歩道は進入禁止
ここからは殆ど雪の消えた砂利道歩きとなり、往路で通った五葉松平への分岐を過ぎ登山口へと戻った。
スキー場には音楽が鳴り、リフトも動いていたがスキー客はいなかった。情報によるとオープンは先週土曜のはずだが・・・・・・。駐車場も閑散、ボーダーを一人見かけたのみ。
今シーズン初めての雪上歩きをしたが・・・・結局アイゼンはザックの中で一日惰眠。相方はアイゼンを使っていたが、時々雪が消えてしまうのでそのたびにつけたりはずしたり。アイゼン歩行はともかく着脱の良い練習にはなったようだ。まぁ例年と違って雪が少ないのでシーズン初めとしてはこんなものか。
茅ヶ岳 金ヶ岳

Photo0 茅ヶ岳と富士山
記録
日程:2015,12,09 安田
12/09 天候 晴れ
コースタイム:深田公園(8:10)→谷コース登山口(8:30)→女岩(9:00)→茅ヶ岳山頂(9:45~10:20)→金ヶ岳山頂(10:57~11:24)→茅ヶ岳山頂(12:02~12:22)→尾根コース登山口 (13:02)→深田公園 (13:21) 行程9.9km 累積標高1315m
ルートマップは ここ です。
先日は上信越道で気になっていた高岩に登ってきたが今回は八ヶ岳からの帰りに中央道で気になっていた山、茅ヶ岳に登ってきた。
韮崎ICで降りて出口を右折し道なりに車を走らせると左側に深田公園がある。そこに車を停めて登山開始。公園にはトイレがあり、公園の奥から落ち葉に覆われた広い道を歩き出し、

Photo1 深田公園奥の登山口
しばらく進むと舗装された林道を横切って登山道は谷の中を進むようになる。舗装林道を左折すると直ぐに尾根コースの登山口があるが今回は登りは谷ルート、降りは尾根ルートを歩いた。
谷ルートを進むうち道はだんだん細くなって登山道らしくなり、水場の標識を過ぎるとトラロープが張られ進入禁止、登山道は右に進むように付けられている。

Photo2 女岩へは落石多発で侵入禁止 登山道は右へ
樹林越しに見ると正面には岩壁になっているのでここが女岩だがトラロープの先のほうに道標があるようで気がつかなければ女岩を知らないうちに通過してしまう。トラロープで曲げられた登山道を進むと急に勾配が増し、落ち葉の堆積も多く、落ち葉を蹴散らして進むようになる。やがて尾根筋に出て左折し登って行くと”深田久弥先生終焉之地”の石碑が現れる。

Photo3 深田久弥先生終焉之地の石碑
一礼して通過し岩を巻いたり泥の急勾配を上り詰めると茅ヶ岳山頂。

Photo4 茅ヶ岳山頂
山頂の周囲は潅木が切り倒され展望が開けており富士山、

Photo5 茅ヶ岳山頂からの富士山
南アルプス、遠くには白く冠雪した北アルプス、

Photo6 甲斐駒ケ岳
正面には八ヶ岳、

Photo7 八ヶ岳
少し潅木に邪魔されているが金峰山も良く見える。いつのも見慣れた五丈岩と違い南から見るとピラミッドのような形をしているので最初は???

Photo8 金峰山
茅ヶ岳山頂でかなりの時間休憩し、金ヶ岳を目指す。山頂からは直ぐそこに見えているが急坂をコルに降りてから登り返すので休憩しすぎた体にはちょっときつい。

Photo9 これから向う金ヶ岳
途中大岩を巻くように進み石門をくぐって

Photo10 石門
反対側に抜け観音峠への分岐のあるピークを越え再び降って登り返すと金ヶ岳山頂。

Photo11 金ヶ岳山頂
ここは残念ながら潅木に取り囲まれ展望は潅木の間からとなる。今日はこの季節にしては暖かくその上無風。山頂で休んでいると思わず欠伸が出て昼寝したくなる。何人かの登山者と山談義が盛り上がりここでも大休止。金ヶ岳山頂を後に往路を茅ヶ岳まで戻り、尾根コースを下山した。
金ヶ岳から茅ヶ岳の間のコルに下るまで途中に大岩がありその上に出てみると鳳凰三山の展望がすばらしい。今回の山行で唯一木の枝に邪魔されない展望が得られた。

Photo12 大岩の上から見た茅ヶ岳
南アルプスの3000m級の山はさすがに白くなっているが甲斐駒はまだところどころに黒い襞が見える。鳳凰三山は白いところが無いので雪が付くのはこれからか?富士山も山頂までまだ黒い縦縞が見える。今年は季節の進みが遅れているのか?
碧岩 大岩

Photo0 大岩山頂から見た稜線の先にある碧岩
記録
日程:2015,12,05 安田
12/07 天候 晴れ 風強し
コースタイム:三段の滝入り口駐車場(7:55)→三段の滝下(8:16)→二子岩と碧岩・大岩分岐(8:32)→稜線のコル(9:06)→碧岩分岐(9:11~9:19)→碧岩 (9:40~9:45)→碧岩分岐岳(10:07)→大岩 (10:27) →頂稜東端(10:30~10:42) →稜線のコル(11:06) →三段の滝下(11:43) →駐車場(12:00) 行程8.0km 累積標高1642m
ルートマップは ここ です。
西上州には妙義山を代表として独特な山容の山が多く低山にもかかわらず山頂は切り立った岩壁の上にありしかも潅木が茂っていることが多い。そんな山の一つ、西上州のマッターホルンともよばれる碧岩と大岩に登ってきた。
下仁田から上州やまびこ街道を進み南牧村役場を通過、南牧川に沿って進むと三段の滝入り口の標識が現れるので左折し橋を渡ると綺麗なトイレのある駐車場がある。

Photo1 三段の滝入り口駐車場へ左折
ここに車を停め、ゲートボール場を横切って居合沢に沿って登ってゆく。桟道は良く整備されているがこの季節落ち葉が堆積し滑りやすいのでしっかり確認しながら進む。
三段の滝下で整備された遊歩道は終わりここからは登山道になる。

Photo2 正面に三段の滝
飛び石渡渉で対岸に渡り、ところどころロープが張られた泥の急坂を上がってゆくと滝の落ち口の上で右岸に移り、更に左岸に渡渉すると二子岩と碧岩・大岩の分岐に出た。

Photo3 二子岩と碧岩・大岩の分岐
分岐を碧岩・大岩方面に進み途中で振り返ると二子岩方面への居合沢の綺麗な水流が見えたが、緑岩・大岩方面への道はやがて碧岩沢の沢床に降り数回の渡渉の後、沢から離れ急登を登ると尾根のコルに出て尾根道と合流した。

Photo4 ケルンの積まれた尾根道のコル合流点
ここにはケルンが積まれているが道標は無く尾根道から見ると登ってきた道は落ち葉で不明瞭になっているので下山時には注意を要する。
ケルンから左に進み雑木林の中を上ってゆくと直ぐに碧岩への分岐が現れた。

Photo5 碧岩への分岐
ここで左折し降って登り返すと大岩が現れた。風で落ち葉が無くなって泥斜面となっていたり、落ち葉が堆積していたりで道が不明瞭になるが登れる岩は登りあるいは巻いて進むと事前情報どおりのロープが設置された岩壁が出現。
下部は取り付きにくいので少し右側から取り付き登り終えると次は泥斜面。

Photo6 碧岩最初のロープ
木の根に掴まりながら登り、次いで2段目のロープに沿って登ると緑岩の稜線に出た。

Photo7 碧岩2番目のロープ
潅木の中に伸びる登山道を進むと西・北・南に展望が開けた碧岩山頂に到着。

Photo8 碧岩山頂
碧岩で展望を楽しむが

Photo9 兜岩山・経塚山方面の展望
これから登る大岩は潅木にさえぎられて見えにくい。大岩の展望は1段目と2段目のロープが途切れた辺りが良い。

Photo10 大岩
再び分岐まで戻り、今度は大岩をめざす。
分岐のピークから降り登り返して小ピークを越えると登山道に岩が現れ出だし、大岩のピーク手前の潅木混じりの岩は巻き、コルに出たところで正面は岩稜となったがよく見れば基部を巻くように右側に踏み跡があったので進むと新しいハーケンが1本打たれていた。更に進むと泥ルンゼが現れ、

Photo11 巻き道からのルート 詰めは泥ルンゼ登り
木の根に掴まって登ると大岩の山頂に出た。

Photo12 大岩山頂
ここからは碧岩分岐から碧岩に至る尾根が良く見える。残念なことに潅木で東方面の展望が得られないので頂稜を東へ進み先端の展望が開けたところで休憩。四ツ又山、鹿岳、下仁田方面が良く見える。

Photo13 東端からの四ツ又山・鹿岳の展望
再び大岩山頂に戻り、今度は岩稜をクライムダウンし登山道の先ほど巻き始めた地点に降り立った。

Photo14 碧岩を正面に見て岩稜をクライムダウン
どうやら大岩は山頂直下からは目印のテープも無いので各自登りやすいところを登れば良いみたいだ。
往路を引き返し、下降点の目印のケルンを見逃さないようにコルまで戻り右折して下降。落ち葉のスリップに気を配りながら三段の滝入口の駐車場へ戻った。
今日は風が強かったので往路で落ち葉につけた踏み跡が帰路ではすっかり消えており、時には膝辺りまで落ち葉に埋もれてしまった。GPSの軌跡を見ると右往左往した状態が良くわかる。
西上州 稲村山

Photo0 高岩からの稲村山
記録
日程:2015,12,01 Nさん、安田
12/01 天候 晴れ
コースタイム:登山口駐車場(13:50)→高岩への分岐(14:10)→稲村山山頂(14:30~14:53)→高岩への分岐(15:10)→登山口駐車場(15:25) 行程2.7km 累積標高350m
ルートマップは ここ です。
上信越道の佐久と松井田の間には多くのトンネルがあり、トンネル間は深い谷となっている。
高岩を計画し地形図を見ていると、高岩の下は高岩山トンネル、そして隣が稲村山トンネルとなっており、その上の稲村山は独立峰のような地形をしているので多分眺めが良いであろうと思い、高岩登山の道すがら登ってみた。
碓井バイパスを軽井沢方面に向かい上信越道の橋をくぐったところで左の側道に入り、遠入川に沿って進みやがて最後の集落の手前で上水道のタンクが右側に現れる。

Photo1 目印の水道タンク
ここが稲村山の登り口の目印。タンクの向かいに駐車スペースがあり、ここに車を停めて、林道のゲート横を通り抜けて舗装された林道を登って行くと直ぐに未舗装の林道との分岐となる。
左側の未舗装の林道を進むとやがて稲村山への道標が現れ、登山道へと入ってゆく。
登り詰めて高岩と稲村山の分岐となるコルで左折し、徐々に勾配が増し、落ち葉に覆われた登山道を進むと尾根筋に出る。ここは右折し尾根筋を登り詰めると稲村山の山頂。

Photo2 稲村山山頂(祠と三等三角点)
落葉後とあって山頂周辺の背丈ほどの潅木越に360°の展望が広がり、正面には裏妙義の岩峰群、

Photo3 裏妙義の岩峰群
谷急山は正面に見える。目を凝らすと丁須ノ頭も。

Photo4 丁須ノ頭
隣の山急山方面を見ると稲村山の影、

Photo5 山急山と稲村山の影
更には遠く高崎、前橋方面の街も見え、夜景が美しいと思われる。一方反対側を望めば高岩のシルエット。

Photo6 高岩のシルエット
雲が取れ冠雪下浅間山も見える。

Photo7 冠雪した浅間山
小一時間の登りでこれだけの展望が得られるとはと周囲の展望を十分に楽しみ、山頂を後にして落ち葉に覆われて滑りやすい登山道を注意深く降って登山口へ戻った。
西上州 高岩

Photo0 高岩(右が雄岳 左が雌岳)
記録
日程:2015,12,01 Nさん、安田
12/01 天候 晴れ
コースタイム:道路脇駐車場(8:00)→恩賀登山口(8:10)→コル(8:37)→雄岳山頂(9:37~10:00)→コル(10:43)→雌岳P2(11:23~11:28)→雌岳P3(11:56~12:03)→下降点 (12:11) →八風平キャンプ場登山口(12:40) →駐車場(12:55) 行程6.0km 累積標高843m
ルートマップは ここ です。
上信越道を東京方面に向かって走るとき、碓井軽井沢ICのところで正面に見える2つの岩峰がいつも気になっていたので登ってきた。情報によると右側の雄岳にはクサリがあり、左側の雌岳には支点が数多くスリングを持参すれば登れそうであったがこのところ冷え込みが増し体の動きも鈍くなっているので安全期しを30mロ-プを持参した。
碓井軽井沢ICで高速を降り、恩賀集落の手前の路肩に駐車して装備を持って出発。恩賀集落を経て登山口の道標に沿って入山し

Photo1 恩賀登山口
植林の中を進むと徐々に高度を増し、ルンゼの急登を登りきると右雄岳、左雌岳と分岐するコルに出た。右折し尾根を進むと岩壁に突き当たり左へ巻くとクサリの掛かったチムニーが現れ、

Photo2 雄岳 クサリの掛かったチムニー(30m)
ここでハーネスを着けクサリに頼らずに登攀。チムニーを抜けると泥の登山道が左右に伸びているので左へと進み潅木に掴まり灘らながら登って行くと雄岳の山頂に出た。

Photo3 雄岳山頂
碓井軽井沢ICを出たときには山頂付近はガスに覆われ見えなかったが到着してみると空は晴れ360 °の大展望。足元には高速道路が曲線を描き、

Photo4 碓井軽井沢IC
正面には裏妙義の谷急山。

Photo5 正面の谷急山
反対側には軽井沢に至る碓井バイパスも見える。

Photo6 これから向かう雌岳
雄岳山頂から一旦降り隣の摩利支天の石碑のあるピークに登り返して見ると

Photo7 雄岳 摩利支天ピーク
もう1つのピークが現れた。どうやら雄岳は4つのピークが有り全て登れそうであったが泥に霜柱が残っているところもあるのでチムニー上部へ戻り懸垂下降。30mロープで2ピッチ丁度でチムニー取り付きへと戻った。チムニーからコルへと戻り今度は反対側に雌岳へと登り返した。雌岳にも幾つかのピークがあり、最初のピークがP1。

Photo8 振り返ると雄岳が
ここは難なくピークに立つことが出来、次に現れるのがP2。尾根の登山道から狭い岩リッジが伸びており、

Photo9 雌岳P2
その先の岩の垂壁を登り泥リッジを進んだ先がP2の頂。
P2の岩リッジの中間に1点、垂壁には1mおきぐらいにペツルとリングボルトが打たれているのでスリングの掛け変えだけで登れそうであるがここでもロープを出して確保。取り付きのリッジ、垂壁を登ってからの潅木混じりの泥リッジともに両側はスッパリ切れ落ちており、頂までロープでの確保は必要と思われる。P2の頂からはいままで雲に覆われて姿を現さなかった浅間山、

Photo10 浅間山
さらには山急山の展望が得られた。

Photo11 山急山
下降用の支点は垂壁上部と頂の先端に設けられているのでそれらを使って懸垂で登山道にもどり、

Photo12 雌岳P3の頂
次に現れたのがP3。ここも少しの岩登りでピークに立つことが出来た。

Photo4 P3の頂
P3で岩峰は終わり、尾根道を進んでロープの張られた泥ルンゼを降ると落葉し陽射しが差し込む紅葉樹林の中を進むと八風平キャンプ場への道標、次いでアンテナ群が現れる。
踏み跡にしたがって高度を下げるとやがて林道に出て更に降ると碓井軽井沢ICから南軽井沢への道路に出た。ここを左折すると程なくIC入口となり車へと戻った。